数々の危難に見舞われた鳳凰学園に束の間の平和が訪れた矢先、異次元の彼方より変態が現れた。
顔を黄色いパンストで多い、赤いピッチリスーツに身を包んだ変態。
彼の名はハイグレ星人のパンスト兵。
名も無き一兵が齎す嗜虐の光悦。阿鼻叫喚の嵐に包まれる学園。
抵抗空しく次々とハイグレ人間と化す中で、少女達は浅ましく下品な姿で高々と叫ぶ。
「ハイグレッ!」
と


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※本作品は性描写がある為、18歳未満の方のご閲覧を禁じております。
 何卒ご容赦ください。

※本作品は縦読み推奨です。横読みだと読み難いかもしれません。

※本作品は洗脳要素がある為、多分にキャラ崩壊が見られますのでご注意ください。


ハイグレに支配される鳳凰学園

 鳳凰学園にハイグレ魔王の侵略が始まってすぐの事、

 いち早く異変に気付いて単身、真っ先に迎撃に赴いたカリンは呆気なくパンスト兵の手によってハイグレ人間となってしまった。

 ハイグレ人間となったカリンが真っ先にした事は、自分と同等程度の実力を持つ因使をハイグレ人間とする事だった。

 襲撃の報を遅く察した鳳凰学園の教師や生徒が慌ただしく動く中で、カリンは生徒会室へと向かう好敵手、荊姫シヅカと魂獣の花媛香具耶に狙いを定めた。

 未だ何者による襲撃なのか判明しておらず、混乱する中での一瞬の油断。

 まして、カリンが既に堕ちている事など考えもしなかったシヅカと香具耶は背中を向けた瞬間に、ハイグレ光線銃から放たれた光に包まれ、抵抗する間もなくカリンと同様にハイグレ人間と化した。

 そこからは一方的である。有能な因使や魂獣は率先してハイグレ人間へと変えられ、鳳凰学園は全滅をした。

 

 

◇

 

 

 因使の養成機関としての機能が完全に消え、新たなハイグレ人間養成機関として生まれ変わった。

 当初は激しかった抵抗も、有能なハイグレ人間と化した因使や魂獣の手によって沈黙し、現在は立派なハイグレ人間が生まれる様に機能している。

 その現場指揮を任された一人のパンスト兵は、二人の少女を眼前に呼び出していた。かつて理事長室があったその場所、豪奢な椅子にふんぞり返りながら。

 一人はかつて生徒会の副会長を務めていた才女、冴樹志津華。通称荊姫シヅカ。ハイグレ星人による侵攻の際には真っ先に矢面に立ち、呆気なくハイグレの魅力に心変わりした竜人の少女である。

 一人はシヅカのパートナー魂獣であるカグヤ。本来の名を花媛香具耶と言い、ハイグレ魔王の麾下に加わった事によって世界全体に高濃度の魔力が充ち、常に本来の姿である解放状態で過ごす事が可能になった花の魂獣の少女である。

 蒼い髪、翠の髪を振り乱し、興奮で盛り上がった濡れ濡れの肉土手をパンスト兵へと見せ付け、彼女達にとっては誇りと言っても過言ではない下品なポーズを躊躇いもなく、嬉々として行う。

「ハイグレ! ハイグレ! お呼び頂きありがとうございます、パンスト兵様! ハイグレ!」

「既に私も香具耶も準備は万端でございます! いつでもご利用可能です! ハイグレ!」

 ピッチリと地肌に貼り付いたハイグレスーツ。硬く起き上がった乳峰や濡れ染みが拡がる股間の割れ目の食い込みが浮かび上がって、二人とも興奮も一入というのが丸わかりだ。

 何を目的として呼び出されたのか、それは二人にとって疑問にすらならない当然の事。

 偉大なるパンスト兵への奉仕。辛い日々の任務の少しでも癒しとなればと始まった性欲処理である。ハイグレ魔王に忠誠を誓うハイグレ人間と化したシヅカと香具耶にとって、それは多大な名誉だ。既に幾度となくこの誉れ高き役割を熟し、呼び出されただけで二人の身体は牝の本能が疼きだし、肉便器としての役割を全うすべく淫靡に蒸れて発情した肉奴隷に相応しい状態になる。

 だらしなく先走りの期待汁を股間から垂れ流れす肉壷は膣内で蠕動し、いつでもパンスト兵の肉棒を咥え込んでも最高の快楽を与える事ができる程に調教されている。

 だが、そんなシヅカと香具耶の隠し切れない期待を知ってか知らずか、パンスト兵は大仰な仕種で掌を見せて、彼女達の動きを制する。

「あー、まずは報告。報告頂戴な。お前達の相手をするのはそのあと」

 ハイグレポーズはそのままに、ガ二股で股間を突き出したままシヅカは促されるままに求められた答えをパンスト兵と伝える。

「ハイグレ! 了解しました! 既に各隠れ里への侵攻は九割方終了しております! やはりパンスト兵様が率先して火群、勾玉の一族を自陣に迎えた事が大きいと思われます!」

「ハイグレ! 流石です、パンスト兵様! パンスト兵様の先を見据えた慧眼に香具耶はもう感動で達してしまいそうです♥ ハイグレ!」

 溢れ出る感激の情動を抑え切れなかったのか、恍惚とした表情で香具耶は制されていたにも拘らず、鼠蹊部に沿って手を添え、腰を突き出し勢いよく腕を引く。食い込んだ割れ目から滲み出る牝汁の発情臭に机に隠れたパンスト兵の下半身がいきり立ち息子が雄々しく聳え立つ。

「嬉しいけど感激でイかないでよ。香具耶はイくと潮噴くから後始末大変じゃん」

「は、ハイグレ! も、申し訳ありません……ですが、パンスト兵様の声を聴くだけでも私の牝マンコは期待でグジュグジュにマン汁が溢れ出してしまうんです♥ ハイグレェッ!」

 そう謝罪を口にしながらも香具耶は我慢出来ずに絶頂し、股の間から激しく潮を噴く。舌を突き出して涎を撒き散らしながら、ハイグレポーズを何度も繰り返し行いながら絶頂を繰り返す。

「んひぃっ、ダメですぅ、パンスト兵様ぁっ、香具耶の肉便器マンコ、パンスト兵様の声を聞くだけでマンイキしちゃいますぅっ、ハイグレェッ♥」

「言ってる側からイかないでよ」

「も、もうひっ、わけございませんんんっ♥ ハイグレェ……♥」

 アヘ顔を曝しながら絶頂する香具耶は器用にも謝る。しかしガクガクと大きく左右に開かれた脚を揺らし、盛り上がったマン土手をイき震わせて止まる様子はない。

「ハイグレ! 香具耶が失礼をして申し訳ありません!」

「いや、もう慣れちゃったから。出来れば我慢して欲しいなってだけだから。目の前でこんなにエロく腰振りながらイきよがられちゃうとシたくなるけど、報告はキチンと聞かないと。んで?」

「ハイグレ! 耶馬都内の反抗勢力に関しては率先してカリン等有能なハイグレ人間が処置を行っております! 恐らくは数日以内に完全にこの学園都市はパンスト兵様の物になるかと! 全てはパンスト兵様の素晴らしい戦術、戦略あっての事です! ハイグレ!」

「んー、俺だけの力じゃなくてシヅカが秘書に就いてからは効率良いな、うん。流石は副会長」

「そっ、そんな! 滅相もありません、ハイグレ! 私の力や知恵などパンスト兵様の偉大な頭脳には遠く及びません!」

 謙遜をするシヅカではあったが、喜びは隠し切れずに股間の濡れ具合が増して、太股にまで先走りの期待汁が漏れ出て滴っている。豊満な乳房はハイグレポーズの度に大きく揺れ、果実の果硬のように反り勃つ乳峰がより浮き彫りになる。ハイレグスーツが食い込むマン土手の割れ目の頂で起き上がる淫豆はシヅカの興奮を如実に表していた。

 赤らんだ頬が緩みかけ、だらしなく蕩けそうになる表情をキリリと整え、シヅカは蒼い髪を振り乱して忠誠を示すハイグレポーズを躊躇なく決める。

「全てはご主人様であるパンスト兵様、そしてハイグレ魔王様の為に、です! ハイグレ!」

「うんうん、良い心掛け良い心掛け。ハイグレ人間になる前と比べると一段と輝いてるよ、シヅカも香具耶も」

「あ、あの頃の事は仰られないで下さい。未熟で、魔王様の偉大さを何も知らなかった無知な小娘が粋がっていただけです。今はパンスト兵様にハイグレの素晴らしさをご教授頂いて生まれ変わったのです。ハイグレ! こうしてパンスト兵様にハイグレポーズを見て貰い、女としての、いえ、性処理肉便器としての悦びに身体が燃え上がるんです! ハイグレ!」

 脳裏に過ぎったかつての己の姿を打ち消すように、シヅカは陶酔と共にパンスト兵を褒め称す。それはその場限りの言葉ではなく、本心からの言葉だ。

「それじゃご褒美だ。二人のチンポケースは用意が万端。この部屋の中は香具耶のイキ汁のニオイで牝臭が凄い。ほら、俺のマイサンもこんなに元気溌剌」

 立ち上がり、ハイグレポーズをしているシヅカと香具耶の前にまで出たパンスト兵は屹立する肉棒を曝け出す。先端は赤黒く腫れ上がり、肉傘は広く開かれており、茎は禍々しく脈動する血管が浮き上がっている。

 反り返った牡の象徴を前にして、シヅカと香具耶は完全に発情した牝になり、その肉棒に釘付けだ。香具耶に至っては漂ってきた激烈な牡のニオイにまたも潮を噴いて絶頂してしまう程に。

「どうだ、俺のチンポは?」

「すごく、大きいです、ハイグレ……♥」

「ハイグレェ♥ 香具耶の便器マンコはいつでもご奉仕できます! パンスト兵様のチンポ様に素晴らしい快感を捧げられます! ハイグレ!」

 ハイグレポーズをする度に股間に鋭く食い込むハイグレスーツの快感にシヅカと香具耶は身を捩らせかけて悶える。既に二人の股間は期待で子宮から流れ出る淫汁によって濡れそぼっている。

 官能的に腰をくねらせ、おねだりをするように発情したマン土手を見せつけるシヅカと香具耶。そんな二人を品定めするように見続けたパンスト兵は、翠の髪を振り乱して、下品なアヘ顔で今もイきよがる香具耶ではなく、絶頂を堪え続けたシヅカのハイレグスーツに手を掛ける。

「まずはずっと我慢をしていたシヅカの方からで」

「お心遣いありがとうございます、パンスト兵様! あっ、んぁっ!」

 パンスト兵の指が股間を覆うハイグレスーツを持ち上げ、それを横にずらして割れ目を露わにする。途端に粘々とした汁が溢れ出して床に垂れ落ち、パンスト兵の手袋まで濡れ滴る。

「香具耶はそのままハイグレしててイき続けてて良いよ。シッカリ後で使ってやるから。シヅカは、ハイグレポーズのまま固まってて。ガニ股でマンコ見せ付けて」

「は、ハイグレ! わかりまひっ、たぁっ♥ ハイグレ♥ ハイグレ♥」

「は、はいぃっ。シヅカの肉便器マンコ、存分に見てくださいぃ……♥」

 横でイき狂う香具耶に触発された訳ではないだろうが、シヅカは既にその端正な顔立ちを保てなくなって来ていた。瞳はいやらしく潤み、口元は吊り上って淫蕩に緩み始めている。パンスト兵による快楽と恭悦はシヅカの下品な欲望を刺激している。絶え間なく滴る粘性の涎を股間から垂れ流し、パンスト兵の指が割れ目に沿ってなぞられるだけでグチュゥッと艶めかしい水音が響いて、シヅカの腰が甘美な痺れに悦んで跳ね上がる。

 シヅカは既に限界だ。もう求め懇願したくなるほどにパンスト兵の肉棒を欲しがっている。それを察してか、パンスト兵は濡れそぼった割れ目に大きく腫れ上がった亀頭を宛がう。

「それじゃ魔王様への感謝と共に、イき狂え、シヅカ!」

「ふひぃぃぃっ! は、ハイグレ魔王様万歳ぃぃぃぃっ♥ パンスト兵様のデカチンポ様最高ぉぉぉっ♥ ほぉぉっ、イきます、シヅカの副会長マンコイきますぅぅぅっ! パンスト兵様のデカチンポ専用チンポケース、はしたなくイきますぅぅぅぅっ♥」

 一気に突き出されたパンスト兵の腰と共に、亀頭が強引にシヅカの肉襞を掻き分けて膣内を突き進む。その衝撃だけで絶頂を堪え切れなくなったシヅカは下から涎を撒き散らしながら下品なアクメ顔になって潮噴き絶頂と共に下半身をガクガクと震えさせる。

 だが一突きだけで終わる筈もなく、深奥である子宮口にグリグリと亀頭を押し付け、絶頂するシヅカの過敏な反応に満足をしたパンスト兵は、パンパンと音が鳴るほど激しく抽挿を繰り返す。

 押し開かれ、捲れ上がったシヅカの肉襞まで一気に抜いた肉棒が、間断なく一番奥まで突き刺さる。肉傘が容赦なく膣襞を引っ掻き回し、次々と溢れ出すマン汁を潤滑油にして行われる激しいピストンに、シヅカは立っていられない程の快感を覚えるが、崩れ落ちる事は出来ない。

 パンスト兵に許されていないからだ。必死に我慢をしながらも、襲い来る快感の嵐に接合部から零れる牝汁は水溜まりのように拡がって行く。

「なんだ、栓をしてもエロ汁が駄々漏れだなぁ。ご褒美だし、キチンとこのドスケベなマンコを満足させてやらないといけないな。

「あひぃっ、はげっ、激しいですパンスト兵様ぁぁぁっ♥ 腰っ、下半身全部蕩けちゃいますぅっ、パンスト兵様のチンポ様にシヅカのマンコイき続けてますぅっ! ハイグレッ♥」

 肉棒の快感と共に刻み込まれるハイグレ魔王への強烈な忠誠心。その事にシヅカは何の疑問も違和感も覚えない。

 肉便器として調教をされたシヅカは至高の悦びと快楽の渦の中。淫語を口にし、注ぎ込まれる極大の牝の悦びを全身で感じ取り、アクメし続ける。

「よぉしっ、それならまずは一発目だ! シヅカ、わかってるな! 孕んだらどうするのか!」

「はっ、はいぃぃっ! 子供は必ず立派なハイグレ人間に育て上げますぅぅっ♥」

「何度でも注ぎ込んでやる、種付け孕み汁でイけ! シヅカ!」

ドピュッ!

「んひぃっ♥」

 膨れ上がった亀頭が一番奥の子宮口に押し付けられ、その第一波が迸った瞬間にシヅカは頭の中に強烈な甘く蕩けそうな痺れを感じ、白目を剥きそうな悦びに包まれる。

ビュルルルルルッ! ビュクビュクゥゥッ! ドビュルルルッ!

「ひきゅうううっ♥ 出てますぅぅっ、パンスト兵様の子種が肉便器マンコの中に注がれてますぅぅっ! 熱くて火傷しそうな濃いのが子宮の中にぃぃぃっ♥ イきます、シヅカイクぅぅぅっ♥」

 そこから一気に弾けるように噴き出した白濁の子種汁が瞬く間にシヅカの子宮、膣内を蹂躙して埋め尽くす。灼熱の奔流が齎す快悦の波濤が理性も何もかもを飲み込んで、シヅカは緩んだ尿道口から失禁をしながらアクメによがり狂う。

 パンスト兵が肉棒を抜いて離れると、膣内を締めて注ぎ込まれた孕み汁を一滴も零さないようにする賢明な仕種をしながら、シヅカは止まらぬ絶頂の中でハイグレポーズを繰り返す。

「ハイグレッ♥ ハイグレッ♥ ハイグレッ♥ パンスト兵様、ありがとうございますぅっ♥」

今にも崩れ落ちそうなシヅカだったが、それを堪えて喜びを全身で示す。その様子にパンスト兵はうんうんと満足そうに頷いて、香具耶へと振り返る。

「ハイグレェ♥ ハイグレェ♥ ハイグレェ♥ ハイグレェ♥」

 そこには、パンスト兵の言いつけ通りにハイグレポーズをしながらイき続けている香具耶がいる。股間の真下は猛烈な牝のニオイが溢れ出す水溜まりが出来上がり、既に数十回以上もアクメに達して潮噴きをしている事が見て取れた。可愛らしい妖精のような顔立ちは娼婦のように下品で淫蕩に緩み、蒸れる股間の割れ目はハイグレスーツの上からでも牡を求めて花開いているのが見て取れた。

 割れ目に食い込むハイグレスーツから染み出る淫汁は透明さを失い、既に白く濁って粘性を増している。パンスト兵が近付けば、香具耶はイきながらも歓喜に表情を綻ばせて盛り上がったマン土手を見せつける。

「それじゃあ、次は香具耶の番だな」

「ハイグレッ♥ 宜しくお願いします、パンスト兵様!」

 こうしてパンスト兵によるご褒美と称したシヅカと香具耶への種付けセックスは夕方になるまで続けられた。絶倫と称されてもおかしくない射精回数と精液の量を二人の少女の全身へとぶちまけて白濁に染め上げ、二人を下がらせた。

 当然、シャワーなどは浴びさせない。

 尤も、二人はそれを拒むだろう。

 二人にとって名誉ある行為をして、それを恥ずる思考などないのだから。

「さて、明日は……カリンとマヒロでいくか」

 パンスト兵の呟きは誰に聞かれる事もなく理事長室に響いた。遠く離れた場所で、その名を呼ばれた少女二人が言い知れぬ甘美な痺れに身悶えて絶頂した事など露知らず。

 

 

◇

 

 

 

 時は少し遡る。

 それはハイグレ星人による鳳凰学園の襲撃少し前の事。学園万屋『天ヶ原』のリーダーである紅炎寺カリンは、得体の知れない、根拠すらない不穏な空気を感じ取り、自身の直観に従って学園の周辺を単身で巡回をしていた。

 そう、単身である。神具である『ヒノカグツチ』こそあれど、それに宿る魂獣、牙炎はいない。

 それは朱雀系の最強因使でもある自信か、傲りか。或いはどちらでもなかったのかもしれない。

 しかし無意識下にあった油断は、彼女にとって最悪、いや最高の結果を呼ぶ事になる。

 通常の警備もされてこそいるが、カリンはその範囲とは異なる場所に赴いていた。外周の巨大壁。雲一つない青天を覆い隠す程の高さの壁を見上げ、内側から溢れる危機感に眉根を寄せた。

「気のせいじゃないと思うんだけど」

 直感を信じるカリンは高まる警戒心に周囲を探るように見回す。だが前後左右に人影どころか人の気配すらない。静かに杞憂かと溜息を吐いて身を翻し―

「お、良いエモノめっけ」

「きゃっ!」

 そこに居た奇抜ない服を身に纏った存在が珍しいものでも見つけたかのような剽軽な声を上げて玩具のような光線銃の銃爪を引いた。反射的に飛び上がって自らに迫る光を頬を霞める程度で避けたカリンは驚嘆と共にその存在を改めて視界に入れて、口元を引き攣らせてドン引いた。

「いきなり何す、変態……?」

「失礼な。俺は偉大なるハイグレ魔王様から頂いた栄えあるパンスト兵二五〇〇号だぞ!」

「変態じゃない! いきなり変なもの向けないで欲しいんだけど」

 光線を避けられた事を対して驚きもせず、目の前でパンストを被った赤茶色のスーツを身に纏った不審者、自らをパンスト兵と名乗る男に、カリンは神具を構えて向き直った。

 ただの変態なら武器を構える必要などないが、カリンの心が警鐘を鳴らす。油断をすれば取り返しのつかない事になる、と。一挙一動に目をやり、神経を研ぎ澄ませるカリンに対し、パンスト兵は余裕綽々の様子でが大仰に肩を諌めた。

「今ので完璧にハイグレ人間にさせるつもりだったんだけどなぁ。掠めただけじゃ流石に実力者相手には効かないか。んじゃま、今度は確実に」

「舐めないで! そんな見え透いた動きで!」

 まともな構えなどもせずに胡乱気に光線銃の先をカリンに向けるが、そのあまりにも見縊った態度にカリンは小さな怒りを持ちながら突貫する。馬鹿正直に正面からではない。大地を蹴り上げ、直進に進み、パンスト兵の指が引き金を引いた瞬間にカリンの姿がパンスト兵の正面から消える。一対の翼を羽撃かせて三次元軌道をするが如く、側面の宙空を駆けて一気にパンスト兵の背後へと回り込む。

「これで!」

 無防備でがら空きな背中目掛けて神具の炎剣を振り下ろす。殺めはしないが気絶程度はして貰わないと困るので、そこに容赦などない。轟、という風切り音を上げてパンスト兵に迫る刃。

 だが、振り返りながら向けられた光線銃は既にその神々しき洗脳波を放っていた。

「まあ連射っていうか、ずっと撃ちっ放しにできるから普通に振り返れば良いだけなんだけどね」

「えっ、きゃあああっ!」

 単発式、或いは間断なく撃てる代物ではないという初撃からの誤認がカリンを油断させた。真正面から白い光を全身に浴びたカリンは、思わず尻餅を搗いて地面に落ちる。

「くっ……あれ、全然痛くない?」

 熱さも痛みも、何も感じない事に違和感が過ぎったカリンだったが、直ぐにそれは間違いだと気付く。鳳凰学園の朱雀組の特徴である赤い制服が徐々に全く別の物に変わっていくのだ。

「えっ、なっ、なにこれ!」

「真正面からハイグレ光線を浴びたんだ。いくら高レベルの因使と言えども手遅れなんだよな」

 先程から出てくるハイグレという不穏な単語にカリンは額から嫌な汗が流れるのを感じた。瞬く間にスカートも上着も消え、代わりに赤いハイレグ水着……いや、ハイグレスーツがピッタリと肌に貼りつくように展開された。

「わ、私に何をしたの!」

「何をした? 言わなくてもお前はわかっているだろ? お前はもうハイグレ人間なんだから」

「何を……え、あれ、私……?」

 訳のわからない事をいう変態、いやパンスト兵の言葉にカリンは脳裏を過ぎった思考に疑念の声を漏らした。

(なんでこんな素晴らしい姿になっているのよ、意味がわからないのに! ブラジャーもパンツも消えちゃって、肌に直接食い込んで気持ち良い所が浮かび上がっているじゃない!)

