新一が渡米してから数日が経った。
事前に話を作り込んでいた為に周囲からは残念がられたり、惜しまれたりしたが、怪しむ者は少なく、唯一の整合性の取れない相手、服部平次には事情を話すと捨て台詞を吐きながらも激励した。
「あ~い~ちゃん。」
玄関のインターホンに博士が出ると聞き馴染みのある女の子の声が響いてきた。
「お、歩美くんか。空いておるから勝手入ってくれておって構わんぞ。」
少し間を置き玄関から吉田歩美が入ってきた。
「こんにちは、博士。」
「ようこそ。し…、コナンくんのお別れ会以来じゃな。」
「…そうだね。」
露骨に歩美の表情が暗くなるのを見て、博士はこの話題はしない事に決めた。
「今日はどうしたんじゃ?いつもなら元太くんと光彦くんとで三人揃って来るのに。」
「哀ちゃんは?」
歩美は出されたココアを口にせずに要件を口にする。
「哀くんなら図書館に本を返しに行っておるよ。はて、歩美くんが来るなら別に今日返しに行かなくても良かったのに。」
博士は煎れたコーヒーを口にしながら答える。
「そっか。哀ちゃんは強いな。」
「…っ!」
思わずむせそうになるのを強引に抑える。事の詳細を察するに、転校した男子の事が好きな共通の女子というのが彼女の頭の中では作られているらしい。博士から見ると、灰原が勝負する前から毛利蘭に軍配が上がっており、残念ながら歩美は土俵に上がってすらいない。どちらも負けなのは変わらないが勝敗が着いていないと思っているこの少女がある意味一番幸せなのかも知れないと思った。
「それで用件を哀くんに伝えておくが、何かあったのか。」
「…コナンくんが転校してから源太くんと光彦くんが変なの。」
「変、とは?」
「学校だと普通にしてくれるのに、三人になると二人とも黙っちゃうの。歩美が話しても二人ともなんかたどたどしいって言うかよそよそしい感じがするの。」
「ほう。」
尻がかゆくなりそうな三角関係ごっこをやっている三人を想像して博士は思わず笑ってしまった。
「ひどい!こっちはまじめに話してるのに。」
「いや悪い、歩美くん。三人の距離感があまりにも微笑ましくて。」
「ほほえましい?」
「二人とも、今はコナンくんが居なくなってお互いがどう接したらいいか探っておるんじゃなかろうか。コナンくんが居たのは一年程度じゃったが、コナンくんと出会わなければこうしてワシや哀くんと出会うこともなかったし、少年探偵団も結成されんじゃったじゃろう。特にワシなんて君たちのおじいちゃん世代の人間だしな。」
「結局、歩美はどうすれはいいのかな。」
「まあ、時間が解決してくれる問題でもあるが、歩美くんが積極的になるのも一つの方法じゃよ。」
「でも歩美が話しても二人とも中途半端にしか返事を返してくれないよ?」
「そこは歩美くんが頑張るところと言いたいが、今回の原因はコナンくんにあるのでワシからヒントをあげよう。」
「ヒント?」
「一つは二人を別々に扱わないこと。歩美くんはコナンくんが哀くんだけを『ポアロ』に誘ったらどうじゃ?」
「…ちょっと悔しいかも。」
「二つ目は二人に意見を求められたら、できるだけふわっとした答えを返すこと。」
「ふわっとした答え?」
「難しく考えず両方の意見に賛成するか。両方の意見をはね除けて片方の意見に偏らないようにすればいい。…妥協点を探せれば最善なんじゃが些か年が若すぎるからな。」
最後の部分は小さく呟いただけだったが、独り言だったので歩美に聞こえているかは問題ではなかった。
「私でも出来るかな?」
「簡単じゃよ。いつもニコニコ笑っておけば良いだけじゃ。歩美くんがそこまで悩んでおるとはしらんかったわい。哀くんが帰ってきたらそれとなく話しておくよ。」
博士の意見に一応納得したのか歩美の表情が幾分か和らいだ。
「ありがとう、博士。お礼に何か一つお願いを聞いてあげる。お金以外ならなんでもいいよ。」
博士は少し考えて答えた。
「歩美くんに抱き着きたい。」
博士は微妙なラインを攻める事にした。これに拒否されても、最悪少し距離が置かれるが灰原を使って誤魔化せる可能性も残る。
「そんなのでいいの?」
