※この作品はR-18です。

Hopeless chain of innocent girl   作:ゆるポメラ

2 / 18
ゆるポメラです。
前回の予告通り、
今回から暗くなってきます。

それではどうぞ。


Diary2 楽しかった日常の終わり

ゆーくんと瑠菜ちゃんに会ってから

新しい友達が出来た。

三日月花怜(みかづきカレン)ちゃん、如月(きさらぎ)ティアちゃん。

そして私の幼馴染みの穂乃果ちゃん、海未ちゃんの7人で遊んだ。

こんな楽しい日が毎日続いたらいいなぁと思ってたら

私達は中学1年生になっていました。

 

「ゆーくん、元気かなぁ?」

 

7月の半ば。

ことりはいつも通りに起きて

学校に向かっていた。

小学校までは、ゆーくん達とクラスが一緒だった。

けれど中学生になってからは別のクラスになってしまった。

ゆーくんだけじゃなく、瑠菜ちゃん、花怜ちゃん、ティアちゃんの3人も。

休み時間や昼休みに瑠菜ちゃん達には会ったけど、

何故か、ゆーくんだ(・)け(・)には会えなかった……

 

(会いたいなぁ……)

 

そう思っていたら学校の校門前に見知った人が

歩いていた。

その姿を見た私は声をかけた。

 

「あ、ゆーくん♪」

「…おはよ」

 

声をかけられた事に気づいた

ゆーくんは笑顔で返してくれた。

けれど何処か違和感があった…

ふと私はある場所に目がいく。

 

「手のケガどうしたの…?」

「…昨日帰りに転んじゃって」

 

その傷を見た時、なんか痛々しそうだった。

なんだか心配になった私は……

 

「保健室には行かなかったの?」

「家で手当てしたから大丈夫。」

 

お母さんが学校の保健の先生をしてるから

保健室に行ったのかと聞いたら、

ゆーくんは家で手当てしたと言った。

擦り傷みたいな軽い傷だから平気って事なのかな…?

あ、忘れてた!

せっかく、ゆーくんに会えたんだもの。アレを渡さなきゃ!

そう思った私は鞄から小さい袋を出し、

ゆーくんに差し出す。

 

「あ、あのコレ///」

「…これ何?」

「クッキー焼いたからあげる///」

「どうして僕に?」

「最近、ゆーくんの姿を見てなかったから……」

 

今日ゆーくんに会えたのは、

奇跡的だと思う。

最後に会ったのは彼の12歳の誕生日の3日前だった。

私だけじゃない。穂乃果ちゃん、海未ちゃんも同じ気持ちだった。

ゆーくん、元気にしてるかなって……

 

「…最近忙しくて。クッキーありがと」

「あ、あの…!」

 

クッキーを受け取ってくれた後、

ことりはあ(・)る(・)事(・)を伝えようと思った。

その瞬間……

 

 

 

 

ーーキーンコーンカーンコーンーー

 

 

 

 

 

 

学校の予鈴が鳴ってしまった。

 

「…じゃあ、またね。ことちゃん」

「う、うん…」

 

そう言うと、

ゆーくんは自分のクラスに向かってしまった。

 

「結局、言えなかったなぁ……」

 

私がさっき言おうとした事……

それは……

 

(ゆーくんの事、好きですって……)

 

小さい頃からずっと好きだった。

でも、なかなか言えなくて……

 

「あっ、私も遅刻しちゃう!」

 

私は大慌てで自分のクラスに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー教室ーー

 

 

 

 

 

無事に教室に着きました。

ゆーくんに会えたから浮かれてたのかな……///

 

「ことりちゃんー、おっはよー」

「おはようございます。ことり」

「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、おはよ~」

 

自分の席に着くと

穂乃果ちゃんと海未ちゃんが挨拶をしてくれた。

2人共、ことりとは席が近くなんだ~♪

 

「ことり。機嫌がいいですけど何か良い事があったんですか?」

「穂乃果も思った。ことりちゃん何かあったの?」

 

長年、幼馴染みをしてるから

私が今どんな表情をしてるのか2人には分かっちゃうみたい。

えへへ……

 

