眠い。
あ、今回エロ入ってますので苦手な人は最後の方閲覧注意です。
噎せ返る程の血の匂い。
壁一面に散らばるのは、事の凄惨さを物語る真っ赤な血飛沫だった。
床には、見るのも憚られるような姿の死体が散乱していた。
四肢が捥げた者、頸から上が完全に無い者。
眼球から透明な水晶体が飛び出た者、骨が肉を突き破って形を覗かせている者。
骸達の枯れ切った無数の眼は、空ろに夕日の光を吸い込んでいる。
それは、正に地獄絵図だった。
その中で、唇を重ね合う血塗れの男と女。
男は本能に委せるままに、女は為されるがままにぐったりと。
その光景は、余りにも歪で、余りにも不自然で、しかしどこか不思議に惹き付けられる何かがあった。
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―夜だった。
「······っ、ん···」
ふっ、と目が覚めた。
ベッドに、身体が横たわっていた。
「···藍華、起きた?」
「······神威···」
彼は、向かいの壁に凭れ掛かって、此方を見ていた。
あの血がべっとりと付いた服は脱いだのか、上半身裸で夜兎らしく包帯が巻いてあった。
ふと、服に付いた血の匂いが鼻をかすめた。
「······!!」
それが引き金となり、突然、つい数時間前の記憶が再生しだされた。色褪せた奇妙な映像の中で、流れる鮮血だけが真っ紅な色彩を放っていた。
「······御免」
夜兎としての力が弱い事は、前々から自覚はしていたことだった。しかし、今日の一件で、はっきりと、残酷にも思い知らされたのだった。
「···私は······あんたの、望む···女には、······成れない」
映像が段々薄れていく。
その代わりに押し寄せるのは、自分の弱さに対する失望と、怒りの感情だった。
歯を食い縛った私を、彼はじっと見ていた。
「···別に良い。」
ふと、その口から言葉が零れ出た。思わず、彼の顔をじっくりと見る。冗談を言う顔ではなかった。
「俺は、お前が弱かろうが強かろうが、······何だって良い。」
立ち上がり、私が寝ているベットに、腰を下ろす。
「ただ···お前と一緒に死ねれば、俺は、何も望まない···。何も···求めない···」
私の身体の上に、彼の身体が重なる。
そして、彼の唇が私の唇に触れた。
そっとだったかも知れない、激しかったかも知れない。
だけれども、その瞬間、あの惨状の中でされた口づけの味が甦った。
仄かな血の味と、蕩けそうな程の甘い熱情。
少しだけの純情と、抑え切れなかった大量の熱情。
全く、同じ味。
奇妙な彼の求愛も、何も気にはならなかった。
必要とされている。
その事実が、何よりも悦ばしく、その事に不思議な胸の高鳴りをのその事に感じた。
身体が無意識に彼を受け入れる。腕が彼の身体を抱き込んで、放そうとしなかった。
「···いきたいんだけど·········」
「···の前に、······お風呂···」
「···避妊、有る···?」
「有る訳無いでしょうが······御願い」
「···風呂、入っといてよ」
上着を着ると、彼はふいと姿を消した。
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「···ただいま」
「···早くない?私、まだ下着しか着けてない······」
「いいよ。どうせ脱がせるんだし。
···それに、下着だけの方が、脱がせ甲斐がある」
「···変態」
直後、私をベットへと無造作に放り込んだ。
続いて、彼も潜り込む。
そして、本日三回目のキス。
今まで募り募った、恋慕と欲望の感情、それを、一気に私へ流し込む様に。激しく、でも優しく唇を動かす。
唇が離れたとき、抑えていた吐息が漏れる。その声に、自分自身凄く驚いた。
首裏にちりりと痛みが走る。
それを皮切りに、彼が私の身体を押さえ、点々と紅い痕をつけていく。
首、肩、鎖骨、二の腕
「······藍華、声がエロい」
「だって···初めてだし······」
くくっ、と喉の奥で笑うと、彼は下着に手をかけた。
緩む胸元。
「···やっちゃって良い?」
「······どっちの『やる』なの?」
「ん?·········どっちも。」
「そう···なら、お好みで、どうぞ」
彼が目を細める。
紫の瞳が、月の光を反射して、宝石のように煌めいた。
次回に生々しく行為を書くか迷ってるんですよ···
R-18つけてるからいいんだろうけど···
なんかなぁ···