Hopeless chain of innocent girl 作:ゆるポメラ
今回の視点はサブタイ通り、海未ちゃんになります。
暗いです。
それではどうぞ。
藍音学院の中庭にある噴水の音が聞こえる中、
私は1人で佇んでいた……
(どうして……)
悠里君が私達に伝えてくれた事。
それは自分が殺されたのは"気に入らない"という理由で
殺されたという理不尽な理由だった……
(悠里君は何も悪くないのに!!)
それどころか下級生にも嫌がらせを受けたと聞いた。
思い返せば部活の時も周りの部員は悠里君に対して冷たい態度をとっていた……
どうして私はその時点で気づかなかったのか……
「……っ!!」
気づけば私は近くの木を殴っていた。
手からは血が滲み出ているのが分かった……
痛い……けどっ!!
悠里君の辛さに比べたらこんなのっ……!!!
そして木に殴ろうと手を振り上げようとした瞬間……
「止めなさい、それ以上やると手の骨が折れるわよ」
手首を掴まれ振り返ると、
ティアが私を睨んでいた……
私が落ち着くのを確認したティアは掴んでいる手を離した。
「何の用ですか……」
「随分とイラついてるわね?、大方ユーリの事でしょうけど」
淡々と話すティアに私はイラついていた。
なんで貴女は平然としていられるんですか……
私はそれが気に食わなかった。
「…どうして平然な顔してられるんですか!!。悠里君が死んだんですよ!!!」
「ふざけんじゃないわよ……平気な訳がないでしょ!!!」
ティアの表情は、
さっきまでの平然とした声から一変して、
私でも聞いた事がない感情的な怒りの声だった……
「私にとって最初の友達が理不尽な理由で殺されたのよ!?、平気じゃないに決まってるでしょ!! だけど一番辛かったのはユーリなのよ!?、少しは察しなさいよ!!!」
私を怒鳴りながら言うティアの瞳には涙が浮かんでいた……
「"落ちこぼれ"って言われたユーリがどれだけ傷ついたか分からないでしょ。私やウミ達みたいに成績が良い人が励ましても結局はユーリの傷を抉るだけ……どこの場所に行っても自分の居場所がない。私に怒鳴るなら先ずは何もできなかった自分の無力さを呪いなさいよ!!」
それだけを私に言い残し、
ティアはその場を去って行った。
(じゃあ…私は結局どうすればよかったんですか……)
ティアの言い分は分かる。
結局は傷ついた他人の気持ちなんて完全に分かりっこない。
どんなに近くにいた仲の良い人でさえも……
「ひっく……悠里…君……っ!!」
泣いたところで悠里君は戻ってこない……
そして前の学校の人達は悠里君が死んだ事を嘲笑いながら
今ものうのうと生きている。
私はそれが許せなかった……
「だったら……」
私が悠里君の仇を取る……
ワタシノ…ダイジナヒトヲ……ウバッタヒトタチスベテ……
ミナゴロシデス……
ユウリクンヲ…コロシタヒト……ワタシノテデ……ミナゴロシデス!!!
読んでいただきありがとうございます。
次回も暗いです。
それではまた次回。