「えっとね?、さっき校門前で、ゆーくんに会ったの……///」

「「えええー!?」」

「2人共、声が大きいよ~……」

 

すると穂乃果ちゃんが……

 

「ことりちゃん、いいなぁー……、ゆうちゃんと会ってたなんて…」

「穂乃果、なんで拗ねるんですか…、全く……」

 

穂乃果ちゃんは頬を膨らませながら

拗ね始めちゃった……

それを宥める海未ちゃん。

だって私も会えるなんて思わなかったんだもん…

すると今度は海未ちゃんが……

 

「あの…ことり?、悠里君は元気でしたか?」

「うん、元気だったよ」

「それは良かったです……///」

 

ことりが答えると海未ちゃんは

顔を赤くしながら安心した表情になった。

…実は穂乃果ちゃんも海未ちゃんも、

ゆーくんの事が好きなの。

2人は隠してるつもりだけど私には分かっちゃう。

特に海未ちゃんにはビックリした。

だって小さい頃から人見知りだし、まして異性の子と会話すら

できないレベルだった。

でも何故か、ゆーくんと話す時だけは凄く楽しそうだった。

初めてその光景を見た時、嫉妬したのは今でも覚えてる。

 

「むぅ~…、穂乃果、放課後ゆうちゃんに会いに行く!」

「あ!、ズルいですよ穂乃果、私も行きます!」

 

あれ?

海未ちゃん。今日、部活があるんじゃなかったけ?

もしかして、お休みなのかな?

あ、海未ちゃんはね?

弓道部に所属してるの。

 

「海未ちゃんは、ゆうちゃんと部活で会えるからいいじゃん!」

「そうは言っても悠里君と練習できる日なんて無いに近いんですよ!?」

 

あ、そっか……

確か弓道部は、いくつかのグループに分かれて練習するって

いうから海未ちゃんが言ってる事は間違いじゃないのかも。

前にティアちゃんが……

 

『ここの中学だけじゃない?、独特な練習する部活って……』

 

って言ってたけ。

 

「2人共、喧嘩しないで放課後になったら3人で会いに行こう?」

 

えへへ……///

ちゃっかり私も言っちゃった♪

早く放課後にならないかなと待ちわびてる私がいた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー放課後ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスの殆どが帰った後、

私達は帰り支度をしていた。

 

「そういえば明日は学校お休みだけど何する?」

「穂乃果、あなた店番があるとか言ってませんでしたか?」

「次の週だから大丈夫!」

 

穂乃果ちゃんの家は

和菓子屋さんなの♪

あそこの、お饅頭は絶品なんだぁ~♪

 

「ねぇねぇ、ゆうちゃん達も誘って7人で遊ぼうよ!」

「あ、それいいかも~」

「唐突ですね。私もその意見には賛成ですが……」

「じゃあ決まり!」

 

明日、楽しみだなぁ~

久しぶりに7人で遊べるんだぁ~♪

えへへ……///

私達3人は教室を出る。

するとそこには……

 

「あら。ウミ、ホノカ、コトリ」

「3人共、まだ帰ってなかったの?」

「ほえ~。わたし、先に帰ったかと思ってたよ~」

 

ティアちゃん、花怜ちゃん、瑠菜ちゃんがいた。

なんか凄い偶然……

 

「ふえ~、重いよ~……」

「瑠菜ちゃん。私、半分持つね?」

「ありがと~、ことりちゃん~」

 

瑠菜ちゃんが教科書のような物を重そうに持っていたので

私は半分を持つ事に……

 

「ティア、この教科書は何ですか?」

「配り忘れたやつらしいわ。私達のクラスの分だけ」

 

海未ちゃんの問いかけに答えるティアちゃん。

 

「でもなんか……、量が多くない?」

「穂乃果ちゃんもそう思う?。実は私もなんだよね…」

 

穂乃果ちゃんの疑問に同意する花怜ちゃん。

確かにこれは多い気がするけど……

 

「あ、そうだ。花怜ちゃん、ティアちゃん、瑠菜ちゃん。明日空いてる?」

「明日?。空いてるよ」

「私も特に予定はないわ」

「わたしも~空いてるよ~?」

 

珍しい……

瑠菜ちゃん達3人共、空いてるなんて……

ひょっとして、ゆーくんも空いてるのかな?

