(バカばっかりだ)
魔法少女になってない頃、彼女が学生の時は成績は優秀であり、周りから褒め称えられていた。
就職活動ももちろん上手くいった。彼女はその優秀な功績で社会に社員として入ることはできたが、使えない者を切って落としていくプランや彼女の性格を上司や他の社員は認めようとしなかった。提案も拒否され、とうとう辞表が出されてしまい、他の企業に移動されることとなった。
彼女は苛立ちを感じ、魔法少女育成計画というアプリに没頭した。なぜ自分の価値観が社会に通用しないのか。
どうして評価されないのかとアプリの携帯を弄っていたものの、ゲームの途中でファブに魔法少女として選ばれた。
彼女は魔法という力を使えばなんでもできると過信していたが、カラミティ・メアリという魔法少女に刃向かったせいで殺されそうになった。
『カラミティ・メアリに逆らうな。
煩わせるな。ムカつかせるな。
オーケー?』
見下した結果、額に拳銃を突きつけられて震えている。彼女は圧倒的な力を前に何も出来ずにただ呆然として見ているだけしかなかった。
(いつか、この女を跪けてやるっ…‼︎)
この屈辱は彼女にとって一生忘れられないものだった。
それからというものの自分の肉の壁を用意しようとルーラは考えた。
そんな中、魔法少女を8人に減らすという知らせになったことからキャンディを多く集めるためになってしまった。まず最初の第一回目にねむりんが最下位となり、魔法少女を辞めることとなった。彼女の能力は他人の夢の中に入り、悪魔を取り払う魔法。しかし、夢の中でいくら悪夢を取り払おうと頑張ったところで、集まるのは夢の中のキャンディだけで現実のキャンディが集まるわけじゃないので現実だと所持しているのは0個だった。端末で成績発表をルーラ達が見ていた後、トントンと扉を軽く叩いている音がする。
たまが出入り口のドアを開いた。
「あの…お邪魔してよろしいでしょうか?」
「誰、ですか?」
輝明は自己紹介をし、屋敷に入っていく。正座をして、事情を話す。
事情と言っても本当のようで実際は誤魔化せれる嘘を喋った。
自分は一人旅行で飛行機に降りたのは良かったもののホテルの場所が見つからず、困っていた最中に君達を見つけた。魔法少女という噂を知っているために彼女らに頼めるかどうかというものだった。
(こいつ、バカね)
ルーラの方は彼のマヌケさに呆れていた。普通旅行する場合は旅行先のホテルを確保するのは誰でも当たり前のことだ。となれば彼の発言からして何も考えずに、無計画な旅行をしていたということとなる。
(ある意味自虐的で、こっちも精神的なダメージを受けるけど…)
だからと言って正直に答えたところで信じれるかどうかなんて無理な話だ。
「本当にすみません。そんなわけで自分は住む場所が見つからなくて…ここに長居させてもよろしいでしょうか?」
「ダメよ」
(まぁ、そうなるよな)
彼の頼みをキッパリと断られる。
いくら食い下がったところで頑固なルーラは話を聞こうとする気はない。
無闇な争いごとを回避するには、このルーラをどうにか話で交渉するしかない。
(ルーラがダメなら、カラミティ・メアリ…いやあの人は絶対ダメだろ。こき使われるだけ使われて最後に背後から射殺されるのが目に見えている。
魔法少女を頼らずに町の区役所にでもいけばいいと思うが…戸籍とかそういうのが全くない時点でどちらにしても怪しまれるからなぁ。
詳しい事情を説明できるわけがない。
ちゃんと言ったところで、その話を理解してほしいなんて絶対に無理だ)
