※この作品はR-18です。

月虹の元で生くる者達   作:名も無き呟き

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生き返りました!

三〇矢サイダーで!


ただならぬ関係

某月某日某所の夜。

 

外の喧騒が嘘のように静かな一室。その部屋に、三味線の兼ねでる優雅な音が鳴り響いている。

 

「···悪いねェ。酌させて。」

 

「御得意様ですから。これくらいの我儘は聞きますよ。」

 

「俺の知ってる中だと、アンタが一番いい女だよ。」

 

「···後でまた顔出しますから。ごゆっくり。」

 

「いや、今日は何も無いから、ここに居てくれ。」

 

「······畏まりました、高杉様。」

 

濃い藍色の結い上げられた髪。

 

この薄暗い部屋でもよく分かる、金色の瞳とまっしろな肌。

 

その中で一際映える、真っ紅な唇。

 

艶やかな着物姿は、果てしない色気に満ち溢れている。

 

お互いの都合が合い、尚且気が向いたとき、こうして酌を頼んだり、三味線の稽古をつけてもらったりしている。裏の仕事を頼みがてら、こういうことも委ねられてとても助かっているのだ。身体の中心に、すっと一本芯が通っていて、一人で生きいける強さを持った、なかなかに強い女で、見ていて全く飽きない魅力を持っている。

 

「···また三味線上達したんじゃないですか?教える事無いですよ、もう」

 

「最近暇だからなァ······」

 

「平和で良いじゃないですか。」

 

「そうだな、今度あの野郎とケリ着けに行くかな。」

 

何処か、遠くで真夜中を告げる鐘が鳴った。

 

空になった杯に、再び酒がなみなみと注がれる。

 

「···アンタも一杯どうだい。器はもう一つある。」

 

「···では、御相伴にあずからせて頂きます。」

 

細い指が杯を持ち、口に含ませた。赤い唇の端から、つうと透明な酒が零れた。細い首の喉仏が、奥で上下に動く。何故女にははっきりとした喉仏が無いのだろう。この様が、とてつもなく美しくてたまらないのに。

 

もっと眺めていたい。

 

そう思った。

 

△▼△▼

 

気づくと、呑み始めてからかれこれ五時間を過ぎようとしていた。

深夜二時、大人の時間だ。

 

「お仲間の方は、大丈夫ですか?」

 

「あいつらは大丈夫だろ。」

 

「冷たいこと。······でも、とても信頼されているのですね。」

 

「······まあな。」

 

ぐいっと、一気に杯を開ける。

 

「·········いいなぁ。」

 

その呟きが、まっすぐ耳に入った。

 

それは、紛れも無い、彼女の本音だった。

 

いくら蝶や花やと褒めそやしても、彼女に本当の愛を与える人間はいないのだろう。

 

でも、可哀想だとは思わない。

 

「···············」

 

背後をついて、彼女をそっと抱きしめる。

 

「······高杉様。」

 

「···酔ってるだけだ。」

 

「························」

 

身体にやどる温もりとは反し、ひんやりと冷たい指が腕に触れた。

 

「·········私も、酔ってるだけです。」

 

生温かい液体が、彼女の顎を伝う。

 

いつまでも、いつまでも、止めどなく、伝って、床に落ちていく。

 

「······本当に、酔ってるだけです。」

 

「············そうか。」

 

キスも、何もしなくていい。

 

ただ、こうして、ずっと、彼女のそばに居たい。

 

『···朝が、来なければ好いのに。』

 

ふと、俺と彼女の言葉が揃う。

 

俺の真音(ほんね)と、彼女の本音が。

 

だが、現実でそれは叶わない。

 

何故なら、もう、すぐそこに――

 

「···晋助。」

 

「···万斉。」

 

「···」

 

ただの"男"高杉晋助でいる時間の、終わりが来ているからだ。

 

△▼△▼

 

「お行きになられますか?」

 

