車から自分のキャリーバッグを歩美の寝ている部屋に運ぶ。一泊二日の荷物なのでキャリーバッグは軽かった。
部屋では歩美がうつ伏せで寝ていた。緊張していた様子だったが、その緊張が解けて安心したのだろう。それもぬか喜びになってしまうだろうが。
布団は行為中に歩美が寝てしまいシーツのシワがそのままだった。腰に掛けていたタオルケットがだけてしまっている。
歩美の枕元に座って頭を撫でる。サラサラとした髪に指を滑らせた。穏やかな表情はさっきまでセックスをせがんでいたことが嘘のようだ。
「んんっ」
歩美が頭を動かした拍子に撫でる手が離れた。頭を掻いて歩美は寝返りを打って横向きに体勢を変える。
起きているのかと思い、つむじをつついたり、首を撫でたりしてみるが起きる様子は無い。
歩美の足元に回る。
重なっている足を伸ばして歩美を仰向けにする。ワンピースから伸びる足は華奢で、力が入っていないのでまるで人形を扱っている気分になる。
胸が規則的に上下している。
ワンピースをたくしあげた。つるつるの秘裂はお尻と同じく日焼け跡は無い。境目なく小麦色の肌が広がっている。
歩美の膝を曲げてM字に開く。秘裂が開いて薄紅色の膣口が露になった。歩美の足のつま先を自分の尻で伸びないようにして膝を開かせると手を放した。
膝がゆっくりと左右に流れる。
膣に指を入れる。膣内は指に吸い付くように締め付ける。意識が無いせいなのか締め付けるとより軟体生物にくっつかれた感じに近い。
大人の膣とは違い、歩美の膣は元々が狭いせいで貼り付く必要も無いくらいに指を四方から圧迫していた。まだ先程の余韻が残っているのか指を愛液が潤している。
指先が弾力のある壁に当たる。そこの窪みを指でつつく。頑固に閉じる口に指を捩じ込んだ。一応敏感な場所だと把握しているので第一関節までも入れない。それでも指の腹でペニスでは刺激できない箇所を捏ねていく。
指が押す度に歩美の表情が険しくなる。まどろみから逃げるように頑なに目を開かない。
後ろのドアノブが音を立てた。瞬間、歩美の肩が震える。
「やあ」
入ってきて開口一番、カルロスは間延びした挨拶をした。
「どこにいたんです?」
「ちょっと買い出しに、ね」
カルロスはそう言うとがま口のバッグを持って隣に腰を下ろした。来る途中で見た個人商店に行ったのだろうと納得する。
「それで、君は何をレクチャーしてくれるのかな?」
カルロスがニヤリと二枚目な笑顔を作ってがま口を開いた。
「新世界さ」
がま口から金属の道具を取り出したカルロスは不敵な笑顔で答えた。
金属の正体は開口器だった。歯茎に固定させるタイプに見えるが、それにしては形状が複雑にも感じる。上下の別れた金属が深い凹面で歯を包み込んでいた。
更に口を閉じないようにさせるためのジャッキが口からはみ出た金属に着いている。ハサミと同じく交差部分を固定してしまえば全く動かない。
一連の動きは一切の迷いも無駄も無かった。
「もう少し成長すれば、こんなのしなくていいんだけどね」
カルロスが1人言にしてはやけに説明的に言葉を続ける。
「中学生くらいになれば、嘘をリカバリー出来るだけの知識を持ってくれるし、そしたら抜歯プレイが出来たからね。まったく、このくらいの年頃が一番厄介だよ」
カルロスは手早く歯に開口器をあてがうとジャッキのネジが回す。歩美の口はゆっくりと開いて軟口蓋が見え、口蓋垂…喉ちんこが垂れ下がっていた。
「うん、今日も綺麗なピンク色だ」
ニコニコしながらカルロスが呟く。
掛け布団を出してきたカルロスはそれを丸めて歩美を上体をその上に寝かせた。
そしてズボンのファスナーを下ろしてペニスを出した。
現れたペニスはまだ勃起しきれていない。自分のと比べて一回りばかり小さいが、気になるのはその長さだ。二十センチ以上はあるペニスを歩美の頬に当てている。
気道を確保するように歩美の顎を上げるが、易々と口内を貫くのは明らかだ。
「よいしょっと」
まるでジョークグッズを使う気安さでカルロスはペニスで歩美の口をふさいだ。歩美の喉が膨らむ。