歩美は簡単すぎるといわんばかりの口調で訊ねる。
「哀くんとか歩美くんとかを見ておるとこんな孫がおったらなぁ、と最近思うようになってのぅ。」
「源太くんと光彦くんは?」
「なんか裏がありそうで素直に可愛がれる自信がない。」
「…ぷっ。」
「源太くんは「その代わり、うな重な!」の言葉が簡単にイメージ出来るし、光彦くんは「これ、お礼にどうぞ。」って予めお菓子とかを用意してそうじゃ。」
「あはは、あの二人ならありえそう。」
「その点歩美くんは素直に来てくれるし、哀くんに至ってはワシから言うことのない位に賢い子じゃからな。手のかからない孫ほどかわいいものはないよ。」
歩美は褒められたのが恥ずかしかったのかソファーから立ち上がると足早に対面に座っていた博士の前に立ち両手を小さく拡げた。
「…どうぞ。」
蚊の鳴くようなの表現とはこんな物なのだろう。博士は歩美の口の動きで言葉を理解した。
「では早速。」
博士は目の前に立っている歩美の脇に手を伸ばし抱き寄せた。急に重心が前に移動した歩美は膝の力が抜けてしまうが、博士に脇を支えられていたのでそのまま博士に抱き着くような形になる。
「大人ってこんなのが気持ちいいの?」
「子や孫のいる家族は知らんがたまに凄く寂しい時があるんじゃ。哀くんが家族になったが彼女に同じお願いをしたら「は?」と返されてしまった。」
真相は「今更何言ってるの。散々私を玩具にしてる癖に。」が続くのだが博士は黙っていた。
歩美の崩れ落ちた膝裏の間に博士は自分の足をねじ込んだ。そして身動きが出来なくなった歩美の脇から肋骨、お腹と両手の指の腹でなぞる。最初はくすぐったさを感じていた歩美も防衛本能とでもいうのか快感の中に確かな不快感を感じているようだった。
「博士、まだ?」
「あと、五分。」
「長いよぉ。」
歩美は博士の手つきから逃れようと体を出来るだけ遠ざけようとしていた。
「じゃあ、服の中から触らせてくれたら一分で良いぞい。」
「いいから早く終わって!」
歩美は目を赤くしながら提案を了承する。
了承を得てからの博士の動きは速かった。洋服の橋から手を入れるとそのまま歩美の洋服をたくしあげて拘束具にしてしまった。灰原と同じく凹凸の無い身体だったが唯一違いがあった。小さい乳首が出来ていたのだ。博士は其れを激しく愛撫する。吸ったり、舐めたり、弾いたり、すると小さな突起は急成長し元のサイズよりも1.5倍位伸びていた、元が大したサイズではなかったので大人の平常サイズよりも少し小さいサイズだったが博士としてはこのサイズまで成長すれば十分だった。
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約束通り一分で博士は歩美を解放する。呆然としている歩美の乳首を博士は洋服の上からつねる。
「痛っ!」
博士のテクニックで感覚を呼び覚まされた事に加え、それまで感覚器官としてほとんど機能してこなかった為か歩美は過剰に反応した。
「な、何?」
自分の身体に通った刺激に大分驚いたようだ。しかも自分の身体が解放されてなお両手を上げている。
「歩美くん、これこれ。多分君が感じた刺激は。」
博士は歩美の胸を指差す。歩美が視線を落とすと平らな平原に小さく盛り上がる急峻な丘が出来ていた。
「はかせ、これって。」
「いや、大丈夫じゃよ。今は興奮しておるから余計に膨らんでおるが、落ち着いたらひっこむよ。約束通りに一分で終わりじゃ。」
博士は何事もなかったように玄関に促す。
「でもっ、哀ちゃんっ…!」
「今日はもう遅い。ワシが送って行っても構わんがどうする。」
「…」
歩美は早足で玄関に向かうと靴の踵を踏んだまま出ていってしまった。
「おや?」
ソファーには歩美が忘れていったノースリーブのピンクのスプリングニットがあった。
「明日哀くんに学校に持っていってもらおう。」
博士は、そこで考えを改める。
「明日、哀くんは学校に行けるだろうか?」
痛いほどに血の集まった股間の海綿体を受け入れる今夜の灰原を考えると明日はもしかしたら動けないかもしれないと考えた博士は歩美の家に電話を掛けた。