「ん?…ちょっと待ちなさい。なんで、私達の居場所が分かったのかしら?」
「俺は、貴方達を追ってここについただけです。そう説明したはずですが?」
「ついてきた、ねぇ?それじゃあ…こいつのことどう思う?」
杖で近くにいる魔法少女に突き出して、輝明のことについて片翼の魔法少女二人であるユナエル、ミナエルと犬の服をしているたまに質問を投げかけた。
「えっと、本当に住む場所に困っているから?」
「10点!」
「私達を騙して、ここを征服するとか‼︎」
「25点!」
ルーラはため息をついて今度は、彼女の隣にいる水着の少女に向ける。
「スイムスイム!」
しかし、その少女も首を振るだけで、輝明の企みをまるで分かってなかった。
「全く…どいつもこいつもバカばっかりね‼︎」
「あの、何を言っているのか分かりませんよ…俺は貴方達が帰っていたところを追っただけで。こっちは本心で君たち魔法少女に頼んでくれるかなと」
「へぇ、分からなかった?いいや違うわ、貴方は私達の居場所を知ったうえでここできた。私たちについていったって言われてもホテルの予約とか計画性が全くもって低くて疎い時点で、そもそも私達の存在を調べているのかどうか自体が怪しいものだわ。
確かに貴方の言う通り住む場所がないって言う理由もあるけど、本当の目的は別にある。貴方が何を企んでいるのかは知らないけど、そもそも貴方の旅行の話も本当かわからないし」
ルーラは自分が周りよりも優れていて、見下す事が多い。それが原因で他の人に鬱陶しく思われている部分はあるが、人を見極める頭脳に関してはかなり頭が冴えている。クズと言われるほど悪いというわけではない。
(不味いな、絶対これ俺の企みを探ってるでしょ)
「ケースの中は些細なものしか入れておりませんよ。こんな娯楽の道具で貴方達をどうにかする力もありませんし」
ケースの中にはサイコロとチェスの駒、コインが何枚かある。そのほかにも小さい将棋盤などの娯楽道具と衣服だけ。
輝明が持っていた取扱説明書は既に別の場所に隠していた。
(こいつ、本当に)
「分かっていただけもらいましたか?俺は貴方達のことは魔法少女ってだけで他のことは全然知りませんよ」
彼女はリーダーとして自分たちのメンバーが脱落するのだけは絶対に許さないことを彼は原作を知っているが故に彼女の性格はわかっている。
疑問なところは絶対に批判する。
それ故に厄介な相手だった。
(…流石に、俺の思うようにはいかないか。あの言い分が通ってくれれば良かったんだけど…ホント疑り深いな。
見知らぬ人がいきなり住ませてほしいだなんて言われて、怪しまれるのは仕方ないけど。
でも、ここまで言うかな…一応俺が頼む立場だからかなり丁寧にやってるのに、俺の信用ってここまで皆無なのか?
このままだと互いの腹の探り合いになってしまう。住ませてもらうだけでそういうわけにはいかないか…睨み合いになるだけだし、埒があかないし。
あーもうめんどくさくなってきた。
旅行の話も無駄になっちゃうけど…もうネタバレしていいかな?)
「なら、住ませてもらうという話以外はこちらの言っていることは気にしないでください。もうその話は撤回し、こちらの企みの全容を全て話します」
「いっ、いきなり何よ⁉︎急に改まって…ならここで話してみなさい」
突然彼の口が軽くなった。
なにを企んでいたのかというのか、探ろうとする前に輝明自身から口に出すこととなった。
「じゃあ俺が貴方達、魔法少女の魔法を全て知ってるって言ったら?