 ゆっくりとカリンは立ち上がる。そうすればまるで素肌と勘違いするかのような薄いハイグレスーツは豊満な双丘や股間の肉土手に食い込み、卑猥な割れ目が浮かび上がる。

「は、ハイグレ人間なんて訳のわからない事を! 今すぐこのっ、何をすればいいのか、教え」

 深層的な部分での抗いは意味を為さない。自分が今何を口走っているのかさえカリンは良くわかっていない。相対したパンスト兵へと向けるのは神具の切っ先ではなく、下品に左右に開かれたガニ股の姿。腰を突き出して肉体の熱に興奮する肉土手の食い込み具合。

 思考を埋め尽くしてくる欲望。ぷっくりと膨れ上がった乳峰がスーツを押し上げ、微かに身体を動かせばそれだけでカリンのたわわな乳房が大きく揺れ動く。

「ちがっ、私何を……あ、そうだ、しなきゃ、しなきゃ……!」

「ま、あんだけ濃い洗脳波浴びればなー。じゃ、是非とも見せて貰おうか。さんはい!」

「はっ、ハイグレ! んひぃぃぃっ♥」

 迷いは一瞬。頭の中を埋め尽くしていた疑念は反射的にしたポーズによってカリンの中から跡形もなく消えた。新たに刻み込まれたのは脳髄を揺らす激しく暴れ回る甘美な快感。

 背を微かに仰け反らせ、股間を見せつける様に開脚をして鼠蹊部に沿って手を前後に振り抜く。

 それだけカリンは軽い快楽絶頂を迎えて、股間を濡らした。染み出す淫らな牝の期待汁が割れ目に食い込んだハイグレスーツを濃く染めて、隙間から太股に垂れ滴らせる。

「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! パンスト兵様、洗脳ありがとうございます!」

 洗脳をされた事を自覚しながら、その事に対して不平不満ではなく心からの感謝をカリンはハイグレポーズと共にパンスト兵へと捧げた。そこに迷いや敵意など微塵もない。高濃度の洗脳波は強靭な精神を持つカリンですら、一瞬でハイグレ人間へと変貌させたのだ。

「おーけー、おーけー。いきなりお前みたいなのが手に入って俺様感激。因みにお名前なんてーの?」

「ハイグレ! 紅炎寺カリンと申します! 朱雀組の三号生で『天ヶ原』のリーダーを務めています! ハイグレ!」

「天ヶ原がなんなのかはわかんないけども、うん。よーし、それじゃまずは俺じゃなくてお前が仲間を増やしてくれ。有力な実力や権力を持つ奴から優先してな。俺は襲撃のフリするから」

 そう言ってパンスト兵はハイグレ光線銃をカリンへと手渡した。

 偉大なるパンスト兵に命令を頂いた事。まして、これより行われるこの世界の侵攻の第一歩となる光栄な所業の一手となれる事実に、カリンは歓喜した。

「ハイグレ! 了解しました! 必ずやパンスト兵様のお役にたち、大いなるハイグレ魔王様の栄光をみんなに教えます! ハイグレ!」

 カリンの脳裏に過ぎった幾人かの相手が、彼女が優先的に狙う相手だ。特に同じ女性は、なお優先的にだ。その方がパンスト兵が喜ぶ事、同時に同じ女ならばこのハイグレ人間になる事で得られる強烈な至福を抵抗する暇もなく受け入れざるを得ないとわかっているからだ。

 だが直ぐに実行する訳ではなかった。パンスト兵が言った通り、彼が先に襲撃者というフリをして大いに暴れ回る。しかし直ぐに姿を消して実態を掴めず、情報が錯綜し指揮系統が混乱をした時こそが狙い時なのだ。

 そして、その狙い時は程無くして訪れた。パンスト兵の手腕が見事であったのか、単独でありながら見事に学園を混乱に陥れた。如何なる技術か、現れては消え現れては消え、時に施設を破壊し、時に交戦を繰り返した。

一方的に増える被害、目的の掴めない襲撃。相手はたった一人の見た目がパンストを被った変態。理事会の苛立ちは増え、フェニックス理事長ですら抑え切れなくなっており、指揮系統の乱れが二日目にして早くも訪れようとしていた。

 それは有能な因使を有していた前歴がある故に、いざそれが通用しなくなった時の即応力が、よりにもよって指揮権限を持つ理事会の面々が有していなかった事がパンスト兵にとって好事と働いたのだ。

 そしてカリンは普段の制服の下に自慢のハイグレスーツを着込んで自らがスパイだと悟られぬように普段通りに振る舞い、機を窺っていた。まず最初にカリンが狙ったのは生徒会の副会長を務める冴樹志津華。荊姫シヅカとして学園内外で知られるほどの、青龍系の中でも最強クラスの因使。彼女の魂獣である花媛香具耶の能力も、早い内から自陣に引き入れておけば有効的になる。

 その事をパンスト兵に具申し、洗脳の許可と共に与えられた悦楽の昂揚を忘れぬまま、カリンは丁度人気が少ない廊下で三人になる状況を作り出す事に成功した。

「こんな形で『天ヶ原』と協力をする事になるとは思わなかったわ。ただの変態にここまでおちょくられるのも、歯痒い事この上ないわね」

「でもカナトに指揮権が譲渡されたから大丈夫だよ、シヅカ」

 さり気なくシヅカの口からパンスト兵への陰口が紡がれ、表情に不快感が生まれるのを必死に隠してカリンは慣れない愛想笑いを浮かべた。既に安心しきっている香具耶は油断し切っている。

 いや、油断をしているのはシヅカもだ。生徒会と『天ヶ原』は好意的な関係ではない。二人の中も決して良いとは言えないが、好敵手として互いの実力を知っているからこその信頼感もあった。だから、カリンが既にパンスト兵の駒となって動いている事など、考えもしていないのだ。

「ま、私達が全員で掛かれば大丈夫でしょ?」

「はぁ。二人とも、相手を甘く見過ぎよ。事実として私達はこの二日間、あのパンスト男に良い様にあしらわれているだけ。過ぎた過大評価は論外だけれど、過少する相手でもないわ」

 苦言を呈するシヅカの声には微かな疲れが籠もっている。理事会と現場の折衝役を任されているだけあって、カリンでは与り知れない気苦労が溜まっているのだろう。

(それなら、それを忘れちゃうくらいの幸せをシヅカにも分けてあげないとね)

 想像をするだけカリンは下半身が熱く滾り、股間が甘く疼き始めるのを自覚する。他でもない、シヅカや香具耶のような真面目で純粋な存在が自分と同じようになる事よりも、パンスト兵へと、延いてはまだ見ぬハイグレ魔王へと忠誠を誓う存在が増える喜びで。

「あ、そうだ。シヅカ、香具耶。ちょっとお願いがあるんだけど」

どうしたの、と二人が振り返るよりも早く、カリンはハイグレ光線銃を懐から取り出して撃ち放つ。まずはシヅカへと。何が起きたのか察するよりも早く、シヅカの全身を白い光が飲み込んだ。

「きゃあっ」

 まるで白い光は纏わり付くようにシヅカの全身を覆い込み、明滅を繰り返す中で青い制服を掻き消し、代わりに青いハイグレスーツへと変化していく。

「シヅカ! ちょっとカリン、いきなりなにす」

「香具耶もだから安心して」

 そのまま光は途切れる事無く香具耶にも流れるように放たれる。避ける暇などなく、カリンの艶然とした笑顔にゾクリと悪寒を感じながら、香具耶も愛らしい悲鳴を上げた。

「んんんっ、なにっ、これぇっ!」

 ゾクゾクと、光を浴びる直前の悪寒とは遥かに異なる全身を冒す官能的な痺れ。翠色の長髪が衝撃によって生まれた風で靡くように揺れ、瞳が濡れて頬に艶やかな赤みが差す。ワンピースが消え、翠色のハイグレスーツに服が切り替わると同時に、細胞や血液、身体の内側を冒す猛烈な劣情が込められた魔力が香具耶の肉体に満ち溢れる。

「ふきゅっ、んいっ、ひぁぁぁぁぁっ!」

 悦楽に耐え切れずに喘ぎ声として放たれた甘い香具耶の叫び。シヅカと香具耶の二人は光が収まると同時に、自らを襲った異変を漸く正しく認識し始める。

「カリン、どういう、つもり……!」

「ひっ、身体があつっ、いよぉ……」

 蹌踉き、身体が勝手に動きそうになるのを堪えて苦虫を潰したように表情を歪めて光線銃を持つカリンを睨みつけるシヅカと、自らの身体を抱き抱えて溢れ出そうになる媚熱を抑え込もうとしている香具耶。そんな二人を見て、カリンは不敵に笑って制服を脱ぎ捨てハイグレスーツになると、何の恥じらいも疑問も無く、その不格好なポーズを誇らしげに決めた。

「ハイグレ! ハイグレ! これで二人も私と同じ偉大なるハイグレ魔王様に使えるハイグレ人間になれたわね! ハイグレ! ハイグレ!」

「は?」

「っ、ひっ……んんんぅっ、カリンんん、そのポーズ、やめて、おかしく、なるぅっ」

 呆気に取られて言葉を失うシヅカと違い、香具耶の方はカリンのハイグレポーズを見て耐えられぬ程の情動を感じ、漏れ出そうになる甘い声を噛み締めながら必死に我慢をする。

「おお、こりゃまた華麗にハイグレポーズ極めれるようになってるな、カリン」

「ハイグレッ! 光栄です、パンスト兵様!」

「くひぃっ、あっ、あっ……♥」

 その野太い胴間声が聞こえた瞬間、震えながら身を抱えていた香具耶の身体が大きくビクンッと震え、小刻みに痙攣し始める。ガチガチと歯がぶつかり合って鳴り合い、内側から込み上げて来る白濁とした絡み付く淫らな熱流が爆発しそうになる。もう香具耶にカリンのハイグレポーズは意識する余裕は消えた。その背後の空間が揺らめき、虹色の波紋の中から黄色いパンストを被り、赤茶色の衣服に包まれた男が歩み出て来たからだ。

「アナタは、襲撃者の」

「あれま、片っ方は洗脳波があんまし効いてないみたいだな。対魔力に優れた竜人だからなのか。尤も相棒さんは逆にガンギマリ寸前か。精霊に近い魂獣ならしょうがないよなぁ」

現れ出でたパンスト兵の不審な姿よりも、自分達の科学や魔法技術を上回る登場の仕方にシヅカは驚嘆を隠せえない。瞠目した赤い眼差しを受け、パンスト兵はくぐもった笑いを漏らす。

「姿は完全にハイグレ人間。んでも精神は頑強不撓。これはヤりがいのある新しいハイグレ人間だな。で、そっちの方は大丈夫?」

「はっ、くひっ、いっ♥ あっ、んんっ、やめっ、こな、ひでぇっ……♥」

 歩みは止まらない。ハイグレポーズを繰り返し行うカリンの横を通り過ぎ、まともに身動きできないシヅカと香具耶へと近付く。警戒心を高めるシヅカとは異なり、既に香具耶は色々と限界が来ているのが目に見えてわかった。今すぐに淫悦に蕩けそうなだらしなく赤らんだ牝の表情。内股から少しずつ開かれていく左右の白く細い美脚。肌に珠のような汗を浮かばせ、少しずつその姿勢が崩れていく。

「んぅ? なんで? 俺が近付いちゃうとどうなっちゃうの? ほらほらぁ」

「はへぇっ♥ やめ、へぇ……っ♥ んひっ、はひ……くぅっ」

 一歩、その小さい踏み込みで身体を折る香具耶を下から覗きこむパンスト兵は、今の香具耶の身体の状況がわかっている上で弄んでいるのだ。漂う強烈な牡の香りが疼き出す牝の本能を湧き立たせ、同時に頭の中を染め上げて来る思想。涎が垂れ落ち、形の良い眉が垂れ下がっただらしなく緩んだ表情はジンジンと股の間から脳髄を揺さぶる甘い快楽電流の強まりと共に更に蕩ける。

「あっ、だめ、むりっ、もうこれっ、我慢っ、できなっ、ひっ♥」

 途切れ途切れに紡いだ言葉。余裕など消え失せ、今にも理性が弾け飛びそうな香具耶を見て、直ぐに声を掛けようとしたシヅカを遮り、パンスト兵は香具耶の目の前で勇ましいハイグレポーズを取った。

「ハイグレ!」

「ひゃひっ、あへっ♥ あひゃあぁぁぁっ♥ ハイッ、グレェェェッ、えひぃっ♥」

「いひぃっ! パンスト兵様のハイグレポーズを拝めるなんて幸せです! ハイグレッ!」

 下品なポーズだが、香具耶の目にはもうそうは映らない。

 破顔し、だらしなく舌を突き出して涎を飛び散らせ、アヘ顔を曝した香具耶は、頭部の白い花の花弁を舞い散らせ、翠髪を振り乱してパンスト兵に倣うかのようにガニ股になって股間を突き出し、薄い布が割れ目に食い込んだ淫猥な割れ目を見せ付け、背を微かに反らせお椀のような乳房の美形が鮮明に浮かび上がる程ピッタリと肌に貼りついたハイグレスーツを見せ付けるようにハイグレポーズを取った。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ♥」

「香具耶! 香具耶、しっかりして!」

 シヅカの懸命な呼び掛けも香具耶には届かない。下品にその姿を取る度に、喜悦と淫靡に全身を蕩けさせ、割れ目に食い込むハイグレスーツの感触に腰を快楽のまま空振りさせる。

 思考を溶かす強烈な快感の刺激は続けざまに香具耶の総身にアクメを呼び込む。熱く、常に滾り茹だる肉欲の嵐と共に、パンスト兵に対する異常なまでの陶酔感と崇拝の念。シヅカに向ける友愛や信愛とは全くベクトルが異なる絶対の忠誠心がハイグレポーズを取る度に泉のように湧き出てくる。

「うんうん、それで、名前はなんてーの?」

「ハイグレッ! パンスト兵様の忠実な奴隷、ハイグレ人間の香具耶です! ハイグレッ!」

「香具耶、香具耶ね。これはまたエロい事のし甲斐がありそうないい名前」

「あっ♥ ありがとうございます! ハイグレ! ハイグレ!」

 香具耶の股間の部分に滲み出す牝の期待汁がハイグレスーツを濡らす。下着が消え、股布部分を覆うのは薄いハイグレスーツだけの上、それは吸水性に優れてはいないのだろう。股間の隙間から垂れ落ちる愛液の量が少しずつ増している。

 興奮で大きく膨れ上がった勃起乳首はクッキリとスーツを押し上げて浮き彫りになっており、そんな身体の状態と比例するように香具耶は一切の躊躇いも疑問も無く、自らをハイグレ人間と自称した。潤んだ瞳をパンスト兵へと向け、まるで恋する乙女のように。

「香具耶のこのハマり具合、ハイグレ光線の魔力が流れ過ぎてるのか。これは良い流れ。カリングッジョブ。そんでそっちの副会長ちゃんはどんな具合? まだまだかなぁ?」

「香具耶に何を……いえ、カリンにも何をしたの!」

「んー? ハイグレ魔王様の偉大さを教えただけさ。手っ取り早く。副会長ちゃんも浴びたでしょ? 直撃してそんだけ精神を保ってられるのはスゴイと思うけど、身体は限界なんじゃない?」

 目の前で香具耶が下品にカリンと一緒になってパンスト兵へと向けてハイグレポーズを取る衝撃は、シヅカに少なくない動揺を与えたが、却ってそれが彼女の心に忌避感を齎した。だが身体はそうはいかない。繰り広げられるハイグレポーズの誘惑に肉体はシヅカの意思に反して少しずつ露わになる。媚熱に滾る乳首は硬く勃起し始めてハイグレスーツを強引に押し上げ、圧迫するようにたわわな肉果にめり込んで擦れる。麗しい脚線美を見せ付けるように左右に開かれ始めた脚の中央の股間では、細く薄い布地が割れ目に食い込んでその形を浮かび上がらせている。

「ふぅっ、んいっ……こんな、何が目的、なのっ、はぅあっ」

 漏れ出そうになる甘い声をシヅカは唇を噛んで堪える。ビクビクッ、と小刻みに痙攣をして悩ましげに身体をくねらせるシヅカには本人が意識せずとも艶めかしい色香が漂う。

「そりゃもう、侵略だな。でもまあここまで抵抗が強いと後々に自分で洗脳から抜け出しそうだしなぁ。んー、うし。カリン、香具耶。取り敢えず二人は普段通りに過ごしていろ。一日、いや今日中にこの副会長ちゃんを俺がしっかりと調教しておくからそこらへんの理由も適当に周りへと誤魔化しながら拵えておいてくれ」

 肌に吸い付くように貼りついたハイグレスーツはシヅカの一挙一動で敏感な場所に食い込み、思考を掻き乱す悦楽の刺激を生み出す。香具耶のように瞬く間に蜜を溢れさせて濡れるような事はないが、しっとりと股間が湿り始めている事だけはシヅカにとって無視できない事実だった。身体は今すぐにでもハイグレポーズを取りたがっており、精神の抵抗だけでそれを抑え込んでいる。

