昼下がりに起きた騒動のあらましは以下の通りだ。
度重なる強化で元々人間が耐えられる力の保持制限を突破していた俺の肉体は、既にぼろぼろになっていたらしい。
それを支えていたのが半神の部分で有り、今回力を開放したのが呼び水となり全身を神の肉体として再構築した。
更に神としての地力が異様に高く、信仰を主たる源泉とする東洋の神と言うよりは単体で存在し得るだけの力を持った亜神に近い存在となったらしい。
なので信仰が無くとも神として存在し続ける事が可能だ。
因みにそれが解った途端、妹紅にせがまれて神奈子と諏訪子も強化する事になった。
本人達は有りの侭の神で居たいらしかったが妹紅の「あえなくなるのは、やだよぉ」と言う涙目プラス上目遣い攻撃を喰らって敢え無く撃沈。
何だかんだ言っても愛されてるじゃないかと、心が温まるワンシーンだった。
ここで終わればイイハナシダナーで済むのだが、この時開放した神力や霊力や妖力が半端では無かったらしく、一大事かと勘違いしたレミリア達と萃香と幽香が駆け付けてきた。
全員戦闘態勢で来てくれた事は嬉しいんだが、事情を説明したらジト目を向けてくるのは止めてくれ。
フランと萃香は凄いと褒めてくれた。
思わずむぎゅむぎゅした、反省はしていない。
とまぁ、そんなこんなで騒動も一応の片が付いた。
後はのんびり夕食を楽しみ寝るだけ。
……だったのだが今日はイベントが目白押しだったらしく、一日の最後を締め括るに或る意味相応しいイベントが待ち構えていた。
「んっ、ちゅっ、ケイ、ケイ……っ」
寝床に就いて暫く経った頃、襖を開けてやって来た影。
金色の髪を靡かせた最愛の女性が、一糸纏わぬ姿で俺の布団に潜り込んできた。
それだけなら別に何ら問題は無いのだが、一つ気になる事が有る。
艶やかな髪に巻かれた赤いリボン。
普段ルーミアの力を封印している筈のこのリボンが、大人形態で在る今も髪に巻かれているのだ。
「ルーミア、封印は、んっ、どうした?」
「ちゅっ、ちゅぷっ、れろっ、んんぅ、解けちゃったわ。それよりケイ、身体が火照って、堪らないの。私が壊れちゃう前に、ケイが壊して?」
情熱的なキスの合間から得られた答えは半ば予想出来ていたもの。
考えられる原因は幾つか有る。
まず、昼間。
俺が開放した馬鹿みたいな力に中てられた事で封印に何らかの影響が出た、或いはそれがルーミア自身に干渉した。
次に思い付くのは封印自体が長い年月の中で劣化しており、偶然今日限界を迎えた。
最後に、ルーミア自身の妖力が封印を上回った事でそれを打ち破った。
個人的には最後を推したい。
まぁ、原因を探るのは後にしよう。
当面の問題は何らかの要因で発情したルーミアへの対処だ。
──まぁ、今は久し振りにルーミアの身体を存分に味わうとするか。
取り敢えず難しい事は後で考えよう。
据え膳食わぬは男の恥。
首筋を舐め上げると、ルーミアはぞくぞくと歓喜に打ち震えながら仰け反る。
舌先が捉えるのは汗に依る塩っ気と僅かな甘味。
発情した雌の香りが喉から鼻に抜け、俺の雄を目覚めさせた。
「ふぁっ、あ、ケイ……っ、あ、あ、あぁんっ、熱いの、ケイの逞しいおちんちん、私の中に入りたがってる……♪」
艶めかしく腰を揺らして秘裂を亀頭に擦り付け、淫蜜を舐る様に肉棒へ染み込ませていく。
既に限界まで反り返ったそれを淫唇の中央に宛行い、ゆっくりとルーミアが腰を落として行く。
カリ全体が埋没した辺りで、一度身体を大きく震わせる。
早くも絶頂を迎えた様だ。
「────っ、ま、ぁ、あぁっ! んぁっ、あはぁ……っ」
「何だ、もうイったのか?」
「だって、ケイと一つになれる、って考えただけで、っ、んんっ! あはっ、おかしくなりそうなくらい、嬉しいの、あっ、んはぁぁっ!」
いじらしい言葉を口にしながら身体を巻き付けてくる。
その間も妖艶に蠢く秘裂はゆっくりと肉棒を飲み込んでいき、程無くして互いの肌がぴたりと触れ合う。
汗ばんだルーミアの身体がひやりとした感触を伝えてくる。
一番深い所へ到達した肉棒を、容赦無く膣壁が締め上げてくる。
不規則に締まる事から察するに、何度も小さくイっているらしい。
「はぁ、あ、あんっ、あっ、あぁ、んぁぁっ、はぁ……んっ! あ……っ、すご、ケイぃ、ケイぃ……っ!」