「ンンッ」
さすがに寝たふりは続けられなかったようで、歩美が溢れんばかりに目を剥いてカルロスの太ももを押している。しかし、喉をがっちりと掴んでいる腕は彼女を離さない。
カルロスの足を殴るように叩いたり、押し退けようとしていた歩美が急におとなしくなる。目を虚ろにして瞼が痙攣していた。
よく見ると開口器で開かせれている口を更に開こうとしていた。顎が外れないかと思うくらいに歩美の口が大きく開く。赤かった唇が伸びて薄い桃色に変色していた。
「ングッ、グッ、ンガッ」
どうやって出しているのかが全く解らない声が歩美から漏れる。その声が漏れる度にカルロスのペニスを少しずつ呑み込んでいく。
「その調子だ。あとちょっとだから頑張れ」
カルロスは歩美の首を掴んだままだ。時々腰を引いては歩美にペニスを呑み込ませ直していた。
「ン゛ー!」
歩美がくぐもった悲鳴を上げる。涙を流して、鼻からちょうちんを作っていた。
カルロスの玉袋が歩美の鼻に乗っている。どうやらペニスを全て口内に納めたらしく歩美の表情が死んだように虚ろになっていた。カルロスの太ももに爪を立てているので気を失ってはいないようだが、吐いてすらいないのは正直驚いた。
「すごいでしょ。僕が担当になって初めて覚えさせたのがこのディープスロートなんだ。日本人でこれだけ長いペニスを持っている人は早々いないから、僕のが呑めたら大抵の人のは余裕で出来るよ」
こちらの心情を読み取ったようにカルロスは言った。
歩美の顔が白くなる。カルロスはペニスを口から離した。
その長さに驚く。歩美の咽頭の長さををゆうに越えている。おそらくさっきカルロスが腰を引いたり押したりしていたのは気道に入った食道にペニスを入れ直していたのだろう。
「ヴォエッ」
歩美はえづくと顔に赤みが戻る。酸欠で足りなくなった酸素を取り戻すように激しく呼吸を繰り返した。
歩美がジャッキのネジを回していく。緩んだ開口器を歩美は無理矢理外した。
「痛いぃ」
布団に突っ伏した歩美が泣きながら手で顎を押さえている。
歩美は痛みを誤魔化すように手足で布団に暴力を奮っていた。喉が痛いのか声が小さく、最初に吐き出すような言葉の後はひたすらに布団に当たり散らしていた。
歩美の動きが鈍くなる。相変わらず布団に当たっていたが、息を吐くのに合わせて声が聞こえた気がした。
「ねえ、歩美。僕との約束は覚えてる?」
歩美が落ち着くのを待ってカルロスは口を開いた。喉を擦っていた歩美が頷いて答えようとしたのをカルロスが引き継いだ。
「最低一回は搾り取るように言ったよね」
カルロスを見上げていた歩美がこちらに視線を送ってくる。ひどく歪んだ視線に最初は睨まれていると思い、それも仕方ないと半ば諦めていた。しかし、歩美がじっとこちらを見ていて、それが助けを求めているのだと判断するのは時間が必要だった。
「約束を守らない悪い子はペナルティを受けないとね」
カルロスが歩美の頭に手を置く。
「僕、間違えてるかな?」
声がひどく冷たく感じる。歩美が大きく首を左右に振る。
「もう一度チャンスをあげるよ」
カルロスがこちらに視線をむけた。歩美が正座のままで手を使って床をするように近づいてきて、足元まで寄ってくると見上げてきた。
その視線は非難している色は無い。一縷の望みを訴えるような必死な目をしていた。
「……おじさん」
喉が痛いのか声に力が無い。
「お願いします。歩美に精液を下さい」
「……ああ、うん。よろしく」
言葉に戸惑いながらも、必死に頭を下げる歩美が憐れに思えた。
「ん?」
ズボンのファスナーに手を掛けた所で懐かしい異変を感じる。ファスナーが盛り上がり、下げるのに一苦労した。やっとファスナーが開いてペニスを外に出すと、久しぶりに臨戦態勢の姿を見た。
「え?」
呆けた様子で歩美がペニスを見ている。目の前に出されたペニスの大きさを自分の腕と比べている。そして、比べるまでもなくペニスの方が逞しい。