例えばそうだね…ルーラだっけ?君の魔法はなんでも従わせる力を持っているってこと。条件は命令するときのポーズを崩してはいけない。
たまは穴を掘る魔法
ミナエルは生き物以外のものに変身できる魔法。
ユナエルは生き物に変身できる魔法。スイムスイムはどんなものでも潜れる魔法」
その言葉でルーラ達が驚いた。この男とは初見なのに、自分たちの魔法を喋っている。魔法についてはまだ一言も喋ってないというのに。
「ハァ…これで俺のことを力ずくでも聞き出してくるのかな?」
(どこで私達の魔法を知ったの⁉︎)
「こいつ、なんかヤバイよっ!」
ルーラ側にいるスイムスイムとミナエル、ユナエルが彼を囲む。ルーラは4人に彼をこのまま逃さずに、捕らえて拷問し、知っていることを全て吐き出させるように命令した。
(それじゃあ使うか…)
「こいつを絶対に逃すなっ‼︎」
このままだとルーラの魔法で無理矢理全てを吐いてしまう。だが、彼自身そういうわけにはいかなかった。
だから
「ちょっとばかし試させてもらうよ?」
*****
(今の俺の力だとねむりんを救うのは絶対に無理だ…だからまず最初は俺が生きるために行動する)
転移した時の時間帯ではとっくに魔法少女を半分に分けるという話となっている。
しかも、知らせがあった日の夜。
どう考えても助けるのは不可能だ。
『ルーラの名の下に命ずる!貴方の知っていることを私達に全てを吐け!』
ーーGAME発動
彼がそれを言うと同時に特殊な結界が張られる。
(これがこの能力の…こうなってるのか…)
「⁉︎何でこいつに私の魔法が効かないのよ‼︎」
能力の発動で、魔法少女の攻撃が全て無効となった。
見えないものが輝明を守っている。
ルーラの魔法とたまの魔法も全く通用せず、無傷の状態になっていた。
『このゲームが始まった時、お互いはどんな攻撃も一切受け付けない。
君達も、そして俺も』
「貴方…何者なのっ⁉︎」
だだの人間がこんな力を持っているはずがなく、彼の外見からして男である以上魔法少女というわけではない。
ルーラ達は転移され、ゲームの中に入って言った。
『ルールは簡単だよ。君達は屋敷にある鍵を4つ入手すること。そして、その鍵で各部屋を開けてからこの屋敷から出ていけば君達の勝利。ホラーゲームと言っても、勝利及び敗北条件に命の駆け引きをしない限りは、ゲーム中に命を落とすことは絶対にない』
「ここはどこなの⁉︎」
ルーラが周りを見渡すと家の中にいた。輝明から見てルーラ以外の他の四人も別々に分けて転移されている。なにかの別荘のような部屋に転移されていた。
『勝利条件は君達の内二人がクリアをすること。敗北条件は勝利条件が未達成だった時。
君達が勝ったら、本当のことを全て明るみに話そう。けど負けた場合は、大人しくここに住ませてくれないか?言っておくけど、このゲームが終わった後後に襲おうって考えているけど…敗者が勝者に危害を加えることは絶対にできないからね?制限時間は25分、それじゃあ開始!』
ルーラは屋敷の中を回ることとなった。屋敷は三階まであり、今の所開いているのは風呂場と廊下近くの部屋の二つしかない。階段の方は上りも下りが二手に分かれている。
彼女は早速二階を探している最中に机の下に図書館の鍵を見つけた。
「何よ、楽勝じゃない。この調子で他の3本の鍵も見つけれればいいわね。さっさとこんなこと終わらせましょ」
全ての階を確認し見終えた上で図書室の鍵を使って入った瞬間、空気がおかしかった。
ガタガタと本棚が震え、誰かが歩いている音がする。
「?」
ルーラはその本棚を確かめようとするとなにもなかった。他の本棚も確認しようとしたが、何もない。
(…気のせいなのかしら?)
