「「いただきます」」
朝食を折り畳み式テーブルに並べて手を合わせる。白いご飯にインスタントの味噌汁、煮卵に焼いたベーコンという些か味気ないメニューだ。
「おいし」
壁に凭れている歩美が感想を口にする。彼女は両足を伸ばして冬用の掛け布団に沈むように座っていた。
今朝、起きてから確かめると歩美の足は自力で屈伸出来るようになっていた。しかし、喜んで立ち上がった瞬間に腰に激痛が走ったらしく、こうして負担を掛けないように座らせている。
それでも足は動いているので歩美の表情は明るい。
「園子お姉さんもカルロスさんも帰っちゃったんだよね?」
「そうだね」
園子とカルロスはまだ日が昇らないうちにここを出発してしまった。哀ともう一人の参加者の男もそれに付いていったのでこの別荘には自分たちだけだ。
改めて部屋を見渡してみる。日差しが部屋を照らし、開いた窓からはそよ風が流れてくる。草花の香りが部屋に満ちていた。
「ねぇ、おじさん」
ご飯茶碗を持っていた歩美がこちらを見た。
「昨日の。歩美、おじさんのお嫁さんになればこんなことしなくていいんだよね?」
昨日から何度もこの質問をされて、毎度肯定しているが、歩美は思い出したように唐突にこの質問をぶつけてくる。
「ああ、歩美さえ納得してくれたらね」
昨日から言い方は違うが概ね同じニュアンスの答えを繰り返している。一連の問答を噛み締めるようにして歩美は俯くと決まって表情が緩む。笑顔とはいかないまでも気の抜けた安堵の表情だ。
「……あの、哀ちゃんは?」
「残念だけど、あの子を逃がすのは難しい」
歩美がリタイアした現状、園子たちは哀に集中出来てしまう。歩美を怪我させてしまった以上、彼女らは哀の扱いには慎重になるだろう。歩美がの怪我の原因が自分である以上、哀への接触は不可能に近い。
「歩美だけ助かっちゃった」
ポツリと歩美が呟く。燃え尽き症候群の人間のようにどこか他人事を話しているみたいだ。
それ以上会話は続かずに黙々と箸を進めていく。意外にも歩美はご飯をおかわりした。
「「ごちそうさま」」
茶碗を重ねる。歩美の茶碗は綺麗に空になっていた。お茶を飲んでいる歩美はお尻の位置を微妙に変えている。
「やっぱり痛い?」
「痛い。けど、昨日みたいには痺れないよ」
歩美が膝を小さく曲げてアピールした。昨日に比べるとスムーズな気がする。おもむろに歩美が自分の服に鼻をつけた。
「臭い」
昨日は風呂に入れなかった歩美が今更ながら怨めしそうに睨んでくる。昨日は横たわったまま、晩御飯も食べずに今朝まで熟睡していた。
かれこれ半日以上寝ていたので逆に体がだるそうにしている。噛み殺すようなあくびをしていた。
「今食べたばかりだから、もう少ししてから一緒にお風呂に入ろうか」
「うんっ」
眠気を感じさせない元気な声が帰ってきた。
この家の浴槽は大きかった。歩美を抱き抱えたままで一緒に入っても余裕だった。
体を浮力に任せて歩美がぷかぷかと浮いている。足を伸ばせたのは彼女の体の事を考えると負担がすくなそうでよかった。その体を支えるように彼女の下で湯船に浸かっている。
「ああ~」
「おじさんみたい」
「おじさんだからね」
「あ、そっか」
歩美が手でお湯を掻いて体を浮かせている。腰を支えているので沈むはずはないのだが止める様子は無かった。浴槽のお湯が波打つ。
「大丈夫?」
腰を支える手に力を入れて歩美に尋ねる。歩美が水面を叩いた。
「だっ、大丈夫っ!」
さっきまでとは打って変わって歩美は股の前で手を組んでもじもじしていた。しなを作るように腕を前に出している。
もしかして、
「恥ずかしい?」
「……うん」
