「結局、結論は先伸ばし?」
ベッドの上で裸でまどろむ園子は気だるそうに話すと枕に顔を埋める。陰部からは白濁した精子が流れ落ちるのを楽しむように腰を浮かせた。
「まだそんなに焦る時期じゃないからな」
隣にあぐらで座っている博士は先日の蘭との顛末を話した。妊娠が発覚して早々に結論を出してしまえば判断を博士に任せて思考停止してしまうかもしれない。本格的に肉奴隷にするにはもう少し精神を傷つけてからと思っていた。
まだ妊娠して早くても三ヶ月なので中絶の限界期日までは猶予がある。判断を決するにしても蘭が話すだけで答えを聞かすに帰ってしまったので結論を棚上げしていた。
「それにしても、蘭が妊娠かぁ。大丈夫?」
園子は枕に埋めていた顔を博士に向けた。
「かなりショックを受けていたみたいだから堕ろすんじゃないかなぁ」
「残念。蘭の子供、見てみたかったな」
「また自分の事を棚に上げて」
「自分の子供だと責任とか感じるじゃない?他人の赤ちゃんなら可愛がるだけでいいからさ」
「はぁ、そんなものかね?」
博士は溜め息を吐くとベッドから下りて服に腕を通す。ズボンを履いて軽く身嗜みを確認するとキッチンへ向かい、コーヒーを淹れた。
園子は博士がキッチンへ足を向けた段階で下着を身に着けるとソファーに座り、博士からコーヒーを受け取る。
「とりあえず、カルロス君に連絡はしておいてくれ。いつ頼むか頼まないかはまだわからんが、もしかしたら即日実行してもらうかもしれんから準備はしておいて欲しいと」
「オッケー」
脚を組み直しながら園子は買い物を頼まれるような気軽さで返事をした。
「んじゃ、私帰るね」
「本当にヤりに来ただけじゃったな」
わざとらしく博士が呟く。
「最近ちょっと欲求不満なのよねぇ。まさか轟さんを歩美ちゃんに寝取られるとは思ってもいなかったわ」
「あれっ?歩美ちゃんは毎週末君の知り合いと『仕事』していると言ってなかったかね」
「轟さんと会わせた後に行かせてるからね。彼に運転手兼監視として。もちろん参加権はナシで」
「性格わるいなぁ」
「『仕事』前に二人で会わせてあげてるんだから、そういうことは前もって出来るじゃない。十人近くのおっさんの相手をするんだから暴走しないように素面の人間は必要なのよ。それにこれはペナルティでもあるの。私のおもちゃを取り上げた、ね」
「それはどちらに対する?」
「二人とも」
手に持っていたカップに残っているコーヒーを一気に飲み干した園子は慣れた足取りで浴室に向かった。