※この作品はR-18です。

月虹の元で生くる者達   作:名も無き呟き

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さっきの続きですね。

眠い。

あ、今回エロ入ってますので苦手な人は最後の方閲覧注意です。


蜜月···私なんかを、求めてくれるのなら

噎せ返る程の血の匂い。

壁一面に散らばるのは、事の凄惨さを物語る真っ赤な血飛沫だった。

床には、見るのも憚られるような姿の死体が散乱していた。

 

四肢が捥げた者、頸から上が完全に無い者。

眼球から透明な水晶体が飛び出た者、骨が肉を突き破って形を覗かせている者。

骸達の枯れ切った無数の眼は、空ろに夕日の光を吸い込んでいる。

 

それは、正に地獄絵図だった。

 

その中で、唇を重ね合う血塗れの男と女。

男は本能に委せるままに、女は為されるがままにぐったりと。

 

その光景は、余りにも歪で、余りにも不自然で、しかしどこか不思議に惹き付けられる何かがあった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

―夜だった。

 

「······っ、ん···」

 

ふっ、と目が覚めた。

ベッドに、身体が横たわっていた。

 

「···藍華、起きた?」

 

「······神威···」

 

彼は、向かいの壁に凭れ掛かって、此方を見ていた。

あの血がべっとりと付いた服は脱いだのか、上半身裸で夜兎らしく包帯が巻いてあった。

 

ふと、服に付いた血の匂いが鼻をかすめた。

 

「······!!」

 

それが引き金となり、突然、つい数時間前の記憶が再生しだされた。色褪せた奇妙な映像の中で、流れる鮮血だけが真っ紅な色彩を放っていた。

 

「······御免」

 

夜兎としての力が弱い事は、前々から自覚はしていたことだった。しかし、今日の一件で、はっきりと、残酷にも思い知らされたのだった。

 

「···私は······あんたの、望む···女には、······成れない」

 

映像が段々薄れていく。

その代わりに押し寄せるのは、自分の弱さに対する失望と、怒りの感情だった。

歯を食い縛った私を、彼はじっと見ていた。

 

「···別に良い。」

 

ふと、その口から言葉が零れ出た。思わず、彼の顔をじっくりと見る。冗談を言う顔ではなかった。

 

「俺は、お前が弱かろうが強かろうが、······何だって良い。」

 

立ち上がり、私が寝ているベットに、腰を下ろす。

 

「ただ···お前と一緒に死ねれば、俺は、何も望まない···。何も···求めない···」

 

私の身体の上に、彼の身体が重なる。

そして、彼の唇が私の唇に触れた。

そっとだったかも知れない、激しかったかも知れない。

だけれども、その瞬間、あの惨状の中でされた口づけの味が甦った。

 

仄かな血の味と、蕩けそうな程の甘い熱情。

少しだけの純情と、抑え切れなかった大量の熱情。

全く、同じ味。

 

奇妙な彼の求愛も、何も気にはならなかった。

 

必要とされている。

 

その事実が、何よりも悦ばしく、その事に不思議な胸の高鳴りをのその事に感じた。

 

身体が無意識に彼を受け入れる。腕が彼の身体を抱き込んで、放そうとしなかった。

 

「···いきたいんだけど·········」

 

「···の前に、······お風呂···」

 

「···避妊、有る···?」

 

「有る訳無いでしょうが······御願い」

 

「···風呂、入っといてよ」

 

上着を着ると、彼はふいと姿を消した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「···ただいま」

 

「···早くない?私、まだ下着しか着けてない······」

 

「いいよ。どうせ脱がせるんだし。

···それに、下着だけの方が、脱がせ甲斐がある」

 

「···変態」

 

直後、私をベットへと無造作に放り込んだ。

続いて、彼も潜り込む。

 

そして、本日三回目のキス。

 

今まで募り募った、恋慕と欲望の感情、それを、一気に私へ流し込む様に。激しく、でも優しく唇を動かす。

唇が離れたとき、抑えていた吐息が漏れる。その声に、自分自身凄く驚いた。

 

首裏にちりりと痛みが走る。

それを皮切りに、彼が私の身体を押さえ、点々と紅い痕をつけていく。

 

首、肩、鎖骨、二の腕

 

「······藍華、声がエロい」

 

「だって···初めてだし······」

 

くくっ、と喉の奥で笑うと、彼は下着に手をかけた。

緩む胸元。

 

「···やっちゃって良い?」

 

「······どっちの『やる』なの?」

 

「ん?·········どっちも。」

 

「そう···なら、お好みで、どうぞ」

 

彼が目を細める。

紫の瞳が、月の光を反射して、宝石のように煌めいた。




次回に生々しく行為を書くか迷ってるんですよ···

R-18つけてるからいいんだろうけど···

なんかなぁ···
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