『…』
「おかえり。」
無言で玄関を開けて帰宅した灰原にキッチンで珈琲を淹れていた博士はにこやかな笑顔を向ける。
灰原が玄関から数歩足を進めた所で立ち止まり振り向く。そして、玄関先で入るのを躊躇っている歩美を見ると彼女の元まで戻り、その手を引いて家の中に引きずりこむように半ば強引に招き入れた。
「いらっしゃい。」
「…。」
「いらっしゃい。」
「…。」
「い・らっ・しゃ・い?」
「っ!おじゃまします。」
歩美は無視を決め込むつもりだったのか灰原にべったりとくっついて博士の言葉を流していたが、博士の言葉の圧が強まると言葉を返した。
「ふむ。呼ばれた理由も解っておるな?」
博士から見つめられた歩美は視線で灰原を頼った。しかしそれに灰原は頭を振る。再び歩美は視線を博士に戻し何か言葉を紡ごうとする。
「君がワシの「お願い」を聞いてくれたら哀くんが楽になるぞ。」
歩美が口を開く瞬間を狙っていた博士が用意していた言葉を吐いた。これは本当で、今朝、歩美が自分を満足させれば灰原には手を出さないと約束している。
「ホントに?」
ここに来るまでに条件を聞いていたのか歩美の目の色が変わった。怯えた様子は変わらないがわずかに瞳に決意の色が窺える。
「歩美が我慢すれば哀ちゃんが嫌な思いしなくて済むの?」
灰原からしてみれば今更感以上に歩美が博士の餌食になるのは嫌な思い以外の何物でもない筈だったが、博士からは歩美の方向を向いている彼女の表情は確かめられなかった。だが、沈黙している彼女の言葉を代弁する良心は今の博士は持っていない。
「全ては歩美くんしだいじゃよ。」
「…わかった。」
一拍置いて答えた歩美は灰原から一歩離れると同時にスカートに手を掛け、パンツ諸とも足元にずり下ろす。それから足をそれらから抜き、綺麗にたたんでソファーの上に置いた。
「相変わらず柔らかそうじゃのぅ。」
珈琲を片手にソファーに腰を下ろした博士は歩美の秘丘を眺めながらそこに指を這わせた。
博士の予想通り、歩美の秘所を護っている小さな丘は弾力があり滑らかな触り心地だった。
「さて…、と」
ひとしきり感触を愉しんだ博士は歩美の骨盤を両手で掴むと勢いよく半回転させる。
「キャッ!」
いきなりの事で歩美はバランスを崩しそうになるが、体幹を博士から支えられている限り転倒すらも容易ではなかった。
「なにするっ、の?」
博士は歩美の尻穴に中指を差し込む。歩美は突然の事で動揺するが、びっくりした拍子に尻穴を絞めてしまう。
「絞め過ぎじゃて。」
博士は歩美の尻を軽く叩いた。
「あ、ごめんなさい。」
混乱しているのか、歩美は博士からの非常識なクレームを素直に受け入れて尻穴を弛める。
「あったかいなぁ。」
弛められた尻穴の中を博士の指が蹂躙する。最初の内は強く目を閉じていた歩美だったが、博士の指に馴れてくると少し顔の力が弛んできた。
「どうじゃ?」
「よくわかんないけど、気持ちいいかも。」
博士の指を絞めたり弛めたりを繰り返し始めた段階での質問に歩美は気の抜けた返事を返す。しかし次の瞬間歩美の表情が険しくなった。
「トイレッ!」
そう言って奥のトイレに駆けようとした歩美の腰を博士は強く握り彼女は動けなくなってしまう。
「イヤッ!漏れる!」
内容だけに大声を上げる事はなかったが、彼女の言葉には焦りが見られた。
「まあまあ、落ち着きたまえ。ただ単にワシの指を歩美くんの頭が勘違いしておるんじゃ。自分の身体とよく相談するんじゃ。」
焦る歩美を宥めるような口調で博士は言葉を発した。
「えっ、あっ、うーん?」
歩美は灰原と比べるすこぶる平凡だが、それでも同年代の女子と比べると落ち着いている方だろう。現に宥められてすぐに冷静さを取り戻していた。
「ま、この塊は幻覚ではないがな。」
博士は爪で腸壁をひっかくと歩美は顔を真っ赤にしてトイレに駆け込んだ。