「わお!僕より太いペニスを持つ日本人を初めて見たよ」
カルロスが声を弾ませた。
ペニスを歩美の鼻先に翳す。歩美は口を開いてペニスを誘引したが、亀頭が歯に当たると口から離した。
代わって手を使って射精を促す。手のひらがペニスを六割くらいしか包めない。それでも歩美は指を順番に動かしていく。絞り出すのではなく、マッサージのようにして射精を誘発しているそのテクニックに感心してしまう。
手のひらを動かして刺激する場所を変えているのも少女らしくなかった。単純に手を前後させているだけではなく、位置を変えて指の長さが足りない分をカバーしていた。
「ねえ、これもカルロスが?」
「……ううん、知らないおじさん」
「その人もこれくらい大きかった」
「……覚えてない」
歩美はペニスを握る力を強める。さっき園子に圧迫されてだらしなく伸びたのとは違いびくともしない。
手が疲れてしまったらしく、歩美はペニスから手を放してブラブラと振っている。
「手、疲れた」
歩美が呟く。その後ろにカルロスが歩いてくると、歩美はまたペニスを握って扱き始めた。
「タイムアップだ、歩美」
「あと少し、あと少し」
歩美は手を激しく動かす。さっきまでのようなテクニックもなにもない単に擦っているだけだ。
カルロスが自分の手を添えるようにして動きを制した。観念したのか歩美は名残惜しそうにゆっくりと指を離した。
「じゃあ…」
「ちょっとストップ」
「なんだい?」
言葉を遮られたカルロスは悠々とした態度を崩さない。
「今日はもう歩美ちゃんが限界じゃないのか?」
喉への負担からか歩美は時々咳をしていた。
「じゃあ、止める?」
カルロスの言葉に歩美の顔がパッと明るくなる。
「僕らはあっちにお邪魔するから別にどちらでもいいよ」
歩美の表情にみるみる悲壮感が表れる。歩美がズボンを引っ張ってきた。どうやらまだ続けるらしい。
正直カルロスの方法は自分の性根にはは合っているのだろう。一月とはいえ機能不全だったペニスが復活したのだから。
かと言って面白いかどうかは別問題だ。苦しむ少女というのは好きだが、気の毒になるような扱いに同情してしまう。
布団に裸で横になり、歩美をペニスの上に跨がせる。
歩美はワンピースを脱いで日焼けした肌を晒している。薄い日焼け跡は尻と同様に日焼けしていない場所はなかった。
腰を掴む。子供らしく柔らかな腹部は握指の形に変形する。
結局、負担を軽くするために膣を使っての奉仕を引き出すのが精一杯だった。こちらが強く出ればすぐに歩美を連れていく提案を出された。
「入らないかも」
ペニスを膣口に当てた歩美が腰を沈めようとする。しかし、ペニスがあまりに巨大で膣口に入らない。おかげで歩美はしっぽのようにペニスを支えにしている。
狭い膣というのも今まで経験していないわけではない。歩美ほどの年齢の少女は初めてだが、もう少し年上、ギリギリ二桁の少女ならば何回かしたことがある。けれど、その全部は勃起前に挿入して膣内で怒張するやり方だった。こうして挿入前にいきり立ってしまってはその方法は使えない。
歩美が懸命にがに股を開いてペニスを誘引しようとしている。歩美の腕の倍はありそうなペニスは亀頭が膣口に入らない。
「やっぱり、歩美一人じゃあ無理か」
歩美の背後で静観していたカルロスはこちらに近づいてくると、おもむろに歩美の肩に手を乗せた。歩美が首を小さく左右に振る。
「待って!」
「ダメ♪」
素早くカルロスは歩美の右足を払って、ペニスに体重が乗ってくるのに合わせて歩美の肩を押した。左足も感電したように伸びる。
「カァッ」
歩美は声と一緒に息を吐いた。呼吸は浅く、顎を上げている。涎を口の端に溜めていた。
「ハッ、ハッ、ハッ」
不自然に浅い呼吸を繰り返している。膝を曲げるような仕草をしているが、足を床に着けるほどに曲げることが出来ていない。
ペニスは亀頭が入っただけで竿の大半はまだ残っている。それでも子宮口に触れたり離れたりしていた。
「抜いてぇ、ください」
