「こんにちは~。」
「えっ!?」
インターホンから聞こえた声に灰原は狼狽えた。灰原は博士に何も着ることが許されておらず、裸のままだった。
「博士、何か着させて下さい。」
「なぜじゃ?」
「だって、吉田さんに変態だって思われる。」
「最終的には君と同じワシのおもちゃになるんじゃから気にする必要はないんじゃがなぁ。」
博士は禿げた頭を擦りながら呟くと、灰原にエプロンを差し出す。
「身体を隠す分にはこれで十分じゃろ。」
灰原はこれ以上ごねれば吉田歩美の前に裸で出され、彼女諸とも博士に辱しめられるが解っていたらしく、博士から僅かでも譲歩を引き出せれば良かったようだった。
現に彼女は受け取ったエプロンを素直に着付ける。着付けると大層に言っても簡単な構造のエプロンにさして工夫する余地は無かったが、灰原は腰紐をきつく締める事で臀部の露出を避けていた。
「いらっしゃい。開いておるよ。」
博士がインターホンに声を掛けた。
「博士っ、哀ちゃん居ますか?」
歩美の声からは警戒の気配がありありと表れていた。
「哀くんなら今は掃除中じゃ。よければ歩美くんも手伝ってくれんか?」
「それじゃあ…」
歩美はいつもの様子からは信じられないくらい静かに玄関を開いた。
「こんにちは。博士、哀ちゃん。」
あいさつをする歩美は、博士を素通りして、奥に隠れるようにしている灰原の元に一目散に駆けていった。
「哀ちゃん、用事ってなに?最近なんか暗いみたいだけど、悩みなら聞くよ。」
「?、何の話?」
灰原は少し考える。
「っ!」
そして事を理解すると博士に視線を送る。
送られた視線の意味を理解しながらも博士は嗤っている。博士としては灰原がこれからどう振る舞うかで行動を決めるつもりでいた。
「えぇ、ちょっと相談したい事があって。」
「それって、博士のこと?」
小さく尋ねた歩美の反応で、灰原は博士の触手が彼女に迫っていること察した。最早、灰原は彼女が博士から逃れるのは難しいと判断したのか、
「吉田さん、今日の私の格好のポイントって解る。」
両手を開いて歩美にエプロン姿がよく見えるように数歩後ろに下がる。
「?、エプロン?」
灰原の質問をそのまま捉えた歩美は彼女の今日の「ファッションポイント」兼「ファッションの全て」を口にする。
「他には?」
「他にはには、えっと、えっ?」
歩美はそこで気づいたようだった。灰原とエプロンから見えるはずの洋服の一切は見えない。それどころか、彼女の肩が綺麗に露出している。
「…オトナな水着だね。」
歩美の脳内では「裸エプロン」が想像外なのか、混乱しているのか、大分的外れな解答をしている。
そのまま押し通す事も灰原ならば容易い筈だったが、彼女は歩美の前でエプロンを脱いで裸になった。
「哀、ちゃん。」
呆気に取られる歩美へ背後から博士が肩に手を置く。
危険を感じたのか、歩美は手を添えられた瞬間に前に一歩出た。しかしそれで状況が変わるはずもなく、歩美は恐る恐る博士の方を向いた。
「やっとワシを見てくれた。哀くんと話すのはいいんじゃが、仲間外れはちと寂しいな。」
博士は卑しい笑みを浮かべながら言葉を繋ぐ。
「だって、今日は哀ちゃんからの相談だったから。」
『ま、そうなるわよね。』
「!!」
ポケットから蝶ネクタイ型変声機を取り出した博士から灰原の声が響く。変声機を悪用されるなど歩美は考えていなかったようで、また呆気に取られた顔をしている。
次の瞬間、歩美は灰原へ向き直るが、灰原は歩美の顔を見ることなく彼女のスカートに手をかける。
「…じょ、冗談たよね?」
スカートを掴みながら、歩美はようやく紡いだ震えた声で灰原への信頼を言葉に変えているようだった。
「…」
灰原はそれに応えず、押さえられているスカートから手を放すと一気にその中のパンツを膝下まで下ろす。
「ちょっと待って、哀ちゃん!」
