-プクレット地方 プクレット村前- -夜ノ刻-
急いで外に出たガルッチ達、しかしそこにいたのは驚くべき人物だった。
???「こんばんは、お姉ちゃん達。」
ガルッチ「え?」
ギル「何!?」
ムラマサ「ちょっと待って、これってどういう事?」
ベヨネッタ「あら、これはどういう事かしら?」
あまりにもあり得なかった為か、少し状況整理したいぐらいだった。
ガルッチ「イリヤ……、なのか?」
???「へぇ、妹の名前知ってるんだ。まあいいわ、自己紹介するわ。どちらにしても、すぐ優位に立っちゃうから。
私はシロエ・フォン・アインツベルン。」
ガルッチ「妹!?っていうかアインツベルン!?んじゃあ彼奴はまさか、ギリシャ神話の大英雄『ヘラクレス』なのか!」
シロエ「あら、戦わないですぐ真名分かっちゃったんだ。」
知らないはずもなかった。何しろヘラクレスは、元々イリヤのサーヴァントだったからだ。それを知らない訳がない。
ギル「……なるほど、読めたぞ。彼奴、どう足掻いても『
テム「彼奴って?」
ギル「それは今教えられぬ。しかし造花よ、今何と言った?優位に立つだと?」
シロエ「ええ、そうよ。私のバーサーカーは、誰にも負けない最強のサーヴァントだからね。」
ギル「最強?面白い事を言うではないか。だが、いずれにしても、我達を狙ってよかったのかな?」
シロエ「随分と自信があるのね。さぁて、お喋りはここまでよ。我がアインツベルンの野望の為に死になさい!殺っちゃ────」
イリヤ「お兄ちゃん、どうかし……え?」
ベヨネッタ「あら、こっちがイリヤちゃんね。」
殺すタイミングを見計らったかのように、イリヤとジャックがこちらに来た。
ジャック「え?お母さんが、2人?」
イリヤ「お兄ちゃん、これどういう状況?」
ガルッチ「そう言われてもだな……。ただ言えるのなら、どうやらあの子はイリヤの姉って事になるな。」
イリヤ「お……お姉ちゃん!?」
シロエ「あらイリヤ、よく私の目の前に現れたね。丁度いいわ、ついでに妹の躾もしてあげるわ。殺っちゃえ!バーサーカー!」
ヘラクレス「■■■■■■■■■■■ーー!!」
すぐさまヘラクレスは、斧剣を振り下ろし、襲ってきた。
ガルッチ「イリヤにも手を出そってことか。マスター!」
ムラマサ「ええ、行くわよアーチャー!」
ガルッチ「(よかった、真名を言わなくて。)」
こちらも先制攻撃を狙うために、ガルッチとムラマサも攻めた。ギルガメッシュ達も動こうとするも、巻き込まれてしまう為、ガルッチとムラマサに任せてしまった。
ガルッチ「(ムラマサさん、奴の宝具は読めています。もし1回殺したら、僕に任せて下さい。)」
ムラマサ「(どういう事?)」
ガルッチ「(ヘラクレスの宝具の一つ『
ムラマサ「(それじゃあ、如何するの?)」
ガルッチ「(何、『
ムラマサ「(分かった、んじゃあ……。)」
ガルッチ「(ああ……。)」
ガルムラ「我らを相手にしたことを、後悔させてやるぞ!アインツベルン!」
まるで息の合ったコンビのように、ヘラクレスが横に振るうとガルッチが防ぎ、ムラマサが十字に斬りつけ、そのまま蹴り飛ばした。
ヘラクレス「■■■■■■!?」
ガルッチ「まだまだ!」
シロエ「くっ、バーサーカー!狂いなさい!」
ムラマサ「狂わせる前に、まずは一発よ!全てを斬り裂け!風の刃よ!『
さすがのガルッチでも見えないほどの素早さで、一瞬にしてヘラクレスを真っ二つに斬った。
ムラマサ「これで1回!後は任せたわ、アーチャー!」
ガルッチ「了解、さぁヘラクレス。さっさと復活しな!」
シロエ「嘘でしょ?マスターがサーヴァントに殺されるなんて……。こうなったら、バーサーカー!妹を殺しなさい!今すぐ!!」
ヘラクレス「■■■………■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!」
ガルッチ「なっ!?」
イリヤ「!」
シロエのヘラクレスは、その指示に従いすぐにイリヤを襲った。
ジャック「お母さん!危ない!」
イリヤ「ジャック!」