まだ少し濡れたままの彼女が、俺らをじっと見つめる。

 

「···ああ。」

 

涙の光る彼女の瞳をじっと見つめ返しながら、俺はその言葉を肯定した。刹那、雫が零れ落ちる。

 

「···蓮殿。晋助が世話になったでござる。」

 

「···いえ。此方こそ、未熟な弱輩にこの様な大役を任せて頂き、誠に有難う御座いました···」

 

さっきとは別の意味で、彼女の涙は止まらなかった。

 

言わずとも、言われなくとも、今宵が最後という事を理解しているこその、涙だった。

 

「···いや、お前じゃなきゃこんなに成果はでなかった。ありがとな、蓮。」

 

俺は、謙る彼女に礼を言う。

 

俺とて、今宵が最後という事を、身に染みて理解していた。

 

ただの"高杉晋助"である事も、此奴の"情人"である事も······

 

「···晋助···」

 

万斉が、俺の名を呼ぶ。

 

時は、無情にも流れていく。

 

「わかってらァ。···もう時間がねェんだろ?」

 

「わかっているなら言わせるな。」

 

「···」

 

彼女は、俯いていた。

 

微かに、両肩が震えていた。

 

もしこれが昨日だったなら、俺は彼女を抱き締めていただろう。

 

慰めていただろう。

 

だが最早それは許されない。

 

俺が、鬼兵隊総督・高杉晋助に戻った今では――

 

「···おい、蓮。」

 

「···はい。なんで···御座いましょうか···?」

 

最後、もうこれで本当に最後。

 

始まりでもあり、終わりでもある命令。

 

「···笑え。」

 

「···」

 

彼女は、俯いていた顔を上げて、笑った。

 

泣き笑いだった。

 

でもそれは、今まで見た中のどんな笑顔よりも、美しかった。

 

「···いい笑顔じゃねェか。あン頃とは、全然違う、幸せそうな顔で笑えてるじゃねェか。」

 

「···はい···ッ!」

 

泣き笑いの顔のまま、彼女は俺の言葉を肯定する。

 

其処には、なんとしてでも命令を遂行しようという、彼女本来の健気さがあった。

 

「···そのまま、その笑顔で、お前はお前の道を胸張って歩け。そうすりゃ、俺の事なんか忘れちまえる。」

 

「···!」

 

「···人生なんて、出会いと別れの連続なんだよ。···お前は、俺以外の奴と幸せになりな。んでもって、お前が"幸せだ"って胸張って言える様になったら、其奴の面を拝みに行ってやるさ。」

 

「···」

 

言いたい事はもう無い。

 

もう、別れを引き延ばす理由もない。

 

「···じゃあな、蓮。」

 

痺れを切らした万斉が待っている廊下に、身を投じる。

 

閉じられた襖の向こう側から聞こえた声は、深く心に響いた。

 

「――――さようなら、晋助様。」

 

···さようなら、私の初恋の君。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

···つー事でここで高杉×藍華編を終了いたします。

 

なんで後書き欄で言わないかって?

 

それはですねー。

 

いやー、今回まーったく関係ない話やったでしょ?

 

私としてはちゃーんと皆が理解してくれるよーにしっかりと語ったんですけど、この中にはそれでも理解できないっていうアンポンタンな方もいると思いまして···

 

この場を借りて、解説コーナーにします!