博士がやれば間違いなく悲鳴を上げるだろう。防音工事をすれば問題無いが、FBIから少なからず監視のある現状では大工事を行えば疑惑で動けなくなってしまう。
それに強襲は散々に灰原で行ってきたので、博士としては新しい切り口で望もうと思っていた。
博士の思惑通り歩美は混乱しているが悲鳴を上げる様子はなかった。
「吉田さん、ここは私に従って。トラウマになるよりもマシだから。」
「どういうこと?ねぇっ!ちょっと待って!」
灰原は歩美の腕を後ろに回し空いた片手でスカートを下ろす。秘部を晒け出した歩美は顔を真っ赤に染めている。
「博士、見ちゃダメっ!」
両手を拘束されている歩美は座り込んで脚を使い股を隠す。
「これこれ、それじゃあ見えんじゃろ。」
歩美の脚を掴みながらなだめる様な口調で博士は注意する。
「嫌っ!」
歩美は博士の手を払いのけようと脚を捻るが少女の脚の力で大人の腕力に敵わず、歩美は博士に自分秘部を見なられた。
「博士、やめてっ!」
歩美は震えた声でようやく言葉を出すが博士の手は歩美の秘部のぴっちり閉じた部分に伸びた。
「…っ!博士っ!」
陰核を擦られた歩美の太ももには鳥肌が立たせた歩美の目には涙を浮かばせて、浅く呼吸しながら今にも泣きそうだった。
「吉田さん。」
泣き喚くのを思い留まらせているのは灰原だろう。灰原は片手の拘束を止めてお互いの手を絡ませている。それだけだったが歩美の心をなだめてくれるのか、博士が陰核を弄る度に歩美は目を瞑りながらも灰原の手に力を入れている。
「美しい友情じゃな。」
歩美の陰核を指で弾くように弄りながら博士は呟く。
「博士、いい加減楽にしてあげて。」
灰原は声を上げない歩美の心情を代弁するように口に出す。しかし、それは「もう止めて」ではなく、「早くを終わらせて」を意味していた。要は歩美の処女を奪ってしまい、早く彼女を解放しろということだ。
「いやぁ、歩美くんの反応がかわいくて。」
「凄く怯えてるじゃない。」
「子うさぎのように震える少女を手に掛けるというのはロマンじゃよ。哀君の少女が処女を捧げてくれるとは正反対のな。」
「やられた方は男性不信になるのは気にしないのね。」
「それはこれからのケア次第じゃよ。」
「…哀ちゃん、終わった?」
目を瞑ったままの歩美は、博士と灰原の会話からこれで終わりだと判断したらしい。
「これからじゃよ。」
そう言って、博士は小指を歩美の腟に突っ込んだ。
「痛っ!」
歩美は処女膜に触れられた違和感が強いのか、それ以上言葉を出さず頭を灰原にもたれるように反らせている。灰原も膝枕の要領で歩美の頭を受け止めていた。
「やはり狭いな。」
人差し指に差し換えた博士は歩美の腟のサイズを確認しながら呟く。灰原は痛みに耐える目的があった上に、行為の意味も知っていた。しかし、歩美の場合はこのまま強引に進めれば、灰原との友情が揺らいでいる現状では親に報告されかねない。
「今日はここまでかの。」
博士は湿った指を舐めながら歩美の脚を離す。あっさりと解放した魂胆を探る視線を灰原が送ってくるのを博士は感じながらも、博士は歩美のスカートとパンツを上げた。
「今日はここまでにしよう。また機会があればよろしく頼むよ。」
「…」
歩美はスカートの位置を整えていたが、博士の言葉が耳に入っている様子はなかった。もしかしたらわざと聞こえていないフリをしたのかもしれなかった。
しかし、灰原が、
「ありがとう。助かったわ。また助けて。」
と抱き着きながら殺し文句で畳み掛ける。灰原の真意なのか演技なのかはわからなかったが、言葉からは悲壮感と期待感が博士でも感じとれる位に滲み出ていた。
「うん、がんばろうね。哀ちゃん。」
普段からは想像できない灰原の一面と、頼られたという感触は歩美の中でどういうふうに昇華されたのか、歩美は灰原を抱き返した。