辺りを見回して、机に散らばっている本をどかす。その本から寝室の鍵が出てきて、入手すると。
「な、何っ⁉︎」
一番奥の本棚の後ろから青い怪物が出現した。
【青鬼】
(何なのよあれっ⁉︎とゆうより、さっき調べてたはずなのに何で出てきたのよ‼︎)
彼女は持っている杖で魔法を使おうとしても、青鬼が追ってくるスピードが早すぎて使うことができない。
「くそっ‼︎」
図書室から出て、上の階へ逃げる。
図書室の鍵を見つけた場所にタンスがあるのを覚えている。
ルーラはそこに入って、逃げた。
「い、一体何なの…どういうことよこれは⁉︎」
輝明からは4つの鍵を探して玄関のドアを出るとは言ったが、あんな化け物がいるとは言っていない。
「あれに捕まったら、まさか死ぬの?こっちに向かってきたし、嘘でしょ…‼︎」
タンスを覗くと、青鬼の姿はない。
なんとか撒くことができた。周囲を見渡してさっきの鬼がいるかどうか確認する。
「警戒は、怠らない方がいいわね…」
彼女は三階にある寝室へと向かい、鍵を使った。
(これで2つ目…あと2つ!)
彼女は寝室に入ると、二つのベッドとマットがある。ベッドの床の色が違っており、ベットを動かすと隠し通路を発見した。
その通路には血で塗られていたピアノと金庫があった。金庫の方は何を表示されているのは分からず、ピアノの方は調べようとしても拭き取るものがない。
(また出てきたっ⁉︎)
調べようとしている時に今度はルーラの後ろから青鬼が迫って来る。手で掴まれるところをギリギリで回避し、ドアを開けて出た。
「もう、イヤっ…‼︎」
ルーラはこの部屋から出て、また逃げる。
(この場所、まさか⁉︎)
さっきの部屋は二階と繋がっており、理解の早いルーラは青鬼から逃げる手口を掴むことができた。一旦三階に向かい、寝室を通り、隠し通路を使って二階に戻り三階に行くというのを繰り返せば撒くことができる。
(よし!これでもう何も怖くないっ‼︎)
金庫の謎解きも成功し、二階の子供部屋の鍵を入手。ピアノの方はなんとかしてハンカチと洗剤を手に入れて血で塗られている鍵盤を拭き取った。
取りこぼしがないか確認し、ドライバーとドアノブ、皿の破片、ライターを入手した。こうして襖の部屋とベットの時のように色が違う壁を発見し、ドアを発見する。そのドアにはドアノブがないため付ける。
入ると部屋が暗いためにライターをつけて明かりを灯す。
「やっぱり長く探し回った甲斐があったわね…あー苦労したわ」
本棚を動かし、牢屋の部屋を見つける。牢屋は開きっぱなしで、鍵がすぐ目の前に落ちている。
だがルーラは
「こんな安い手に引っかかるって思ってるのかしら…」
すぐに牢屋に入って扉を頑丈に締め、地下牢の鍵を入手した。案の定、青鬼が牢屋の部屋に入っていき、ルーラを襲おうとするが、
「どうしたのかしら?ほら!私が目の前にいるんだから襲ってきたらどう?」
青鬼が牢屋を掴み、こじ開けようとするものの牢屋は微動だにせず、青鬼は諦めて去っていった。
(ざっまぁみなさい‼︎)
青い怪物は獲物を諦めて、出ていった。これで4つめの鍵を入手し、近くの地下牢の鍵を使って開けることができたが、
ーーーーひゃぁぁぁぁっ⁉︎
たまの叫び声がした。
しかし、もう四つの鍵で扉を開けたのだからもうゲームをクリアして当然だった。
だが、彼はこうも言っていた。
『時間制限は25分ね』
ルーラはゆっくりと子供部屋を開くと、
「たまっ⁉︎」
部屋にいたたまはルーラが部屋に入って来ると同時に持っている包丁で自分の首を刺した。
「…へっ?」
たまの首元から多量の血が吹きし、ルーラの衣服にたまの血がついてしまう。
「ルーラ、ルーラ」
