--ダーマ神殿- -昼ノ刻-
雁夜「やっと…………この時を………、どれ程待ったのか!」
ハルク「■■■■■?」
雁夜「決まってるだろ、バーサーカー。ムラマサがこっちに来るんだ!殺したくて殺したくて……愛しいほど殺したいんだ!あの肌、あの髪……何もかも穢して、目の光が無くなるまでおかしくしてあげたいほど殺したかったんだ!」
遠くからムラマサ達が来ることを見ていた雁夜は、息を荒げながら喋った。ハルクは首を傾げているが、もう一つ気になることを聞いた。
ハルク「■■■■、■■■■■■■■■■?」
雁夜「ん?アーチャー?ああ、ムラマサと一緒にいるあれ?確かに、あのアーチャーも興味あるね。何か、似たようなニオイを持ってる気がする。」
ハルク「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。」
雁夜「大丈夫、僕とバーサーカーがいれば最強なんだ。今までも、そうだったろ?」
ハルク「■■■■…………。」
雁夜「ずっと、ずっと………一緒だ。バーサーカー。もう、一人でいるのは…………嫌だ。」
-セレドッド山道- -昼ノ刻-
一方でセレドの町に向かってるムラマサ達はというと………。
ガルッチ「うんまあ、本拠地には多数の敵は予想してたよ?そこには絶対防衛することは、当たり前だってのは分かってた。だけどねぇ……。過剰防衛にも程があるだろうが!!!!!」
セレドッド山道に入る直前に、確認するために単独で行動したガルッチ。とはいえ、多数の敵は予想していたが、その予想は遥か斜め上だった。殆どがハートレスばかりで、なおかつ中にはシャドウサーヴァント、ハートレス化したサーヴァントも目撃、更にはデビルメイクライの魔物、ベヨネッタに出てくる天使、敵対したロボットなど、正に多数多勢の敵がいた。
ガルッチ「はぁ、恐らく『奴等』が放ったんだろうな。ったく、面倒な事を更に面倒な事をしてくれたものだな。」
仕方なく、ガルッチはムラマサ達が待ってるところに戻り、状況を説明した。
ベヨネッタ「へぇ、天使達がねぇ………。」
バージル「しかも悪魔ねぇ……。雁夜が召喚させたのか?」
ガルッチ「いや、バージル。その可能性は恐らくゼロに近い。奴がその召喚出来る魔力は、流石に持ち合わせていないだろう。」
愛歌「一応、私天使なんだけど。その点は如何なの、キャスター?」
ベヨネッタ「うーん、狩り対象だけど、そこのお嬢さんが赦す気ないものね。」
アルトリア「では、如何しますか?幾ら私達でも、数が数ですし。」
ルッチ「何か策はある?アビス?」
アビス「…………流石にこれは、策を講じる事すら難しい。諸葛亮は?」
諸葛亮「私でも、この大軍は難しいですね。人間の策で効くのかすら疑わしいですし。」
レイス「それに、シャドウサーヴァントとかもいるんでしょ?そうなると、策すら簡単に破られてしまう可能性もあるんでしょ?」
ムサシ「っていうか、私の魔力だっけ?あまりにも少なすぎるし、何より1回の宝具を使えばすぐダウンよ?」
ニャース「事実、ニャーにも魔力を流し込んでるけど、それでも微量しかない……。ぶっちゃけニャー達は不利だにゃ。」
士郎「…………アーチャー、流石に宝具は。」
エミヤ「気休め程度だな。だが、今回ばかりはそうも言ってられん。」
ガルッチ「とは言え、イスカンダルとダレイオス三世のような軍隊を生み出す宝具はないし………。」
イリヤ「ちょっと待って、お兄ちゃん。確かお兄ちゃんの固有結界の中に、月の魔物達を呼び出す奴あったよね?」
ガルッチ「あー、『
ダンテ「だったらさ、こういうのはどうだ?あんたがその固有結界を発動させ、月の魔物を召喚させる。そして、あの大軍勢に押し寄せ、その隙にセレドの町に向かう。ってのはどうだ?」
さとり「ですが、見張りもいますし、最悪あの軍勢の中に囮役が必要です。」
ベヨネッタ「あら、それなら私が行くわ。見す見す天使を見逃すなんて、私しないわよ?」
ダンテ「待ちな、だったら俺も行く。悪魔狩りは俺の特権だし、天使と戦えるなんざ、素晴らしい幸運だ。しかも大軍。こんな幸運、一生お目にかかるものではないしな。」