涙を流す歩美が間延びした懇願を口にする。カルロスに肩を掴まれているせいで前後に倒れることも不可能なみたいだ。
「どうする?」
カルロスが判断のポールをこちらに投げてきた。
「とりあえず、その肩を掴んでいる手を放してくれるかな?」
「……オーケイ」
カルロスが手を放すと歩美が胸の方に倒れてくる。ペニスは食い込む形で膣に収まっている為か抜けなかった。
倒れてきた歩美の髪を撫でる。汗ばんでしっとりとした頭皮とは対照的に、髪はサラサラで指に絡みついても簡単に離れた。
歩美が顔を上げる。何かを訴えているのは感じるが話す様子は無い。心臓の鼓動が伝わってくる。背中が呼吸に合わせて上下をを繰り返している。
目でカルロスに出ていくように促す。彼は肩をすくめるとスタスタと部屋を出て行った。
「カルロスはいなくなったよ」
歩美に視線を戻す。彼女はゆっくりと胸に埋めていた顔を上げた。
「痛い」
声を出す事も辛いのか、歩美は短い言葉を口にしただけで黙ってしまった。相変わらず薄い呼吸を繰り返している。
気まぐれに腰を動かしてみる。子宮口にぶつかった。
「アッ」
あえぎに似た声が漏れた。
「や、やめて」
苦しそうに歩美が言葉を漏らした。
「ごめん、ごめん。気を失ってないかを確認したくて」
歩美の頭を撫でながら謝る。彼女は頭を動かして撫でる場所を促している。
「ここ?」
「うん」
彼女に促されるままに後頭部を撫でる。歩美は顔を胸に着けていた。
「……もう大丈夫」
歩美が身体を起こす。カルロスに掴まれていた時とは違って、体重が支えるようして前屈みになっている。腕が胸板を圧しているために少しばかり圧迫感がある。その軽さに改めて彼女の幼さを認識する。
「動く、よ」
そう言って歩美は緩慢なピストンでペニスを刺激する。慎重に動かしているらしく、途中で何度もストップする。膣口が伸びるだけ伸びた状態だったが、最難関の亀頭を既に通り抜けていて切れる心配は無さそうだ。
亀頭が歩美の膣を抉っていく。嬌声の中に「痛い」の言葉が度々混じっていた。それでもピストンが止まる様子は無い。
しかし、数分が過ぎると歩美が急に動きを止めた。
「どうしたの?」
「……動かないの」
歩美を寝かせるのと交代に身体を起こす。
腰を引いてペニスを膣から出そうとすると、膣が付いてくるような感覚を覚えた。亀頭の先で子宮を圧している。
「もしかして抜けない?」
心配そうな表情で歩美が尋ねた。
「やっぱりね」
いつの間にかカルロスは部屋に戻ってきていた。手には買い物袋を抱えている。
「園子からペニスが超弩級だって話を来る途中で聞いていたから、もしかしたら必要になるかもって思ったけど、買ってきて正解だったよ」
カルロスが買い物袋からローションを取り出す。こんな田舎の商店に売っているのだろうか?
「じゃあ、さっさと取っちゃおう」
ハンドサインで立つように支持されて歩美を抱っこして立ち上がる。
「いや、歩美を逆立ちさせる要領で足だけ支えてくれる?」
言われるまま歩美を布団に寝かせて、足だけを持ち上げていく。足が伸びると歩美の頭が布団を離れてしまったので、膝立ちになった。
予想通りにカルロスが膣内にローションを流していく。腰の位地は高く膣から流れてしまう心配は無い。
「それじゃ小さくピストン」
支持に従って微細にピストンをしていく。最初は膣を巻き込んでしまいなかなか動かなかった。それでも、繰り返しているうちにローションが隙間から浸透して少しずつ腰の動きが滑らかになってくる。
「うっ、うっ」
動きに合わせて歩美のくぐもった声が上がる。シーツを掴み、足の力をぬいている。太ももが掴まれているせいで腰から胸下にかけて坂を描いている。浅い呼吸からペニスが引かれるのに合わせて深く息を吐いていた。
「あっ」
ペニスが滑らかになってくると声質が変化してきた。ペニスが引かれるのに合わせて息を吐いていた歩美が突く動作に声を上げていた。
一段とペニスが膣内を滑らかに動く。亀頭が子宮を圧して、膣口に引っ掛かるのを感じる。脱出も近い。