ヘラクレス「■■■■■■■ーーー!!!!」
ジャック「ウグッ!」
イリヤを庇ったジャックは、そのままヘラクレスの攻撃に当たり、壁に激突した。
ギル「き……貴様!『
ヘラクレス「■■■■■■■■■■■!!」
ギル「ガハッ!?」
ガルッチ「ギルガメッシュ!」
それだけでなく、激情したギルガメッシュの宝具を出そうとした瞬間、斧剣を食らってしまい、そのまま吹き飛ばされてしまう。
ギル「お………おのれぇ!」
シロエ「アハハハハ!このままやっちゃえ、バーサーカー!」
ヘラクレス「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」
もはや絶対絶命のピンチに陥ったイリヤ、このままではイリヤは死んでしまう。そう思ったガルッチは、間に合わない覚悟で、限界まで走った。
イリヤ「助けてよ!バーサーカー!!!!!!!!!!!!」
その響を最後に、ヘラクレスはイリヤに振っ─────
『ガキンッ!』
たはずの斧剣が、もう一つの斧剣によって防がれた。
シロエ「え、そんなまさか!」
イリヤ「ふぇ?」
???「大丈夫ですか、お嬢様。」
そこには、イリヤの知っているバーサーカー『
ガルッチ「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ヘラクレス(悪)「■■■■■■!?」
まさしく予想外な事に驚いたヘラクレス(悪)は、ガルッチの蹴りに気づかず、そのまま吹き飛ばされた。
シロエ「バーサーカー!」
ヘラクレス(善)「遅くなって申し訳ありません。」
イリヤ「バーサーカー………、来てくれたのね。」
ヘラクレス(善)「ええ、貴方の呼び声ならば、何処へでも参上しましょう。」
ガルッチ「イリヤ、ごめん!君を守ると言ったばかりに……。」
イリヤ「気にしないで、バーサーカーが来てくれたから。」
ヘラクレス(善)「とにかく、あの時の借りは返させていただきましたぞ、アーチャーよ。」
ガルッチ「あ、あの聖杯戦争の記憶もあったのか。」
ヘラクレス(善)「さて、そこのレディ。」
静かに、しかし激情の目をしたイリヤのヘラクレスは、シロエの方を見た。
ヘラクレス(善)「いくら私のお嬢様の姉とはいえ、手を出すことは許しがたい行為です。覚悟していただきますぞ。」
シロエ「………くっ、いいわ。今回は見逃してあげる。次にあったら、絶対殺してあげるから!帰るよ、バーサーカー!」
ヘラクレス(悪)「■■■………。」
さすがに分が悪いと思ったのか、シロエとバーサーカーは逃げ帰っていった。
ガルッチ「はぁ、結局1回だけ殺しただけか……。っていうか、ギルガメッシュ!ジャックちゃん!大丈夫か!?」
ヘラクレス(善)「ご安心を、少なくとも致命傷までは至りません。しかしあの者………、相当の実力ですな。」
イリヤ「……あんなの、私のお姉ちゃんじゃないわ。私の家族は、シロウとクロ、お兄ちゃんとフランお姉ちゃんとレミリアお姉ちゃん、こいしお姉ちゃん、さとりお姉ちゃん、ルッチお兄様とラルッチお姉ちゃん。あとお母様とキリツグだけよ。特にジャックちゃんは、私の娘同然、手を出した事を後悔させてあげるわ。」
ガルッチ「わぉ、うちのイリヤが滅茶苦茶怒ってます。しかし、ギルガメッシュを問答無用に吹き飛ばしたというのも、また事実。次あったら手加減なしの狂化で復活させる余裕を持たせず、殺してやる。」
ムラマサ「お……お二人の怒りが、滅茶苦茶感じます。」
2人の怒りに少しドン引きをしてしまうムラマサだったが、それでもあの怒りは理解できた。大切な物が傷つけられたら、私も許せないだろうと……。
-リンジャハル海岸- -夜ノ刻-
愛歌side
愛歌「うー……酔った。」
カラリス「敵サーヴァント、0体。接近気配なしです。」
愛歌「私の…心配をしなさい!」
カラリス「?」
うー……、このサーヴァント任務に忠実なのは嬉しいけど、マスターの心配をしないってどういう事!?あー、私の王子様だったらよかったのにぃ!本当にニブチンなんだから!