「拝命、承りました! ハイグレ! ハイグレ!」

「シヅカの事を宜しくお願いします、パンスト兵様! ハイグレ! ハイグレ!」

 身に溢れる歓喜のままに二人はハイグレポーズを繰り返す。カリンに比べて明らかに香具耶はその勢いは強く、今すぐにでも濡れそぼった股から淫潮が噴き出そうな程に。

「見縊らないでよ、私がっ、んぁっ、はっ、そんな簡単に、屈するとでも、ぉっ、ひっ」

「その強がりがどれだけ持つか楽しみだなー、っと」

「やめっ、放して!」

 前のめりになって屈んでいたシヅカを片手で軽々と持ち上げたパンスト兵は、ジタバタと暴れるシヅカの抵抗を気にもせず、現れた時と同じように直ぐ傍の空間の揺らめきの中に消えていく。その姿が完全に消えるまで、カリンと香具耶は声高々にハイグレポーズを取っていた。

 

 

◇

 

 

 そんなこんなな事が最初にあったのだが、今ではすっかりシヅカもパンスト兵の従順な秘書として役立ち、常に傍らで香具耶と共に控えてその寵愛というなの性処理を受けていた。

 拠点として扱っている理事長室の豪奢な机の下に潜り込んだシヅカは、ハイグレスーツのまま下品な水音を立てながら頬が窄まる程の強烈な吸引を行ってパンスト兵の肉棒へと奉仕をしている。

 美貌は下品な喜悦に蕩け、腰を左右に振って発情した牝の有様を隠そうともせずに、その広々とした机の下で行う淫行に興奮し、またパンスト兵の肉棒を舐めしゃぶり、頬張り奉仕する栄誉ある行為を任された事実が、シヅカの自制心を剥ぎ取っていた。

 そんな机の下で乱れまくるシヅカと肉棒を切り離しているかのように、柔らかい椅子のクッションに身を預けたパンスト兵は平然としている。隣で立ち控えている香具耶はちらちらと羨ましそうに視線を机の下に向け、何度かその指先を自らの股間へと伸ばして食い込む割れ目に這わせて、上下に動かしていたりもしたが、シヅカの淫らさに比べれば平静も同然だ。

「んー、何気に遅くない? カリンとマヒロ。これじゃシヅカにぶちまけちゃいそう」

「トラブルを呼び込む二人ではないので、もう間もなくかと」

「そうであって欲しいな。勃たせるだけだったのに、シヅカのフェラが良過ぎるんだよなぁ」

 贅沢な悩みである。だがそれを指摘する物はこの場にはいない。

「香具耶ー、オナるんならもっと盛大に股開いて俺に見せ付けてグチョグチョにマンコ掻き混ぜてくれよー、そうすりゃオカズにもなるんだしー」

 その遠回りもしていない直球な言い回しに、香具耶は欲情と興奮を抑え切れない潤んだ眼差しでパンスト兵を慮り、秘所をハイグレスーツの上から捏ね繰り回す指を止める。

「い、良いんですか? し、しちゃいますよ? 大股開きでブリッジアクメオナニーしちゃいますよ? パンスト兵様のチンポケースマンコでマン汁垂れ流しちゃいますよ?」

 下品な淫語を躊躇いなく香具耶は口にしたが、パンスト兵は肉棒をしゃぶられながら笑う。その伸ばした指先が、既に股間を激しく濡らして発情した牝の芳香を溢れさせる割れ目を一撫でした。

「はひゅうっ♥ いひっ、いきなりはぁっ♥ らめれすぅ……マンイキしちゃうぅ♥」

「もう垂れ流しだろ。しかも今潮噴きまでしたし。本当にイき癖ついてるなあ、香具耶」

 プシャアッ、と香具耶は指先が割れ目を撫でただけで絶頂する。小刻みに快悦の痙攣に身を震わせ、ハイグレスーツを突き抜けて勢いよく噴き出す淫潮が床下を濡らした。香具耶の口元は一気に緩んでだらしなくなり、涎が零れて舌を垂れ下がらせたアクメ顔になる。

「パンスト兵様がぁ、香具耶の魂獣マンコを肉便器のチンポケースにしてくださったお蔭ですぅ♥」

 心酔し切った様子で香具耶は蒸れた股間の部分のハイグレスーツを横にずらし、濡れそぼった花弁を左右に指で開き、トロトロと膣穴から溢れ出す淫臭が漂う白濁の粘汁を淫潮で生まれた水溜まりの上に垂らした。

 蜜穴の熱気は男を誘い込む誘蛾灯のようだが、パンスト兵はその気はない。今もシヅカに肉棒をしゃぶられている事もあるが、今香具耶に求めたのは品性の無い淫乱な自慰だ。

 生尻を卑猥に振って腰をくねらせる淫娼の如く、パンスト兵の横で香具耶は膝を折って足指と両手で身体を支え、淫汁が垂れ零れる牝穴を差し出すように突き出した。

「それじゃあ、これから香具耶のドスケベアクメオナニー、しますので、パンスト兵様のチンポ様のオカズにしてくだ」

 さい、と言い切るよりも前に、扉を小突く音がパンスト兵の耳に届いた。涎を垂らす様に腰を振って尻を揺らし、股間から牝汁を垂れ流す香具耶が手淫に移る寸前だった。手でその動きを制し、パンスト兵はシヅカにフェラチオを止めるようにもう片方の手で示し、扉の先に声を掛けた。

「入れ」

 名残惜しそうに机の下から出て来たシヅカは、発情した様子を隠そうともしない。香具耶も疼く身体の淫気に苛まされながらも、形だけでも居住まいを正してパンスト兵の後ろに控えた。

 扉が開かれ、入って来たのはハイグレスーツ姿のカリン、そして香具耶よりも濃い緑色の短髪に大きい耳のようなカチューシャを付けた少女、氷輪のマヒロこと氷翠マヒロの二人だった。

「ハイグレ! ハイグレ! 失礼致します、です! ハイグレ!」

「失礼します! ハイグレ! パンスト兵様、地下牢での進捗をご報告します!」

 二人は椅子に踏ん反り返るパンスト兵の前まで歩み出て、華麗にハイグレポーズを繰り返しながら報告を開始する。なお、シヅカと香具耶も二人がハイグレポーズを最初に取った時だけ、挨拶のようにハイグレポーズを取っていたが、数回だけで今はパンスト兵の横に侍っているだけだ。

「依然、カイを始めとした十名はハイグレ魔王様への忠誠を誓っておりません。要であるカイをどうにかしようとしていますが、中々屈せず……申し訳ありません! ハイグレ! ハイグレ!」

「カイってばとんでもない絶倫なのです。十回以上連続でチンポからをザーメンをドピュドピュさせているのに平然としているのです、ハイグレッ!」

「あー、そうか。エロ方面で屈してくれないと俺が困るんだけどなぁ。ハイグレ魔王様からは特にあの十人は殺さずにハイグレ人間化させるように厳命されてるし。困ったな」

 未だに反抗勢力として存在している地下組織はいくつかある。そんな連中の旗印となっているのが捕えられているとは言え、有する『能力無効化』の力によって洗脳が一切聞かなくなっている者達。光明司魁とその魂獣のリュウキ、イヅナ。更には学園長と魂獣であるカイの両親、凱とサラ。理事長である鳳凰院麗雅、その息子で生徒会長の鳳凰院神那人と魂獣カムイ。そして潜在的な能力からか、或いは根拠のない根性論かで何一つ洗脳の効果がない新田鋭児と魂獣の又吉の十人。

 その十人全員は既にパンスト兵の手元に捕えられているが、先述の通りハイグレ洗脳が一切効かず、拷問によって屈させるほか術はない。その拷問も痛みより快楽の方が効果的だろうとパンスト兵は思っており、特にカイと親しかった者達を中心に宛がって行っていた。

 結果はごらんのとおり芳しくないが。

 パンスト兵の言葉に、眉根を寄せてカリンとマヒロは謝罪する。

「私達の肉便器マンコが力不足で申し訳ありません、ハイグレ!」

「ハイグレ! 折角パンスト兵様に御見初め頂いたのに、悔しいです。ハイグレ!」

「地道にやるしかないわな。こればっかりは二人の所為じゃない。急いては事を損じる、ってのが別の世界の諺である。油断せず、しっかりとやっていこうじゃないの。取り敢えずは慰めたるからほら、ヤろうぜい?」

 大した叱責など初めからパンスト兵はする気も無かった。上手くいっていようがいまいが、こうして直接呼び出したのだから最終的にする事は一つだけ。若い女体を堪能出来る幸せは可能な限り逃さない。そんな中、パンスト兵の後ろからおずおずと香具耶が具申する。

「パンスト兵様、なんでしたら私がカイ君の相手をしてきましょうか? まだ私やシヅカはカイ君のチンポを味わっていないので、正直みんなの苦戦具合がよくわからないんですが……」

「んー、そうさな。確かに二人はまだ試してなかったなぁ。ほいじゃま、明日……は決まってるから、明後日は光明司カイの相手宜しく頼むわ」

 カリンとマヒロに近付きながら一瞬思案をしたパンスト兵は、香具耶の申し出を許可する。いつの間にか自分もその中に組み込まれており、一日とは言えパンスト兵の傍に居られない事が決定したシヅカは少しばかり寂しそうに表情を歪ませたが、直ぐに意識を切り替えたらしく、その寂静感は次に彼女を見た時には微塵と残っていない。

ハイグレポーズを止め、近付いてきたパンスト兵へと傅き、カリンとマヒロは雄々しく反り返った禍々しく脈動する牡の塊を前に、下品に舌を垂らして興奮のまま犬のように息を吐く。その瞳には既に己の中で暴れ回る牝欲を刺激しまくる肉棒しか映っていない。

「シヅカの涎まみれだけど良いよな? まずは舐めしゃぶってザーメンまみれにしてやろう」

 赤黒く膨れ上がった亀頭から太く逞しい脈動する肉茎まで、シヅカの口淫で存分に濡れて照り光るそれを掲げて差し出せば、カリンとマヒロはこぞって舌を這わせ始めた。

 

 

◇

 

 

「カイ君も強情ですよね。素直にハイグレ魔王様に従えばこんな目に遭わなくて済むのに」

「全くだな。火群や彼等は柔軟性に欠ける。この従う悦びに早く目覚めて貰いたいものだ」

 カチャカチャ、と南条院キリコと東仙院カゲミツの二人は手枷、足枷をカイへと嵌め直しながら、渋面で黙したままの同級生の偏屈な態度に苦笑している。その親しさが抜けず、どうしようもない子だと視線は、まるでパンスト兵が襲撃を仕掛ける前と変わっていない。ただ根本的な部分で二人は変えられてしまったのだと、カイは内心で大きく溜息を吐いた。

「今日はカリン先輩とマヒロさんでしたけど、明日は私とミっちゃんがカイ君の相手をします。……えっと、その、手加減して下さいね?」

「普通は逆だと思うが、まあ、火群の絶倫振りを経験していればそうなるか。パンスト兵様の寵愛を私もキリコも受けられないから比較は出来んが、紅炎寺先輩の様子を見れば、引けを取らない事はわかる。……た、頼むから壊すまではしないでくれよ」

 頬を赤らめて肉欲に爛れた光景を想像したのか、二人に期待と羞恥心が浮かぶ。だがそれを向けられた当本人は無感情に黙するだけ。それをわかっていたのか、別段その様子を不満に思うでもなく、キリコとカゲミツは嵌め終わった枷が取れないかを確認する。

「カイ君、早く一緒にハイグレしましょう? みんな、待ってますよ」

 優しくそう囁いたキリコの言葉に、カイは歯噛みする。例え洗脳をされても変わらない彼女の在り方が穢されているとしか思えない。ましてその姿は制服姿ではなく、忌々しいハイグレ人間としての姿。激情のまま吼えそうになるのを必死に堪える。

 そのままカイは再び奥の牢へと戻されていく。九つの銀色の尾を揺らし、いつか来るであろう機を待ち続けて。

 

 

◇

 

 

「はぅいっ♥ パンスト兵様の極太いチンポ様がっ、マヒロの子宮にっ、キスしてますぅっ♥ はげっ、ひっ、くひぃんっ」

「あひぃっ、こっ、こうえい、れすぅっ♥ パンスト兵様ぁっ、舌で、カリンの肉便器チンポケースを舐めてくだひゃってぇっ♥ ありがとうございまひゅうぅぅっ♥」

「んえぉっ、ちゅぷっ、もっろ、舐めひゃへて、いただきまひゅね、パンスト兵様ぁ♥ んにゅっ、ちゅぱっ、ぷりぷりに乳首の先っぽ、硬くなってきへまひゅ、んぢゅりゅぅ♥」

「へぢゅっ、んびゅ、れろれろぉっ♥ どうれふか、香具耶の乳首舐め、いいれふ、かぁ? わらひの、マン汁駄々漏れの洪水マンコもぉ♥ パンスト兵様の逞しい御腕を挟んでしごかれてぇっ、きもひいれふぅ♥」

 大の字になって寝転がっているパンスト兵に群がる四人の少女。

 シヅカと香具耶はパンスト兵の腕に跨って股間を乗せ、牝汁が溢れ返る淫裂を押し付けてハイグレスーツが食い込む生尻を前後に揺らして自慰行為に浸りながら露わになったパンスト兵の乳首をだらしなく淫悦に緩んだ表情で舐めしゃぶって恍惚としている。

 カリンは感謝の言葉を口にし、歓喜と快悦に打ち震えながら自らの秘所をパンスト兵の口元へと押し付け、伸ばされた舌が与えて来る膣内への容赦ない快楽愛撫にいやらしく腰をくねらせながらアヘ顔を曝している。

 マヒロはパンスト兵が腰を突き上げる度にタイミングを合わせて浮かばせた腰を落として小気味の良いピストン運動で打ち付け合わせ、接合部から大量の愛液を漏らしながら膣内を抉り、子宮口を連続で小突き上げられる激しい快感に喘ぎ悶えている。太ましい肉傘が膣壁を捲れそうになるほど擦り上げ、ずらされたパンストスーツは硬く勃起した肉芽に食い込んで内側から圧迫しながら、それでも強引に起き上がろうとしている淫豆を擦り、下半身の全てから流れる極上の快楽の嵐に、マヒロは一突き毎にアクメを繰り返して今にも気をやりそうになる。

 四人の少女は夢中になってパンスト兵へと奉仕を繰り返す。まるで快感を共有しているかのように、誰かが絶頂すれば直ぐに全員が陶酔した卑猥な声を響かせて潮噴き絶頂に繋がる。既に理事長室の床は少女達のアクメ汁でビショビショに濡れてしまい、室内は発情した牝が放つ強烈な淫臭が立ち込め、それは強力な媚薬となって四人の思考を淫欲だけにしていく。

「んりゅぷっ、ふひっ、ひっ、おっ♥ まらキひゃい、ましゅっ♥ シヅカのドスケベマンコにアクメがぁぁっ♥ んひぃぃっっ、おっ、ほぉぉっ♥」

 美しく白い尻丘を痙攣させ、パンスト兵の腕を挟んだ股間から勢いよく潮を噴き出してシヅカは下品な獣のような嬌声を上げながら再び絶頂する。

「わらひっ、はぁっ、んぢゅりゅっ♥ ずっと、イってまひゅっ、アクメ癖ついた香具耶のマンコぉっ♥ パンスト兵様のお傍にいるらけれぇっ、マン汁アクメし続けちゃうんでひゅうぅっ♥」

 グチュグチュと股下から大量の白濁した本気の牝汁を溢れさせ、パンスト兵の腕に絡み付かせながら自慰と乳首舐めに没頭する香具耶は緩み切った膣肉を震わせて絶頂する。

「うひぃっ♥ それっ、しょれぇっ♥ パンスト兵様ぁっ、マンコの中舐めながらクリシコシコひゃれるとぉっ、カリンアクメしますぅっ♥ 潮噴きアクメとまんにゃいいいぃっ♥」

 尿道口からは激しく潮噴きをしつつ、舌先が舐め抉る膣穴から濃い白濁したドロドロの牝汁を溢れさて、カリンは背中を仰け反らせて豊満な乳房を大きく揺らして絶頂によがる。

「マヒロのぉっ♥ おほぉっ♥ チンポケースぅっ、アクメ汁が止まらないですぅっ! パンスト兵様の素敵なニオイで頭もマンコもぉっ、アクメイキがぁっ♥ ふひぃぃっ、おほぉぉぉっ♥」

 中でも直接パンスト兵の肉棒によって膣内を蹂躙されているマヒロは三人の中で最も強烈な快感を与えられ、限界に近い。涎は止まらず口から溢れ、白目を剥きそうなアヘ顔を曝し、パンパンと大きく尻肉を打ち付ける股間の衝撃が脊髄を揺さぶる。

「このままマヒロに出しても良いけど、このあと三人の相手をするにゃ流石に部屋の中がヤバい事になるかなぁ」

 パンスト兵としてはこのままマヒロの膣内に容赦なく孕ませようと子種汁を注ぎ込んでも、万全の状態で残りの三人にも同じ事ができる。しかし部屋の惨状は今よりも酷い事になる。掃除をするのは自分ではないとは言え、手間取るのは好ましくない。暫しの逡巡の後、パンスト兵は両腕で自慰に耽溺するシヅカと香具耶を離れさせ、顔面騎乗をさせていたカリンを退かし、マヒロの膣内から肉棒を抜き放った。

「はひゅっ、パンスト兵様ぁ……♥」

「んぃぃ、お次は何をすればよろひいれふかぁ?」

「何でもおっしゃってくださいぃぃ……♥」

「ひゃううぅ、チンポ様の感覚がまだマンコの中に残ってますぅ♥」

 それぞれが名残惜しそうにする中で、雄々しく屹立する肉棒に手を添えてパンスト兵は指示を下す。

「四人とも床に寝そべって並べー。一気にザーメン浴びせてやるからー」

 呑気な声ではあるが、パンスト兵のその言葉に四人は仰向けになってはしたなく股を大きく開いて白濁液が自分に降り注ぐのを待つ。だがただ待っているだけではない。思い思いに乳房を揉み、乳首を摘まみ、膣内から牝汁を掻き出すように激しく指をストロークさせ、ピンと反り返って膨らんでいる淫豆を指腹で捏ね繰り回して自慰をしている。

 その官能的な姿、見目麗しい四人の少女の下品な痴態を見て興奮をしない男など存在しない。既にマヒロの膣内で存分に刺激を加えられていた肉棒は、僅かなセンズリだけでも陰嚢から管を通って大量の熱い子種を撒き散らす寸前になる。

「そらっ、イけ! シヅカ、香具耶、カリン、マヒロぉっ!」

 ドビュビュビュゥゥッ! ビュルルルルッ! ビュバッ! ビュクッ! ビュルルルルッ!