「どうした、まだ入れたばかりだろ?」
「も、もう私、ダメなの……んんっ、ケイに抱かれるのが嬉し過ぎて、あっ、頭っ、ダメになりそう……っ、あ、あぁっ、やぁっ、中で、中でビクビクしちゃやだぁ……!」
甘い声で囁きながら快楽の波に浚われて行くルーミア。
果たして動いたらどうなるのか。
好奇心に負けた俺は軽く抽挿を始めた。
「ひゃ、あっ、あぁぁ──っ! あ、あっ、んぁぁぁぁ────っ! やぁっ、やらぁっ、やめ、やめぇっ、イってる、イってるからぁぁぁぁっ!」
にゅぷっにゅぷっ、と卑猥な感触と共にカリが淫蜜を掻き出して行く。
それに合わせる様に膣内がきゅぅぅっと締まり、ルーミアの絶頂を教えてくれる。
理由は解らないが、抱く度に感度が上がっている様だ。
ならば駄目押しに、とルーミアへ『不死の標』を発動させる。
再生力の増加が齎すのは不老長寿だけでは無い、生物の「殖える」と言う本能を強力に刺激してくる。
言わば媚薬を体内で生成している様なものだ。
ならばそれを絶頂中に味わえばどうなってしまうのか。
「くひっ、ひぃっ、いぃぃぃぃ──っ!? ぃぁっ、あっ、あがっ、ぁ、あぁ────、あ────! あぁ、あっあっ、あ……」
両足を爪先までピンと伸ばした後、ぷつりと糸が切れた様にルーミアは頭を左肩に預けてきた。
数十倍に膨れ上がった快楽が脳の神経を焼き切ったらしい。
時折びくんと強く身体を跳ね上げて失禁する愛妻の姿に愛おしさが込み上げ、自然と笑みが零れていた。
「お漏らししながらイクとは、なかなか淫乱だな?」
「うぁ、あ、あぁ……」
イヤイヤと首を振る様に舌先で肩口を叩いてくる。
どうやら幽かに意識は繋がっている様だ。
そんな方法で意思を伝えてくるルーミアを優しく抱き締め、耳元で囁いてやる。
「安心しろルーミア、イキ過ぎて死ぬ事は無い。さっき『不死の標』を使ったからな。だから存分にイキ狂って良いぞ」
「あ、ぅ、ぅぁ……!?」
背中に回した手を柔らかな尻にずらし、少々乱暴だが鷲掴みにする。
手の中でむにむにと形を変える白い肌と肉が何とも言えない淫猥さを醸し出す。
最後の抵抗とばかりにルーミアが舌先で鎖骨を舐め上げてくるのを無視し、俺は腰の抽挿を再開させた。
「うぁ、あぁぁああぁぁっ、あぁっ、あ、あ──っ、あぁ──、ぅぁっ、ぁあ────っ♪」
目を裏返し口の端を嬉に歪め、いやらしくも美しいアヘ顔を披露するルーミア。
恐らく瞼の裏ではどの祭りよりも激しく花火が打ち上がっている事だろう。
肉棒を引き抜く動作に合わせ、秘裂からは絶え間無く潮が噴き上げ続けている。
鈴口を子宮口に強く押し付けたままルーミアの腰をかくかくと左右に振ってみれば、面白いぐらいに膣壁が肉棒を締め上げてくる。
首に回された手に握力は無く、だらしなく愉悦に歪む口元からは赤子の様な意味を成さない音が漏れ出ていた。
「あっあっあっ、ぅっ、あ、あぅ──、ぅっ、う、ぁぁ、あ──♪」
「気持ち良いか、ルーミア?」
「あぅっ、ぅっ、うぅぅ、ぁ、あぅ♪」
「流石に聞こえて無いか。さて、ここらで一度失神させないと本当に壊れてしまいそうだな。壊れてしまったルーミアも、それはそれで可愛いとは思うが」
布団の上を転がりルーミアを組み敷く。
殆ど条件反射なのか、細い両足が俺の腰元を捉え肉棒が抜けない様に身体を密着させてくる。
そんな愛らしい嫁さんに優しく口付け、寄り一層腰の動きを激しいものへ。
ぱちゅんっぱちゅんっ、と淫靡な水音が鼓膜を揺らしてくる。
子宮口は吸盤の様に亀頭を捉え、精子の到来を今か今かと待ち構えている。
「あっ、ぁ、あ、あぁ、っぁ、あぁっ、あぁぁ──っ、あっあっ、んぁぁぁ────っ、ぅっ、ぅ、ぅぁっ、あ────っ♪」
一際高く鳴いたのに合わせ子宮に精子を注ぎ込んでやる。
溜まっていたのは俺も同じらしく、いつに無く強い勢いで射精が続いた。
胎内を灼かれる快楽に、ルーミアは悲鳴を上げて意識を手放した。
「きひぃっ!? ……………………ぅ、ぁ」
全身から力が抜け、ずるりと回されていた両腕が布団に落ちる。
ひゅー、ひゅー、と谷を抜ける風の様な吐息が漏れている。
……少々飛ばし過ぎたか?
