※この作品はR-18です。

Hopeless chain of innocent girl   作:ゆるポメラ

3 / 18
ゆるポメラです。
前回の予告通り暗さが増してます。

それではどうぞ。


Diary3 突きつけられた事実

「「「「「「………」」」」」」

 

私達6人は病院の集中治療室前にいる。

けど誰も喋らなかった……

あの後、ゆーくんは救急車で搬送された。

そしてあれから4時間以上が経過した……

 

「…どういう事なんですか、ティア」

 

沈黙を破ったのは海未ちゃんだった。

その表情は怒りに近かった。

普段あまり友達の事で怒る事がない海未ちゃんを

初めて見たので何も言い返せない……

 

「……」

「黙ってないで答えたらどうなんですか!!!」

 

黙っているティアちゃんを見た海未ちゃんは、

怒鳴りながら詰め寄る。

 

「海未ちゃん、少し落ち着きなよ……」

 

そう言ったのは花怜ちゃんだった。

唇を噛みしめてたせいか口からは血が滲んでいた……

そんな花怜ちゃんを見た海未ちゃんは……

 

「…はい。怒鳴ってすみませんティア……」

「平気よ。寧ろあ(・)ん(・)な(・)の(・)を見て怒鳴らない方がおかしいわよ…」

「なんであんな事になったんですか……?」

 

すると瑠菜ちゃんが……

 

「…ゆうくんの治療が終わったら話すよ。それでいい?、ティアちゃん」

「ええ。私も今は話せる状況じゃないわ……」

「ゆうちゃん、助かるんだよね……?」

「「「………」」」

 

穂乃果ちゃんが聞くと

瑠菜ちゃん、ティアちゃん、花怜ちゃんの3人は

沈黙したままだった……

 

(どうして……)

 

さっきの光景が嘘だと思いたかった……

だって、ゆーくんは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーバンッ!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

集中治療室の扉が開き先生が出てきた。

私達は直ぐに先生の下へ駆けつけ……

 

「先生!!、ユーリは!?」

 

ティアちゃんが一目散に聞いた。

けど先生の表情は暗かった……

 

「とりあえず隣の治療室に移動させた。そこで話そう……」

「…分かりました。みんな行くわよ……」

 

ティアちゃんの一言に頷いた私達は

先生の後をついて行った……

ゆーくんがいる場所へ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー治療室ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

先生に連れられた私達6人は治療室に着いた。

そこには、お母さん、瑠菜ちゃんのお母さんの明美瑠花(あけみルカ)さん、

花怜ちゃんのお母さんの三日月未花(みかづきみか)さん、

ティアちゃんのお母さんの如月(きさらぎ)ティナさんがいた。

 

「ことり、大丈夫……?」

「うん……」

 

正直に言うと大丈夫じゃない……

なのになんで私は落ち着いているんだろう……

 

「皆さん、こちらになります。」

 

先生が奥の部屋のドアを開ける。

そこには点滴、呼吸器に繋がれた

ゆーくんの姿だった。

 

「ゆー、くん…っ!!」

「ゆ、うちゃん…っ!!」

「うっ、うぅぅ…悠、里君……っ!!」

 

私だけじゃなく穂乃果ちゃん、海未ちゃんも

泣いていた。

どうして…、どうして…彼がこんな目に遭わなきゃいけないの!?

 

「先生、ゆうり君は……」

 

花怜ちゃんが先生に聞くが

先生は答えにくそうに口を開いた……

 

「正直に言うと見るに堪えない……

これまで色んな学生の患者を診てきたが悠里くんの場合は酷過ぎる。頭からは血が大量に出ていて、全身には殴られた痕跡、両腕は手にかけて刃物か何かで切られたと思われる切り傷が生々しく残っていた…特に腹部は酷い。刺された場所が臓器付近まで達していた。顔色も悪い。恐らく悠里くんの事だから今日まで寝てない筈だ……」

 

じゃあ、私が今朝ゆーくんに会った時に見た手の傷は……

そう思った時、先生は重い口を開き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後によく聞いてください。悠里くんはも(・)う(・)長(・)く(・)は(・)も(・)た(・)な(・)い(・)……

…仮に意識を取り戻したとしても明(・)日(・)が限界だ。覚悟はしておいてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残酷な真実を告げた……

…嘘、ゆーくんが死ぬ……?

 

「「…あ、あぁぁぁ……」」

 

穂乃果ちゃんと海未ちゃんは

その場に崩れ落ちた……

 

「悠里くんの両親の事は、三日月さん、明美さん、如月さんがご存知でしょう…」

「「「…………」」」

 

ゆーくんの両親という単語を先生から聞いた瞬間、

未花さん、瑠花さん、ティナさんは黙ってしまった。

 

「何回か藍里の携帯にかけたんだけど、なかなか出なくて……」

 

お母さんが携帯電話を見ながら呟く。

そして……

 

「あの、南先生…」

 

花怜ちゃんがお母さんに何か言おうとした時、

それを遮ったのは未花さんだった。

 

「南ちゃん、藍里ちゃんの事なんだけどね……」

「ママ!?」

「花怜、いいの。娘に辛い事を言わせるのは親として最低だから」

「……っ!!」

 

すると今度は瑠花さんとティナさんが……

 

「こんな状況になってしまったのは私達にも責任はあるわ」

「普段のアイリならユーリ君に何かあったとなれば直ぐに電話にも出るわ…」

「どういう事………?」

 

お母さんが聞いた時、

未花さんは意を決したのか………

目を瞑りながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「藍里ちゃんと悠人さんは悠里くんの12歳の誕生日の時に…………死(・)ん(・)だ(・)わ(・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「未花ちゃん……それ、どういう事?、藍里と悠人さんが死んだって……」

 

お母さんは信じられない表情をしながら

未花さんに聞き返していた。

そ、そんな……藍里さんが……?

 

「藍里ちゃん達、水無月家の事を気に入らないっていう国家の人間がいてね。

悠里くんの誕生日である12月12日に狙いを定めて……」

「ちょっと待って……、なら何で次の日に報道とかされなかったの!?」

 

その疑問に答えたのはティナさんだった……

 

「権力で揉み消されたのよ。

事件があった次の日にアイリに関わる情報……

家族構成、水無月家の家系、証拠になりそうな物全てが隠蔽されてたわ。

ユーリ君から聞いて私と主人で調べつくしたわ……」

 

じゃ、じゃあ……

藍里さんはもう……

 

「今はユーリ君の無事を祈りましょう……

ティア、今日はここで泊まっていきなさい。

ウミちゃんも傍にいてあげて?。ご両親には私から事情を説明しとくから……」

 

ティアちゃんと海未ちゃんは小さく頷くだけ……

 

「花怜もいいわね?」

「………うん。ママ」

「穂乃果ちゃんもそれでいい?」

「……はい。すみません」

 

未花さんの問いかけに

頷く花怜ちゃんと穂乃果ちゃん……

 

「瑠菜、大丈夫……?」

「…………」

 

瑠菜ちゃんは体育座りをしながら

首を横に振っていた。

 

「ことり……」

「お母さん………?」

「あなたも今日は、悠里くんの傍にいてあげなさい……」

「………うん」

 

私が言うとお母さん達は

先生に連れられて治療室から出ていった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーバタンッ……!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「………ぅ、うぅ……ひぐ…っ!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドアがが閉まった音がしたと同時に

私達6人はずっと泣いていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回でEpisode1は最後になります。

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