※この作品はR-18です。

月虹の元で生くる者達   作:名も無き呟き

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短いからじゃんじゃん行くぞー


阿伏兎の手記②

四月十三日

 

一年ぶりに彼女と会ってみた。

 

待ち合わせの場所に行くと何故かメイド服を着ていた。本人曰く、「メイド喫茶でバイト中なの。似合うでしょー」と言ってスカートをチラリと捲った。勿論、俺は頭に手刀を叩きつけた。痛そうに顔をしかめる彼女。

当たり前だ。

こんな人前でスカートをめくってみせる奴があるか。

それに、メイド服が似合ってない。

ファンシー過ぎるし、彼女のイメージとあまりにもかけ離れてる。

似合ってない、そう言うと意外にも彼女はあー、といった。どうやら、本人にも自覚はあるらしい。

···どうでもいいが、俺個人の意見だと、やっぱり彼女に一番似合うのは中華服だと思う。

その旨を伝えると、彼女は肩を竦めて、「んー···中華服かー。メイド服も気に入ってんだけどなー。まー、旦那がはっきり似合わないって言うならやめよっかな。そろそろ潮時だし。」と言った。

 

はよ辞めろ、痛いから。

と皮肉ってみれば、拗ねたように彼女は頬を膨らませた。「もー、旦那なんて知らないッ!」そう言って走り去ってしまった。

こりゃ、もう会えそうにないな。

けど、まっ、元気そうで何よりだ。

また、一年後、会いに行ってみるか。

 

追記:最近やっと、団長も立ち直ってきたな。この前あの黒猫連れてきた時以来、ある程度はコミュニケーション取れるようになった。あの猫、不思議と彼女にそっくりなので、団長も癒されるのだろうか。ただ、俺は少し猫アレルギーなのかくしゃみが出る。残念だ。

 

オマケ

藍華と神威の出会ったばかりの頃

 

×月×日

商談を終えた後、やけに遅いから様子を見に行ってみれば、案の定殺し合いをしていた。相手は、珍しく夜兎族の女。あの軽い身のこなしからして、暗殺者だろう。女がある程度理性的なのか、まだお遊び程度で済んでいるのが幸いだった。

···また止めないといけないのか。面倒だな。

毎度毎度、殺しちまって事後報告するわけにもいかないのだが。

俺は二人の間に割って入り、それを止めた。

遠目からではわからなかったが、女は17、8歳の美人だった。力強い眼でこちらを睨んでいたので、警戒心を解くために実名を名乗ってその場を収めた。

 

帰り道、なんで殺し合いしていたのか問うと、団長曰く、「この前藍華が殺してる所見て、興味湧いたんだ。阿伏兎が止めなきゃ殺し合いできたのに」との事。俺は思わず額に手を当てた。

···これだから、この馬鹿は手に負えねェ。興味本位で相手してたみてェだが、相手は明らかに殺意しか無かった。その辺の区別、いい加減つけ。

 

大バカ野郎が。




日記は難しい(確信)

疲れたンゴ。
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