秋晴れの空は雲がちらほらと流れる。まだ夏の気配は色濃く、多くの人は薄い格好をしていた。
人波が流れていく。それはカップルだったり、ファミリーだったりで、手を繋いでいたり腕を組んでいる。
「やっぱり日曜日は多いねぇ」
そう言いながら、壮年の男、宮脇 高次は禿げた頭にタオル当てると手を繋いでいる少女、灰原 哀を見下ろした。
灰原は薄い蒼のTシャツにハーフパンツという格好をしている。周りの子供たちに比べるとラフな格好だ。他の女の子たちはおしゃれをしているので余計に灰原のシンプルな格好は際立つ。
男は入場ゲートで受付の女性に二人分の入場券を見せる。女性は愛想良く笑い歓迎の言葉を掛けた。
園内はそれなりに賑わっている。開園直後ということで多くは入り口近くの案内板で予定を立てていた。
「それじゃ、私らも行こうか」
「帰りたい」
「そう臍を曲げないで。せっかくのデートなんだからスマイルで行こうよ」
宮脇の提案に灰原は答えることなく園の奥に進んでいく。人の姿は疎らになり、園外と仕切るフェンスが見えた。
「何をすればいいの?」
「それじゃ仕事意識の高い哀ちゃんに早速一仕事頼みましょうか」
アトラクションが途切れて休憩用のベンチがあるだけの場所まで先を歩いていた灰原が振り返る。その視線は冷めきっていた。
宮脇はそれを気にする様子もなくズボンのチャックを下ろすと逸物を取り出して灰原の頬に充てる。勃起していない逸物は力なく垂れている。赤黒く弾力のあるそれは経験値を表しているようだった。
逸物が唇に触れる。アトラクションに背を向けている宮脇を怪しむ人はまだいない。アトラクションが無いこの場所に来るのは静けさを求めたカップルか清掃のスタッフぐらいだろう。
「園の関係者に見つかるわよ」
吐息が逸物に当たる。
「それなら心配いりません。ここは監視カメラの死角なんですよ。長居しなければ問題ありません」
「あっ、そ」
灰原が逸物を咥えた。音を立てずに頭を前後させている。口内は温かく、朝から何も飲んでいないせいでよだれが纏わりついてくる。
「まずは一回」
宮脇はそう言うと逸物を口内から抜き、膝を落として彼女のハーフパンツのウエストをパステルイエローのショーツごと引っ張って扱いていた逸物をそこに差し込んだ。
逸物からは吐き出された白濁液が灰原の恥丘にぶつかり、陰裂に沿ってショーツにシミを作った。
灰原は露骨に顔を歪める。しかし、その表情はすぐに消えた。
「せっかくいい顔をしてたのに」
ファスナーを上げた宮脇が呟くと灰原の股に手をやり、布越しに精子を擦り着けた。
手に泥濘を雑巾掛けするような感触が伝わる。ひとしきりなじませて手を灰原の前に差し出した。
「それじゃ、行こうか」
メリーゴーランドははしゃぐ子供とその親で八割は埋まっている。待ち時間が無い数少ないアトラクションだ。灰原はファンシーにデフォルメされた馬の像に跨っていた。
その外側から宮脇がデジタルカメラを構えている。他人から見れば孫を溺愛している風にしか見えない。
回転の警笛がスピーカーから鳴り響く。ゆっくりとした動きでメリーゴーランドが回り始めると配置されているファンシーな乗り物群が上下に動く。スピードが上がり、何人かの子供がインパクトの無い緩慢な動きにはしゃぐのを尻目に灰原は表情を硬くして正面を見据えていた。
「哀ちゃーん」
宮脇が手を振る。その様子を一瞥した灰原はそっぽを向いた。
回転が弱まる。はしゃいでいた子供たちは、完全にメリーゴーランドが停止すると手を引かれてアトラクションを後にした。それを見送る形で最後に灰原が出てきた。
