スバエミが理由をつけていちゃいちゃ()するだけのお話。どうしてこうなった。


※毎度のことながら、キャラ崩壊注意
※プレアデス編終了後を想定。妄想とこじ付けしかないので注意。
※pixivの方にも投稿してます
※コメントや感想、評価など励みになります。


追記(2016/12/8)
六章17なんて無かったんや(白目)

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瘴気に犯されて

 くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃと淫猥な水音が、静かな部屋の中に響く。口に咥えた熱をもつモノは、彼の昂ぶりを映してかよりいっそう熱を孕み、硬度を増してゆく。最初は困惑していた口での愛撫も、いつの間にか慣れてしまっている自分に思わず苦笑。唾液を絡ませた舌で、熱さを湛えた竿の先から裏の筋をなぞって根元まで満遍なく舐め上げれば、愛撫を受ける彼も切なげな喘ぎを漏らす。

「エミリア」

 真上から降ってきた声は、愛しい彼のもの。そしてそれは、二人の間での一種の符号でもある。その意図を察した私は、四つんばいのまま彼に臀部を向けて、愛撫されたわけでもないのに既に濡れそぼっているそこを彼に見せる。幾ばくもない後に、そこには熱く滾る彼の肉欲の権化が押し当てられて、そのまま一気にそれが入り込んでくる。狭いナカが、熱く硬いモノで押し広げられていく感覚と胎内を制圧してゆく圧倒的な存在感に、思わず切なげな吐息が漏れる。意識の過半が彼とその肉欲の塊に向けられていく中で、ふと、彼とこのような夜の日課を繰り返すことになったきっかけを思い出した。

 それは、監視塔での絶望的な戦いを終えた後のこと。『試験』を乗り越えるためにはどうしても必要だった、魔女の祠に封ぜられた嫉妬の名を冠した魔女の遺物。危険だと皆に説得されながらも意志を曲げずにただ一人祠へ赴いたスバルは、その役目を完遂した。結果として、レムを目覚めさせることはできなかったものの、彼女や他の『眠り姫』たちを揺り起こすためには重要な、魔女因子と権能の力についての情報を手に入れることができた。道中なかなか大変ではあったが、なかなか上々の成果を手に入れることができた。

 そこまでであれば良かった。いつもの通り、スバルは危機を打開するために危なっかしくもすごーく頑張ってそして私達を助けてくれた、それに感謝の念を送ることは当然で、危ない橋を渡っても無事に戻って来てくれた彼に安堵して。だが、異変はその後に生じる。彼がベアトリスに触ったとき、彼女の表情にさっと険が走った。ベアトリスはスバルにその場から動かないように厳命して、そのまま彼とのマナの循環を確かめるかのような挙動を見せる。そうして皆が走った緊張に不安を覚え始めたときに、彼女は端正な顔立ちを青褪めさせてまたしても一行を絶望に突き落とす一言を放った。

『……最悪なのよ。スバルのオドが汚染されてるかしら』

 ベアトリスの話では、原因はわからないもののスバルの中のオドが汚染されている、とのことであった。勿論、その汚れたオドから形成されるマナも邪なものを孕んだ瘴気となっていて、ベアトリスの体にも毒なのだと。そしてなにより、そんな状態の彼に、いつ何が起こっても不思議ではないということ。それを聞いたとき、視界が真っ暗になったような感覚を覚えたものだ。

 幸い、彼の身にすぐに何かが起こるようなことは無かった。ただし、汚染されたとはいえオドはオドであり、一定のマナを――この場合は瘴気であるが――形成することに変わりは無い。つまり、瘴気を誰かが引き受けなければならなかった。普段スバルのマナを摂取して爆発を防いでいたベアトリスは彼女が存在するのに最低限度のマナを瘴気から中和して取り出すので精一杯であり、誰かがスバルの体内で形成された瘴気を回収しなければならない。となれば、瘴気を浴びてもへっちゃらな上に一定のマナ運用技術もあり、そしてなにより彼の主であり彼を大切に思う私がその役回りを引き受けるのは当然のことだった。

 他の皆を置いて、対応を協議するために急いでロズワールの下へ向かった私とスバルとベアトリスは東方領主会議を丁度終えたところのロズワールを捕まえて、四人で話し合いを設ける。しかし、出た結論はとんでもないものであった。