たまはそう言いながら、狂気じみた顔でルーラを見ながら近づいてくる。たまはみるみると青くなり、青鬼へと変貌する。他のドアからはたま以外にミナエルとユナエルが出てきてルーラを追っている。
「「ルーラ、ルーラ」」
青鬼を撒く道に行こうとしたらそれを遮ろうと青鬼が三階の階段から出て来る。
3人が青鬼に変身し、ルーラの名前を呼ぶ。
「あっあぁぁぁっ…あぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎‼︎来るなっ…来るなぁぁぁっ‼︎」
小さな光が一瞬にしたドン底に叩き落とされた。彼女は発狂しながも青鬼から逃げるしかなかった。彼女は一階に逃げて開くはずのない玄関の出入り口のドアを何回もドンドンと思いっきり叩き続ける。
「もういいわ!降参、降参よ!領地は幾らでも貸してあげる!だから…だからもう、ここから出して‼︎こんなところずっと居たくない‼︎」
ルールの勝利条件として玄関のドアは鍵を4つ集めて閉められたドアを開けなければならない。
その条件は満たしているはずだが、時間制限が原因で開けられない。
迫って来る数体の青鬼がルーラに迫り、襲ってきた。が、ドアが突然鍵が何故か解除され、開けるようになったことで、ルーラは屋敷を出ることができた。
「あ、あれっ?」
後ろを振り返ると、追ってきた青鬼は既にいなくなっている。黒い空間にポツリとルーラと輝明が二人が残っていた。
「早く…早く出しなさいよ‼︎もう貴方の下らないゲームにこれ以上付き合ってらんな「まさかこれで終わりだと本気思っているのか?」…へっ?」
彼は深くため息を吐いた後に、振り向く。
ーーーハイシャノブンザイデ、イノチゴイスレバ…イキテ、カエレルトデモ?
輝明の皮膚の色が青へと変色し、目が大きくなっていく。屋敷はすでに消えさられ、ルーラ一人しかいない。
「はっ、ハハッ…アッハハハハ‼︎」
もう彼女は笑うことしかできない。
彼は青鬼に変貌し、動けないルーラの頭を食べた。
【GAME OVER】
*****
「ルーラ。大丈夫?」
「…」
ゲームから元に戻れば彼女達は無様な姿になっており、足腰が抜けて立っていられない。心の底からかなり恐怖しており、喋る気力はない。真っ青な顔と涙が滝のように流れている。
ルーラは自分の身に何があったのか、考えが回らない。確かに頭を食われて、引きちぎられていた。
体の震えと鳥肌がまだ残っている。
放心として、何も考えられなくなってしまった。
「はい、これで俺の勝ち。約束通りここに住ませてもらうね
言ったろ?勝利と敗北条件で魂を賭けない限りは死ぬことはないって。本当のことを言うけど住む場所は無くて困っていたからここに来たんだ。なんで君たちの魔法を知っているのかは俺の口からは言えない。
別の目的もあるって言うのは正解だけど、それも言えない。言えないことばっかりで、本当にごめんなさい。
で…君は、無事に脱出できたんだね?」
スイススイムの方はゲームにクリアしたものの、勝利条件は二人。よってルーラ達は負けたということとなる。ミナエルとユナエルの姉妹は彼に怯えており、たまは何が起こったか分からず気絶している。
「で、どうする?今度は君が僕に吐かせるのかい?他の四人は再起不能だけど」
スイムスイムが一人だけでも勝っているが勝利条件は二人がさっきのゲームをクリアするということ。よってチーム全体で敗北したことにより、ルーラ達は輝明に手出しができない。
「ルーラが言ってた…何よりも強い敵は何よりも必ず討ち滅ぼさなければならない敵である」
「で?それで彼女よりも強敵な俺を葬るつもりか。でも君は俺を殺せない。
なんでそう言い切れるかって?
