季節真逆だけど(笑)
後日···宇宙船へお邪魔します
「···ふう。」
朝方帰宅した私は、家に入るなり、ベッドの上に大の字で寝転んだ。
あの後、兎に角大変だったのだ。
△▼△▼
興味津々で聞いてくる進助姐さんと、怒鳴りながら聞いてくる雪村さん。
「誰なの?誰なの????」
「誰なんだァァァァァ!!!」
「···」
いーかげんめんどくさい、なんて考えていると、別の幹部らしき人影が目に入る。
「···ん?藍華···って、引き離すか。」
助かった〜···
後から来た幹部三人組に進助姐さんと雪村さんは押さえ込まれ、私は漸く壁際から脱出することが出来た。
「なんで揉めてたんだ?」
「···実は、かくかくしかじかで···」
「ふーん。成程ね。」
来たばっかりの幹部は、押さえ込まれている二人に質問を投げかけた。
「進ちゃん、雪村さん、本当に藍華が男と交わったのかって本人に聞いたのかい?」
「「あっ」」
案の定、先程まで暴れていた二人は大人しくなった。
「「それは盲点だったわ/な」」
そう、私は先程から否定も肯定もして無いのに、質問攻めしてきたのである。この人達は。
「···そういえばアタシの勘だけだもんネェ。藍華にちゃんと確認してなかったワァ。」
「···うむ。俺も藍華に聞く前に、お前の言葉ですっかり逆上してしまった。」
「何よ、アタシのせいにするわけェ?」
「元はお前が勘違いする様な事を言ったからだろ?」
「···取り敢えず本人に聞いてみろ。」
雪村さんと進助姐さんが一触即発の空気になった所で、押さえ込んでいた幹部の一人が私に聞くよう促した。
「ネェ、藍華。本当に誰かと交わった?」
「断じて有り得ません」
私は真っ向から否定する。その方が、後々から聞かれたりしないからだ。
「ほ、ほんとだな?嘘じゃないな?」
心底安堵したように聞く雪村さんを冷たい目で見つつ、
「···人の話も聞かないで暴走する人に嘘つき扱いなんてされたくありません。」
「のォォォォーーー!!」
毒を吐いた。
△▼△▼
集まり自体はただの新年挨拶だけだったので、すぐに帰宅できたのだが、あの一幕のせいで精神的に疲れてしまった。
「···できる事ならこのまま寝たい···」
ああ、この体勢のまま誰にも邪魔されず眠れたらどんなに幸せだろうか。
私はゆっくり目を閉じ――
「···おーい。何寝てるのさ?」
れなかった。
「···寝て無い。少し身体を横にしてただけよ。」
全く···どうしてこういうタイミングにばっかり来るのかしら···
神威が来ることは大体予測済みだったが、まさかこんなにも早く来るとは思っていなかった。
「それを寝てるって言うんじゃない?」
「何言ってんの?横の姿勢だけが寝る姿勢じゃないでしょうが。」
「···まあ、確かに···」
揚げ足を取ろうとする神威を、逆に言い包める。
言葉にするのは簡単だが、実際やるのは少し難しい。
「···それで、何か用があって来たの?それとも用無し?」
私が聞くと、神威は少し考え込むような仕草をする。
―用ありね、これは。
何時もなら即答する癖に、それをしない。つまり、何かしら用事があって来たという事だ。本人は至って自然に悩んでるつもりでも、逆に態とらしい。
「いつもさ、俺が藍華の家に行ってるじゃん?だから、今日は逆にして貰おうかと思って。」
「···というと、私にアンタの家に行けってこと?」
「うん。俺の家って言うか···春雨にね。」
にっこり笑って手を差し出してくる。
まあ、別に構うまい。
「···ふふっ、良いわよ。ちゃんとエスコート出来たらね。」
差し出された神威の手に、自分の手を重ねる。すると、グイッと神威が私を引っ張り、立たせる。
「じゃ、行こうか。」
「ええ。」
神威が私の手を取ったまま側にあった番傘を掴み、ドアを開ける。
すると、雨が降っていた。
ちょっと意外に思いながらも、自分の傘を取ろうとすると、神威がギュッと私の手を握る。
「···傘は1本で良いよ。藍華が俺の傘の中に入れば、ね。」
悪戯っぽく、神威が笑う。
「···そう。じゃあ、お言葉に甘えて。」
私も、それに笑みを返す。
バッ、と赤い傘が開く。
その中に、サッと入り込む。
そして、一度離した手を再び繋ぐ。
「···今度こそ、行くよ。春雨に。」
「···ちゃんと、道案内してね。」
「···分かってるさ。」
シトシトと雨が降る中、私達はゆっくりと歩き出した。
えーとですね。この作品と似た作品がこの先pixiv様において執筆されると思いますが、それは私のリア友によるものなのでコピーでも違法でもありません。というかぶっちゃけ大筋の設定が同じだけで話とかは全然違うと思うので、執筆されたら是非読んでみてください。
悠良さんという方が書きます。