 亀頭が膨らんだ次の瞬間、四人の髪の毛から足の爪先まで。全身に大量の白濁液が降り注いだ。

「んほぉぉぉっ♥ ザーメンアクメぇぇぇっ♥ まひゃシヅカイきますぅぅぅっ!」

「イクッ、イクイクイクイクイクゥゥゥッ♥ 熱いザーメン浴びて香具耶マンイキィィッ♥」

「あひぃっ♥ あちゅっ、子種汁でカリンのアクメマンコ溺れちゃうぅぅっ♥」

「このニオイ、頭もマンコになりますぅっ♥ マヒロ全部マンコになってアクメイキしますぅっ♥」

 身体中を白濁に染め上げ、粘々と絡み付く淫猥な牡汁を浴びて大股開きの秘所から四人は同時に激しい潮噴き絶頂に達する。まるで噴水のように下品に噴き上がる牝潮。パンスト兵だけでなく、仰向けになった四人は自分が放った淫潮を浴びて更に深いアクメに浸る。

 身体を動かす余裕すらないのか、全く収まる気配のない絶頂感に四人は大きく身体を痙攣させながら艶めかしく身悶えし、イきよがっている。

「ふう。スッキリした。シヅカ、香具耶。イくの収まったらしっかりと部屋をきれいにしておいてくれ。舐めても良し、身体を使って拭いても良しといつも通りな。カリンとマヒロは落ち着いたら休んでいいぞー」

「ひゃ、ひゃいいいぃぃぃ……♥」

 四人の声が重なる。尤もパンスト兵の声が届いているのかどうかさえ怪しい朦朧としている状態だったが。そんな四人を通り過ぎて、パンスト兵は理事長室から出てシャワールームへと向かう。途中で会う配下の元鳳凰学園の生徒達のハイグレポーズを満足気に見つつ、次の案を考える。

「そう言えば、Tバック男爵がその内ハイグレ魔王様がこっちに寄るとか言ってたなぁ。んー、その前になんか品評会みたいなの開いて仕事してますよ、的な感じ作っておくか」

 現状を誤魔化す手段を考えているパンスト兵ではあったが、実際は既に侵略の九割方を終えている状況であり、褒められる事はあっても責められる事はない。元々が強力な外海獣によって大きな発展を阻まれている世界である。確かに古代の科学文明は侮れないが、余り発掘されていない為に脅威度から見てもそれほど高くはない。あの神殺しの終極因子がいなければ、であったが。

「どうにかして魂獣界を通して別世界の方へと侵攻したいよなぁ……」

 その辺りの策謀も巡らせなければなるまい、とパンスト兵はシャワールームに辿り着いた事で考えを一旦止める。身体に纏わり付いた淫臭を洗い流すのだ。頭に被っていたパンストを脱ぎ、赤茶色のスーツも脱ぐ。その真の姿は、秘書として常にシヅカと香具耶の二人も見た事がなかった。

 

 

◇

 

 

 蒸れ蒸れ濃厚な発情した牝のニオイを全身から放ちながら、淫猥な微笑を浮かべて一歩一歩と歩み出る。その歩みの度にハイグレスーツは股間の割れ目に食い込み、肉土手から滲み出る卑猥な粘液が露わになった白く美しい太股に滴る。濡れた唇をいやらしく舌なめずりをして恍惚とした眼差しが狙い定めたのは、ギンギンに反り勃った太く逞しい竿幹と肉傘が大きく広がった雄々しい亀頭を持つ肉棒。口の中から溢れ出しそうになる生唾を飲み込み、熱く疼く膣内のざわめきを堪えて、香具耶は一度聞けば凡ゆる者を魅了せんとする艶めかしい声を発した。

「二日後にパンスト兵様がある催しをするんだよ? カイ君」

「そうか」

 局所の部分だけを服の隙間から露わにされた少年、光明司魁は不機嫌さを隠さずに呟いた。その四肢は枷を嵌められて鎖によって地面に仰向けに繋がれていた。

 倒れ込んでいるカイには歩み寄って来る香具耶の姿はまだ見えない。しかし彼女が歩む度に垂らしている淫猥な期待汁が冷たい床に垂れる水音は聞こえている。男を誘う強烈な発情臭も。

「ノリが悪いなぁ。カイ君のチンポはこんなにやる気に溢れているのに」

 横まで歩み寄り、膝を折って座った香具耶は艶然とした色香を放ちながら細い指を雄々しく勃起する肉棒に添えた。指先から伝わる熱感と近付けば漂ってくる牡の香りに股間から垂れ落ちる淫汁の量が増した。

 だが屹立する肉棒に反して、カイの心は波風一立たない程に静かだった。決して卑猥な言葉を口にしそうにもなかった香具耶が平然と淫語を口にした事は、興奮よりも憐憫の感情が先立つ。

 鋭い眼差しに込められるその憐みの感情など微塵と感じていないのか、或いはそんなものに興味がわかないのか、香具耶は目元を隠す髪を後ろに放り、両手で優しく肉棒を包み込んだ。

「さっきお前に直接薬を打ち込まれたからな。痛いくらいだ」

「そっか。それなら早く鎮めてあげないと。ふふっ、今までの子達と違って私はパンスト兵様に直接鍛えて貰った特製マンコだからね。チンポケースとしてはシヅカと同じくらい気持ちイイよ」

 優しげな慈愛に満ちた声が紡ぐ余りにも卑猥な単語の数々はよりカイの心を冷たくする。薬物を直接打ち込まれた肉棒だけが生物の本能のままにいきり立っているだけだ。

「もうマン汁でマンコの中はグチョグチョなんだけど、んっ♥ ほら、見える? ビラビラも白くて粘々の本気汁で濡れてるでしょ? 奥から濃いトロトロのマン汁が垂れてる……♥」

 大の字になっているカイの腹の上に跨り、腰を下ろせばグチュゥッ、と艶めかしい水音が響く。

 仰向けのカイを、香具耶は頭に生えた荊を伸ばして強引に顔だけを上げさせて、微かに腰を浮かせてハイグレスーツを横にずらし、自ら発情して盛り上がった恥肉を摘まんで左右に押し開き、白濁に汚れた薄ピンク色の花弁がヒクヒクと震え、その奥で蠢く膣肉が更に牝汁を垂れ流す様子を見せる。

「んぅっ、ほらぁ……カイ君のビンビン勃起チンポを、私のドスケベ汁が……コーティングしちゃうよ、んんっ、あっ、ふぁぁ♥ はふぅ、これだけでもマンイキアクメしそうだけど、キチンとこのチンポに、ご奉仕しちゃうからね……♥」

「とりあえずその訳のわからない単語を並べたてるのは止めろ、本当に」

 再び腰を落として香具耶は自らの秘所をカイの腹の上に密着させる。ニチャニチャと粘着いて濃い糸を引かせる接合部を前後に動かし、僅かに前屈みになって微かな腹の凹凸に合わせて牝豆を擦らせながら、香具耶は唇を尖らせてカイの耳元で囁く。

「興奮しない? スケベな事、私みたいな子が言うのは興奮すると思うんだけど、んっ。ほらぁ、私のクリちゃんが、んふっ、ひゅぁ♥ カイ君のお腹で擦れちゃってる……♥ もうカイ君のチンポ周り、香具耶の発情マン汁でグチョグチョになってるんだよぉ? 少しはノッて欲しいなぁ」

「悪いが、今のお前に心の底から興奮する事は永劫来ないよ、花媛」

「んぅっ♥ もぉ……香具耶、って呼んでよぉ……はぁむっ♥」

 娼婦さながらの艶めかしい腰付きで下半身を前後に揺らして香具耶は自分だけでなくカイにも快感を与えようとしている。朱色に仄かに染まった頬は緩み、唇を重ね合わせる。

 頑なに閉じているカイの唇を強引に香具耶の舌先が穿り開けて、口内を舐め回していく。重ね合った唇の隙間から垂れ流れる程の大量の涎を流し込み、香具耶はジュプジュプと卑猥な水音を啜り立てながら舌を絡ませ合う。

 一方的に受け身のカイは表情一つ変化させないが、カイを攻め立てている香具耶の方は瞬く間に淫蕩に瞳を潤ませ、ビクンビクンと肩を跳ね上がらせている。

「んびゅりゅっ、ぢゅぷっ、ふびゅっ♥ んぢゅっ、えろえろぉ……んくっ、じゅっ、んんぅっ、ふぶっ♥ えぅ……あはっ♥ カイ君の口の中、すっごい美味しい。パンスト兵様のチンポ様を舐めてる気分だよ♥ そ・れ・に! カイ君のチンポ、私のケツマンコにペシペシ当たってるぅ♥ こっちに挿いりたいのかなぁ? でもだぁめ♥ 今日はこっちのマンコだよぉ。もうね、子宮がね、カイ君のチンポ汁欲しくてずっとキュンキュン疼いてるんだからっ!」

「さいですか」

 投げやり気味のカイの言葉だったが、興奮している香具耶はその様子すらも愉しいと感じたのか、秘所を擦り付ける場所を下げた。尻丘に当たっていた肉棒は割れ目の恥肉に挟まれ、肉傘が淫汁にまみれた花弁を捲り上げんばかりに擦り上げる。

「んきゅぅっ♥ えふぅぅぅ♥ ビラビラがカリ首に捲られちゃうぅぅっ♥ パコり前の前戯だけでも香具耶のマンコ、溶けそうになるかもぉっ」

 小振りの尻肉が小刻みに痙攣し、腰がガクガクと震えている。一回、二回と香具耶が前後に下半身を動かした素股のような行為をする度に、大きな反応を示すのは香具耶だけ。

「本当はっ、香具耶のマンコはぁ、パンスト兵様専用のチンポケースなんだよ? でも、カイ君が意地張っちゃってるから、パンスト兵様が私のチンポ汁大好きマンコを恵んでくれたんだからぁ♥ だから特別っ♥ 特別に、香具耶のマンコ堪能して良いんだよっ……!」

 間延びする声は淫靡に頭の中に染み込んで溶かすような甘ったるい牝の声だ。普通の男なら瞬く間に陥落する事は間違いない。しかし度重なる拷問を耐え抜いているカイにとっては慣れたものか、平然とした様子に変化はない。寧ろドンドンその表情は冷めていっている。

「ならさっさと挿入して終わらしてくれ。こんな虚しい事に付き合うのは正直面倒だ」

「私の中にこの勃起チンポが入っても、んぅっ、同じ事、言えるかなぁ……? いく、よぉっ」

 腰を浮かせ、硬く膨らんだ亀頭を汁気に満ちた瑞々しいピンク色の花弁に宛がい、咥え込んでいく。ジュプッ、と浅く膣穴に亀頭が咥えられた瞬間に尿道口から噴き出る透明な淫潮。

「あひっ♥ んいっ、慣れないチンポだと、やっぱり体感がちがっ、くぉっ♥ ほぉっ♥」

 厚みのある亀頭が少しずつ自分の内側に沈み込んでいく感触に、香具耶は背筋を仰け反らせて歓喜に震えた。頭の中をのたうつ快感の嵐に目を見開き、半開きになった口角からは涎が大量に垂れ落ちてカイの腹をいやらしく濡らす。

「んひゅっ、ふとっ、いっ、んひぃっ♥ チンポしゅごぉ……♥ 香具耶のチンポケースぅ、カイ君チンポでいっぱひになるぅっ♥」

 膣内に溢れ出る『在って当たり前』という強烈な肉感にだらしくなく香具耶の表情が弛緩する。膣壁が強引に肉傘によって掻き分けられ、脈打つ肉茎の血管が引っ掻き回してくる。

 溢れ出す自分の牝汁が潤滑油となり、更に奥深くへと亀頭が突き進むのを援護している。

 咥え込んだ太ましい肉棒が齎す強烈な快感に、下品に舌を突き出して涎を垂らしながらカイの胸元にしな垂れた香具耶は浅い呼気に喘ぎを交ぜながら突き上げた尻を落として行く。

「んぉっ♥ ふぃぃっ……♥ これっ、クるぅっ、子宮にっ、キくぅっ♥」

「なんだ、あの男専用じゃなかったのか?」

 カイの皮肉に、香具耶は涎を垂らして快感を堪える様子もない下品な顔を整えもせず、ニンマリと笑う。

「そっ、だよぉ……私のぜんぶっ、パンスト兵様のものだもんっ♥ でもぉっ、カイ君のチンポぉっ、パンスト兵様の次くらいっ、わらひのマンコにっ、あっへ、るぅんだもんぅっ♥」

 子宮口をこじ開けそうになるほど深く肉棒を咥え込めば、膣内から広がる快感の圧が爆発的に況して頭の中を埋め尽くす。亀頭に絡み付く膣壁が牝の肉欲に当てられて蠢き、撫でられ、穿られると下半身全てが蕩ける快感に飲み込まれる。

「マン肉がチンポ欲しがって、んひっ、子宮口がぁ、ちゅうちゅう吸ってぇ、るぅ♥」

 まだ香具耶自身は動いてすらいないが、彼女の身体は貪欲に牡を求め、膣肉を蠕動させてカイの肉棒を堪能する。接合部から垂れ出した淫汁が次々と際限なく溢れては下に居るカイの足下を濡らす。

「おっ♥ ふぉっ♥ あっ、あっ、だっ、めぇ、一回、イくっ、スケベマンコのアクメぇっ、キひゃっ、くひぃっ♥」

 肉棒への締め付けが一瞬強くなった瞬間、香具耶の腰から舌が激しく痙攣する。獣染みた下品な喘ぎを漏らし、カイに抱き着きながら香具耶は絶頂を迎える。

「パンスト兵しゃまぁ……ごめんなひゃいぃ、カイ君チンポ想像以上れふぅ♥ 香具耶のスケベマンコじゃマンイキ我慢できませんでしたぁ……でも香具耶ぁ、負けませんんっ、ハイグレぇ♥」

 カイを見詰めながらも、その視線はカイを捉えてはいない。香具耶にとって崇拝するべきパンスト兵だ。ハイグレポーズを取る力は入らないが、声だけはシッカリとしている。

「やっぱひ、生チンポだとぉ、子宮アクメキそうになる、ふひゃあっ♥ カイ君チンポ、想像以上に、スケベだよぉ、おひぃっ、うひぃんっ♥」

「勝手に動いて勝手にそうなってるだけだろ、俺は知らん」

 白く艶めかしい尻肉を震わせ、奥深くまで肉棒を咥え込んだままゆっくりと前後に腰を揺らす。絶頂直後で激しく蠕動する膣壁は貪欲に牡を求めて亀頭に絡み付く。子宮口は自ら鈴口に食い付き、先走り汁を吸い搾ろうとしている。

「カイくん、はっ、きもち、よくない? こうひてっ、んひっ♥ 子宮口で先っぽちゅうちゅう吸って、裏筋をマン肉でムニュムニュって擦るのっ、いひっ、と思うっ、けどっ、んへぇぅっ♥」

 肌蹴たカイの胸板に顔を埋めてだらしなく涎を垂らしながら腰を振る香具耶の淫猥な姿。際どいハイグレスーツは、乳房を擦り付ける動きで捲れ上がり、浅い谷間に食い込んでいる。

 淫靡に濡れた瞳で香具耶はカイを見上げる。冷めたその視線を受けてもめげず、寧ろその冷たい眼差しに小さな身体が悦楽を覚えて震える。

「早くっ、終わって欲し、そう、らねっ、んふっ、それじゃっ、カイ君も私にして欲しいなぁ」

 ジュポンッ、ジュポンッと少しずつ強まって来る粘着いた水音。溢れ出る香具耶の淫蜜が肉傘に掻き分けられて零れ出て、肉茎を確りと咥え込んで放さない牝弁を濡らして泡立つ。

 腰の動きは一切緩めず、前後に身体を揺さぶりながら香具耶は汁にまみれて濡れそぼった菊門の皺を指で押し広げ、不浄の穴をヒクつかせて拡げた。

「手ぇ、んふっ、おっ♥ 解放するから、私のケツ穴ぁ、おひっ♥ グチュグチュに掻き回せば、わたひっ、すぐに腰砕けになっひゃ、いひっ、ほぉっ♥ うよ、ぉっ、ぉぉっ♥」

「結構だ。どうせこの枷を外した所でお前の荊で自由に動けないオチだろう」

「あはっ、バレ、ひゃったぁぁ……♥ うひっ♥ これっ、マン肉とケツ穴にっ、スーツ食い込むぅっ、子宮がますます、はひ、ひぉっ、カイ君のチンポ汁欲しがってキュンキュンするぅっ」

 上半身はそのまま。香具耶の手は自らの排泄穴から動かず、前口から溢れる蜜を潤滑油にして指先で弄り始める。

「イヅナちゃんが、あひっ、ひっ、あっ♥ 怒りそうな、状況、だね、これっ」

「顔見知りの花媛だからなのか知らないが、いつも以上に中で喚いている」

「ふふっ、それじゃ、早くカイ君も、イヅナちゃんも、ハイグレ魔王様に従おうよ?」

 濁りのない澄んだ翠色の瞳は、歪ではない。心の底から染まり切っているのだ。

 淫悦と恭順。カイの腹の上で淫らに踊る香具耶は膣内で過敏に反応を繰り返す肉棒を貪りながら笑う。

「御免蒙る」

「そっか。それじゃ、私の、んくっ、ラストスパートぉ、パンスト兵様に教えて頂いた極上の奴、受けてみて、耐えれたら私は終わり♥」

 愛らしい顔立ちは淫魔の如く艶めかしく妖しい淫猥に変貌し、牝の顔となっている。いや、これまでの乱れっぷりは既に牝そのものだ。

 ゆっくりと涎の糸を引かせながら上半身を起こした香具耶は、汗ばみながらサラサラと砂のように流れる麗しい翠髪を手で払って両手を自分の背中より僅かに後ろの床に置いて胸を逸らす。

 茂みのない綺麗な肉丘で大きく反り返った皮剥けの牝豆が膨れ上がって濡れた花弁からはみ出ている。肉棒を愛おしそうに咥え込んでいる媚肉が丸見えになり、脈打つ動きに合わせて下半身が痙攣を繰り返している。

 露わになったお椀型の乳房の谷間に食い込んだハイグレスーツが、より香具耶の形が整った柔肉を強調しており、その中心でビンビンに勃起したピンク色の乳首が物欲しそうにヒクヒクと蠢いている。

 小柄だが魅力的な肢体だ。なまじっか、パンスト兵の手によって散々調教を加えられて男をどうすれば悦ばせ、味わう事が出来るのか覚えてしまった以上はその輝きに混じる淫らさは隠せていない。

「いくよ……んっ、ふっ、あっ!」

 膣内で反り勃つ肉棒を根元まで咥え込み、重なり合った肌に愛液を絡み付かせて、グチュグチュと密接に繋がった股間を前後左右に腰をくねらせて動かす。

「んぃっ、ひっ♥ おっ、くぅっ……あひゅっ、んいぇぁっ♥ 先っぽでのゴリゴリぃ、キくぅっ♥ 子宮が痺れっ、ふひぃんっ!」

 簡素な鉄格子の中に充満する濃厚な女、いや牝の芳香。香具耶の頭の上に咲く二輪の大花から放たれているであろう花粉に混じる催淫効果。それらは何一つ、鋼の如く強靭なカイの身に届かない。イヅナの能力だけではない頑強な精神に香具耶の淫らさは届かない。

 だが薬物を直接投与された肉棒はカイの意思とは無関係に女を求めている。膣内で暴れ回ろうとする肉棒を膣襞が締め付け、蠕動する。

「こうしてっ、引き抜い、てっ、おっ、ほぉっ♥ しゅごっ、カリがマン肉めくりゅっ♥」

 下品な嬌声を上げ、股間をカイの顔へと向けて突き出し、ゆっくりと腰を浮かしていく香具耶。浮かび上がる接合部との間ではネットリと淫らな粘糸が引き伸びる。そのまま陰唇から肉傘が隠れ見える程まで引き抜き、角度を変えて亀頭だけを膣穴で呑み込んだ。

「んひゅっ、いっ、おっ♥ 浅いとこっ、んいっ、ひっ、ひぁっ、ちょっ、ど、恥骨の裏あたひっ、これっ、こっ、こっ、おっ、おほぉぉっ♥」

 小振りな尻を浮かせて腰を揺する淫らな姿を曝した香具耶は、亀頭が丁度恥骨の裏側辺りを抉る位置に来ると、更に背を仰け反らせて甘美な悲鳴を上げた。

 途端に膣肉が肉棒に絡み付く圧が増し、艶めかしく這い回る肉襞の動きが慌ただしくなる。

 グリグリと亀頭へと押し付けるように膣内を巧みに蠢かせ、浅い抽挿を繰り返す。だがそれ一辺倒で終わる筈もない。Gスポットと思わしき場所へと自ら肉棒を押し付ける香具耶は、躊躇なく一気に子宮口まで深く咥え込み、陰唇から離れるまで引き抜くストロークを不規則に混ぜ込む。

 グチュッ、ジュプンッ、ジュポッ!

