彼の死は本当に不運で災難なものだった。
まず彼はコンビニでアルバイトをして働いていた時に、強盗が押し寄せて脅して来た。彼らが銃を構え、お金を奪おうとしているところを自分以外の他に働いている人が強盗を反撃した。銃を撃ってきたが、何故かその彼に向かって撃った。
不幸中の幸いにも胸ポケットにある携帯が自分の身を守ってくれた。
しかし、その幸運は次の出来事によって不運へと逆転した。
彼は命拾いして助かったと安堵したものの、道路に大きく外れた大型の車が突っ込む。その車の運転手は飲酒運転をしていたため、他の車が向かってきたために急カーブをし、店に突っ込んできた。
しかもぶつかってきた車の種類は、タンクローリー。
激突によって中に漏れたガソリンが漏れて引火、店ごとタンクローリーは大爆発。誰も助かるものはおらず、彼を含む他の従業員も強盗も纏めて巻き込まれた。
命拾いした奇跡が、次の悪運によって理不尽に、無意味となった。
亡くなるという運命は変わらない。
と、ここまでの詳細を彼は邪神に教えられた。
「不幸だ…」
彼は某幻想殺しの高校生の台詞を借りて呟く。目覚めた時には、周囲には白い空間だけしかない。目の前にいるのは黒いマントと全身骸骨、目の当たりを光らせ、歯をずっとカタカタと鳴らしている。その不気味さは、彼がその骸骨に初めて会った時に恐怖させるのに十分だった。
しかもそのまま喋ることができ、警戒心を解くのにかなり時間がかかった。何せ骸骨の骨の至る所から音がカタカタとなり続け、不愉快この上ない。彼は、その骸骨の姿に慣れようとして頑張っているものののまだ強張った表情になってしまう。
「私が特典としてあるものを与えよう。君には選択権はない」
他の二次小説の転生者だと、基本的に王の財宝と無限の剣製、東方の技などの力を欲していた。だが、それらを選ぶ権利が彼にはない。
「駄目なのか?」
「あぁ、ダメだな特典は…しかし、君にはまだチャンスがある。アニメに転生する権利を。それともう一つ、君にこの物を与えよう」
(さっきからカタカタうるさい…)
特典はこのまま固定されるが、アニメの世界に転生させる約束は保障される。彼がもらった特典の能力名は闇のゲーム。武藤遊戯が海馬瀬戸にマインドクラッシュをした時や、闇バクラとの対決、マリクが城之内との戦いで使われていたもの。
ただし、この特典のゲームは相手どころか自分にも被害が及ぶ。骸骨は取扱説明書を彼に投げつけ、それを手にとって読んでいた。
「まるで、ギャンブルのような能力だな。成功すれば逆転、失敗すれば自分に降り注がれる…で?転移する場所を決めていいのか?
なら魔法少女育成計画でいい?」
「あぁ全然構わないとも」
骸骨はアタッシュケースも彼に向かって投げつけ、それを受け止める。彼はケースの中身を確認するとピースと首輪などが入っている。
ケースを閉じると同時にいきなり地面が沼みたいになり彼を強制的に沈ませる。
「お前っ!なにしやが…ウッ」
彼の体全体が地面の底に落ちていった。力が入らず、そのまま底なしの沼となった地面に落ちていく。
ーーー君はその呪いの力を使える『覚悟』があるのか見ものだ。君を実験台にしてこちらで拝見させてもらうよ
この物語で、君は死ぬべき少女達を生かすか殺すから君の自由だ。
支配するのも良し
ハーレムを作るのも良し
いっそのことその力で世界を征服してもいい
強欲に存分に使うがいいさ、その闇の力を…ただし、下手に使えば自分を殺すことになる。ハイリスクを賭ける時に使う場合は慎重にな。
骸骨はそう笑いながら言った後、黒い焔を噴出して消えていった。聞いている彼は顔以外が沈んでおり、声も出ない状態になっている。骸骨の声はちゃんと聞こえていたため、一つだけ思ったことは
ーーあぁ、色んな意味で不幸だ
と、彼はこう思わざるおえなかった。
顔も沈んでいき、暗い闇の底へと落ちていく。
*****
介入した場所はなぶか市とは違う森の場所で目を覚ました。
ここは魔法少女のいる街。
彼女らは魔法少女育成計画とうアプリを通して魔法少女になりかつて手を取り合って街を守ってきたが、管理者であるファブによって大きく狂わされた。
彼は移動する前に特典として強引に与えれた呪いの能力の取扱説明書を読む。やり方は遊戯王のような闇のゲームと同じだが、ゲームの内容はどんなものでもいい。代償もどんなものを賭けてもよし。
能力の基本的なルールは勝ち負けのリスクを平等にしなければならない。しかし、そのリスクが高ければ高いほど負けた場合は自分が苦しむ羽目になる。
「確かに、これはヤバイ能力だな…」
彼は原作を知っているため彼女らの結末は確かに可哀想で、同情するものだ。だが、それとこれとは関係ない。
いくら可哀想だと思っていようが彼女らは無慈悲に容赦無く襲ってくる。
そもそも、こんなよく分からない力を持ったところで果たして魔法少女に通用するのか。
「まぁ…兎にも角にも、俺の住む場所見つけないとな。まず手っ取り早いのは…っと」
彼はルーラ達のいる元へも向かっていく。今の彼にとって住める場所としたら彼処しか無いのだからか。
カラミティのところに向かったところで自殺行為に過ぎない。グールプを組んでいる連中に話をかけて頼んでも確実に怪しまれる。
(早速使うことになるのか…)
ならば私有地を持っており、かつ慢心しているルーラー達でなければならない。ダメだとして追い返されるのなら、ルーラ達を相手に特典として手に入れた闇の力を行為せざる負えなかった。
名前
安立輝明
能力
手持ち
コイン2枚
何かの首輪
など
まだエロについては今の所は無いです。
後々入れていこうと思う。