『汚染されたオドが体内にある、そーぉれが何を引き起こすか、正直わーぁたしにもそれは図りかねます。いつ何が起こってもおーぉかしくは無いでしょうね。となれば、一刻も早くその汚染源を抜き取るのが上策というもの』

『ロズワール! それ以上はいけないかしら! まだ二人には早いのよ!』

『そーぉはいうがね、ベアトリス。スバルくんがどれ程危ない状態なのか、君が一番よーぉくしってるんじゃなーぁいのかーぁな?』

『そ、それはそうかしら。でも、流石に不味いのよ』

『そうかーぁな? 二人は既に、そうなってもおかしくはないんじゃないかーぁな?』

 間延びした口調が、私とスバルとベアトリスの間に横たわる緊迫した空気とどうにもかみ合わずに、結果またしてもロズワールの信用が下がることになったのはさておき、ロズワールを制止しようとしたベアトリスは逆にロズワールに丸め込まれる。一体、この二人は何を話しているのだろうか。

『お願い、ベアトリス。わたしはスバルを助けたいの。何でもいいから、可能性があることなら何でも教えて』

『ほーぉら、エミリア様もこう言っていることだし』

 私がベアトリスに教えてくれるように頼むと、ロズワールがわが意を得たりとベアトリスに詰め寄る。その剣幕についぞ観念したのか、ベアトリスは口を噤み、好きにしろといわんばかりに不機嫌そうにそっぽを向いた。それを見たスバルがいい子いい子といわんばかりにベアトリスの頭を優しく撫でて、不機嫌な彼女の表情も少し綻びを見せる。そうやって暖かい空気が一瞬流れるも、次の瞬間には先ほどの問答の目的を思い出して再びロズワールに向き直り、視線で先を促す。了解したといわんばかりに彼は頷いて、先を続けた。

『まーぁ、要は少しでも早く汚染源を抜き取ること。ベアトリスの話ではオドを汚しているものも、瘴気が形成されるときに少しずつ出てきて全体としては少しずつ減っているそーぉだ。なら、少しでも多く瘴気を抜き取れば、スバルくんの危機も遠のくというもーぉの』

『……なら、そのためにはどうしたら良いの?』

 ロズワールの迂遠な物言いに、思わず険の篭った先を促す言葉を突きつけてしまう。しかし、ロズワールはその言葉に気を悪くした風でもなく、その一言を紡いだ。

 ――それが、とんでもない爆弾であるということを知っていて。でも、心の底から楽しげに。

『簡単な話です。エミリア様とスバルくんがまぐわえばいい』

「ふぁっ……」

 回想は、彼が抽送を開始したことで中断させられた。激しい突き入れに思考はだんだんと犯されて彼のことしか考えられなくなっていく。パンパンという躯がぶつかる乾いた音と、ぐちゅぐちゅという水音が夜の屋敷の中に響いて、耳殻すらも犯されているような心地がして来る。体中を暴れまわるびりびりとした感覚に耐えられず、手の両方で強くシーツを掴み必死に快楽に抗う。それでも、思わずあられもない艶かしい喘ぎ声を挙げてしまうのは、仕方がない。

「やぁ……だめっ………あぁ……すばるぅ」

 せめてもの抵抗として彼に抗議の声をあげても、彼は抽送をより一段と激しくするばかりで全く取り合ってくれない。益々強くなる刺激に思わず達しそうになりかけたとき、彼はふとその身体を動かすのを止めた。同時に、身体を這い回っていたじんじんとした感覚も消失し、高みに追いやられようとしていた昂ぶりもどこかへ消えてゆく。

「すばる……?」

 思わずもれ出た呟きは、自分でも驚くほどに淫靡で、彼に媚びるようなものを孕んでいて、そしてなにより寂しげだった。その呟きにスバルは苦笑しながら言葉を返す。

「や、エミリアにあお向けになってもらおうと思って。でも、なんつーか、そんな声出されちゃうと男冥利に尽きるというか」

「……スバルのおたんこなす、あんぽんたん、とーへんぼく」

 蓋を開けてみれば、何のことも無い理由。彼が付き入れを一時停止しただけだったのに、そんな寂しげな声を出してしまった。照れ隠しに放った一言は、しかしよりいっそう彼を――正確には彼の分身を――強くするだけに終わる。一度愛しい彼のモノを抜いてからごろりとあお向けに寝転がると、彼はそのままわたしに覆いかぶさり、硬さと熱を湛えたままのそれを一息に挿入する。