 

いやー、この親切さ、褒めて欲しいもんだよ。

 

···という訳で。ザキ、お願い。

 

「はあああっ!?俺ですか!?」

 

そー俺。

 

「いや何でですか!?俺ほんとに本編に全く関わってないし!!?」

 

だからこそ、出番を増やしてあげよーという私の優しさだよ。

 

「やっ、優しさって···というかざっと見た感じ高杉晋助の話ってことは俺ら逮捕する側の人間じゃないですか!!?そして藍華さんも逮捕しなくちゃいけないじゃないですか!!!」

 

えー?アンタら銀さん白夜叉なのに逮捕してないじゃーん。

 

「そ、それは特例中の特例で···」

 

はいつべこべうるさい。文句言わずにやれ。

 

「んな無茶な···」

 

カンペはここにおいとくから。頑張ってねー♪

 

「あっ、ちょっ······って逃げられた。はー、帰ったらどこ行ってたんだって副長にどやされるんだろうなぁ···まあとにかく読まない事には終わらなそうだから読むか···。」

 

「えーと何々···『二人の関係は一言で言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』···ってなんでこんなに点ふってんだよ!!?というかまだ続いてるし!!?これ明らか目に毒だよね!!?あれ、此処で点切れてるや何々···

 

『と、突っ込まれた所で点うち疲れたのでやめます。』

 

なんか俺の行動読まれてる!?というか言葉の前後の辻褄あってねーよ!!!

 

『と更にツッコミを受けて申し上げますと・・・・・・・・・・・・・・・・・・一言ではいえません。』

 

なら最初に一言って言うな!!!

 

『だって普通解説だとそうなるじゃん。』

 

会話成立しちゃったよ!!?

 

『とりあえず一言では申し上げられない、ただならぬ関係なんですよ、はい。』

 

一言で言えてんじゃねーか!!!

 

『あーうるさいうるさい。んで、単純かつ簡潔に申し上げますと、高杉さんは初め藍華の事を活動上重要な駒としてくらいにしか見てなかったけど、色々と接するうちに恋するようになってて、藍華も高杉のそんな心を見透かしながらも、色々と世話を焼かれるうちに恋心を抱くようになった、というある意味吊り橋効果みたいな感じで両想いになったんですよ。』

 

なんだ、まともに書いてんじゃんこの辺。

 

『けど、お互いの立場上、お互いが幸せになることは出来ないから、結ばれること無く終了、という訳。あー疲れた。』

 

読む方も疲れるなぁ···」

 

「···」

 

「ん?何かが猛烈な勢いで向かってく······うわっ!!?」

 

ぎゃあああぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!

 

『何勝手に終わらせようとしてんだコラァ!!!』

 

「···あれ?作者と···誰だろう。」

 

『あ、私?私は作者のリア友であり原作者です!』

 

「あ、そうなんですか。」

 

···うー、いてて。

 

『おら立て!!!まだまだ続くぞゴラァ!!!』

 

ちょっと待って!!!話聞いて!!!

 

『はあ!?てめえ本編グダらせるわ、場所間違えるわ、漢字間違えるわ、キャラ設定間違えるわの奴のいう事なんざ聞く価値ねェ!!!!』

 

「うわ正論。」

 

あがっ······ぐっ·········。それはそうだよ!!!でもさ!!!

 

『つべこべ言うんじゃねェ!!!』

 

だーかーらーっ!!!ここで語れなかったやつはちゃんと投稿するっつってんじゃん!!!ただ少しばかり後回しになるだけで!!!!

 

『そ・こ・にッ!怒ってんだよ!!!書いてやった原稿無駄にするつもりだろ!!!?』

 

しないって言ってんじゃんかぁぁぁぁぁー!!!!

 

『お前の言うことなんか信用できるか!!!!こら待て!!!』

 

ε=ε=ε=ヾ(*´Д`)ノ逃げろォォォォ!!!!

 

作者、原作者退場。

 

「···なんか俺が締めるってのも妙ですが、とりあえず高杉編は終わりらしいです。ただ、濃い中身についてはちまちま語るらしいので一応見てやってください。お気に入り登録が一人増える度に踊ってるので。」

 

いやあああああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!

 

『死ねえええぇぇぇぇええええ!!!!』




約束は守りますから!!!絶対に投稿します!!!

『信用出来ねえわ!!!』

ぎゃああああああああああああああああああああああああああああーーーー!!!

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