※この作品はR-18です。

月虹の元で生くる者達   作:名も無き呟き

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一応神威sideも···。
でもストレートだから工夫もくそもない。

純真だから。


☆恍月···なんかおかしくない?

前回までは藍華だけにスポットライトを当てていたが、今回はもうひとりの主人公である神威について語ろう。

 

春雨にて···

 

「あり?団長何してんだ?」

 

神威は黙って外を見ていた。珍しい事もあるもんだ、と思いつつ阿伏兎は声をかけた。

 

「おーい団長。何1人で黄昏てるんだよ?」

 

「···!なんだ、阿伏兎か。」

 

「俺以外の誰が団長に声かけるんだよ?団長の想い人とかか?」

 

軽いからかいをいれたつもりが、意外にも真剣な顔で神威は阿伏兎を見た。

 

「···ねえ、阿伏兎。俺さ、最近変なんだよ。」

 

「元々じゃねぇのか?」

 

「···何それ俺に喧嘩売ってんの?」

 

「あー、ハイハイ何でもないよ何でも。」

 

軽く気炎をあげる神威を、阿伏兎はサラッとかわす。神威は、徐に口を開く。

 

「···1人の女(ひと)の事を考えると···なんていうか、胸が苦しくなるんだ。いっつも考えちゃうし、会えないと凄い寂しかったりするんだ。」

 

真面目な顔をして言い切った神威に思わず吹き出しそうになっ···いや、正確には吹き出してしまった。なぜなら、言い方が余りにも率直だったからである。

 

「なんで笑うのさ。」

 

些かムッとした表情の神威を見て、こりゃ本気だな、と感じつつ言葉を繋いだ。

 

「団長、そりゃ"恋煩い"だろ。」

 

「"恋"?俺が?藍華に?」

 

「へえ、想い人は藍華······って団長!」

 

「···ん?何阿伏兎。」

 

「···良く惚れたよな···」

 

「どういう意味さ。」

 

散々迷惑かけてしかも一時殺されかけた相手に惚れるとは···

 

阿伏兎は思わずやれやれと首を振る。

 

「···団長、何回彼奴に死刑宣告されたと思ってんだよ。」

 

「覚えてるわけないじゃんそんなの。」

 

「だよなァ···まっ、惚れた女にゃ何されても動じねェみてェだし···しょうがねェか。」

 

納得したように今度は首を縦に振る阿伏兎に、神威は怪訝そうな表情を浮かべた。

 

「んでさ、俺どうしたらいいの?」

 

「そりゃ団長しだいだろ。」

 

「俺次第?強姦(レイプ)でもすればいいの?」

 

「いやその発想はおかしいぜ団長。」

 

無駄に知識はあっても、どうも女の扱い方という面に関してはまだお子様だな···

 

「じゃあ俺のモノにするにはどうすればいいのさ。」

 

「単純に告白すればいいだけだろ?それでOK貰ったら、団長のもんっていうか、まあ、一応恋人同士だ。」

 

「恋人同士、か。でもさ、断られるかもしれないよね?」

 

「そりゃそうだろ。彼奴の気持ちはわかんないしな。」

 

「うーん···」

 

微妙な反応を見せる神威に、阿伏兎はそれなら、と話し始める。

 

「それなら、なんかこう···成り行きに任せて告白すればいいんじゃないか?」

 

「成り行き?どういうこと?」

 

「あー、まあ、例えば、捕まったりしている所を助け出すとか···そんな感じだ。」

 

「ふーん。でも暗殺屋が伊達に捕まるとは思えないけどね。」

 

「意外とあるんじゃないか?敵が多けりゃ警戒も難しくなるからな。」

 

「そういうもん?」

 

「そういうもんだ。」

 

阿伏兎は退出したが、最後に放った言葉が何故か心に引っかかった。

 

「まさか···本当に捕まってたり、なんてことはありえないよね?」

 

チラリと胸騒ぎがしたが、気にしないことにした―




阿伏兎さんの口調わからぬ。
そして苦戦。

次回は告白までのフラグ発言話。
フラグは最後の神威のセリフ。

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