バージル「全く貴様は………、だが同感だ。俺も囮役に行くとしよう。」
ガルッチ「よし、他は?」
そして、長い作戦会議が行われ、結果ガルッチとムラマサ、愛歌、カラリス、司馬昭がセレドの町に向かう事となった。
ガルッチ「さて、始めるか。発動と同時に、彼らを呼び寄せ攻め込む。それと同時に、頼む。」
ダンテ「ああ、いいぜ。」
ガルッチ「我が深淵の世界に誘おう。夢心地と快楽、夜に浮かぶ月と星の煌めきに、草木も眠る静けさに、お前達も来るがいい。旧神話の神々よ、我が声をききたまえ。我が願いは大軍の敵に対する妨害、殲滅。今ここに手を取り合い、我が願いを叶えたまえ!『
一瞬にしてセレドッド山道全体が夜に変わり、空からは月の魔物、旧神、旧支配者が現れ、一斉に敵軍勢に突っ込んだ。
ダンテ「んじゃ、後は頼んだぜ。あんたら。」
ガルッチ「うん。ギルガメッシュ、生きて帰ってこい。」
ギル「それをいうなら、貴様もな。我が雑種。」
お互いの武運を祈るように、潜入側と囮側は走りだした。
囮side
BGM KINGDOMHEARTS Barth by Sleep『Black Powder』
シャドウサーヴァント「■■■■■■■■■■■■!!!」
アルトリア「マスター!宝具開帳を!」
レイス「いいよ!やっちゃえ、ランサー!
アルトリア「最果てより光を放て……其は空を裂き、地を繋ぐ!嵐の錨!」
レイス「我は荒れ狂う嵐の矢。起こすは災厄の奔流。吹き飛べ!」
アルトリア「『
レイス「風符『ディザスターテンペストアロー』!」
アルトリアが突撃すると同時に、レイスは風と雷を宿した矢を放ち、辺り一面は雷を放つ竜巻へと変わった。そこにアルトリアが突撃していき、雷鳴と共に爆発した。それに乗るかのように、全員は空へ向かった。
エミヤ「行くぞ、衛宮士郎!」
士郎「ああ、俺達の投影……この贋作を喰らえ!」
エミヤ「この剣は永久に輝く王の剣!」
士郎「輝け、失われた聖剣。遥か届かぬ理想を、今ここに!」
エミヤ「『
士郎「『
今度は、エミヤ達の聖剣の閃光が放たれ、ハートレスとシャドウサーヴァントは消滅、悪魔と天使は血飛沫をあげていった。
ベヨネッタ「あら?それで全力?『
テム「うわー、天使の虐殺ってこんな感じなんだ………。グロい。」
アンルシア「いや、こっちもこっちで大変だけど。」
バージル「Humph, How boring.『
ダンテ「へぇ、やるじゃん兄貴。俺も負けねえぜ!『アグニ』!『ルドラ』!ひと暴れしようぜ!」
テム「うわー……、こっちはこっちで大変だ……。悪魔の虐殺ショーだな。」
アンルシアとテムは、サーヴァント達の虐殺ショーにドン引きしながら敵を倒していった。だがそれでも、一向に減る様子はなかった。
ディルムッド「くっ、あれだけ倒しても、まだ消えないのか!」
ルシェンダ「きっと、魔力の根源が何処かにあるはず。ランサー、それを見つけ次第『
破魔の紅薔薇』で突け!」
ディルムッド「了解した!我が主!」
ルシェンダ「皆の者、ディルムッドを援護しろ!」
sideChange
潜入side
一方でガルッチ達はというと、未だに見張りとしている敵を暗殺していきながら進んで行き、遂にセレドの町の入口付近まで着いた。
ガルッチ「なんか、すんなり行けたな。」
カラリス「ええ、ですが……おかしいですね。このルートは、ある程度見張りはいるというのに、あまりにも少なすぎる。」
司馬昭「確かになぁ………、もしかして…………彼奴らは待ち構えるとか?」
愛歌「………とんだ自信家なのね。まあ、あの
ムラマサ「そうね………、それじゃあ。覚悟は良い?みんな。」
4人はコクリと頷き、セレドの町に入ろうとした。だが、入れたのはガルッチとムラマサだけだった。
司馬昭「なっ!?」
愛歌「なによ、この結界!?」
カラリス「これって………、ある人でなければ入れないようにする結界ということですね。」
ガルッチ「おいおい、ってそれじゃあ最初から?いや待て、ならなんでムラマサさんと僕が入れたんだ?」
ムラマサ「分からない。でも、何でだろう。彼は、私達を待ってる気がする。」