昨日の出来事よりもよっぽど穏やかなはずなのだが、歩美は恥ずかしそうに顔を伏せている。
「昨日は堂々としてたじゃないか?」
「歩美も不思議なの。男の人とお風呂に入っても恥ずかしいって思ったの久しぶりかも」
膝を曲げて、そこに歩美を挟み込む。自由になった両手で彼女の小さな胸に後ろから手を添える。
まだまだ脂肪はほとんど付いていない。指を這わせれば肋骨の凹凸が伝ってくる。それでも女性らしく脂肪が乳房を形成していて、揉めば胸がぐにゃりと変形する。先端の未熟な突起は柔らかく、指の腹を使って捏ねる。
「これで見られなくなった」
「うーん、そうかなぁ」
言いながらも歩美は腕の力を抜いた。今は手を股に差し込んでワレメを隠している。
「まあ、お風呂に入っている間はこれで我慢してよ。」
「うん」
指を動かしてまだまだ粒サイズの乳首を愛撫する。きめ細かい肌は撫でるというにはよく滑る。乳房に付いているわずかな脂肪をむにむにと揉んでみる。
歩美は体を捻ったり、くの字に曲げたりしたりして逃れようとする。しかし、本気で嫌がる様子はなかった。
歩美を抱えてリビングへ向かう。お姫様だっこをしている歩美の手が首に回っている。バスタオルを巻いているだけで服も下着も身に着けていない。湯船に浸かって暖かい体が蒸気を上げていた。
乾いていたバスタオルもお湯を吸って柔らかくなり、ソファーに到着した頃には毛羽立っていた感触は消えていた。部屋の雰囲気に合わない黒革のシックなソファーは部屋の雰囲気に合わない。見るからに高級品に思えるからだ。
歩美をソファーに座らせると「ありがと」とお礼を言われた。バネが軋む。
「でも、ちょっと大袈裟かも。歩美、今は歩けるよ」
ソファーから立ち上がり歩美が歩き出した。調子を探るような慎重な足運びだが、何も知らなければゆっくり歩いているようにしか見えない。
「歩けるのは解ったけど、ここにいる間は腰に負担を掛けないように自分では歩かないでくれ。明日からは学校だからね。」
しょんぼりする歩美にドライヤーを掛けた。しっとりと濡れた髪の毛がドライヤーの風を受けて波打っている。
髪が乾いた歩美はソファーに横になる。タオル一枚という格好がやけに扇情的に映った。鎖骨が露になり、足のほとんどが丸見えになっている。歩美が伸びをする。柔らかそうな腋が晒される。
思わず歩美の鎖骨に手が伸びる。驚いたように息を飲んだ歩美は何も言わずに手をおろす。
歩美の体を隠しているバスタオルに手を掛ける。留めるために巻き込んでいた端を外してバスタオルを開いた。歩美は天井を見てこちらと視線を合わせないようにしている。
乳房の先端でつんと小さく突起している乳首に触れる。乳輪は、日焼けした肌よりも少し乳白色が濃い。
後ろからでは判らなかったが、意外にも腹周りに肉があった。横には付かず、正面をなだらかな曲線を作っている。
「もしかして昨日ワンピースだったのって……」
「言わないでっ!」
言葉を途中で遮られる。続けるのも野暮なのでお腹をマッサージして言外に訴えてみる。
不機嫌そうな顔で歩美が迫力に欠けた睨みを利かせてきた。慣れていないのか、眉間に皺をよせてはいるが、眉尻が中途半端半端にしか上がっていないせいで困り顔にも見える。
「怒らない、怒らない。」
歩美の眉間に人差し指の先を当てる。歩美は小さく息を吐いて眉間の皺を伸ばした。
「女の子に太ってるなんて言ったらダメなんだよ」
「言わせてもらえなかったけどね」
「でも、言いかけたよ?」
歩美が非難するように目を細めた。謝罪の言葉の代わりに唇を重ねる。細めた目を歩美は閉じた。紅潮した唇はつきたての餅のように柔らかく、舌を使って開いた先からは熱い吐息が流れてきた。歩美の短い舌と握手するように舌同士を絡ませる。