 白く濁った粘汁を溢れさせ、香具耶は鳴り響く卑猥な水音で気分を更に昂揚させて腰を打ち付ける。己の快楽の赴くまま、肉欲の限り貪らんとばかりに。

「亀頭が膨らんでっ、はひっ、きてる、よっ、んんんぁっ! 一気にっ、トドメっ、んぁっ♥」

 幾度とない膣肉による締め付けは溜まりに溜まった牡欲を限界まで吐き出させようと加速する。激しい抽挿は最奥を連続で小突き、受け入れ態勢を従前に整えた子宮口が物欲しそうに開いて亀頭を咥え込んだ。そのまま股間を密接させて腰をくねらせ、肉棒全体を膣壁が擦り上げる。

「イぉっ♥ いっ、んにいぃぃっ♥ 出し、ちゃえぇっ、私の子宮いっぱいぃっ、カイ君のチンポ汁っ、着床するくらいドピュドピュ射精ぃぃぃっ♥」

 背中を大きく仰け反らせた先に絶頂をしたのは香具耶だった。深いアクメに嵌まり込み、だらしなく舌を突き出して涎を垂らし淫らなアヘ顔を曝し、全身が激しく痙攣している。

 甘ったるい鳴き声を響かせ、絶頂と同時に膣内の肉棒に対する愛撫は最大に達する。子宮口に埋まる亀頭。大きく膨らんだのも一瞬、爆発する様に強烈な勢いで熱々の牡汁が解き放たれた。

 ビュグビュグゥゥッ!

 子宮の中を一瞬で埋め尽くす大量の精液を浴びた瞬間、香具耶は髪を振り乱して大きくビクンッと跳ね上がった。口をパクパクと開かせ、腹の中を突き上げる快感の衝撃に思考が一瞬で白濁に染まり視界が白く明滅を繰り返す。

「んぉっ♥ ふぉぉぉ……♥ あひゅっ、あちゅいいいぃん……♥ 香具耶のドスケベマンコがカイ君のザーメンで溢れるぅぅっ……♥」

 大量の吐精を見せ付けるように、香具耶はビクンビクンと絶頂痙攣をしている股間を突き付ける。結合している隙間から溢れ返る白濁汁は、香具耶の牝蜜とカイの精液が混じり合った激しい淫臭に満ちており、強力な媚臭はそれだけで香具耶を絶頂から下ろさせない。

「んひぃっ♥ 子宮の中でぇ、ピチピチ精子跳ねてるぅ……♥ 孕ませたいって私の卵子にせがんでるよぉ……♥」

 恍惚と笑う香具耶は次々と齎される快楽の奔流を受け入れている。言葉にならない甘美な嬌声で鳴き、精液を遺さず搾り取らんとポンプのように膣肉を動かして残り汁まで吸い上げる。

 それから十分以上も繋がり合ったまま、香具耶は只管にカイの射精を堪能する。精気だけではなく魔力をも毟り取る様に。

「んっ、んふぅ……♥ チンポはこんなに正直になれるのに、カイ君てばホントに意地っ張りだよね。まあその分、私はこのデカチンポを堪能出来るから良いんだけど……♥」

 ジュポンッ、と膣内から肉棒を抜き放てば、開かれた膣穴から大量の淫汁が零れ出す。それをカイの腹の上に垂らしながら横たわるその身にしな垂れ掛かり、香具耶はカイの閉じられた唇を強引にこじ開けて自分の舌で味わい尽くす。

「んぢゅりゅっ、んぇぉ♥ ぢゅぷっ、んりゅえっ……ちゅぱ♥」

 逃げられない様に淫蜜に濡れた両手でカイの顔を押さえ付け、香具耶は淫らに舌を絡ませ合う。涎が垂れて口元が汚れる事などお構いなしに。

「ぢゅりゅっ……んはっ♥ カイ君、早く堕ちよ?」

 囁きかけるその魔性の声を、それでもカイは憮然とした表情で聞き流した。

 それから繰り返される事数十回。時間にすれば三時間以上も香具耶はカイを貪った。時間が許す限り、確実にカイの身体と心を屈服させる為に。

 だがそれでも折れない。

 終いには香具耶がカイの肉棒に飲まれ掛けそうになった所で終わりの時間が来たのだ。

 最後にカイの肉棒を始めとした股間周りを香具耶は舐めて綺麗に、ずれていたハイグレスーツを整えて仰向けのカイを見下ろした。

「んちゅっ、それじゃカイ君。また来るね。今度はシヅカかもしれないけど、君がハイグレ魔王様に傅いてくれる時までずっと続くから。あ、でもそれまでに死んじゃわないでね。流石にそれは嫌だから」

「安心しろ。死んでも変態魔王なんぞに忠誠なんぞしないから」

「もぉ、本当に意地っ張りだね」

 額にキスをすると、今まで只管頭の中で喚いていたイヅナがついに我慢の限界を超えたのか、念話を以って香具耶に声を上げる。

『香具耶ぁっ! いくら正気ではないからと言ってあれじゃ! あれ! カイにし過ぎだぞ! 少しは我の気持ちも汲めアホーっ!』

「それじゃあね、カイ君。二日後にコンテストがあるから次は三日後だけど」

 しかしそれを完全に無視して香具耶は鉄格子の外側へと出る。頑丈な鍵を締める音が響き、香具耶の足音が遠ざかっていく。完全に音が途絶えた後、カイは大きく溜息を吐き出した。

 香具耶が来る前と変わらず、衣服の乱れはなく元通りだ。床も、空間内にも先程まで濃密に滞留していた淫臭は欠片もない。

「イヅナ、リュウキ。どう思う?」

『処すじゃ! 処すぅぅっ! 香具耶絶対処すぅぅぅぅっ! この上シヅカやカリンまで来るのだろう? 冗談ではないわぁっ! カイのっ、カイの子を最初に孕むのは我なんだぞぉぉっ!』

『コンテスト、とやらがあるらしいからな。それまでに今まで以上に魔力を蓄えておく。恐らくそこが勝負どころだろう』

 独り大暴れするイヅナの荒れ狂う声。実体化をしていたら大層面倒な事になっていただろうと、同化している事に救われたカイはリュウキの冷静な言葉に頷いた。

「カナトさん達にも伝えておこう。そうすれば剣とナイアーラが動いてくれる筈だ」

 目蓋を閉じる。倦怠感はやはり無視は出来ない。

 次は普通に食事を誰かが持って来るのだろう。それまでの間暫し身体を回復させる事に専念しようと、カイは頭の中に響くイヅナの雄叫びを聞きながら意識を落とした。

 

◇

 

 

「いよいよ明日だなぁ……あ、鬱って来た。しんどい、ばっくれたい」

「逃げないで下さい。ハイグレ魔王様も来られるんですよ?」

 拠点の理事長室では夕日を背中に背負ってパンスト兵が机の上に自分の顔を押し付けてだらけ切っていた。

 それを苦笑しつつ咎めたのは、珍しく鳳凰学園の制服をハイグレスーツの上に来ているシヅカと、普段着ていた魂衣のノースリーブタイプを着ている香具耶の二人だ。

「だからだってーの。いやね、自分で考えといてあれだけど今になって面倒になったというか。Tバック男爵とか 腹巻の姐さん達なら気構える必要ないけど、魔王様よ魔王様。俺みたいにしがない一般兵は胃が締まる思いだ」

「はぅあっ! そ、それが私のお尻揉むのどんな関係が、ひゃうっ!」

「んぅ、香具耶は相変わらず良い反応。でも安産型はシヅカだよな」

「嬉しいですけれど手を動かしてください。後で後悔されるのはパンスト兵様ですよ?」

「いーけーずー」

 身体を大きくビクンと跳ね上がらせて表情を蕩けさせる香具耶の過敏と比較すれば平然としているシヅカだが、その頬の赤みは増して、顔に感情が出るのを堪えているのか口元がヒクヒクと痙攣していた。

「お偉方来たら俺熱出たって言っておいて?」

「子供の仮病ですか」

「ハイグレ人間になっても平時のシヅカはツンツンだよー。もっと香具耶みたいにデレて欲しい」

「ひぅぅっ、だからなんでこう、手癖が巧みなんです、かぁっ! おっぱいダメですぅ……!」

 香具耶の腋と服の隙間に手を差し込んで、瞬く間に小振りな乳房に吸い付くようにパンスト兵の掌が置かれる。

 少しずつ起き上がり硬くなっていく乳首を弾くように指の腹が動き回る。

 途端に香具耶は腰砕けになる。

 がくんと膝が折れ、口端からは涎が垂れそうになるくらい快感に蕩けた表情が表に出る。

 内股になってへたり込んだ香具耶は脱力した状態でへなへなとだらしなく、だが恍惚と身体をくねらせながら笑っている。

「ダメとか言いながら喜ぶ香具耶の素直さ」

「私だって求められたら色々します。……香具耶に張り合う訳じゃありませんけど」

「張り合ってるじゃん。それならせめて反応を返して欲しいと俺は思う訳よ。あ、でもこのツンツンはハイグレ人間になった頃のシヅカ思い出すからそれはそれで味わい深いかも」

 それを言われると、と口の中でモゴモゴと呟くシヅカはばつが悪そうに顔を背ける。香具耶が座り込んでしまい、ハンズフリーになったパンスト兵の両手は机の上に投げ出されている。

「あまり、あの頃の事は言わないで下さい。その、今ではどうしてあんなに頑なに拒んでいたのか、自分でも理解しかねるんですから」

 恥ずかしそうにそう口にしたシヅカの言葉に、パンスト兵は被っているパンストの内側。隠れた表情の中で、心の底からそう思っている彼女の言葉に何とも言えない笑いを漏らす。

 何千、何万といるパンスト兵の中でも数少ない特殊番号を与えられたパンスト兵は、他のパンスト兵と比べて自我が強く、ある程度の権限を持っている。

 当然、ハイグレ魔王を崇拝し、畏敬する心は持っている。

 至高はハイグレ。それもまた然り。

 だが同時に、それが歪であるという道徳観念、倫理観念も兼ね備えているのだ。

 その背徳感をこそ喜悦と感じる歪んだ性根。他人の心を新しく塗り替える甘美な欲求。それもあるが、パンスト兵は好色家である。要は可愛い女の子だければなんでもいいやー、である。

 完全にハイグレ人間となる前を知っているが故に、このシヅカの反応はパンスト兵の心を良い意味で擽る。

「パンスト兵様、私にハイグレ、延いては魔王様の素晴らしさを教えて頂きました。それに、その、もう私はあなたなしでは生きられない身体なんですよ?」

「あんだけシたしな」

 恥ずかしげに身を縮ませるシヅカを見て、ますますあの時との差異が顕著になる。こうなるようにしたのは自分とは言え、あの時の自分をパンスト兵は褒め称えたい。

 思い出す。ハイグレ光線を浴びても屈しなかったシヅカを連れて去った後の事を。

 

 

◇

 

 

 直ぐにハイグレ人間と化してパンスト兵の麾下に下ったカリンと香具耶とは異なり、元々の清廉潔白な性根が関係をしているのか、或いは種族的な、才能的な抵抗力が段違いであったのかはわからないが、シヅカは一度ハイグレ光線を浴びた程度では完全に屈しはしなかった。

「くっ、なんなのこれ。全く脱げない……!」

(それに、身体に食い込んでいる感触が、不快じゃなくて気持ち良いと思っている! なんて強力な洗脳効果なの……!)

 ハイグレ光線を浴びて蒼いハイグレスーツに服装を変えられたシヅカは、その下品な衣装の過度な露出に羞恥心を隠せず、こうして人気が全くない空き教室の中央で件のパンスト兵と二人っきりであっても、顔が熱くなるのを避けられなかった。

「おお、やっぱり抵抗してる。というか、少しずつ解けて来てる? マジで?」

 シヅカが必死に身体が下品なポーズを取るのを精神力で拒んでいる様子を見て驚嘆するパンスト兵。まるで観察者のように胡坐をかいて少しずつ股が開き掛けているシヅカの正面に居座っている。

 健康的な白い肌に浮かぶ汗。苦渋に満ちた麗貌。それらをより卑猥に彩るのは肌にピッチリと吸い付いてそのボディラインを鮮明に浮き上がらせているハイグレスーツだ。

 無駄毛が一切処理された腋の線と、揺れ動く豊満な乳房。シヅカの意思に反して興奮して昂ぶる身体の熱は、少しずつ中央の突起を硬くさせてその形をハイグレースつに浮き上がらせる。

 細い腰のくびれに、スーツからはみ出る小さくはないが大き過ぎない尻肉。両脚は股間からくの字に少しずつ開かれ始め、シヅカのように怜悧な美少女が決してしない行動。まるで自ら股間を見せ付けているようだ。

 鼠蹊部が露わになるほど細く、そして股間の割れ目に食い込みその形が浮かび上がる程薄いハイグレスーツは、シヅカの小さな動きにさえ甘美な悦楽の刺激を流し込む。

(食い込んだ、場所から……ひっ、あぅっ、あ、ありえないくらい快感、がぁ……!)

 乳首の勃起は隠せない程に、肉土手に吸い付いて秘裂の形は鮮明になる。その割れ目にそって薄らと濃い染みが拡がり始めている事に、シヅカは気付かない。

「こんなっ、卑劣な事をして……あなた、わかっているの!」

「わかっているさ。だから実力者を優先的に狙ってるんだ。てかこのままだと不味いか。あんまし連射するのもあれだけど、もう一丁」

 開脚が止まる。

 身体を震わせながら声を荒げたシヅカに対してパンスト兵が下した判断は早かった。

 ハイグレ光線銃の先を向けられ、逃げなければと訴える心に反して、シヅカの身体は全く動かない。抵抗する暇もなく、悲鳴を上げる間もなく再び放たれた光をシヅカは浴びた。

「んぃぃぃぃぃっ! ほぉぉっ、おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」

 まるで獣のように下品な叫びに混じる牝の声。苦痛ではなく悦びの雄叫びがシヅカの意思に反して喉から迸る。身体中から生まれる熱い昂ぶりにビクンビクンッと腰が跳ね上り、まるで股間を突き出すダンスのように踊る。

(まっ、またこれっ、頭が塗り替えられっ、くひぃぃっ、食い込んでる部分の快感が、あぁっ♥ だめぇっ、耐えなきゃっ、こんなの全然きもちよくなんかないぃぃぃぃっ)

 下半身を中心にして爆発的な快感がシヅカの思考を飲み込まんとばかりに大波となって襲い掛かる。それまでの理性を溶かすように熱い波が。

 光が収まり、シヅカは瞳に薄い涙を浮かべながら必死に耐えていた。

「んぅっ、負け、な、ひっ……はひっ、ぐっ……ちがっ、こんなのぉぉっ、おひぃっ♥」

 快感と共に襲い掛かってくる強烈な強迫観念。塗り潰されていくこれまでの常識。

 抵抗を見せていた身体は、心を守る事に集中をしていたのかあっさりと二度目の光線によって屈した。

 その両脚が大きくくの字に開かれ、ガニ股となり、興奮で漏れ出す牝蜜の染みが濡れ広がる肉土手をパンスト兵に見せ付けるように突き出す。

 やや前傾姿勢となり、鼠蹊部の線に沿って鋭く肩の位置にまで高く上げた腕を振り下ろす。それを上下に何度も何度も繰り返す。

「おお、見事なハイグレポーズ」

(んんんんぃぃぃっ、なにこれぇっ、こんなっ、こんなはしたないポーズがきもちぃぃぃっ♥ 動く度に乳首とアソコにこのスーツが食い込んでっ、頭がっ、とけ、くひぃっ♥)

 今にも泣き出す一歩手前の表情でシヅカが行うハイグレポーズは洗練されている。

 精神が抵抗している中で繰り出されているとは思えない程美しい姿に、パンスト兵は喉を鳴らす。

「完全なハイグレ人間になったらもっとこの動きが良くなりそうだなぁ」

「こんなのっ、やっ、ふぉっ♥ ひっ、いやぁっ、はいぐっ、ちがぅぅぅっ!」

 口走りそうになる言葉を必死に抵抗する。青い髪を振り乱して、違う違うと。甘い喘ぎを交ぜながら否定を繰り返すシヅカだったが、湧き上がってくる浅ましい情動が自分の心を侵食して来るのを防げない。

(ハイグレ気持ちいいぃぃっ♥ ああっ、違うっ、違う違う、こんなの気持ち良くない! きもちよく、いひいぃぃぃっ♥ だめっ、ダメダメェッ、止まって、止まってくれないとドンドンおかしくなるのにぃぃっ!)