愛歌「何のために?」
ムラマサ「分からない。けど、それなら私だって手加減しない。」
ガルッチ「とは言え、あのハルクは慢心すら許されない相手だし、手を抜いたら敗北かも知れない………。まぁ、最初から本気は出すけどね。」
司馬昭「アーチャー、大丈夫なのか?」
ガルッチ「何、僕だって『狂化:EX』があるんだ。狂ってでも、奴を倒してみせるさ。」
4人「アーチャーなのに、狂化とはこれ如何に。」
ガルッチ「いや、それ言うなら清姫の方はランサー候補あるのに狂化あるんですが……。」
愛歌「おかしい、抑止力働いてないよ。この聖杯戦争……。」
ムラマサ「って、もう時間がないわ。そろそろ行くね。」
ガルッチ「んじゃ、3人とも……。ムラマサと一緒に、彼奴を倒してくる。」
そういい、二人はセレドの町に入っていった。そして、取り残された3人は奇襲しようと襲いかかってきた悪魔達を倒した。
愛歌「私を襲うなんて、900年早いわよ。」
司馬昭「そんじゃ、お前ら。覚悟は出来てるか?」
カラリス「ここから先は、通す気ない。生きて帰る事はないと思いなさい!」
愛歌「それじゃ、令呪を持って命じるわ。『絶対、誰にも通さないであげて』!『ムラマサちゃんとアーチャーの為に』!」
セイバーズ「了解、マスター!」
二人は武器を構え、襲いかかってくる敵を向かい討つかのように走って行った。愛歌はそのサポートとして、手のひらから雷と火が放たれ、その二つは拡散していきながら、敵達を惨殺していった。
愛歌「今度こそ、間違えない!セイバー、待ってて。必ずあなたに出会い、私自身が謝るから………。だから…………………待ってて。」
少しだけ涙が落ちながら、次の魔術で近づいた敵を倒し、後ろから来た敵は裏拳で吹き飛ばした。必ず生きて帰ると、必ず
BGM終了
-セレドの町?- -???-
セレドの町に入った二人だが、その場所はあまりにもおかしな場所だった。
ムラマサ「何処なの?ここ?」
ガルッチ「確か、セレドの町だよな……。にしては………、あまりにもシンプル過ぎる。草原に………桜?いや違う、何処か見覚えが………。」
ムラマサ「見覚えが?知ってるのあれ?」
ガルッチ「確か、あの大桜は鎮魂大桜と呼ばれてたっけ……。だけど、何であの場所に?」
首を傾げる二人だが、途端にとある声が聞こえた。
???「良く来たね。ムラマサ、アーチャー。」
ガルッチ「…………誰だ?」
???「そう探さなくたっていいよ、僕らは此処だから。」
何もない空間かと思われたら、あの大桜の前に緑色の大男とそれに乗っている少年が見えた。
雁夜「初めまして、いやいやお久しぶりと言うべきかな?お二人さん。」
ムラマサ「お久しぶり?」
ガルッチ「何かと、僕達を知っているような言い方だな。あんたが雁夜流星か?」
雁夜「そう、けどやっぱり君達は覚えてないのか。この場所にすれば、流石に思い出すかと思ったんだけど………。」
ムラマサ「待って、思い出すって……何を?」
ガルッチ「転生前の記憶?」
ムラマサ「え?」
ガルッチ「何故だか知らないけど、僕の固有結界にはあの大桜があった。そして、あるスペルカードを使ったら、陰陽師になったらしく、更には自分の名前がロスト・エンドという名前…………。」
雁夜「ふーん、そこそこだけど……つまりそう言うこと。ちなみに、僕もさ。君達と同じ、転生者さ。」
2人「何だって!?」
あまりにも唐突過ぎて、唖然とするしかなかった二人。だが、雁夜の話は続く。
雁夜「知らなかったか、なら教えてあげる。ムラマサ、アーチャー。本当の僕らの始まりは、ここ鎮魂大桜の場所。ムラマサは半人半妖の女剣士、アーチャーはとある家系の陰陽師、そして僕は禁忌を犯しこの大桜に縛られた妖怪だった。僕らはこの場所で友達となり、そしてムラマサは、アーチャーにとっての初恋の場所だった。」
ガルッチ「おいおいおいおいおい!え、どういう事!?」
雁夜「驚くのも無理はない、なんたって僕は、ムラマサの事が好きだったからさ。そして、この大桜にくる事もなくなってしまい、一人になった。いや、独りになってしまった。ムラマサはある事情で消えてしまい、君は何かの宿命の為に去ってしまい、僕は独りになってしまった。」