灰原が先行して歩く。その後ろにデジタルカメラの液晶を眺めている宮脇が続いた。
「どうでした?」
「別に」
質問に灰原が澄まして答える。
「ドキドキしました?」
「どうして?まさか股に付いてるのがバレないかってハラハラさせたかったの?残念だけどこのくらいで私の気持ちが揺らぐなんてありえないから」
「そうですか」
「え?」
宮脇は相槌を打つのと同時に灰原の髪の中に逸物をを滑り込ませる。慌てて払い除けようと手が伸びるよりも宮脇が一歩引く方が早かった。
灰原が耳の上の髪をグシャっと握る。手を離すと髪同士がくっついて一瞬、編み込んでいるように見えた。灰原が離した手を睨む。
「このっ、」
灰原が殴り掛かる。腕を振りかぶり僅かな距離で精一杯の助走を着けて拳を突き出した。
パシッ
小気味よい乾いた音が響く。
「危ないじゃないか」
手をミットにして灰原の拳を受け止めた宮脇が声を上げる。それまでの飄々と嗜める語気は鳴りを潜めてどこか冷たい感じがあった。灰原はそれまでの雰囲気と違うことを感じ取ったのか、手を引くと距離を置いた。
いつの間にか人影が減っている。空には厚い雲が流れていた。
「一雨来ますかねぇ」
宮脇がポツリと呟いた。
灰原たちはレストランで早めの昼食を摂っていた。灰原はピザを、宮脇はパスタをそれぞれ口に運ぶ。
「おいしい?」
「普通」
灰原はピザを口にしながら質問に冷たく答えた。チーズが口から伸びる。
「残念です。せっかくのザー食のチャンスなんですが、今日はもう二回も出しちゃってますからね。少しセーブしないと」
「私、明日学校があるんだけど」
「それなら大丈夫です。日が変わる前には園子さんと合流する予定ですから」
「そう」
灰原がピザを口にする。
「食べ終わったらだいぶ早いですがホテルに移動しましょうか」
「勝手にどうぞ」
チェックインしたのはビジネスホテルだった。8階の隅の部屋、非常階段に繋がる扉の隣だ。廊下の絨毯に濡れた靴で足跡が残る。
カードキーを挿して入室する。室内には大きな窓が光を取り込んでいる。雨粒がぽつぽつと付いていた。天気はまだ雲っているが雨が降っている様子は無い。
「もう少し粘ればよかったですねぇ。止んじゃいましたよ」
灰原はそそくさとテレビの電源を入れていた。カウンターでテレビカードは購入済みだった。
「どうでもいいわ。どうせここにくるつもりだったんでしょ」
「ええ。それが今日の目的でしたから」
宮脇は浴室に行き蛇口をひねる。湯気が立ち上った。
部屋に戻ると灰原がチャンネルをザッピングしている。この時間では何処の局も放送に力を入れておらず、再放送や競馬などの番組ばかりだった。
「おもしろい?」
「生命の危機を感じないから安心する」
「……もしかして昨日のこと、怒ってます?」
「別に」
昨日、文字通り足腰立たなくなるまで灰原を責めた宮脇は恥ずかしそうに頭を掻いた。
「あんまりにもマグロだったので、もしかして不感症なのかと心配したんですよ」
「だったらもうちょっと紳士的に接してよ」
昨日を思い出したのか、灰原がお尻を手で撫でた。
「いやぁ、昨日は久しぶりに燃えましたよ」
「そのまま燃え尽きて良かったのに」
「そんなもったいないことしませんよ。昨日は小手調べです」
「……あれで?」
「それで」
灰原が大きなため息をつく。疲れたような、呆れたような、深いため息だ。
「お願い。気を失うのは目を瞑るから、せめて優しくして」
「努力します」
「努力じゃなくて、行動で示して」