「――――っ」

 今度は、はしたない声を挙げることを我慢できた。でも、だからといって彼が責めを緩めてくれるわけではない。再び容赦の無い抽送が始まり、終わりの見えない快楽に理性はどろどろと溶けてゆく。

 そうしてどれほど責められたのか。よりいっそう彼の動きが激しくなる。またしても強くなった刺激に身悶えしながらも、幾度と無く身体を重ねてきた経験から、そろそろ彼の限界が近いことを察知する。

「エ、ミリア……そろそろ、出ちまいそうだ」

「……あぁっ……うん……出して、スバル。……ちゃんと、胎内に出して」

「……だけどっ……それは」

「……ん……んぁ…だ、いじょぶ……だから」

 もう何度目になるかも解らない問答を彼と交わす。確かに、もし万が一にも出来てしまったらとんでもない大騒動になってしまうだろう。でも、幾度と無く彼に説明してきたとおり、寿命を反映してなのかエルフの生理周期は大変長く、大体年に一度しか妊娠の条件は整わない。今年の分は彼とこのような関係になる前に来たのだから、来年になるまでは、絶対にそうとはいえないけれど子宝を授かる可能性は大変低いと言える。それでも、何処かためらいの色を伺える彼が外に出してしまわないように、両足を彼の腰に回して、万一にも彼がその分身を外してしまわないようにする。それを受けて、ようやく覚悟を決めたのか彼はこれ以上はできないだろうという程に激しく腰をわたしに打ちつけ始める。

「……ああ…エミ、リア……イクぞ……」

「……うん……来て……スバル」

 息も絶え絶えに、スバルはその一言を搾り出す。わたしが返事を返して幾ばくも無いあとに、ひときわ彼の熱く固いそれが大きくなったかと思うと、そこから熱い迸りが注がれてくる。同時に、わたしに覆いかぶさっていた彼が、荒々しく唇を合わせてくる。その法悦に、既に絶頂寸前まで昂ぶっていたわたしの躯もついにはるかな高みへと追いやられる。びくりびくりと何度も身体が痙攣し、浮遊感と共に意識が何処かへ飛んでいきそうになるのを必死に堪える。やがて絶頂が落ち着いて、お互いの熱がいくらか冷めた後にも、わたしたちはお互いの唇を貪りあっていた。

 ロズワールの主張は、要約すればこんな感じになる。手っ取り早くスバルから汚染源を取り除くためには、より多くの汚染されたマナを吐き出させれば良い。吐き出させる方法の一つは、ベアトリスがしていたように、また彼のオドが汚染されてからはエミリアが担っていたように手など肌に接した状態で特殊な制御をしてマナを取り出すというもの。しかし、方法はそれだけではない。曰く、男性の精には彼自身のマナが多く含まれている。曰く、その裏返しとして精を作るためにはマナを吐き出す必要がある。曰く、ただ吐き出すよりも女性とのまぐわいで吐き出すほうが、吐き出すマナは多くなる、云々。ならば、毎日のように女性がスバルとまぐわって、彼に精を吐き出させればよい。それが、彼を救うのには一番良い方法である。

 まぐわう、という言葉の意味が解らずに、さりとてその部屋の誰も教えてくれなかったので、フレデリカに尋ねに行き、そこでまた一騒動というとんでもないことも有ったが、それはさしあたり意識の外に置く。ともかく、ロズワールの主張はこんなものだった。もっとも、ベアトリスに言わせれば女性とまぐわうことで云々というのは話者と同じくどうにも胡散臭いらしいが。