ムラマサ「………でも何で転生者に?」
雁夜「孤独死さ。それで転々と転生し続け、気が付いたら虐待に耐えかねて親の殺害、そして快楽殺戮者になって、今に至るってこと。」
正直二人はこの事実に対して、理解することすら難しかった。
雁夜「因みに、アーチャーは2回転生。ムラマサは数十回転生したと思うな。」
ガルッチ「へ?2回?」
雁夜「覚えがないのか?」
ガルッチ「全くさ。一度は死んでるのは知ってるけど、2回も死んでるって………。」
雁夜「んじゃあ、自分の名前は?職業も忘れたの?」
ガルッチ「いや、断片的だけど……。もう一度言うけど、名前が『ロスト・エンド』、職業が『陰陽師』。あと僕には妹がいるらしい。それ以外はさっぱりさ。」
雁夜「そう…………か。んじゃあ、1回目の時に記憶が失ったって事か。」
ガルッチ「君は、一体僕の何が分かってるの?」
雁夜「知りたい?でも悪いけど、それ以上は言うつもりはないんだ。元々僕達は、ここで話し合いするために来たわけじゃない。そうでしょ?」
ここに来て、目的の事すら忘れていた2人だったが、雁夜の言葉で思い出した。ここに来た目的はただ一つ、雁夜流星とハルクの討伐。決して、真の過去を教えてもらう為ではない。そう思い、ムラマサは刀を抜き、ガルッチはクラスカードを引いた。
ガルッチ「………『
ムラマサ「デスペラードカオス?」
ガルッチ「ディシディアデュオデシムファイナルファンタジーに出て来る裏ボス的な存在さ。それぐらい、ハルク相手には油断出来ないって事さ。」
雁夜「流石、分かってるね。んじゃあ、始めるか。どっちが地に伏せるのか………。一方が生きるかぎり────」
ムラマサ「他方は生きられぬ。でしょ?雁夜流星。」
雁夜「そう、勝つのは……………最強のバーサーカーと僕だ!殺れ、バーサーカー!」
ハルク「■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!」
ムラマサ「令呪を以て命じるわ、ガルッチさん。『狂ってでも、あのハルクを倒して』!」
ガルッチ「勿論だ、ムラマサさん!『
カードから黒き閃光が放たれ、その光はハルクを吹き飛ばし、ガルッチに身を纏い、衣装が変わった。上半身は裸、両腕両足にはゲートルのように黒い布を巻き付けていて、下半身は大きな紅い布を巻き付け、靴は履いていない。そして全身には奇妙な模様が描かれていた。そして、最も特徴的なのが、デスペラードカオスの翼と尻尾があり、目はグールのようなものになった。
ガルッチ「大丈夫カ?ムラマササン。」
ムラマサ「ええ。辛いけど、私だって負けない!アドベントモード!」
ムラマサは自分が身につけていた男装を脱ぎ捨て、本来の服装へと変わった。青く染まったくノ一の姿へとなり、首元には四凶の刻印が現れた。
ガルッチ「行クゾ、雁夜。ハルク。」
ムラマサ「滅ぼされる覚悟は、十分かしら?」
雁夜「良かろう、やってみろ。この雁夜流星とハルクに対して!!!」
お互いがぶつかり合うと同時に、場所が変わっていき、何もない夕暮れの丘に変わっていった。狂った聖杯戦争を終わらせるために、互いの大切なものを守るため、仲間と家族の約束を果たすため、2人は走り出す。
孤独の快楽殺人鬼と怒る正義の味方、四凶を司る女剣士と幻影の剣士の戦いが今、始まりを迎える。
-光の神殿-
マデサゴーラ「ふう、ようやく開いたな。」
ネルゲル「はぁ、マデサゴーラ殿。遅すぎではないですか?」
マデサゴーラ「なぁに言っちゃってるの、ネルゲル。これでもかってぐらい早く開けたもんだぞ?」
四郎「あのー、あれは何ですか?」
マデサゴーラ「ぬぉ!?なんだあれ!?デカすぎでないか!」
ネルゲル「あれが、『シン』か。だが何も動きがないな…………。」
四郎「そうですね………、怪しいですが………まずは聖杯戦争の参加者を探しましょう。」
マデサゴーラ「ならば、セレドの町方面に向かうとしよう。何やらイヤな予感がするしな。」
ネルゲル「そうしよう。行くぞ、シロウ。」