「ヤベェ、超見たい。もうちっと抵抗してる所も見たいけど……あー、どうしようかっなぁ」

 手の中でハイグレ光線銃を弄ぶパンスト兵の姿に、恐怖と歓喜がシヅカの中で入り乱れる。

もう一度あの光を浴びたら、完全に自分が自分でなくなる事がわかってしまったのだ。二度浴びて、既に限界ギリギリの心は完全に負けてしまう。

 溢れ出る牝の発情したニオイを撒き散らしながら抵抗を続けるシヅカ。既に陥落一歩手前の彼女に、パンスト兵は無慈悲にも再び光線銃の先を向けた。

「ひぉぉっ、おねがいしまっ、ちがっ、やめっ、あひぃっ♥ もうしない、もっとシテぇぇっ♥ ちがぁぁっ、ハイグレェッ、おっ、ひぃぃっ、いやぁぁぁっ!」

「れっつとらーい」

 銃爪が引かれる。放たれる白い光を浴びた瞬間、シヅカは腰を引いて大きくハイグレポーズを決めていた。その熱さも冷たさも感じない光が全身を包んだ瞬間に、思考が一色に染まる。

「んんんぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ あひぃぃぃぃぃぃぃぃっ♥ ほっ、ほぉぉっ♥」

 光の中で変化する。鳴き出す手前の表情は、身を焼き尽くす強烈な媚熱に犯されて下品に舌を突き出して涎が撒き散らされ、快感に飲み込まれて恍惚に歪む。

 突き出した肉土手の割れ目からは、染みが一瞬で濃く濡れて、牝の芳香の濃度が高まった瞬間にハイグレスーツを通り抜けて勢いよく透明な淫潮が噴き上がる。

 激しく身体が快感に揺れ動けば二つの肉実も大きく不規則に前後左右揺さぶられる。その天頂でいやらしく反り勃つ乳首も物欲しそうに揺れ動く。

(ダメェェェッ、ハイグレェぇっ、ハイグレ気持ちイイぃぃぃっ♥ 私がおかしくなるっ、全身がアソコみたいにぃぃっ、んぉぉぉっ♥ ハイグレいいぃっ、ハイグレしゅごいひぃぃっ♥ ハイグレする度に全身がオマンコみたいに気持ち良いいいヒィィィッ♥)

 思考すらも埋め尽くす強烈なアクメがシヅカにトドメを刺した。なまじっか、真面目一辺倒であったからこそ、彼女はこの未知とも言える快楽の原因を拒めない。快楽の要因を牝の本能が欲しがり、その隙間にハイグレに対する信奉と崇拝が入り込む。

(ああっ、負けるぅぅっ、負けひゃうううぅっ、でも、それでもいいのぉぉっ♥ ハイグレ良いのぉぉぉっ、ハイグレッ♥ ハイグレッ♥ ハイグレッ♥ ハイグレ幸せぇぇぇぇっ♥)

「んほぉぉぉぉぉぉっ♥ はいぐぅっ、あひぃっ、おおおおおおっ♥ んへぇぇぇ……♥」

 光が収まる。それまでと時間がは全く違わなかったが、シヅカからすれば長い時間浴びていた感覚すらある。だがそれがどうした。それは素晴らしい事、誉れ高い事だ。

 何せ―

「はっ、ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレェェッ♥ 冴樹志津華! ハイグレ人間になりましたぁっ! ハイグレッ♥ ハイグレッ♥ ハイグレッ♥ パンスト兵様! 御洗脳ありがとうございます!」

 こんなにも幸せなのだから、とシヅカは犬のように舌を垂らした下品なアクメ顔を曝しながらパンスト兵に向けて忠誠のハイグレポーズを何度も繰り返す。

 それまでの抵抗していた様子は完全になくなり、三度に渡る洗脳を浴びたシヅカは完全にハイグレ人間と化したのだ。

(あっ、あぁ……幸せぇぇぇ……こ、こんなに気持ちいい事を拒んでいたなんて、なんて馬鹿なの、私は……ああ、パンスト兵様。ハイグレ人間となる悦びを教えてくださってありがとうございます……♥)

 崇拝、畏敬、それ以外にもまるで恋慕や淫愛も混じり合った潤んだ眼差しをパンスト兵へと剥けるシヅカは、正気であって正気ではない。そもそも正常な状態が変わったのだから。

「んんー、だいぶ手間取った気がしたけど見ていて飽きなかったな。シヅカ、そのままポーズを続けていろー」

「ハイグレッ、ハイグレッ、了解致しました!」

 音が鳴るほどの勢いでハイグレポーズを繰り返すシヅカに近付くパンスト兵。その手が、大きく開かれた股下に伸び、濡れ染みで色が変わっている淫裂に野太い指が押し付けられた。

「んほぉぉっ♥ はっ、ハイグレェェッ♥ ハイグレェッ♥」

 シヅカの驚きは一瞬。まだハイグレポーズを止めてはいけないと言われているので繰り返しているが、両足はガクガクと震え、まるで失禁したかのように牝汁がトロトロとスーツから漏れ出して床に垂れ落ち、太股を濡らす。

「スケベなマンコだ。チンポが大好きで仕方がないと言った感じの。これでまだ処女なんだろ?」

「ハイグレェッ♥ はっ、はひぃっ、シヅカはまだ、処女ですゥゥッ♥」

 押し込まれる指が前後に揺れ動き、スーツの上から牝襞や包皮に包まれた淫核を刺激する。粘度を増して糸を引きながらシヅカの蜜が滴る。処女であると自白しながらも発情した痴女さながらに快感を求めるシヅカの牝の本能はパンスト兵の動きに期待する。

「喜べ、シヅカ。お前はこの世界での俺のチンポケース第一号だ。これからたっぷりとハイグレ魔王様の偉大さと、チンポケースになる幸せを教えてやる」

 囁かれた言葉に、シヅカは歓喜の涙と涎を垂らして恍惚と震える。

「はひぃぃ♥ お願いしますぅぅっ、シヅカのっ! シヅカの未開通マンコをパンスト兵様のチンポ様で立派なドスケベチンポケースに調教して下さいぃぃぃっ♥」

 懇願の言葉を幸せそうに叫び、シヅカはハイグレポーズを繰り返す。

 もはやパンスト兵に向ける視線に嫌悪や不快など皆無。

 幸せを齎す使者、或いは自分の新たな忠誠を誓うべき主人が施してくれる慈悲に、シヅカは歓喜のハイグレポーズを何度も何度も幸せそうに行う。

 そこに鳳凰学園生徒会の副会長としての矜持など欠片も残っていない。

愚かしくもハイグレ魔王の部下、パンスト兵に逆らおうとして失敗をした哀れなハイグレ人間が媚び諂っているだけだった。

 

 

◇

 

 

「あの後、一日を掛けてパンスト兵様のチンポ様を頂けた事は、シヅカの生涯の幸せですぅ……♥ あぁっ、思い出しただけでも疼いて来ちゃいました……」

 スカートの上から自分の股間を抑え込み、指を前後に動かし始めるシヅカ。恍惚とした表情で、今にも横でだらけているパンスト兵を襲わんとせんばかりの発情っぷりだ。

「それならシヅカ、私はさっきからずっとマンコがグチョグチョなんだよ……♥」

 座り込んだままの香具耶が服の裾を持ち上げて濡れそぼったハイグレスーツに包まれた股間を見せ付ける。勿論、その相手はパンスト兵なのだが、その視線は机の上なのであまり意味はない。

「おかしい、事務作業とか優秀そうだから秘書にした二人なのに性欲が半端ない」

「私達のドスケベマンコは、パンスト兵様専用のチンポケースなんですよ? あのチンポ様に可愛がられれば、どんな女でも淫乱痴女になります……♥」

「き、昨日はカイ君としちゃいましたけど、あれだってパンスト兵様のご命令で、香具耶はパンスト兵様一筋です!」

 腰が抜けて立てない香具耶なりに気合を入れているのかもしれないが、自分の股間を見せ付けている時点でおねだりをしているようにしか見えない。いや、実際シヅカと香具耶はパンスト兵を求めているのだ。自分達を魅了してやまない偉大な肉棒を。

「したいの?」

「御慈愛を頂けるのでしたら是非とも」

 パンスト兵の問い掛けに、シヅカと香具耶は同時に同じ言葉を発していた。

「でもダメー。精神的に突かれてる所に肉体的疲労とか洒落にならんし。溜めているから終わってからしっぽりヤろうや」

 その答えを二人はわかっていたのだろう。香具耶は少しばかり未練がましそうだったが、足をガクガクと震わせながら立ち上がった。

「でしたら、後少しですので頑張ってください。それが終わったらお風呂で御身体を洗わせて頂きますから。身体で」

「えっちはなしですよー」

 それを言われれば頑張らざるを得ない、と少しでも思ってしまう自分はつくづく女体に目がないのだろう、とパンスト兵は気怠げな上半身を起こして残り数枚になった書類に手を付ける。

「あー、何事もなければいいんだけどなぁ」

 人それを、フラグと言う。

 だが、そんな事にパンスト兵は気付かなかった。いや、或いは気付いていても放置しただろう。

 何せ明日行われるコンテストにはハイグレ魔王自ら視察に赴く。

 彼の王の恐ろしさを知っているパンスト兵は、あの王が敗れる所など想像出来ない。

 それこそ天敵とも言える、魂レベルでの英雄としての因子を持ち得る悪の敵対者達が現れなければ。

 

 

◇

 

 

「ありがとう、南。それに博士」

「構わないさ。可能な限り、俺達もすぐに追いつく。それまで持ちこたえろ、郷」

「ああ、これ以上奴等の好きにはさせない。その為に此処に来たんだ」

 

 

◇

 

 

 鳳凰学園の中に用意された特設ステージには煌びやかな装飾が施され、中央にはハイグレ魔王を讃えるかのように、悍ましい笑みを浮かべた仮面を模した横断幕が掲げられている。

 ハイグレコンテスト。

 学園都市、耶馬都の掌握を目前に控えたパンスト兵が視察の為に訪れる予定のハイグレ魔王に仕事をきちんとしていますよと言うアピールの為に企画され、こうして実施の運びに到ったイベント。

 男女を問わず、当然、魂獣を含めて様々な種族が入り乱れた予選を終え、熱気が冷めやらぬ中で本線とも言えるべき舞台の準備は終わり、審査員席に座るパンスト兵は光源が入り乱れ、その魅惑的な肢体を更に美しく映えさせている勝ち抜き組を見た。

 中央に降り注ぐ目映いライトの白い光。

 予選を勝ち抜き、その優れたハイグレポーズを改めて大舞台で披露をする少女が六人並んでいた。

「ハイグレッ! ハイグレッ!」

 審査はまだ始まっていない。だが鋭く鼠蹊部に沿って振り下ろされ、肩幅まで大きく両脚を開いて披露されるハイグレポーズの切れ具合は全員が見事と言わざるを得ない。

 隣で悠然と微笑んでおり、何を考えているのか全くわからないハイグレ魔王がいなければ、性欲の塊とも言えるこのパンスト兵は某怪盗の如き素早さで飛び込んでいただろう。

「ハイグレッ、ハイグレェッ!」

「ハイグレッ、ハイグレッ! ハイグレッ!」

 語尾を伸ばした特徴的な叫びを響かせ、凛々しさなど欠片も無く今にも悦楽に転げ落ちそうな淫蕩な表情でハイグレを繰り返しているのは荊姫シヅカ、花媛香具耶の二人。

 パンスト兵が最も身近に置いている洗脳済みのハイグレ人間と化した竜人と魂獣の少女は恥ずかしげもなく、青と翠のハイグレスーツを着こなして、股間に股布が食い込まんばかりの勢いで何度もポーズを披露している。

 熾天烈火カリン。燃えるように赤い髪が特徴的な、パンスト兵が一番最初に洗脳を施した翼人の少女もまた、シヅカと香具耶に挟まれる形で並び立ち、大舞台でハイグレポーズをしている。

 そんな彼女達の横に並び立つのは、ハイグレをする度に豊満な乳房が上下に大きく揺れている褐色の獣耳と大きな金色の尾を持つ獣人の少女。シヅカと同じ生徒会に所属をしていた、剛烈剣マヒル。

 比較的に成熟をした身体の三人や、大きく揺れる程の母性の塊こそ持っていないが整った男受けのする肉体美を持つ香具耶と異なり、残りの二人は小柄な少女だった。

 悪く言ってしまえば貧相な身体付き。しかし一部の性癖を持つ者からすれば素晴らしい肉体を持つであろう少女達。雑食のパンスト兵からすれば「いや、全部エロいじゃん、最高だろ」と言わしめており、またその見劣りする肉体を補う程の卓越したハイグレポーズを熟している。

 氷輪のマヒロ。カリンと同じ『天ヶ原』に所属をしていた少女はパートナーである魂獣、星霜月との特訓を重ねた結果、本選にまで残る程のアピールをして生き残った。

 最後の一人は、この中で最も年少でもあるが勝気な顔立ちの中に宿る狡猾な賢しさが見え隠れをする魔人の少女、ルルイエ。パンスト兵にとって、未来を観測する事の出来る主従は非常に手強く、後一歩、シヅカやカリンの救援が間に合わなければ負けていたであろう事は記憶に新しい。

 そんなルルイエは恥も外聞もなく、舌を垂らして股間を突き出しながら一番豪快にハイグレポーズをしている。その突き出した先で雄叫びを上げている男どもの猛り具合は音波の如くパンスト兵にまで届いている。

 熱狂だ。ルルイエに向けられる声援だけでもそれなのだ。全員が美少女。そんな彼女達がそれまでの経歴や誇りなど微塵と見せない下品な姿を曝している光景は扇情的なエロスに満ちている。

(あっちに混ざりてぇ……こっちヤダァ……)

 開催直前になってのたまった泣き言は本心からであったパンスト兵はハイグレ魔王が横にいる事で緊張の極みの只中であった。声を掛ければ心臓が止まる自信さえある。

 組織の頂点に立つ存在が護衛も用意せずに自分のようなパンスト兵団を率いるだけで訪れる。

 パンスト兵はせめてTバック男爵や腹巻レディースといった幹部がいてさえくれれば自分がこんな場所で接待なんぞしなくても済んだもの、と本末転倒な考えを懐く。

 正直な所、パンスト兵はシヅカ達のコンテストに半分以上も意識が行っていない。何か粗相を起こせば危ういのは自分の命。腹心の部下でもない末端の自分は、任務に失敗、或いは支障を来たせば簡単に切り捨てられる存在だと自覚をしているからだ。

「い、如何でしょうか? ハイグレ魔王様。この世界の因使や魂獣と呼ばれる存在は」

「申し分ないわねぇ。実力も良い。ハイグレポーズもそそるわ、オカマのアタシでも見惚れちゃう。それをアナタが仕立て上げたのだから、もっと堂々としていなさいな」

 怯えている事は看破されていたらしく、パンスト兵は視線を舞台から外さずにいるハイグレ魔王の言葉に、肩の力を少しだけ抜いた。

「特にアナタのお気にの子、あの青と緑の子。完全にハイグレ人間と化しているわね。このまま調教していけば異世界の侵略の隊長も任せられるわねぇ」

「そう言っていただけで、ありがたい限りです」

 本音としてはそんな事になってしまえばあの身体を味わえなくなるので勘弁して欲しいが、ハイグレ魔王の言葉にも納得出来る部分があった。

 パンスト兵がこの耶馬都の侵略の際に重要視したのは単純な戦力ではなく、地道で狡猾な手段だ。単騎での戦闘能力ならカリンで充分。だが対抗手段はとられ易い。

 そこでパンスト兵は、毒霧散布という能力を持つ香具耶や回復能力と権力を持つシヅカを積極的に活用し、素早い速度で鳳凰学園を制圧し、耶馬都を掌中とした。

 補助能力は時としてこのような場合に役立つ。尤も、高位力のハイグレ光線兵器を放てばそれだけで九割方の現地人はハイグレ人間になるので、そうした兵器を用いる事が出来ない時限定ではあるが。

「その時はアナタももう一度、昇進ねぇ」

「……魔王様、それは」

「あらぁ? アタシはアナタを買っているのよ? そしてその期待に応えて見せた。それはあの舞台でハイグレをしている子達の恍惚とした表情に、切れのある動きで充分理解出来るの」

 逸らされる事の無い視線の強烈さに曝されてか、舞台に居るシヅカ達は更に幸せそうに乱れる。まだ審査は始まっていない。個々人のアピールも控えている。本来なら色々と企画をしてあったのだが、これではその必要性すらなさそうだった。

「この地を足掛けにして、本格的に魂獣界へと侵攻をする。確か時間軸も違ったわねぇ。それが終わったら、アナタ一度本部の方に戻りなさい。お気に入りの子達で一つの部隊を作って貰うわ」

「で、ですけど俺、じゃない。私はその」

「問答無用よぉ。使える人材を放っておくほど無能な鶏冠じゃないのよぉ、アタシは。ま、今はあの子達の出来を見させて貰うわ」

 全て見抜かれている気がしてならない。

 悪寒や空恐ろしさ。ハイグレ人間がハイグレ魔王に懐くであろう崇拝や畏敬の念は、ある意味では天上の存在だからこそだ。触れる事すら叶わず、語り掛けられればそれだけで栄誉。しかし、末端の兵とは言え、パンスト兵はハイグレ魔王の恐ろしさを知っている。

 この一見すれば巫山戯た口調や態度も、残忍な本性を巧妙に隠蔽しているに過ぎない。

 高いカリスマ性、統率力、戦闘力。全てを兼ね備えているからこそ、パンスト兵を始めとした直々の配下はハイグレ魔王に忠誠を誓うのだ。

「審査を始めましょう」

「ああ、ハイグレはしなくて良いわ。全員、甲乙付け難いから。それでも優劣を付けるのなら、アタシの中では決まっているわね。名前と能力的な自己紹介で良いわ。このコンテスト、ハイグレだけであの子達を本選にまで残した訳じゃないんでしょう?」

(全部まるっとお見通しですかい。……こわっ)

 外された視線が自分に一瞬だけ向けられた瞬間に走る寒気に身体を震わせながら、パンスト兵は説明をしていない事すら察せられていた事に内心で嘆息する。

 このハイグレコンテストは優秀なハイグレ人間にどれだけ達しているかを確認し、同時に任務の達成状況をハイグレ魔王にアピールする事がそもそもの狙いである。

 同時に、ハイグレ洗脳の浸透率がどれだけ深くなっているのかをハイグレ魔王自身の手で確認して貰い、裏切りや間諜の類を精査する事。

 そして本選出場者の有能性を知って貰う事だ。

 故に、本来は用意していたアピールタイムにはそれぞれの能力を使った一芸でも披露する算段があった。

 しかしパンスト兵は中々思い通りに行かない事態に懊悩する。ハイグレ人間になった彼女達の優秀さを周知させつつ、敢えて間隙を生み出して反抗勢力をこの際、ハイグレ魔王の手によって処断して貰おうと画策をしていたが、ハイグレ魔王が周囲に目を光らせている以上隙など生まれる筈もない。

 つまり、結局後で何かしらの手段を自分が講じなければならない事に繋がり、この先に待ち受ける目に見えた苦労から逃げられないと痛感し、半ばやけくそ気味にパンスト兵は吼えた。

「それじゃハイグレ魔王様にみんな自分の事を語ってくれぇっ!」

 銅鑼があったら叩いて盛大な音を響き鳴らさせたい気分であった。

 

 

◇

 

 

「ハイグレッ、紅炎寺カリンです! 朱雀系のハイグレ因使で発火と炎熱操作が出来ます! それと蹴り技を主にした格闘術も少しだけできます、宜しくお願いします! ハイグレッ!」

 ハイグレ人間になった事で私の世界は一変した。

 これまで自分はどうしてこんなに素晴らしい文化があった事を知らず、気付かずにいたのかと己を恥じた。

 パンスト兵様がその事を教えてくださり、そしてこんな栄誉ある舞台で、私のような一ハイグレ人間が偉大なるハイグレ魔王様にハイグレを披露する事が出来る。

 なんて幸福な事なんだろう。全身を飲み込まんばかりの至福と快楽の嵐。

 絶頂を堪えるのも必死だ。

 折角の晴れ舞台を自分の痴態で穢してはいけないのだから。

 股間に食い込むハイグレスーツの心地良い感触。大勢の視線を受けて火照る身体。

 万屋『天ヶ原』を組織して、そのリーダーとして活動をしていた時では味わう事の出来なかった快感はもう二度と手放したくはない。

 占いや人助けよりも遥かに心地良く、心の中を埋め尽くす多幸感。

 紅炎寺カリンという私の全てが新生されていく感覚は悦楽と酩酊にも似ている。

 パンスト兵様への恩義、ハイグレ魔王様への忠誠を掲げるように、私はハイグレを繰り返す。

 この幸せを邪魔する者がいるのなら、私は絶対に容赦なんてしないんだから♥

 

 

◇

 

 

「冴樹志津華、パンスト兵様の秘書官を努めさせていただいている青龍のハイグレ因使です。ハイグレッ! ハイグレッ! 治癒と植物を捜査する事が可能です。一身を賭してハイグレ魔王様へのお力添えになれるよう粉骨砕身いたします、ハイグレッ! ハイグレッ!」

 カリンが自己紹介を終え、次は自分の番になった。自然、集まってくる大勢の鳳凰学園の生徒だった者や耶馬都の市民の視線に身体は昂ぶる。

 けれども一番強烈な視線を向けてきて下さるハイグレ魔王様の眼差しは数百人分を集めてもまだ物足りないほど苛烈で、それだけで子宮が疼いてムラムラしてくる。

 私の身体がこんな風になってしまったのは全てパンスト兵様のお蔭。

 潔癖に近かった私に新しい世界を見せてくれたその張本人は魔王様の隣で緊張しているのか、普段のいやらしい視線を向けてくれない。

 それが少し、いえかなり残念。これでも結構本気でアピールをしているのだけれど、視て欲しい人が心此処に在らずなのだ。

 元生徒会役員としての拘りなんて今の私にはない。

 ハイグレ魔王様に忠誠を誓う一人のハイグレ人間として。

 そしてパンスト兵様の忠実な牝秘書の一人として可能な限りの最善を尽くすだけよ。

 鳳凰学園生徒会の副会長。

 そんな肩書よりも、パンスト兵様の秘書官という肩書の方が遥かに幸せで偉大な事なんだから。

 ああ、もっと。もっと見てください、魔王様、パンスト兵様。

 私の下品なハイグレを。アナタ方へと捧げる忠誠を。

 シヅカはそれだけで幸せなんです♥

 

 

◇

 

 

 隣で見惚れるようなハイグレをするシヅカから漂ってくる牝の発情臭が濃くなっている。

 チラリと視線を向ければ、カリンもシヅカもイきそうになっているのを堪えているのがわかった。

「ハイグレェッ! ハイグレェッ! 花媛香具耶、花蝶扇のハイグレ魂獣です! 植物性の毒と治癒を使えます。それを霧状に散布する事も可能です。シヅカと一緒にパンスト兵様の秘書官を務め、少しでもハイグレ魔王様のお役に立てるよう、頑張ります! ハイグレェッ、ハイグレェッ!」

 股間に食い込むハイグレスーツにはきっと私のいやらしい割れ目や興奮から漏れ出している淫らな染みも舞台を見上げる人たちからは見えているかもしれない。

 羞恥心は湧かず、ただただその破廉恥な行為が幸せで、顔が熱くなる。

 ハイグレ魔王様を一目見た瞬間から身体に迸る電撃のような悦楽の衝撃。

 カリンとシヅカはこの舞台に上がってからイくのを堪えているみたいだけれど、私は舞台袖で準備をしている段階から堪えているんだよ?