カラリス「船酔いですか、原因詮索開────」
愛歌「あんたの荒いやり方だからこうなったのよ!うっぷ、ちょっと気分が……。」
カラリス「バケツ、お持ちします。」
愛歌「全く、本当に困ったサーヴァン──────(自主規制)────────。」
カラリス「マスター、気分は?」
愛歌「最悪よ………。」
大丈夫なのかな、このサーヴァント。感情がないとはいえ、ってそういえば……。
愛歌「ねえカラリス、貴方聖杯に願いとかあるの?」
カラリス「願い……ですか。」
まあさすがに、こんなロボットが欲を持ってるはずが────
カラリス「えーっと、一つあります。といっても、どう言い表したらよいのか……。」
愛歌「え、貴方あるの!?」
カラリス「ええ、その願いというのは『あるアンドロイドと決着を着けたい』ということですね。」
愛歌「あるアンドロイド?って貴方普通に喋れるじゃない。」
カラリス「それは違います。感情はないのは変わりませんが、今の私はこれを外していますので。」
って、そういえばこのサーヴァント、召喚したときに着けていた仮面がないわね。
カラリス「とは言っても、こうやって面に向かって話すのはお久しぶりなので……。」
愛歌「ううん、むしろ可愛らしいじゃない。というか、戦闘以外はその素顔にして、というかしてくださいお願いします何でもしますから。_| ̄|○」
カラリス「………まあ、マスターのお願いなら、聞きますけど。」
っていうか、この子の顔王子様ほどじゃないけど、意外と可愛らしいじゃないの。まぁ、すこしずつ私好みに……。って、浮気じゃないのよ!私はセイバー一筋、あの王子様だけ!何でこの子に………。
カラリス「マスター?」
愛歌「ふぇ!?な……何でもないわよ!うん!///」
カラリス「………なんて言うか、心拍数が上がってますが、何かありました?」
貴方のせいよ!全く、感情がないって本当に困ったものね。
愛歌「っていうか、少し笑いなさい!私だけ感情爆発してるじゃないのよ。」
カラリス「笑いなさい……か。あのアンドロイドも、言ってましたけど……。」
愛歌「うん、多分そのアンドロイドが言ってることは正しい。貴方は命令忠実なのは嬉しいよ?でも、怒るとか、悲しむとか、照れるとか、そう言う感情を見せなさいよ!」
カラリス「……そうはいわれましても、何度も繰り返すが、私には感情がありません。最初はこうハキハキと喋るような感じじゃなかった。機械的に、ただ命令に従うだけのロボットだった。」
あ、本当にロボットだったのね。
愛歌「っていうか、貴方親とかいるの?」
カラリス「いえ、私は『作られた』存在です。創造主の命令は二つありました。『ドワーフ国の技術を解析し、取り込む』事と、『全ての殲滅』。」
愛歌「何それ……、っていうか全て殲滅って……。」
カラリス「文字通り、ドワーフ国以外にプクリポ国、オーガ国、ウェディ国があった。つまり、全ての国を滅ぼす事が任務だった。」
愛歌「あんた………、ある意味やばい方じゃないの。」
カラリス「否定はしないわ。でも、それが発端だった。」
愛歌「どういう事?」
カラリス「プクリポ国から、あるアンドロイドが刺客として私を襲いかかってきた。」
愛歌「……ちなみに、どんなアンドロイドなのよ。」
あれ?いつの間にかこのサーヴァントにのめり込んじゃってる気がする。大丈夫かしら、本当に……。
カラリス「今でも鮮明に覚えて………。」
愛歌「セイバー?」
カラリス「敵サーヴァント1体確認、迎撃しますか?」
愛歌「なんてタイミングよ!いいわ。邪魔したサーヴァントを片っ端から倒しちゃいなさい!」
カラリス「了解、戦闘モード移行!」
本当に良いタイミングで邪魔してくるなんて、何処の誰よ!絶対許さないからね!
sideChange
-魔幻宮殿-
ゼルドラドside
ノワール「んまあ、こんなものでしょうね。」
驚いた。この者、大軍で襲いかかってきた愚か者共とそのサーヴァントを、宝具一層して全滅させるとは……。
ノワール「ちょっと、何惚けてるのよ。気持ち悪い。」
ゼルドラド「これは失礼した。本来なら、私も参戦するつもりでしたが……。」
ノワール「何よ、私の強さに信用出来ないっての?まあその方が────」
ゼルドラド「期待しているのですよ。」
ノワール「は……はぁぁぁぁ!?な……何を言ってんの!?ばっかじゃないの!?」
いきなりマスターに向かって暴言を吐きまくる
ノワール「ちょっとあんた、今変なこと考えたでしょ?」
ゼルドラド「さて、何の事やら?」
ノワール「あんた、ろくな死に方にならないわよ?」
ゼルドラド「ハッハッハ、肝に銘じましょう。ではマデサゴーラ様に報告しましょう。」
ノワール「そうしましょ、こんな死体塗れの場所なんかいたくないわ。」
そういって、そこにあった死体を平然と蹴るノワール。どうやら退屈しなくてすみそうだ。
sideChange
-冥王の心臓-
ネルゲルside
はぁ、監視人ってこんなに大変なものだったのか。大体、初日から急激に増えていったかと思えば、いきなり減り始めたし……。何なのだ一体……。というかちゃんとルール守ってんのか?
