「哀くん頼む。」
「これが終わるまで待てないの?」
博士が自身のペニスを灰原の目の前に差し出す。灰原は宿題の漢字の書き取り用ノートを鉛筆で叩きながら淡々と答える。博士の今日三度目の「お願い」は却下された。
「「お願い」は無理か。」
「やらないとは言ってないわよ。ただ最近博士が私の負担を考えないから少し我慢を覚えてほしいだけ。」
「そんなにワシは無茶な要求はしてない筈じゃよ。」
「相手の体力を考慮して。知識はあってもそれをこなせるだけの身体が無いのよ。博士の最近のサルみたいな行為には付いていけないの。」
「そんなにヤってるつもりはないが。」
「回数じゃないわ。一回射精するまでしつこくされる側は堪らないの!毎回気絶して起きたら自分の性器の痛みを感じるのは嫌な気分この上無いのよ。」
灰原は自分の下腹部を擦る。今朝も早朝から博士の相手をして遅刻していた。
「それじゃあ待とう。」
「そう。」
灰原は素直に引き下がる博士に拍子抜けしている様だった。
「じゃあ、哀くんこれを着けてくれ。」
「え?」
博士が白衣から棒状の物を取り出す。灰原は一瞬身構えたが、知識としてはあったが現物を見るのは初めてだったのか固まっている。
「バイブ?」
「しかもワシのモノを張り型に使った逸品じゃぞ。長さは少し切ってあるが。」
博士の言う通りそのパイプは博士のペニスの三分の二程度の長さだった。しかし取手の部分がなく、代わりにネジが切られている。
「これを私にどうしろと。」
灰原は博士の手からパイプを受け取ると、それを博士に向けた。
「あぁ、すまんすまん。それだけじゃあ使えんな。アタッチメント式のパイプなのを失念しておった。哀くんはどっちが好みかな?」
博士は右手にパイプの取手部分、左手にはラバーパンツを差し出す。
「これって私に選択権はあるの?」
「ワシの要望を哀くんが汲み取れたら。」
博士は機体の眼差しで灰原の選択を待っていた。
「…ハァ。」
灰原は深くため息をつき、博士の右手に手を伸ばす。が、博士は右手をポケットに引っ込めてしまう。
「残念じゃよ。聡明な君ならワシの意図を察してくれると思ったが。」
「察してもしなくても同じなら自分本意で選ぶわよ。」
博士は灰原からパイプを受け取るとラバーパンツに刻まれているネジ穴に装着する。
「それじゃあ哀くん着替えようか。」
「…」
灰原は博士からラバーパンツを奪い取るように乱暴に受け取り、自分のスカートに手を入れた。
「ちょっとストップ。」
「…何?」
「スカートは脱いでくれんか?」
「理由は?」
「その方が興奮する。」
「馬鹿なの?」
「いや、性行為と性的欲求がイコールとはならんし。セックスはセックス、見世物は見世物として分かれておるからな。」
「要は博士の性癖でしょ。」
「うむ。」
一応弁解した博士の真意を灰原は突く。博士も言葉を重ねても意味が無いことを悟っているのか自己弁護をせずに大きく頷いた。
抵抗しても無駄なのを知っている灰原は素直にスカートのチャックを下ろす。デニム生地のスカートはストンッと落ちた。
灰原が履いているパンツの全ては博士が用意したものだ。以前は灰原がネットショッピングで選んだ無難な小学生然としたパンツが全てだったが、今は博士が選んだ海外製の薄いパンツか、ミニサイズのセクシーランジェリーに変わっている。それまでの灰原の下着類は全て捨てられていた。
下着が露になった灰原は一応自分の股を片手で隠しながらパンツを下ろす。博士はチラチラと見える縦スジを凝視していた。
「こっち見ないでよ。」
灰原は器用にスジを隠しながらラバーパンツにパイプを装着する。そこで博士の視線に気づいた彼女は博士に後ろを見せた。
「まあ、これはこれでエッチなのでかまわんが。」
「変態。」
「エロい哀くんがイカン。」
「暴論過ぎ。」
パンツにパイプを装着した灰原はパイプがスジに当たる程度まで上げる。それからがに股に足を開きパイプを一気に幼膣に挿入させた。
「…これで満足?」
灰原は顔を赤くしながら博士に尋ねる。
「これからじゃよ。」
そう言うと博士はポケットからシャープペンを取り出しそれを振った。すると灰原は急に表情を強張らせ座り込んでしまった。
「博士、それは悪趣味すぎない?」
「いかに愉しめるかがアダルトグッズの一つのテーマだとワシは思っておる。」
博士はシャープペン型のパイプのスイッチを灰原に渡す。
「これで書けって亊?」
「さっきのは哀くんへの機能説明代わりにやった試用運転じゃよ。シャープペンの傾きを感知してパイプが動く。それを我慢して書けば良いだけじゃ。」
灰原はシャープペンをテーブルに置こうとした。しかし、途中で動きが止まる。
「シャープペンが一定角度以上傾くとパイプが最大で動く。一定時間動かない場合も同じく最大で動く。哀くんの選択肢はこれを出来るだけ振らないように書くしかないんじゃよ。」
「…」
灰原は無言でテーブルに向かう。時々、体を痙攣させながら歪な漢字を書き終えた。