灰原がシャツに手を掛ける。雨で僅かに濡れたシャツは胸部のラインを強調していた。なだらかに下る肩に、そこから伸びる細い腕。まだまだ成長期には程遠い胸は洋梨のような幼児体型ではなく、寸胴体型を殊更に主張している。
椅子の背凭れにシャツが置かれる。灰原は宮脇の視線を気にする様子もなく浴室に向かった。宮脇もその後に続く。
浴槽にお湯は六割ほど貯まっていた。後付けの物ではなく、設計に組みこまれていただろう浴槽は大人と子供が一緒に入るには十分だった。
宮脇はシャワーに切り替える。ボディーソープを手に乗せると灰原に擦り付けた。
「はんざーい」
灰原は両手を上げた。露になった脇に宮脇は手を添えると、そのまま彼女の胸の周りを揉んだ。乳白色のクリーム状のボディーソープが伸びる。灰原は冷めた視線を送るだけで何も言わない。
揉んでいた手が下に移動していく。スレンダーなウエストを通り抜けて、脂肪の付いた可愛らしいワレメに宮脇は指を挟ませる。
「やっぱり若い子はここが柔らかくて良いですね。二次成長を過ぎると弾力が出て来ますから」
ワレメを指で擦りながら宮脇は言った。
「どうでもいい」
灰原がポツリと呟く。
宮脇は自分に付いたボディーソープを洗い流す。そして灰原の体をまさぐるようにして洗い流した。
二人は浴槽に見合せるように浸かる。体積が増えてお湯が浴槽の縁まで来る。
宮脇が曲げた足を開いて、そこに灰原が割り込む形で浸かっている。灰原は足先で玉袋をいじった。
「そんなに気になりますか?」
「潰したらさぞ気分がいいでしょうね」
「おぉ、怖い」
宮脇は大袈裟にリアクションすると灰原の手を握り、つないだ手を引き灰原を自分の胸に抱き寄せた。
「何?」
「いえ、せっかく一緒にお風呂に入ってるんですからもう少しボディタッチがあってもいいかなって」
「んっ」
抱きしめた宮脇は右手を下に持っていくと灰原のアナルに指を二本差し込んだ。ウインナーサイズの指が開いて中にお湯を注ぎこむ。
澄まし顔で身体を任せていた灰原の様子が変わる。
「トイレ」
「イッたら行かせてあげますよ」
「漏らすわよ?」
「そうなったら指をもう一本追加して栓をしてあげますよ。かなり柔らかい括約筋をお持ちみたいですし」
指をそれまで以上に開きながら、空いている左手で灰原の右の乳首を引っ張った。うっすらと形が浮かぶさくら色の小粒が乳房を先導する。引いては返しをくり返した。灰原が舌打ちする。
「……から」
「はい?」
「イッてあげるから先にトイレに行かせてっ!」
宮脇はアナルに入れていた指を一層開いて灰原が浴室から飛び出そうとするのを止める。
「まあまあ、落ち着いて」
「だから漏れるッ」
灰原の言葉尻が跳ねる。宮脇が三本目の指を入れたのだ。括約筋が目一杯に広がる。今は指が開けないくらいに詰まっている。
「これで漏れる心配は無くなりました」
宮脇はニコリと灰原を見やる。奇しくも括約筋の不随意運動が無くなったからなのか、灰原は落ち着きを取り戻してばつが悪そうにそっぽを向いていた。
「正気?」
タオルを体に巻いた灰原が信じられないといった声を上げる。
「ええ。この条件なら優しく抱いてあげますよ」
「……わかった」
灰原は考える素振りを見せた後、呆れるように小さな溜め息を吐いた。
非常階段に繋がるドアを開く。雨上がりの風は涼しい。開いた先にあった階段はコンクリート製だった。約一メートルの転落防止の壁が哀の姿を周囲から隠している。
眼下の道路は雨が止むと、正面の方向、数百メートル先にデパートへの人通りが増えてきていた。雑踏から漏れる声が上がってくる。