ネルゲル「なあシロウ。一ついいか?」
四郎「何でしょう、マスター。」
ネルゲル「聖杯戦争のルールを知りたいのだが。」
四郎「分かりました、ではまず聖杯戦争のルールですが、まずこれだけは言わせてもらいます。基本ルールその1、参加条件は聖杯に選ばれ令呪を宿し、そしてサーヴァントを召喚すること。貴方の手の甲に赤い刻印があるでしょう?それが『令呪』です。」
ネルゲル「ほう?混じり合う鎌と頭蓋骨がそうなのか?」
四郎「ええ、ですが形は様々です。そこは頭に入れてください。基本ルールその2、マスターは令呪を使うことで、サーヴァントに対して3回までどんな内容でも命令を強制できる。」
ネルゲル「どんな内容でもか?」
四郎「勿論、人を殺せと命じればしますが、反逆をするのもあります。そうなれば重ねて命じるしかありませんので、ご了承を。あと、令呪は3回までとは言っていますが、例外として4つ以上ある事もあります。」
4つ以上だと!?あり得ぬ話ではないか!
四郎「勿論稀ですがね。基本ルールその3、サーヴァントは必殺の武器である宝具を最少でも1つ所持している。これは常識ですね。」
ネルゲル「まあな、それが無くては勝つことも難しい。」
四郎「ええ、勿論です。基本ルールその4、サーヴァントとして英霊が召喚され、その能力に応じてクラスが割り当てられる。まあこれは次の方で説明します。基本ルールその5、割り当てられるクラスは『
ネルゲル「ほう、んで何故英雄に能力に応じたクラスなのだ?」
四郎「そうですね、まずヘラクレスを例にしましょう。彼は何度も発狂する伝承があることから『
-数十分後-
四郎「さて、そろそろ今回の聖杯戦争のルールですが、まず一つが村、町、又は城といった、民間の者がいる場所で戦闘又は暗殺を起こさないこと。」
意外と普通なものだったが、すぐ理解した。なるほど、無闇な殺生をさせないように、ってちょっと待て。
ネルゲル「待て、町の外で戦うのはまだ分かるが、うっかり宝具を使って町に当たったら如何するのだ?」
四郎「ご安心を、そのために大結界を張っているので余程の事でない限り壊れませんよ。」
ネルゲル「なるほど……。」
四郎「んで二つ目が、サーヴァントが倒されたら、令呪は抹消され、聖杯戦争の脱落者になること。言い換えれば、パートナーを失ったマスターは別のサーヴァントと再契約を行うのは不可能になる。逆に、サーヴァントは令呪を持ってるマスターがいれば、再契約は出来る。」
ネルゲル「ほう?」
四郎「まあしかし、それでも相性の問題ですけどね。結局消滅してしまうのがオチですね。」
相性……か。言われてみれば、此奴と相性がよいのか分からぬなぁ……。
四郎「そして、3つ目。エクストラクラスを召喚するのは、一部のマスターのみ。ただ今のところは、魔族のみですね。」
ネルゲル「魔元帥ゼルドラド……か。」
四郎「知ってるのか?」
ネルゲル「古い知り合いでね。以上なのか?」
四郎「ええ、これが全部です。」
とりあえず、これが全てのようだな。しかし制限がないとは言え、幾ら何でも多すぎる。しかも最近どうも冒険者がこっちに来ないのだが、まさか………。
ネルゲル「少し、愚痴っていいかな?」
四郎「何でしょう?」
ネルゲル「何で最近こっちに来る冒険者共が来ないのだ!バージョン1のラスボスであるこの俺をほっぽり出して、聖杯戦争に参加してるって事なのか!?巫山戯るにも程があるだろ!先に俺を倒してから、レンダーシアに行くのが常識だって言うのに、無視して行ってるだと!?全く最近の冒険者はマナーがなってない!レベル上げで時間をかけるのはまだ良いが、それを無視して行くとか、下手したら死ぬだけだろ!というかサーヴァントだけで頼り切ったらいざって時に戦えんかったら如何するのだ!大体──────────────」
四郎「……悪にも関わらず、意外とメタイ事言い出したな。第一、貴方2,2の時────」
ネルゲル「シロウ!ネタバレは止すんだ!これを見ている者の事考えろ!」
四郎「一番メタイじゃないですか……。まあ、原作も頑張ってください。」
ネルゲル「シロウも言えないじゃないか……。(・_・;)」
-クロノスウィング 展望-
ぐだ子「チャンチャン。」
承太郎「?」
花京院「それ僕の台詞なのに……。」
ぐだ男「……なんだこれ。」
-月夜の湖-
……なんだこれ?
アラン「さぁ……。」