確かに君は青鬼のゲームクリアはした。
でも、勝利条件が未達成で敗北した君達は僕を殺すことはできない」
こうして、ルーラがゲームに敗北したことにより輝明は住まうこととなる。奥の部屋を使わせてもらい、そこで寝泊まりすることとなった。
「あと、僕の方は住ませてもらっている以上協力はするよ…その機会があればだけど」
この陣営のうちルーラが先に脱落する。魔法少女育成計画にてねむりんの次に敗北する者だ。
どの道彼女は次の日には死んでしまう。
彼女の思いとは裏腹に。スイムスイム達による裏切りという形で、命を絶たれてしまうのだから。
ルーラを助けようと思っても、どの道当選発表で他の魔法少女が犠牲になる。結末を知っているとしても、この力で彼女の死を回避するのは酷なものだったから。
*****
「一応、俺の保身は以前問題無しか。この説明書どおりにやったおかげでうまく言った」
取扱説明書を隠していた場所はケース隠し入れに入っていた。その説明書はちゃんと読んだものの、本当にゲームが危険かどうかも分からなかったために実践してくれる人もおらず、彼は本番ぶっつけで使った。
「結局何事もなくゲームは正常に動いていた。ゲームも俺がしていたものがそのまま再現しちゃったし…結局のところ、これのどこに呪いがあるんだ?」
(でも、呪いの力って感じでも無かった。実際にホラーゲームを提供して、参加した魔法少女が死んでしまったって言うわけじゃない。ゲームオーバーになっても命の駆け引きじゃないんだからこうしてあの子達は生きて戻って来てるし。たしか、取扱説明書に必要最低限の内容は記載されていたけど、他にも色々あるのか?)
神からは呪いの能力であると言っていたが、それが何なのはか聞かれていない。
「呪いって神は言ってたけど、全然問題ないじゃないか。あと…ルーラの件は流石にやり過ぎたから後で謝っておこうかな」
彼は衣服を着替えようとすると、目が眩んでしまう。
たまが部屋に入ってくるのをは見えたが、彼女が様子のおかしい輝明に驚いて、身体を支えて叫んでいる。
しかし、輝明はたまが心配になっているのは見てわかったが、何を言っているのか全く聞こえてなかった。
(あれっ、おかしいな。俺ってそんなに体力なかったっけ?しかもたまの声が聞こえないし…)
「ゲホッゲホッ‼︎」
彼の喉が苦しくなり、額に手を当てると暑くなっている。
(熱?なんだか…目がぼやけて)
彼は意識を失い、布団の上で倒れてしまった。
彼のケースにあった手鏡に彼の姿が写っており、黒いオーラが輝明の身体を取り憑いている。
どんなゲームでも良し。
テレビゲームなどだと空間を作ってくれる。
ただし、必ず勝ち負けで勝負しなければならない。
勝者の望みはこの力によって具現化される。
なお、敗者は次のゲームで勝たない限り勝者に攻撃することができなくなる。
ゲーム【青鬼】
難易度☆☆☆〜☆☆☆☆☆☆
地下無しで屋敷内だけ。
ルーラ達5人を一人ずつ分けて、青鬼から逃げて鍵を集めて玄関のドアを開けて屋敷から脱出する。
(謎解きはピアノの謎解きと金庫【子供部屋の鍵】
ハンカチ、洗剤、ドライバー、ドアノブ、ライターとかのアイテム集め
牢屋まで
ちなみにアイテムは最初から散らばっている)
今回は☆☆☆にてゲーム開始
図書室、寝室、子供部屋、地下牢の鍵を入手し、その部屋を開けてから玄関のドア(四つのドアを開かないと玄関のドアは開かない)を開くとクリア
ミナエル(初見殺し図書室)
ユナエル(初見殺し図書室)
たま(牢屋でゲームオーバー)
スイムスイム(ゲームクリア)
ルーラ(牢屋+鍵入手まではクリア。ただし、余りにも慎重過ぎて時間切れ。後半の方はオリジナル)
ねむりんの方は救う手段がない。
能力が能力だから、流石にどうにもできない。
ケースの中
(コイン、悪魔の駒、サイコロ、彼の衣服、将棋、能力の取扱説明書、隠し入れ用のケースなど)