だがまぁ、ルーミアが可愛過ぎるのが悪いんだ。
責任転嫁した所で再び体位を入れ替え、ルーミアを身体の上に抱きかかえる。
くてっ、と力無く凭れ掛かる柔らかい身体をそっと抱き締めれば、石鹸の香りが鼻をくすぐった。
ルーミアが回復するまで、暫くはこうしてのんびり抱き付いているとしよう。
「……ん、ぁ……」
二十分程経った頃、ルーミアが小さく身動ぎをした。
薄く開いた瞼から覗く紅い瞳が俺を捉え、三日月の様に細くしなる。
「ふぁ……ケイだぁ……♪」
「おはよう、眠り姫」
「えへへ、おはよぉ……ん、ケイぃ、おはよぉのちゅぅ、しよーよ♪」
どうやらまだ半分夢の中らしい。
大人形態にしては珍しくデレデレの甘えん坊状態だ。
溶けたアイスクリームの様にとろとろの笑みを向けてキスをねだる姿に、思わず胸が早鐘を打ち鳴らす。
誘われるがまま、その麗しい唇に吸い寄せられた。
重ねた唇の隙間を埋める様に、互いの舌が伸び、絡み合う。
こくこくと白い喉を鳴らして唾液を飲み込む様は幼気ながらも酷く妖艶だ。
「んくっ……ぷはっ。えへへ、ケイだいしゅき♪」
いつかの様に、にへらぁと見ているこちらまで溶けそうになる笑みを浮かべる。
昔はこの笑みが見たくて、色々と走り回っていたんだよな。
懐かしさに意識を飛ばしていると、自然に手が頭に伸びていた。
優しく髪を梳いてやる度、ルーミアは嬉しそうに、はふぅと息を漏らす。
このまま朝までまったりするのも悪くは無いな、と思った辺りで腕の中のお姫様が漸く目覚めた。
「んぅ……ふぁ……、ケイ?」
「おはよう、眠り姫」
再度同じ言葉を掛けるが、込めた意味は少し違う。
ルーミアは俺の腕に抱かれている事に気付き、次にどんな態勢で居るかを認識し、それでもまだ夢を引き摺っているのか多少混乱した様子を見せた。
「え、あれ、夢?」
「いや、現実だ。……久し振りに甘えん坊将軍なルーミアを見れた。相変わらず可愛かったぞ」
「……わ、忘れなさいっ、い、今すぐ!」
寝ぼけていた時の言動を思い出したのか、途端に顔を真っ赤にして頭をぽこぽこと叩いてくる。
が、残念ながらその程度の衝撃では記憶は飛ばない。
答える代わりに、俺は微笑みを向けながら細いその身体を抱き締める。
初めは抵抗していたルーミアも、次第に力を抜いて身を預けてきた。
「……もう、ケイはズルいわよ」
「ルーミアが可愛過ぎるのがいけない。それに、こんなに素敵な嫁さんの事を忘れるなんて出来ないだろ」
「最近まで忘れてたじゃない」
「だから誓ったんだ。もう二度と、大切な思い出を忘れはしないと。どんなに満たされて居ても、俺はルーミアが居ないとダメみたいだからな」
「……ばか」
ぽつりと零れ落ちた言葉を掬い上げる様に、柔らかな唇を塞ぐ。
触れ合うだけの、軽いキス。
すぐに唇を離すが、ルーミアはそれを追い掛けてきた。
再度、互いの影が重なる。
いつの間にか頭を掻き抱く様に回された両手が、俺を掴んで離さない。
長い時間を掛け、やがてゆっくりとルーミアが唇を解放した。
その顔に浮かぶのは穏やかな微笑み。
「ね、ケイ。今度はゆっくりしましょ? 壊れるくらい乱暴にされるのも良いけど、今はケイを深く感じていたいの……ダメ?」
可愛らしく、こてんと首を傾げる。
どんな動作でも愛らしく思えてしまう辺り、俺はこの娘が心の底から好きなのだと改めて気付かされる。