 当然、誰よりも烈火のごとくスバルは反対を表明した。王になるかもしれないわたしの身体は、そんな軽率に扱っていいものではないと。彼が汚していいものでは決してないと。けれど、その意見にもっとも強く反対したのもまた当の本人であるわたしだった。これまで幾度となくわたしたちを助けてくれた彼に対しての恩義と、絶対に彼を失いたくはないという強い気持ちが、彼に出来る限りのことをしたいという想いとなって、当の彼と激しく衝突する。喧々諤々の議論に決着をつけたのは、それまで静観を決め込んでいた陣営の後援者だった。

『とりあえず、エミリア様がその純潔を失う形でない交わりで、吐き出させてみて、その効果を確かめてみてはいかがでしょーぉうか』

 今から考えれば全く妥協点でも何でもなかったが、数刻にわたる激しい議論で疲れきっていたわたしたちは一見妥協点のようにも見えるこの意見に飛びつき、その日の夜に始めてわたしは彼の分身に触れたのだった。そのときの衝撃と、触れた手に感じる硬さと熱は今だに忘れられない。翌朝、彼の状態を確かめたベアトリスがその効果を認めたときに、彼とわたしの交わりはめでたく習慣と相成ったのだった。そして、毎日のようにそれを繰り返していけば、やがて間違いというか関係の進展が起こるのも、また必然だった。当然の話だ、彼とて18才かそこらの立派な青少年なのだ。彼の理性が人並みはずれて堅牢であることは確かであるけれど、さりとて彼自身が性欲を持て余していることは変わりなく、さらに言えば堅牢な理性によって抑圧されてきた欲望は、一度解き放たれてしまえば逆に何者にも縛られずに彼とわたしをその欲望の虜にしたのだった。

 月明かりが部屋の中に差し込んで、一糸纏わぬ彼とわたしを照らしている。幾度かの交わりの後、彼のほうは先に眠ってしまったらしい。彼のほうが激しく動いているとはいえ、いつもはわたしが先に眠りについてしまうのだから珍しいことである。こうして彼の安らかな寝顔を見ていると、今このときは彼の安らかな寝顔を私一人が独占しているのだという昏い優越感が、だんだんとわたしの心を占めるようになってきて、慌ててその暗い感情を振り払おうと頭を振る。

 変わりに思い返すのは、いつからわたしは彼のことを好いていたのだろう、という素朴な問い。ロズワールに示された解決策を理解したときにも、あるいはその夜に彼の部屋に入ったときも、羞恥や未知のことへの恐怖というものは有れど、嫌悪といった感情は一遍たりとも湧いてこなかった。――きっと、リーファウス平原で彼の偽らざる想いを聞いてから。あるいはもう少し先、聖域の冷たい墓所で彼の熱い想いに触れてから、きっとわたしは彼を特別な存在だと思い、いわく言いがたい想いを抱いていたのは事実だ。けれど、その感情にすぐに名前を付ける必要を感じなかったし、そもそもが確たるものとはいえ、まだまだエミリアの心の中では小さく、差し迫った今すぐに考えるべき問題ではなかった。しかし、その小さくとも確たるものであった種火は、一気に燃え上がった――夜な夜な交わされるようになった、彼との逢瀬で。

 身体を重ねるたびに、あるいは彼の精を浴びるたびに、だんだんと彼への想いは強く燃え上がってゆく。それこそ、この身を焦がさんばかりに。彼のそばに居たい、彼ともっと繋がりたいなどというあさましい欲望が果てもなく湧いてきて、エミリア自身この感情をもてあまし気味である。あまつさえ、契約者であるベアトリスやスバルの心の一部分を決して離さずに掴み続けているレムなど、わたしには決して持てない関係性を持つ人たちに強い嫉妬心を覚えるようにまでなってしまったのだから、本当にどうしようもない。ともあれ、身体は疲労を訴えて、左右の瞼は重く今にもくっつきそうである。彼のそばに寄り添って、そのぬくもりを至近で感じながら、夢の世界へと落ちてゆく。彼と共に見る夢はきっと幸せなものだろうと、満たされた心で眠りに落ちた。

 ――だから、エミリアも他の皆も気付かない、気付けない。スバルに寄り添って眠るエミリアの影が、ひときわ暗く黒く澱んでいることに。今はただ安らかに眠るスバルがその影を見れば、いつかの聖域で遭遇した嫉妬の魔女の影を思い出してしまうであろうことも。――今は誰も知る由も無いことであった。


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