「歩美ちゃん、そろそろ抜けそうだよ」
「……あっ、うん」
「それじゃ勢いが欲しいから一回だけ深くやっちゃうけど、いい?」
「うん」
歩美に上から被さる。彼女が首に手を回してきて右手で左の手首を握っていた。許可を貰ったので子宮を突き上げる勢いでペニスを深く挿入する。
「うっ」
「いくよ?」
一気に膣から引き抜く。
「ひゅっ」
言葉と呼べない発音が歩美から聞こえた。見ると、体は血色を失っているのに顔だけは桃色に染まっている。飲むように深呼吸を繰り返している。
膣口が大口を開いている。普段は隠れているはずの子宮口が丸見えだ。足を下品にも思える程に投げ出している歩美はそれを気にする様子もない。ひたすらに痛みを誤魔化すように早いリズムで呼吸している。
「なんで?」
一時間ばかり休憩して浴室に向かおうとしていると、歩美が焦った様子の声を上げた。彼女は太ももを叩いていた。足は動いているが、その動きはぎこちない。
「動いて、動いてったら」
太ももが赤く充血していく。構わず叩き続ける歩美の腕を掴むと、彼女は顔を上げた。 顔は白くなっている。
頭から冷水を浴びせられたように背筋が寒い。
「おじさん、歩美、足が……」
歩美に掛ける言葉を探すが、出てくるのは無責任な励ましや同情ばかりだ。事態を引き起こした人間として適切な言葉が出てこない。
「責任取るよ」
「え?」
「責任持って歩美ちゃんの面倒見ていくよ」
言っていることが理解しきれていないのか歩美は固まっている。しばらく考えるように目を閉じていた歩美がじっとこちらを見据えた。
「それって歩美をお嫁さんに貰ってくれるってこと?」
「そうだよ」
「じゃあ、今までみたいに知らないおじさんたちとキスしなくていいの?」
「キスもセックスもさせない」
「歩美、園子お姉さんから逃げられるの?」
「逃げられる」
「……歩美、おじさんのお嫁さんになる!」
「でも、そうは問屋が卸さない」
「っ!」
またしてもカルロスがドアの脇に立っていた。隣に座り歩美の腰を触る。その様子がえらく様になっている。
「ちょっと失礼」
歩美を仰向けに寝かせたカルロスが腰椎から骨盤に指を走らせていく。ひとしきり触ると今度は仰向けに返す。そして歩美の右足を持ち上げて屈伸するように指示した。
戸惑う歩美だったが膝を曲げられると簡単に伸ばすことが出来た。
「外れてないみたいだね。たぶん捻挫か亜脱臼だろうね」
「歩美、また歩ける?」
「今は身体が驚いて脳からの命令を判断しかねているんだよ。明日一日の様子次第だ。土日は基本病院はお休みだからね。……ちょっと」
手招きされてカルロスと一緒に歩美から距離を取った。自分の状態が大丈夫だと言われて安心したのか歩美は横になってリラックスしている。
「少しばかり強引にやりすぎたね」
ささやき声は真剣だった。
「やはり、深刻なのか? 股関節脱臼とか?」
「いや、そんなのじゃない。ただ、どうやら仙腸関節…骨盤の一部が傷んだみたいだ。しばらくは歩くのがつらくなると思う」
最悪歩行不能なる事を覚悟しただけにカルロスの見立てに安心した。触診の余りになれた手つきから彼が医療従事者なのは何となく判った。
「とりあえず固定してあげることだ。僕は明日の朝には帰らなくちゃならない。そうなると歩美の面倒を見れるのは君だけだ。園子にも伝えておくよ。彼女、明日は二人をよみうりランドに連れていくつもりだったからね」
同じ東京とはいえ都心域のよみうりランドまで繰り出すとなると相当大変なスケジュールになる。ここを朝の九時に出ても着くのは昼過ぎだろう。そうまでして行かなくてもいいだろうに。
「本当は今夜に歩美と哀の体力をギリギリまで削って、明日あっちで輪姦パーティーの予定だったんだ。だけどこんな状態で出したらそれこそ致命的に症状を悪化させてしまう。残念だけど明日のメンツには哀だけで我慢してもらうよ」
そう言ってカルロスは自分からドアから出ていった。
気が付いたら歩美を怪我させて、気が付いたら歩美がプロポーズされてた。