宮脇はタオルを座布団にして昇り階段に腰を下ろすと灰原を引き寄せた。
灰原は服を着ていない。それどころか部屋で体に巻いていたタオルは今や宮脇の尻の下にある。チラチラと下り階段から自分が見られていないかを確認しているみたいだった。白い肌に赤みが増している。
それに対して宮脇は洋服を着ている。。
「さてと、それじゃあ誰か来たら厄介ですから早速初めましょうか」
宮脇は灰原を自分の正面に立たせるとワレメに口を付ける。
皮を舌で剥いで、隠れていたクリトリスを舌で転がす。小さな粒が舌の上を踊る。
「んっ」
腰を突き出していた灰原は弾けるように腰を引いた。宮脇は灰原の尻を両手で掴み離れられないようにする。
「んっ、あっ、あっ」
クリトリスが転がされる度に灰原の腰が距離を取ろうとする。その度に宮脇は尻を掴む手に力を入れた。
「んっ、んっ、あんっ」
十分としない内に灰原から漏れる声が変わる。震える度に引いていた腰を宮脇に押し付けるように自分から突き出している。
体から熱が逃げてて皮膚の表面が冷たくなっている。それと反比例するように灰原は熱い息を漏らしていた。
「ンッー」
灰原の体が弓なりに反れる。膝がガクリと折れて倒れそうになるのを宮脇は灰原の股に手を入れて支える。
「ふぅ―」
「イキましたね」
「……そうね」
呼吸を整えながらも灰原は高圧的な態度を崩さない。
「そうやって澄ましているから不感症と間違われるんですよ。しっかり感じているんですから相応の反応がないとこちらも愉しめない」
「体の反応はしょうがないけど、心は私の物よ。他人にとやかく言われる筋合いはないはずよ」
宮脇がやれやといった感じでため息をついた。
「それじゃあしょうがないですね、非協力的な哀ちゃんにはちょっと考えを改めて貰わないといけませんね」
宮脇は股間のファスナーを下げる。既に今日は二回射精している逸物は勃起していたが、自重を支え切れずに下を向いていた。
「んっ」
灰原は背中を預ける形で宮脇の逸物を握ると、膣に収めながら腰を落とす。
「ハアッ、ハアッ」
灰原の息が漏れる。腰を上げるときには力がこもり、落とすときには重力任せで腰を振っている。目を瞑り一心不乱といった雰囲気を纏いながらも、時々横目で階段を見ていた。
雨足が再び強くなる。ゲリラ豪雨らしく、喧騒や景色の一切を塗りつぶしていく。
「そんなに気になりますか?」
「誰かに見られて困るのはそっちじゃないの。内心ビクビクしながら私を抱いてるんじゃないの?」
「そうですね。」
宮脇は膝裏に手をやり持ち上げると、下り階段に座り直した。
「ちょっ!?」
灰原が狼狽える。視線の先にはデパートの光が淡く映る。流石にこの天気で外で遊ぶ気概のある人間は居ないようだった。
灰原が膝にのせていた手で胸と股を隠す。
「いいじゃないですか。どうせあちらからは見えませんよ。」
「それでも、っよ!!」
宮脇は灰原の両手首を掴むと左右に広げさせると、灰原のごと足を開いた。
正面のデパートに見せつける形になる。
「そんなに恥ずかしいならもっとさせないといけませんね」
「ちょっと、辞めtっ……」
半端なタイミングで灰原の言葉が途切れた。宮脇が逸物で削るように灰原の肉の壺を突き上げる。衝撃が身体を貫き灰原の頭が揺れた。
「イキますよっ」
ゴリゴリと音が聞こえそうなピストンを繰り返した宮脇は灰原に腰を密着させて小さく震える。
精子が灰原の体内に残る。
「それじゃ、少し休んでから続きと行きましょうか」
灰原の胸に手を回しながら宮脇は耳打ちする。
灰原は結局気を失ってしまった。