するとティアちゃんが……

 

「ユーリを含めた7人で遊ぼうなんて言うんじゃないでしょうね?」

「そのまさかですよ、ティア」

「まぁ。良いんじゃないかしら?」

 

ティアちゃんって私達の言いたい事を

先読みするんだよね……

穂乃果ちゃんと花怜ちゃんが「ティアちゃん、エスパー!?」って

言ってた程だし……

 

「…ねぇ。ティアちゃん」

「ルナ?、どうかしたの?」

 

瑠菜ちゃんが真面目な顔をしながら

自分達の教室を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ(・)た(・)し(・)達(・)の(・)教(・)室(・)さ(・)、(・)静(・)か(・)過(・)ぎ(・)な(・)い(・)……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静か過ぎ?

だって瑠菜ちゃん達のクラスの人達、

帰ったんじゃないの?

 

「確かにさっきまで騒がしかった筈だよね?」

 

すると今度は花怜ちゃんが、

目を細めながら言った。

 

「ティア、帰りのHR(ホームルーム)とかは?」

「ウミ、実はまだやってないの。だったら私達3人ここにいないでしょ?」

「それはそうですが……」

 

何だろう……

凄く嫌な感じがする……

どうして……?

 

「花怜ちゃん、ゆうちゃんは?」

「教室で待ってる筈なんだ、けど……、まさか……」

 

穂乃果ちゃんの疑問に答える花怜ちゃん。

だけど、どこか歯切れが悪い……

冷や汗も出ていた……

その様子を見た瑠菜ちゃんは、扉が開きっぱなしの教室に

向かう……

 

「っ!?、ゆうくん!!」

 

ゆーくんの名前を呟いた瑠菜ちゃんは

冷や汗をかき、走りながら教室の中に入っていった。

 

「ティアちゃん!!」

「ええ!!」

 

瑠菜ちゃんの様子に気づいた

花怜ちゃんとティアちゃんも持っていた教科書を

その場に捨て走りながら教室に入っていった……

ふと急に何故か、ゆーくんが笑顔が過った。

 

「ことりちゃん!?」

「ことり!?」

 

気づけば私は教室に入っていた。

そして私は、おぞましい物を見た。

違う……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見て、しまった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティアちゃん!!、ゆうくんの呼吸が荒くなっちゃってる!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭から夥しい血を流し……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かってるわよ!!!、カレン!!、今すぐ南先生を連れてきて!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お腹から大量の血を流し……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2人共、ゆうり君の応急処置をお願い!!、直ぐに呼んで来るから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が朦朧として倒れている

ゆーくんの姿だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…嘘、なんで?、ナンデナンデナンデナンデナンデ……!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことりちゃん!?、どうかし……、え…?…ゆ、ゆう……ちゃん?」

「2人共どうしたので……、ゆ、悠里、君……?」

 

穂乃果ちゃんと海未ちゃんも

今の光景を見て言葉が出ない表情をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティアちゃん!!、南先生、連れて来たよ。」

 

すると花怜ちゃんが、

お母さんを連れて走りながら戻ってきた。

 

「酷い…、傷が深すぎるわ……、とにかく悠里くんを病院に!!」

「もう手配してます。ルナ!、ユーリを運ぶわよ!」

「もうやってるよ!!」

 

すると花怜ちゃんは、

主犯格であろうカッターを持って呆然しているクラスの男の子……

違う。クラス全体を睨みつけていた。

 

「…ことりちゃん、穂乃果ちゃん、海未ちゃん。」

 

花怜ちゃんは恐らく

『こんな人でなしの奴らなんか放っておけ』と

言いたいのが直ぐに分かった……

そして私達は花怜ちゃんの後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな楽しい日が続けば良いと思った瞬間が

目の前で壊された瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいてありがとうございます。
『過去の真相編』で違った部分がありましたね?
ことり、穂乃果、海未が夥しい現場を目撃してしまいましたね。
実はこの後の展開なんですが……
今はまだ言わないでおきましょう。
予想できてる方もいると思いますが……
次回は暗さ増し増しになります。
感想、評価お待ちしております。
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