Hopeless chain of innocent girl 作:ゆるポメラ
投稿が遅くなってしまい申し訳ございません……
それではどうぞ。
僕は……どうなったんだっけ?
(あぁ……そっか。刺されて死んだんだっけ……)
そう思いながらも辺りを見回す。
……真っ暗だ。
辺り一面が真っ暗闇……そう表現する他無かった。
────悠里……
誰かの声が聞こえた……
しかも聞き覚えのある懐かしい声……
(あっちから聞こえる……)
声がした方を頼りに、僕は歩く。
何も無い真っ暗闇の空間をただ、ひたすら歩く……
────悠里……
先程と違い、自分を呼ぶ声がハッキリと聞こえてくる……
そしてそのまま歩き続けると、銀色に光り輝くものが視えた。
────悠里
光り輝くものから先程の声が聞こえた。
「もしかして……君……────?」
僕がそう言うと、銀色の光り輝くものは、輝きを増し姿を変えた。
その姿を見た僕は、一瞬だけ本人なのかと疑った……
"痩せた"というレベルを超えた紐のような白い肢体、角のように頭の上部から生えた耳、そして極めつけは、長く伸びる尻尾など、エイリアンそのものような姿……
見間違いじゃない。────だった。
『わたしは本物だぞ?』
半信半疑な顔を僕がしてたのか、────はテレパシーを送ってきた。
「…1つ聞いても良い?」
『ん?』
「…えっと……マザーシップにいるんじゃないの?」
そうなのだ。
────は普段、自身のマザーシップを拠点にしている為、このような場所?というか空間?には来れない筈なのだ……
『確かに、わたしの本体はマザーシップに在る。今のわたしは悠里の内側に眠る精神体だ。だからこうして、この空間にも存在できる』
────は、優しい声で僕の疑問に答える。
それならば納得だ。
「まさか僕、こんな形で死ぬなんて予想してなかった……」
『…………』
「今まで何回も死んできた。それこそ両手の指じゃ数えきれないくらいに………」
『…あまり聞きたくないが、今回で何回目なんだ?』
「…1211回目だよ」
呆れ気味な口調で僕は────に言った。
『…悠里が呆れるのも分かる』
「それでさ、こんな事を言っちゃいけないのは自分でも分かるんだけどさ……聞いてくれない?」
『だいたいは予想できるが、一応聞こう……』
真っ暗闇な空間を見上げた後、────に本音を言う。
「…
毎回死ぬ度に思う。
自分のような落ちこぼれ……いや、それ以下が生まれてきて良かったのかって……
楽しいと思える事もあった。
だけど、そう思った次の日には理不尽な思いしか襲ってくるのが当たり前になってしまった……
『何度も言ってると思うが……間違ってもそんな事を口にするなっ!!!』
「……ごめん」
────は怒気を含みながら、僕に言い放った。
『……それにこうも思ってるだろう? "自分が死んで悲しんでくれる人間なんていないと"』
「…………君ってエスパー?」
『エスパーだが?』
…あっ、認めちゃったよ……
『わたしも一部の人間しか信じないが、君を看取った3人の少女は心の奥底から悲しんでいたぞ……他の3人は言うまでも無く泣いていたが』
────が言う3人の少女とは、ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんの事だろう。
あの時は眼が霞んでて、彼女達の表情が視えなかったが……
『彼女達だけじゃない。悠里は知らないかもしれないが、千聖や薫も君が今こうして死んでしまった事で悲しんでいるんだぞ……』
「……ど、どういう事?」
────が言ってる意味が一瞬、分からなかった……
確かに、あの幼馴染み2人は────の事も知ってるので、そこは驚かなかった。
ただ問題は、────が今言った事……僕が死んだ事で、あの2人が悲しんでいるというのはどういう意味なのかが解らなかった……
『わたしが君達に助けられた日から数日……悠里が見張りに行ってる間に2人に頼まれたのだ。これから先、どんな形でも良いから、君の様子が心配だから知りたい……と。そこでわたしは2人に、
目を瞑りながらも、そうなってしまった経緯を────は説明する。
今でも後悔している……そんな口調だった。
「……なんで、なんであの2人はそんな事したんだよっ!!!」
この場にいない2人に思わず怒鳴ってしまう……
もし、────が言った事が事実ならば、2人は僕が1211回目の死亡を知っている事になる。
『…もし次に別の世界で逢えたら、あの2人に言えばいいだろう?』
「……そうだよね。巻き込んじゃったのは僕のせいだ。次の世界で逢えたら2人に謝る事にする」
そして僕が今やるべき事は……
『これから起こる事を……悠里、君なら分かっているだろう?』
「…うん。僕がやる事は変わらないよ。落ちこぼれな僕でもできる事……」
『君が選ぶ道だ。今、如月家の少女が君が書いた手紙を元に、これからの事の準備を進めている。わたしと悠里の能力を合わせて、君の身体を再構築できる確率を上げよう……』
────は、そう言うと空間を覆いつくす程の光を放つ。
(花怜ちゃん、ルーちゃん、ティアちゃん……後は……任せたよ……)
そして僕の意識はシャットダウンされた……
読んでいただきありがとうございます。
次回も投稿が遅れる事があると思いますが、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。