 でも余りにも雲の上の人みたいな感じだから、私はやっぱりパンスト兵様の直球ないやらしい視線の方が好きかも知れない。

 ハイグレ魔王様は崇め奉る神様のような存在で、きっとこんな淫猥な欲望を混ぜちゃいけない。

 そういういやらしい事は全部パンスト兵様に向けないと。

 ああ、でも難しい。快感に蕩けて緩みそうになる口元を引き締める。

 髪を振り乱して、全身でするハイグレが凄く気持ちイイ。

 こんな気持ち良い事を今更手放す事なんて私には無理。

 私ハイグレ魂獣として、これからも魔王様の偉大さを知らしめる為。

 パンスト兵様の寵愛を受け続ける為に頑張らなきゃ。

 だから……緊張ばっかりしてないで、私を見て。パンスト兵様♥

 

 

◇

 

 

「ハイグレ! ハイグレ! 獣人の日向真昼、白虎のハイグレ因使です! 筋力増強と地脈操作を使って反乱因子の制圧や捕縛を行っています! 魔王様のお役に立てるようにこれからも頑張ります! ハイグレ!」

 流石にシヅカ先輩達三人はハイレグポーズの洗練さが違うと感じざるを得ない。

 直接パンスト兵様から指導をされてる事もあって、動きが私とは全然違う。

 舞台袖で控えているコウヤと一緒に普段から最前線に行って暴れ回っているから先輩達よりも接点が薄いからなのかもしれない。

 コウヤとの関係は変わらないけれど、シヅカ先輩や香具耶ちゃんが普段の二人じゃ考えられないくらい自慢をして来るパンスト兵様の逸物も気になるから、今度誘ってみよう。

 その為にはまずはこうして少しでも目立たないと。正直、自分に向けられる舞台下からの視線は気にならないけれど、コウヤやハイグレ魔王様の視線はそれだけでゾクゾクして来る。

 これは間違いなく、隣で激しくハイグレをしている香具耶ちゃんの所為だ。

 だってもう声が完璧に喘ぎ声みたいだもの。どう考えたって発情しちゃってる。

 こんな私の中の牝を刺激して来る発情したニオイが充満しちゃえば、我慢なんて出来ない。

 コンテストが終わったらコウヤを誘うのも一手。でもこれを機にパンスト兵様に迫っちゃうのもありかな。

 先輩達はもう股間がぐしょ濡れで、私も少しだけ濡れて来ちゃって垂れちゃいそうだし♥

 

 

◇

 

 

「ハイグレッ! 氷翠マヒロです、魔王様。ハイグレッ! 玄武のハイグレ因使でリーダーのカリン先輩と一緒に戦闘と工作活動を担当しているのです。冷気放出と液体操作を使えます、ハイグレ魔王様、よろしくお願い致しますのです、ハイグレッ! ハイグレッ!」

 先輩達の横に並び立ってこんな大舞台にいるのが信じられないのです。霜月に感謝です。

 でも折角見て頂きたいパンスト兵様はどうにも魔王様に緊張をしていてダメダメ状態なのです。

 それにしてもこの舞台は非常に不味いのです。発情した牝ハイグレ人間のニオイが凄いのです。

 特に凄いのがシヅカ先輩や香具耶さんです。あの二人が放っているニオイは完璧に発情した牝なのです。

 みんなそれに当てられちゃってハイグレをしながら快感に打ち震えています。

 斯く言う私もその一人なのです。魔王様にハイグレを見て頂きたいのに、意識が集中出来ません。

 由々しき事態です。

 シヅカ先輩も香具耶さんも普段からパンスト兵様に愛されているのにもっと我慢が必要なのです。

 私も分けて欲しいです。リーダーのおまけじゃなくて、私一人でお呼ばれしたいのです。

 あ、でもパンスト兵様が近付かれるだけでたぶん一気に私発情しちゃいます。あの方の牡を全面に押し出した強烈なニオイは女の子にとってはとんでもない媚香なのです。

 想像しただけで股間部分の濡れ具合が増してしまいました。

 もっともっと大きくハイグレをして食い込ませて、私のいやらしいおまんこのスジを見せ付ければ、パンスト兵様は喜んでくれる筈です♥

 

 

◇

 

 

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! 黒条流瑠家、魔人のハイグレ因使です! ハイグレッ! 探索能力、未来予知が可能ですっ! 魂獣武装をすれば、観測した未来に干渉出来ます!」

 ああ、こんな惨めで無様な姿を曝す事がこんなにも心地良い事だなんて知らなかった。

 卑猥なハイグレポーズをする度に削られる理性と常識。

 上塗りされていく異常な思想に埋め尽くされる悦び。

 生徒会の副会長の荊姫やその魂獣である百花の神姫。

 生徒会の会計である剛烈剣。『天ヶ原』の熾天烈火と氷輪の二人。

 私を含めて、こんな卑猥な姿を大衆の前で晒す事の無い性格である全員が行っている痴態。

 その事実がどうしようもなく身体を昂ぶらせて、心が躍動をする。

 パンスト兵様、そして偉大なるハイグレ魔王様に捧げるハイグレ。

 コンテストと言う晒し者の舞台で私を含めた全員が、下品に股間を突き出して卑しく踊る。

 注ぎ込まれる大衆の狂ったような危ない視線、鋭いハイグレ魔王様の眼差し。

 全てが私を、私達を興奮させて思考を蒸発させ、只々ハイグレをするだけの獣に変える。

 隷属が、従属が、ハイグレ魔王様に全てを委ねる至高の悦楽を享受出来る優越感。

 この未来を拒んでいた嘗ての自分の愚かさを嗤う。

 今なお、この幸せを嫌悪して拒絶するカイ達を憐れむ。

 ああ、ハイグレ魔王様! パンスト兵様! もっともっと、私の、ルルイエのハイグレを見てください♥

 

 

◇

 

 

 一言だけではあったが、それだけでハイグレ魔王は見定めたらしく、面白そうに頷いていた。

 仮面に隠されたその素顔は一体如何なる表情を浮かべているのか、パンスト兵にはわからない。

 今にも絶頂に達して潮噴きをしてしまいそうになっているシヅカと香具耶の二人に、なんとか堪えていて欲しいな、などと思いながら審査員席から立ち上がる。

「取り敢えず、六人はハイグレを一旦止めて良いぞ下さい。ハイグレ魔王様より審査結果を発表するぞします」

「語尾がおかしくなっているわよ、アナタ」

 ハイグレ魔王の言葉に、パンスト兵は冷や汗が溢れ出す。粗相を起こしてはいけない。

 自分の欲望に忠実に行動して、ハイグレ洗脳に加えて快楽調教を積極的に行ってきた所業がここにきてパンスト兵自身の心臓を緊張で締め付ける要因になっていた。

 特にほぼ毎日犯して犯して犯し尽くしたシヅカと香具耶の二人に至ってはハイグレポーズを止めて比較的リラックスした状態で立っているのに、股間から溢れ出る卑猥な粘液が止まっていない。

 ハイグレをする事が直結して快感、いや絶頂への階段を駆け上る事と同じくらいだと身体に刻み込まれており、全員の自己アピールが終わるまで続けた結果、いつ淫欲が爆発してもおかしくはない状態だと、パンスト兵は離れていてもわかったのだ。

 謝罪をして、パンスト兵はハイグレ魔王を讃えるように跪き、結果発表を願い出た。

「はぁい、ハイグレ魔王よぉ。今日は素敵な催しをありがと。アタシ、感動しちゃったわぁ。選ばれた六人の子達は中々いいハイグレポーズを披露してくれてたわね、ありがと」

「滅相もありません、ハイグレッ!」

 六人の声が重なり合う。

 ハイグレ魔王へと向けられたハイグレポーズに一切の乱れはなく、その統率された動きに仮面の奥底で低い笑い声が響く。

「あとでアナタ達にはアタシ特製のご褒美を上げるわぁん、期待しててね。甲乙付け難かったけれど、今までのアナタ達の貢献度も加味して、最優秀者は花媛香具耶ちゃんに決定よぉ。お・め・で・と・う♪」

 呆気なく発表をされた審査結果。

 いや、ある意味ハイグレ魔王の独断の結果ではあったが、参加者であるシヅカ達や観客はそれを否定する気さえない。

 一瞬の静寂は、歓喜に打ち震えて喜びの涙を瞳に蓄えた香具耶の声に破られた。

「はっ、ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ありがとうございます、ハイグレ魔王様! こ、光栄の極みです! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

 普段だったら潮噴き絶頂を繰り返したであろうと、今の香具耶を見てパンスト兵は思ったが、幸いにも洗練されたハイグレをするだけで済んでいる事に一安心をした。

「あとであの子にアタシ特製のハイグレスーツ上げるから渡しときなさい。今渡したらたぶん失神しちゃいそうだから、あの子。今でさえイきそうになってるの堪えてるのを、トドメ差しちゃ可哀そうじゃない?」

「何から何まで、御足労頂いた上で斯様な褒賞まで。ありがとうございます、魔王様」

 自分の所業は全て見抜かれている事実を受け入れざるを得ず、更には今こうして抱いている懸念すらも知られていた。

 全てがハイグレ魔王の掌中。その手の上で踊っているような気分ではあったが、パンスト兵はそれを不快には思わない。寧ろ、踊れるだけマシなのだから。

 舞台の上でカリンやマヒルにもみちゃくされながら喜んでいる香具耶や、彼女達に寄り添うシヅカにマヒロ、ルルイエ。

 本選に選出された彼女達の間に不協和音など見受けられない。あったら困るが。

 一先ず目先の重要案件の一つが無事に終わり、パンスト兵は安堵の息を深く吐き出した。

「良いのよぉ。これからの、それとこれまでのアナタの貢献度を考えればまだ足りないくらいなんだからぁ。それと反乱因子だっけ? それもアタシが片付けて来ちゃうから」

「は?」

 だから、まるでこれから遊びに行くかのように気軽に紡がれたハイグレ魔王の言葉に、比例極まりない返事をしてしまった。

 しかしそれに気分を害した様子もなく、ハイグレ魔王はスキップでもしかねない弾んだ声を上げる。

「感じるのよぉ。ビンビンとヤバゲな気配が。アナタが捕えてるって子達。離れてるだけでもわかるわ。アタシの天敵。そしてアタシはその子達の天敵。弱ってるならチャンスでしょ? これだけ強く感じるんだもの。洗脳も効かないんじゃ……道は一つだけよねぇ」

「……ッ」

 ゾクリ、と背筋が凍り付くような声に、パンスト兵は身動ぎ一つ出来なくなる。

 不気味な仮面がより一層、冷静に言葉を紡いでいるハイグレ魔王の恐ろしさを際立たせている。

 そうだ、忘れてはならないとパンスト兵は気を引き締める。

「そんな訳だからちょちょっと行ってくるわねぇ。あの子達は、アナタが使っている部屋に集めといて。アタシも直ぐにそっちに向かうからぁ」

 直ぐに。つまり、それは片手間程度の感覚でパンスト兵が梃子摺っていた者達を処理出来る自信の表れでもあった。

 口内に溜まった唾液を嚥下すれば、その音が大きく聞こえる。それでもあっと言う間に口の中はからからに乾燥を訴える。

 瞬きをしたその刹那の間に、横に居たハイグレ魔王の姿は掻き消えていた。

 恐るべき身体能力。だがそれだけではない。ハイグレ魔王の恐ろしさは身体能力だけではないのだ。

 圧倒的な知性、技術力。

 ハイグレ光線銃を始めとした、洗脳の為に用いる武器や道具の全てはハイグレ魔王が考案し、造り出した物。

 改めてパンスト兵は自分が使えている存在の強大さと規格外の性能に身を震わせる。

 だからこそ、対抗をされるかもしれないと思わせた捕えている光明寺カイ達や、一度は彼の魔王を退けた異世界の仮面の英雄もまた、同じ域に達する化物なのだろうと痛感した。

「いや、ホント……俺様平和的に侵略するのが一番。世の中エロスだよ、エロス。うん」

 声を震わせながらそう呟いたパンスト兵は、コンテストの終了を宣言する為に壇上へと向かった。

 

 

◇

 

 

 未だ興奮冷めやらず熱狂に包まれているコンテスト会場を俯瞰できる位置に、深くローブを被った少年が緊張感を極限にまで高めて神具である『水滸剣』を握り締め、ハイグレ魔王と対峙していた。

「気付いていたのか?」

「当然よぉ。その上でちょっとアナタ達が欲しくなっちゃったから来たの。牢に繋がれてる連中を処分する前にね」

 薄い青色の肌に毒々しい赤いハイグレスーツ。

 広い肩幅を示すように大きな黒いマントを風に揺らし、黄色と青の不気味な笑いを浮かべた仮面で身を装った侵略者の首魁。

 放たれる気配はまさしく王者。溢れ出る人を惹き付けるカリスマ性は、対峙する少年が敬愛してやまない鳳凰院カナトを圧倒的に凌駕しており、横溢する戦意は強者たる風格を存分に表している。

「だとしたら、なおのこと私も、ナイアも退けない」

「そうなのだ。カムイ達を見捨てるなんて、ありえないのだ」

 鳳凰学園生徒会、庶務。いや、鳳凰院家に執事として仕える剣剣ことケンと、彼の魂獣である無貌の暗黒神、ナイアーラは目の前の存在が自分達を上回る強者だと理解をしても、抗う意思を捨てなかった。

「その忠義、その友愛。アタシに捧げる気はないようね。残念。でもね、欲しいから奪っちゃう。尊厳も、美徳も、矜持も。だってアタシはハイグレ魔王。侵略者ですもの」

 細かい微粒子が白く輝き、西洋剣の形となってハイグレ魔王の掌中に収まる。

 駆け出したその足の動きをケンもナイアも捉えられなかった。しかし身体は反射的にその異常な速度に反応を示し、振り向き様に『水滸剣』を払う。

「ぐっ!」

「動体視力も中々。あら……へぇ、アナタ、精神干渉系の能力持ちなのね。でも残念、私の方が上みたい」

「やっぱし効かないのだ! でも私達も今はイヅナの能力無効化が効いているから皆みたいに光線での洗脳は効かないのだー!」

 二つの剣が衝突し合い、激しい火花と甲高い剣戟の音が響き渡る中でナイアが自らを鼓舞するように胸を逸らせて偉ぶる。

「大した度胸よ、絶体絶命なのに偉ぶれる心胆はますますアタシ、欲しくなっちゃう」

「ぐぁっ!」

「うぇっ、ちょなんでこっちに、ふぎゃっ!」

 だが膂力の差か。言葉を交わす余裕すらないケンと違って、ハイグレ魔王は泰然と言葉を止めずに剣を打ち合い、一際大きく振りかぶってケンの身体を吹き飛ばす。

 その先にはナイアが何かしらの術式を編んでいたのか、僅か程度吹き飛ばされてくるケンを察知するのに遅れ、巻き込まれながらゴロゴロと地面を転がる。

「すまない、ナイア」

「い、良いのだ……ってケン危ないのだ!」

 ハイグレ魔王が剣を持っている手とは反対側の空手は光り輝いている。仰向けだったナイアはその事にケンよりも早く気付き、咄嗟に自分の上に乗っている彼を突き飛ばして庇った。

「んきゃあああっ!」

「ナイアッ!」

 ナイアがケンを庇うのと同時に、目映い閃光と共に束ねられていた光の奔流がハイグレ魔王の左手から解き放たれ、ナイアに直撃をする。

 それはハイグレ光線銃を浴びた瞬間と似ているようにも見えたが、ナイアは光に包まれた中で口角と釣り上げて笑う。

「にゃはっ、び、びっくりしたけど効かないのだ! あの光線銃でも洗脳はきかな、ひっ!」

 ビクンッ、と光に包まれているナイアの身体が大きく艶然と跳ねる。

「あら、ハイグレ光線銃は元々アタシの洗脳能力を弱めて光線銃に組み込んだのよ? 本家本元の洗脳波。アナタに耐えられるかしら、ご同類さん?」

「こっ、こんなの効かにゃっ、んいっ、おっ……効かない、効かないのだぁっ……!」

 明滅をするようにナイアの魂衣が黒紫色のハイグレスーツへと切り替わり掛けている。その瞳も負けん気に溢れていたものが、揺れに揺れて脳内を犯す快悦の濁流に飲み込まれそうになっている。

「貴様ぁっ!」

「おっと、危ない。そうね、アナタは……多少、傷付けても良いかしら」

 洗脳をされていくナイアを黙って見ているほどケンは冷たくはなかった。激昂するように声を荒げて斬りかかったが、難無くハイグレ魔王は片手で対処をする。

 顔を歪め、激しい打ち付けの仕切り直しとばかりに一旦跳躍をして飛び退こうとした瞬間、下段から上端目掛けて振るわれた銀閃の煌めきが右腕を斬り飛ばした。

「ぐっ、おっ……!」

「ケンケン! けんけっ、くひぃっ、んひぁぁっ、あっ♥ け、ケンケンっ! ケンケンッ!」

 頭の中に容赦なく流れ込んでくる莫大な量の思想の波と快楽の渦に犯され、身体をビクンビクンと震わせながら、ナイアは声を上げてケンの身を案じる。

 それが致命的な隙となる。洗脳への抵抗からパートナーの負傷に意識が逸れた瞬間、より濃厚な色味の光線が続けざまにナイアに直撃をする。

「んぉっ♥ あひぃぃぃぃっ♥ だめっ、これダメなのだぁっ♥ ケンケン、にげっ、んひぉっ♥」

 尻餅を搗いて仰向けに倒れ込んだナイアの肢体が艶めかしく痙攣する。

 深く股間に食い込み、陰唇の形をはっきりと浮き彫りにさせ、彼女の意思に関係なく快感に熱くなって硬く勃起をした乳峰の膨らみが薄いハイグレスーツを押し上げている。

「ナイア、ぐっ、この程度で私を、ぐああっ!」

「追い詰めた、なんて思わないわよぉ。だから念入りに、ね」

 鳩尾へと突き刺さるヒールの爪先がケンの臓腑を容赦なく抉り込む。

 吐き出さる胃液と共に混じる赤黒い血液。右腕の切断面からは致死量にも達するであろう大量の血が溢れ出ている。

 それでもケンの眼差しは死んでいない。激情を秘めた鋭い視線でハイグレ魔王を睨み上げた。

「安心なさい、アタシ達の技術力なら腕の再生も、義手も持って来いだから。だから次に目覚めた時は、アナタはアタシの僕よ」

 銀色に輝く鋭利な鋼の切っ先が蹲ったケンの身体に突き刺さる。

 それでおしまいだった。

 既にナイアは全身を激しく絶頂痙攣に飲み込ませ、譫言のように「ハイグレ、ハイグレ」と繰り返して仰向けに倒れており、伏臥したケンは己の流す血の海に沈んでいる。

「呆気ないものねぇ。……それじゃ、さっさと残りを処分しに行きますか。ああ、そうそう。この子、蘇生装置に入れておきなさい。たんまりの洗脳液に浸して、ついでに右腕も機械化させておいて。たぶんそっちの方が使えるから」