ダメな事なんて一つも無いさ、と呟いて俺は腰をゆっくりと、本当にゆっくりと動かし始めた。
膣内の襞を一つ一つなぞる様に、肉棒を滑らせていく。
「んっ……ケイ、私ね、世界で一番ケイが好き」
「俺も、世界で一番ルーミアが好きだ」
「あはっ、嬉しい……二人一緒ね?」
「あぁ、お揃いだな」
「……ケイに逢えて良かった。だって、毎日がこんなに楽しくて幸せなんだもの。昔の私は、世界がこんなに鮮やかだったなんて、知らなかった……」
「なら、これからが大変だな。俺はルーミアをもっともっと幸せにしてやると決めたからな、もしかしたら幸せがいっぱいになって溢れるかもしれないぞ?」
「なら、その分の幸せは皆にお裾分けしないとダメかしら?」
視線を交わし二人でくすくすと笑い合う。
例えどんな未来が待っていても、ルーミアと二人なら乗り越えて行ける。
どうやら同じ事を考えていたらしく、抱き締める腕に力を入れたのは同時だった。
その事に、また二人で笑い合う。
「ケイ」
「ん?」
「好き。大好き」
「俺もだ」
「やだ。ちゃんと言って?」
「ルーミア、好きだ。この世界の誰よりも、ルーミアを愛している」
「ふふっ、良く出来ました♪」
背中に回されていた右手が解かれ、俺の頭に伸びる。
「っぁ」
「ケイ、どうかしたの?」
「い、いや……撫でる事は有っても、誰かに頭を撫でて貰う事は余り無いからな」
ぽふりと頭に乗せられた掌から、暖かいものが染み入ってくる。
心を安心が包み込み、無条件に甘えてしまいたくなる。
これは危険だ。
妹紅や幽香にも頭を撫でられた事は有ったが、それらとは違う何かが胸に渦巻いている。
ただ撫でられているだけなのに、絶対的な安心感と充足感で満たされていく。
ルーミアはそんな俺の胸中を知ってか、撫でる動きを止めようとしない。
「ぅぁ、ま、待ってくれ」
「どうして?」
「こ、これ以上されたら頭が変になってしまいそうだ」
「ふふっ、別に構わないわよ? どんなケイでも、私は受け入れてあげるから。……いつも頑張ってるケイに、ご褒美。良い子、良い子」
「〜〜〜〜っ!」
今まで感じた事の無い気持ちが込み上がってくる。
恥ずかしさの様な、嬉しさの様な。
未知の感情を頭が処理し切れず、唯一解るのは恐怖を感じる程の愛おしさ。
堪らずルーミアの身体をきゅっと抱き締めてしまった。
「あら、どうしたのかしら?」
「ルーミア、ルーミア……っ!」
「ふふっ、良い子良い子」
「っ、ぅ、ぅあぁぁっ!?」
「ひゃっ、あ、んぁぁっ♪ ……あはっ、頭撫でられて射精しちゃうなんて、ケイったら甘えん坊さんなんだから♪」
柔らかな腕に抱かれ頭を撫でられただけで、俺は呆気無く射精していた。
同時に身体を包むのは強烈な倦怠感とこの上無い幸福感。
底無し沼に沈むが如く、抗おうとする度に溺れて行くのが解る。
もうルーミアの事しか考えられなくなっていた。
「やっとケイの弱点を発見したわ。これでもうやられっぱなしじゃないんだから」
「ルー、ミア……っ」
「今日は私がケイを壊れちゃうまで愛してあげる。だからケイ、いっぱい甘えても良いわよ?」
……正直、この後の事は余り覚えていない。
気が付いたら夜は明けていて、満足そうに眠るルーミアの顔がすぐ側に有った。
どれ程搾り取られたのだろうか、初夜を彷彿とさせる腰の痛みに俺は堪らず『疲弊の休息』を唱えるのだった。