唇を離すと歩美が目を潤ませていた。至近距離では解らなかったが鎖骨の辺りが赤く染まっている。左右に剥いだバスタオルを閉じて体を隠していた。
「寒い?」
「ううん」
質問に歩美は頭を横に振る。
「じゃあ、これはいらないね」
バスタオルを剥いで脇に置く。歩美が名残惜しそうにしていたが、背中を上げてタオルが抜けやすい空間を用意したりしてなんだかんだで素直に従っていた。
薄い小麦色の肌が健康的で、同時に淫靡な雰囲気を纏わせている。幼い子供特有の庇護欲が汚してしまいたいという嗜虐心に染まっていく。
歩美は所在なさげに胸の上で指を組んで天井を見ていた。ちらちらとこちらを盗み見ては視線がぶつかり、その度に逃げるように天井を見ていた。
昨日の一件があるのでセックスは控える事にした。焦る理由が無かったからだ。長い付き合いになりそうな彼女には出来るだけ好印象を持って欲しかった。
歩美は持って来ていたワンピースに袖を通している。紺のセーラーワンピースは立たなくても着れた。「かわいいね」と感想を口にすると恥ずかしそうに体を隠していたバスタオルで口元を塞ぎ、はにかんでいるのを隠した。今はソファーに仰向けになり、顔を横にして窓から景色を見ている。
「っ!」
瞬間、歩美の体が跳ねた。足を伸ばし、洋服にシワが残りそうな程に強く握る。股間に手を伸ばすのを制止した。手にしたリモコンの設定を最大にする。
「あぁっ!」
膝を立ててブリッジをするかと思ったら、歩美は足を滑らせて尻餅を着いた。ソファーのバネが歩美の体を跳ねさせる。
歩美の膣からローターを抜く。ピンクローターがぶるぶると小刻みに震えていた。
「お返しっ!」
そう言って歩美が股間に飛び付いて来た。素早くトランクスからペニスを引っ張り出すと喉まで一気にくわえ込む。使うつもりがなかったペニスは歩美の痴態に反応してはいたが、昨日に比べると落ち着いていた。
それだけに歩美の小さな口は開口器なしでも楽々と呑み込める。亀頭が喉奥を撫でていく。
ジュルッ、グボッ、ゴフッ
卑猥な音色が歩美から聞こえる。しかし、その音の出所は鼻からだった。歩美は目を見開き懸命にペニスを口内を使って扱いている。口の端に泡を作り、鼻の穴から水が垂れるのも構わずに一心に頭を上下させていた。
あっという間にペニスが臨戦態勢になってしまう。口内のほとんどの空間を占拠したせいで上下の歯がペニスにほんの少し食い込んでいた。
すると、突然歩美は動きを止めて、指示を待つように視線でこちらを窺っている。
「ほほひよう」
「抜けない?」
歩美が頭を上下に振る。「どうしよう」と言った口は正しい発語に必要な空間も運動も足りずにまるで歯の抜けた老人のように聞き取り難かった。
「一回ヌいてしまおう。そしたら少し落ち着くだろうし」
歩美は頷くと後頭部をこちらに向けた。
「んっ」
自分の頭を指差している。どうやら自分を使うように言っているらしい。歩美がねだるなら遠慮する理由は無かった。
後頭部を両手で掴むとゆっくりとペニスを喉に挿入していく。歯がペニスを擦り、歩美が口を限界以上に開く。開ける時間は短く、すぐに歯がペニスを擦った。結果的にペニスに押さえつけられている歩美の舌がペニスのスジを舐めている。
---グボッ、グボッ
さっきまでの歩美主導の口淫とは違い、歩美の方から漏れ聞こえる音はリズミカルだ。人形のように反抗しない歩美の頭を使って彼女の口をオナホールにしている。
顔がペニスを向いているせいで表情は読めない。太ももに回している腕に力が入っていることから気を失ってはいないようだ。陰毛に彼女の鼻息が掛かる。
