Hopeless chain of innocent girl 作:ゆるポメラ
今回は内容が暗くなっています。
それではどうぞ。
「本当に……ゆーくんなの?」
『そうだよ。まぁこんな体になっちゃったけど……』
私が聞くと、
少し寂しそうな表情をしながら答える彼……
「ユーリ、悪いけど時間があまり無いから早速だけど……」
『うん、分かった』
ティアちゃんの言いたい事を察したのか、
ゆーくんはモニュメントの前に移動しその場に座る。
『…それで何を聞きたいの?、答えられる範囲だったら何でも答えるけど』
「ゆうり君、あの日の状況を聞きたいんだけど……」
『僕が大怪我した時の事……だよね?』
「うん。私達がいない間に何があったの?」
最初に質問したのは花怜ちゃんだった。
その内容は彼が大怪我した日の事……
私達は今でも覚えてる。
彼の痛々しい姿を……
『花怜ちゃん達が教室から離れた時にクラスの奴の1人がコソコソと話していてさ……その内容が、僕がことちゃんと話してるところを見てたのが気に入らなかったのかクラスの連中に言いふらしたのが原因の一端だと思う……』
淡々と話す彼。
なんで……どうして…ゆーくんと話すのがそんなに気に入らないの?
私はそこが理解できない。
『ことちゃんが気にする事ないよ、前々から思われてた事だったから……』
「だからウミ達だけじゃなくて私やルナ、カレンの事も避けてたのね」
『それに6人共、男子から凄く人気あったからね……』
その話を聞いて心当たりがあった。
以前から私達は告白をされた事を思い出す。
でも全て断った……
だって私達の好きな人は目の前にいる彼だったから……
「ゆうくんへの逆怨みって事?」
『どうだろね……気に入らない半分と落ちこぼれの分際でって感じなのは覚えてるよ』
「どうして…どうして悠里君が落ちこぼれって言われなきゃいけないんですか!!」
瑠菜ちゃんの質問に答えた後、
ゆーくんに怒鳴る海未ちゃん。
それに答えたのはティアちゃんだった。
「テストの点数が悪かったからよ。40点ぐらいだったんでしょ、ユーリ?」
『まぁね。得意教科でも最高が57点だったからね』
「それ以降、点数が悪かった事が多くなったのが原因で落ちこぼれって言われたのよ」
『落ちこぼれがどんなに頑張っても無駄って事が分かったからね……』
その言葉に私はショックを隠せなかった。
穂乃果ちゃんと海未ちゃんも同じだった……
ゆーくんが今までそんな思いをしてたなんて気づかなかった……
「ユーリ、私達のクラスの担任は止めなかったの?」
『止めるどころか笑って見てたよ、僕が嬲り殺しされてるの見て』
「…やっぱりあの担任、買収されてたのねっ!!」
『教師陣全員グルだよ。正確には全生徒も含めてだけどね……』
「ゆうちゃん、それ嘘だよね……?」
『残念ながら本当だよ。僕が死んで今頃笑いながら騒いでるんじゃない?』
「は…はは……アハハ……ハハハハハ……」
乾いた笑いを上げる穂乃果ちゃん。
その目は虚ろになっていた……
ゆーくんの言った意味は私でも分かった。
それは私達のクラスでも彼の事を気に入らないと思ってる人がいたという事……
「なんだ穂乃果達のクラスのみんな敵だったんだ……あんな表情をしときながら!!」
「何がみんな心配してるですか……結局は自分の安全の為だったんですね……!!」
「…ゆーくんが死んでそんなに嬉しい…?、そんなのおかしいよっ!!!」
まるで信用してた人に裏切られた気分だった……
それと同時に沸々と周りに対して殺意と怒りだけが脳内を支配してた。
「…ユーリ、最後に確認の質問なんだけど
「「「っ!?」」」
主犯格という単語に私だけじゃなく穂乃果ちゃんと海未ちゃんも反応した。
『…弓道部の
「それが聞ければ充分よ。悪いわね、無理に起こしちゃって……」
『…気が向いたら遊びに行ってもいい?』
「当たり前じゃないバカ……」
『…ありがと。そろそろ時間みたい』
そう言うと、
ゆーくんの体が透け始めた。
「ゆうちゃん待って!!」
「嫌です!!、置いてかないで!!」
「ゆーくん!!!」
私達が手を伸ばしても彼の体は透けている為、
触れる事は叶わなかった……
『また会えるから、そんな顔しないで……?』
それだけ言うと彼は完全に消えてしまった。
「ウミ、ホノカ、コトリ。帰るわよ……」
「でも……悠里君が……」
「また会えるって言ってたでしょ、今はユーリを信じなさい……それに……」
ティアちゃんだけじゃなく瑠菜ちゃん、花怜ちゃんは
私達でも見たことのない冷たい表情になり……
「「「それなりの後悔と落とし前はつけさせてやる……」」」
声を揃えて呟いた。
その瞳は殺意が芽生えていた……
読んでいただきありがとうございます。
次回も暗くなります。
それではまた次回。