「了解致しました!」

 いつの間に現れていたのか。筋肉質の偉丈夫と言えるであろう巨漢のパンスト兵二人がハイグレ魔王の背に控えて跪いており、下された命令に従ってケンの身体を乱暴に担ぎ上げた。

 自分の身体が血で汚れる事を厭う様子もなく、パンスト兵は洗脳済みのナイアを所謂お姫様抱っこで持ち上げて訊ねる。

「この魂獣は如何なさいますか?」

「洗脳、いえ催眠能力持ちね、さっきの感じからすると。ここのパンスト兵にあげておきなさい」

「はっ! 拝命承りました、ハイグレ魔王様!」

 胴間声を響かせ、二人のパンスト兵は波紋のように波打つ空間ゲートを使ってこの場から去っていった。

 一人残ったハイグレ魔王は、西洋剣を現出させた時のように光の粒子状に変えて分解し、不気味な仮面に付着した血の汚れをマントで拭き取る。

「弱っていても、容赦はしないわ。昔それで、アクション仮面に痛い目に遭わされたからねぇ」

 その呟きが何を意味するのか。真実を知る者は少ない。

 再び超人的な速度でその場を後にしたハイグレ魔王は、目的通りの事を完遂した。

 結果だけ言ってしまえば、それだけの事だった。

 行われた惨劇は、回避される事無く現実となった。

 

 『彼等』は、間に合わなかったのだ。

 

 

◇

 

 

 ハイグレ魔王の視察から二日が経った理事長室に於いて、パンスト兵は豪奢に椅子に座りながら報告をされた書類の内容に、大きな溜息を吐いた。

 言うべきか言わざるべきか。悩んだのは一瞬だけ。

 いずれ知ってしまう事であり、これで動揺が生まれるのならまた放てば良いと達観する。

「シヅカ、香具耶。捕えていた光明司カイや鳳凰院カナト達なんだがな」

「はい?」

 パンスト兵の前にあるソファで同じように書類を処理していたシヅカと香具耶は顔を上げて、突然声を掛けられて首を傾げながら視線をパンスト兵へと向けた。

「死んだそうだ」

 端的に告げられた事実に、部屋の中に沈黙が訪れる。

 パンスト兵は、シヅカがかつて鳳凰院カナトに淡い恋心を懐いていた事を知っている。

 香具耶はその魂獣であるカムイと懇意の仲、恋人ではなく戦友としてではあるが信頼があった事も。

 故に、この事実を突き付けられて洗脳が僅かでも揺らぐかもしれないとパンスト兵は危惧をしたのだ。

 しかし―

「そうですか。つくづく憐れですね、彼等は」

「うん。ハイグレ魔王様やパンスト兵様に従わないからそうなるんだよ」

 思った以上に冷たく、心の底からの侮蔑を露わにした声音で死者を罵倒した。

「それだけ、か?」

「そうですよ。実際、カナト達のお蔭で私達の行動にどれだけ支障が来たされたのか。それを考えて、パンスト兵様は彼等を洗脳させようという慈悲がありました」

「でも、それにずっと抵抗をし続けていた結果、そうなっちゃったんだから救いようがないですよ、皆」

 悲壮感もない。知り合いが、より身近にいた存在が死んだというのに、シヅカも香具耶も口を突いて出るのは冷厳な罵詈。同情する余地すらないとばかりに、断言さえしている。

「意外、だな。もっと動揺するかと正直思ったんだけど」

「む、見縊らないで下さいパンスト兵様。私も香具耶も、身も心も全てパンスト兵様に捧げてるんです。ほら、ここ。ハイグレ魔王様が授けてくださった、パンスト兵様の所有物である印」

「パンスト兵様に害を為す存在なら全て敵です。排除するのは当然。この印は、私達の誇りでもあるんですよ? ハイグレ魔王様が直接、パンスト兵様の所有物であると認めてくれたんですから」

 胸元に刻まれた紫色のパンスト兵の顔を模したマーク。それを誇らしく、愛おしげに撫で擦りながらシヅカと香具耶は頬を赤く染める。

(……確か、魔王様が言ってたな。あれを刻めば死んでも洗脳が解ける事は無いって。どれだけ強力な呪印なのか)

 ハイグレ魔王よりコンテストの本選出場者六人に与えられたそのパンスト兵への忠義の証。

 特に知らされてはいないが、この他にも優秀者である香具耶には特製のハイグレスーツの他にもハイグレ魔王から与えられた物があるとパンスト兵は聞いている。

 それを訊ねた時は、香具耶は悪戯っぽく笑いながら一言だけ。

「秘密です♥」

 と声を弾ませながら言っていた事がある。

 閑話休題。

 旧知の間柄が死んだとしても揺らぐ事の無い絶対的な忠誠心をまざまざと見せつけられ、パンスト兵は身体を振るわせて歓喜に打ち震える。

「嬉しいなあ、嬉しいぞぉ、そんなに俺様の事を慕ってくれるなんて! それじゃこの俺様が処理をしなきゃならない書類も代わりにやって」

「それとこれとは話が別です。ご自分でなさってください」

「というより、私達じゃ判断できない案件のしか渡してないんですから、それくらいは自分でシテ下さいよ、パンスト兵様」

「……あい」

 愛を見せ付けられて肩を落としたパンスト兵は書類と向き直る。

 ハイグレ魔王が餞別とばかりに残していってくれた、嘗ての反乱分子の中でも所在が不明であった催眠能力を持つナイアーラを加えて、現在パンスト兵は外海への本格的な進出を控えている。

 目指すべき場所は魂獣界に繋がるという古代遺跡。

 かつて隠神刑部の空間転移能力者によってこの地上界へと転移をさせられた魂獣達が散在して放逐された場所。

 そこに必ず、魂獣界へと到る為の扉がある筈なのだとパンスト兵は睨んでいる。

 その為の下準備は必要だ。その為の書類だ。でもずっとこう文字を睨み続けて来ると付かれるのも事実ではあり、癒しを彼が求めるのは必然。

「……シヅカ、香具耶。一回で良いからハイグレして」

「もぉ、仕方ないですね」

「私達だって我慢してるんですよ? えっちなご奉仕だってしたいのを」

 溜息を吐きながらも嫌な素振りを見せずに、シヅカと香具耶はソファから立ち上がる。

 大きく両脚を開き、薄いハイグレスーツを身体に張り付けさせて、興奮からかなだらかな膨らみの肉土手の卑猥な割れ目を浮かび上がらせ、肉壷から牝蜜を滲ませた股間を突き出し、揺れ動く二つの女実を揺らして、反り立った乳峰を物欲しそうに震えさせながら背中を反らして、肩幅まで腕を持ち上げる。

「行きますよ」

「せぇの……」

 パンスト兵の視線が自分達のどこに向けられているのか、何となくではあるが察している二人は、その部分が熱く疼くのを感じ取るが、必死に理性で抑え込む。

 ここで自分の欲望に従ってしまえば、侵攻計画が遅々として進まなくなるから。

 パンスト兵を甘やかすのは、情事の時だけと心を鬼にする。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」

「ハイグレェッ! ハイグレェッ! ハイグレェッ!」

 高々と掲げた腕を振り下ろし、鼠蹊部に沿って三回。

 鋭い腕の振り抜きはガニ股に開かれた股間を強調するようだ。

 ハイグレをする事に対する忌避感や嫌悪感や羞恥心など、シヅカと香具耶の心には存在しない。

 あるのは喜び。求められる喜び。

 幸せそうに頷くパンスト兵の姿を見て、シヅカと香具耶の二人は心の底から甘美な幸せを噛み締めた。

 

 

 





 本作品は、某所とピクシブの方に投稿した神羅万象ゼクスファクターハイグレ洗脳SSを一つにまとめたものでございます。
 後述に、簡素なキャラクター紹介とか添えておきます。

キャラクター紹介

・パンスト兵
 実質的な主人公的な立ち位置にいる性欲の権化。
 普通のパンスト兵に比べて性欲が異常に高く、ハイグレにもそれなりの拘りがあるらしい。
 本編では学園都市耶馬都の侵略に先駆けて鳳凰学園を落とした。
 常に飄々としており、自称で小心者と自分を過小評価されるように振る舞うが、やっている事は大胆不敵。
 使えるものは何でも使う主義であり、捕えていたカイ達の危険性を理解しながら、どうにかして洗脳しようと考えていた。
 洗脳して、秘書官として側仕えにしているほどの忠誠を示しているシヅカと香具耶に時々尻に敷かれる事がある。
 面倒な事は嫌い。自分が苦労するのも嫌だが、後々楽をする為の苦労は惜しまない。
 言動からは余り察せないが、ハイグレ魔王に深い忠誠を誓っている。
 が、同時に途轍もないほどの恐怖心も持っており、いつ切り捨てられないか戦々恐々としている。
 異世界の侵略を単独で任されるほどの実力を有しており、以前はそれなりの立場にいた模様。


・冴樹志津華(荊姫シヅカ)
 ゼクスファクターの、たぶんサブヒロイン的立場になる筈だった青龍系の最高位因使。
 本編ではヒロイン的な立場の一人。
 本来はクールビューティーを地で行く生徒会の副会長。
 しかし洗脳をされた上に、パンスト兵の度重なる性的な調教によって従属の悦びに目覚める。
 パンスト兵の秘書官の一人として常に傍にいて、事務作業と性欲処理を担当している。
 実は鳳凰院カナトに懸想をしている裏設定が本作ではあったが、結果はごらんの有様である。
 死んだと聞かされても、悲しむどころか蔑むまでに深く洗脳をされている。
 仮に洗脳が解けても、身体と心に刻まれた隷従欲は抜けずパンスト兵へに対する淫靡な慕情は消えない。
 パンスト兵の前で行うハイグレポーズが実は一番の幸せになっていたりする。
 ※筆者の推しキャラその1。その為で版が非常に多い。


・花媛香具耶(狂華咲乱 花媛香具耶(きょうかしょうらん はなひめかぐや))
 青龍属性の高レベルな魂獣であり、『百花の神姫』という異名を持つ。
 本編ではヒロイン的な立場の一人。
 純情純真であったが、魔力濃度が非常に濃い洗脳波を受けて一瞬でハイグレ人間と化した。
 ハイグレ魔王には崇拝の感情を捧げている。
 が、パンスト兵に対しては、どちらかと言えば歪な愛情を向けている節がある。
 パンスト兵の言う事に対して何の疑問も持たず、スケベな注文も喜んで従うようになってしまった。
 パートナーであるシヅカと同様、秘書官としてパンスト兵の傍に常に控えている。
 洗脳をされた当初は、パンスト兵を見ただけで潮噴き絶頂をするほど性感度が鋭敏になっていた。
 しかし、時間経過とパンスト兵による特訓セックス、特訓ハイグレで、今では我慢出来るようになった。
 尤も、パンスト兵に抱き着いたりしたら瞬く間に理性が蒸発をして身体が発情するのは変わらない。
 コンテストで優勝をして、パンスト兵の所有物であると自他共に認められて幸せの絶頂。
 ハイレグ魔王から何か貰ったらしいが、その詳細は誰にも明かしていない。
 とにかくパンスト兵とシヅカが大好き。
 ※筆者の推しキャラの一人。というか勝手に嫁認定。だから出番が多いしコンテストで最優秀になったのは秘密。


・紅炎寺カリン(熾天烈火カリン、烈火のカリン)
 ゼクスファクターのヒロインの一人で、翼人かつ朱雀系最高位の因使。本作ではサブヒロイン。
 学園万屋『天ヶ原』のリーダーで正義感が強く活動的な少女だったが、それが仇となり一番最初に洗脳された。
 学園内で元々人気が高かったからか、彼女が積極的に洗脳を行った事が、鳳凰学園制圧の一助となっている。
 シヅカとライバル関係にあり、密かにパンスト兵との立場を羨んでいたりする。
 何気にコンテストで本選まで残って、見事に隷従の呪印を授かる。


・氷翠マヒロ(氷輪のマヒロ)
 です口調のニオイフェチが原作でもアピールされている人間の少女。
 本編ではほとんど出番がなかったが、液体操作やらを使って実は裏でカリンと共に耶馬都の制圧・洗脳作戦では活躍していた。
 元々天才肌であったからか、ハイグレ人間としての才能も高いとされている。
 パートナーの魂獣、星霜月と一緒だと非常に優れた制圧能力を発揮する。
 コンテスト本選まで残り、隷従の呪印を授かっており、実はパンスト兵に結構遊具されていたりする。


・日向真昼(剛烈剣マヒル)
 元生徒会の会計職だった、獣人の少女。原作でも元彼のコウヤが居たりする。
 獣人らしく、性に対しては些か頓着しない傾向があるので、彼氏がいてもパンスト兵としてみたくなっていたりする。
 コンテスト本選まで残ったのは、外海の隠れ里の鎮圧戦に於いて多大に活躍した事と、ナイスバディなのがパンスト兵や男共に受けたから。
 隷従の呪印を貰って喜んでいるが、コウヤとパンスト兵の間を行ったり来たりの生活を楽しんでいる。
 余談ではあるが、実はマヒルは洗脳を受けておらず、
 パンスト兵による侵略によって生徒会や天ヶ原の立場が曖昧になり、
 コウヤとの関係が元通りになるかもと思って自らハイグレ人間になる設定があったりした。
 本編ではコウヤと共に洗脳済みだが、パンスト兵曰く「あんまし変わってないじゃん」


・南条院キリコ(鉄鎚のキリコ、光翼聖天キリコ)
 公式の天使。げふんげふん。みんな大好きな健気ないいんちょ。
 朱雀系の因使で翼人、かつ魂獣武装を使いこなす伝説の光翼の持ち主。
 原作では、淡い恋心をカイに向けていたっぽい描写があったが、本作ではそれが歪んだ形で彼に向けられていた。
 カイが死んだと聞かされた時は、涙こそ流したが直ぐにハイグレ魔王への忠誠に思考を繋げる。


・東仙院景光(独眼竜カゲミツ)
 原作ではキリコのライバルな竜人の少女。
 東仙院という名門の武家貴族出身で、青龍系の因使。
 本作ではキリコと一緒にちょこっとだけ登場した。
 実はその時、カイとはちょめちょめしておらず、ただ暴走するキリコの痴態を慌てて見ていたという事があったとかなかったとか。


・黒条流瑠家(魔法少女ルルイエ、マジカル★ルルイエ)
 某氏の嫁にして公式の魔法少女で魔人族かつ麒麟系という最高位のポテンシャルを持つ天才。
 パンスト兵の襲撃を事前に知っていながら何も出来なかった事を悔やみ、
 最後まで抵抗を続けていたが、本編に出て来た時は既に深い洗脳状態となっていた。
 ハイグレコンテストでは出場者の中での最年少ながら見事に本選にまで残った。


・光明司魁(火群カイ)
 原作の主人公。本作では既に囚われの状態で登場をした。
 パンスト兵の支配に対する反逆の一手を、共に捕えられていたカナトと画策するが、最後の一手で失敗。
 描写こそされていないが、ハイグレ魔王との戦闘によって死亡されたとみられる。
 何気にキリコや香具耶とセックスした。描写されていないがカリンとマヒロともしてる。
 そして公式ではイヅナが嫁。最終的には二人のイヅナが嫁。もげろ。


・白面金剛九尾イヅナ
 たぶんアスタロットやアルマと並んで有名なコンコンな我で子持ちになった最強魂獣。
 様々な媒体で色んな目に遭っているので本作では敢えて正常な状態かつ目立たなかった。
 有している能力の危険性から、ハイグレ魔王にカイと共に最も危険視されていた。
 能力無効化は、ハイグレ魔王が直接放つ洗脳波を完全に無効にする事は出来なかったが、光線銃を介した洗脳は完全に遮断するほど。


・ハイグレ魔王
 パンスト兵が遣える最高指導者にして偉大なるハイグレ。
 権謀術数、統率する者としてのカリスマ性を備えて、更に強力な戦闘能力を持つ異星人。
 本編では敢えて、オカマのハイレグ姿の変態としての部分を消して、冷徹な魔王としての側面部分を際立たせている。
 逆らった部下や失敗をした部下に対する非情な処分は容赦がない。
 鳳凰学園侵攻を任せたパンスト兵に対しては、目を掛けている節があり、同時に彼の過去を知っている。
 その為、口にこそしないがそれなりに多少の失敗は見逃そうとも思っていたりする。
 カイやカナトに対しては離れていても感じ取った、自分と言う『悪』にとっての天敵としての性質から最大限の警戒を懐く。
 長い期間に亘って牢獄に繋がれ、衰弱しているのを好機とばかりに彼等を惨殺したと思われる。
 だが、ハイグレ魔王が最も警戒をしていた相手は見事に妨害する事が出来たので密かに安堵している。
 コンテストの本選に残った六人に対して、パンスト兵に対する隷従の呪印を施し、
 ハイグレ洗脳が仮に解けたとしても、彼に対する隷従の意思が抜けないように精神構造そのものを侵食し、改変させた。
 それとは別に、香具耶に対して最優秀ハイグレとしての褒美を与えた。
 一つは、ハイグレ魔王謹製のハイグレスーツだが、もう一つの詳細は不明。
 本気を出すと柔軟性のスライムのような畝狂う肉体に変化し、皮膚は酸性の溶解能力を発揮する。


・剣剣(水鏡のケンケン、マスカレード・ケン)
 鳳凰院神那人に使える玄武属性の因使。
 ハイグレ洗脳をされた振りをして学園内に潜伏し、反覆の機を狙っていた。
 しかし、ハイグレ魔王にそれを察知され交戦し、瀕死の傷を負い捕えられる。
 ハイグレ魔王の言葉通りなら、右腕を機械化された上で洗脳をされている。
 尚、戦闘時における負傷の詳細は、右腕欠損、内臓破裂、心臓損傷、大量出血、全身の斬傷。


・ナイアーラ・ホテップ(偽神ナイアーラ)
 完全催眠能力を持つ玄武系の魂獣で『無貌の暗黒神』の異名を持っている。
 なんだかんだで油断をしていたのか、ハイグレ魔王と交戦し、洗脳波を浴びて戦闘不能に。
 だが、実はこの洗脳波はハイグレ光線銃のそれとは濃度が比ではなかったので、決してナイアはチョロインではない。
 洗脳された後はパンスト兵への忠誠を誓っている。香具耶に懐いており、頻繁にパンスト兵の元へと訪れていたりする。


・コンテスト前にちょこっとだけ出て来た謎の青年二人
 名前が少しだけ出ていたから、わかる人は直ぐに正体を察せたであろう二人。
 郷剛太郎と南光太郎の両名。
 言わずもがな、ハイグレ魔王をかつて倒したアクション仮面その人と、不思議な事が起こる黒い仮面ライダーである。
 予定をしていたIFエンドでは、ケンとハイグレ魔王の戦闘シーンで登場し、ケンとナイアを救い、カイ達と共にハイグレ魔王と戦って勝利するという重要な役割だった。
 尚、本編では想定通りの空間移動が出来ずに間に合わなかったので再登場できなかった。



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