「いくよっ」
そう言って歩美の口内に精液を吐き出す。体を硬直させて歩美は動かない。
---ブフッ
こもった破裂音にペニスを口内から引き出す。射精してサイズタウンしたペニスは楽々と歩美の口を離れた。口から抜いた拍子に粘り気の少ない液体がフローリングに滴る。精液と涎の混合物だ。
「ゴホッ、ゴホッ」
「大丈夫?」
口を手で隠した歩美は派手に咳をする。耳が赤く、酸素を求めて下を向いて口で呼吸を繰り返していた。10秒少し呼吸に集中していた彼女が顔を上げる。
「ぶっ」
その顔を見て思わず吹き出してしまった。なにせ、鼻からマンガの鼻水のように精液が垂れている。粘度のある精液は太い水の柱を作り、白いせいでチューブのりが溶けたように見える。
「どうしたの?」
歩美のキョトンとした表情にまた吹き出してしまう。彼女は自分が笑われているとは思っていないらしく、お茶を濁すようなあいまい笑顔を作った。
「鼻、鼻」
「鼻?」
自分の鼻を指差してジェスチャーで歩美に伝える。すぐに内容を理解したようで歩美は急いで鼻に垂れていた精液を腕で拭った。
「臭くなかった?」
「口の中の匂いだと思ってた」
恥ずかしいのか歩美は視線を合わせない。やはり彼女はどこかズレている。
「次はやっぱりセックス?」
始めたのは歩美のはずだが、彼女は指示を待つ態勢だった。ソファーに浅く座り直して脚を左右に開くと、誘うようにスカートを捲し上げる。ぷっくりとした秘裂は極上に柔らかい脂肪が蓄えられ、触れば指に支配されることを望むかのようにぐにぐにと無抵抗に受け入れている。そこを割り開いた先の肉壺の入口はぱくぱくと柔軟に動いて、指を差し出すと貪り付くように指先に吸い付いた。膣内は指を楽々と曲げられるほどにふやけ、風呂上がりを理由にするには他の部分とは比較にならないくらい熱を持っている。
「んっ」
指の動きに合わせて歩美が体を捻る。痛みは無いらしく、可愛らしくあえいだ声しか聞こえない。
「あっ、あっ、あっ」
どうやら膀胱側の膣壁が弱点のようだ。でこぼことした壁に指を擦り付けると一際甘い声を聞かせてくれる。それが愉しくて一層激しく責め立てる。
「あっ、ああっ!」
歩美の膝が跳ねる。足先が一瞬宙に浮いて、踵から着地して音を立てた。腕が痙攣して肘が伸びる。顔を上げて、口を半開きになって全身が脱力していた。
手のひらが濡れる感触からすぐに絶頂しているのが解った。しかし、
「ちょっ!ストップ!」
手のひらに弱い水圧が続く。暖かいそれは膣の前方から流れてきている。あわてて歩美のバスタオルを下に敷いた。未だに夢現の歩美は脱力状態で協力は期待できない。皮のソファーは水分を弾いた。おかげで座るために設計された窪みに水溜まりが出来る。黒革なので色は透明に見えるが、風通しの良い室内に僅かにアンモニア臭が漂う。その出した本人は水溜まりお尻を浸していた。着ていたワンピースの色が濃くなっている。
「洗濯しなくちゃね」
「ごめんなさい」
放心状態から復活した歩美は着ていた服を脱ぎながら謝ってきた。既にソファーに撒かれた水分はタオルで拭き取っている。カビの心配もあるが、それはおいおい考えよう。
せっかく着替えたのに早々に服を脱ぐことになってしまった歩美は裸のままでソファーに寝そべっている。風呂前に着ていた洋服は洗濯機の中だ。タオル類も趣味が身に着けていた物以外は同じ洗濯機に入れてしまっていた。要するに今の彼女は着る物がない。
「布団持ってこようか?」
「寒くないからこれでいい」
そう言うと歩美は唇の端を触った。指でなぞるように指を左右に移動させる。
「痛い?」
「…ちょっと」
歩美が口を開く。顎の付け根を触っていた。