Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
-グレートアーク城-
ガルッチside
レイン「よう。」
ガルッチ「ご無沙汰だな、サフィール。」
サフィール「ん?誰だ?其方の者は?」
ガルッチ「おいおい、忘れたか?レインと一緒にいた、女の子に見えた男の娘だ。今は正真正銘女だがな。」
ルディック「そんなことより、身体検査はしただろうな?」
サフィール「よせ、ルディック。剣は門番に預けたと報告を受けたのでは無いか。ただ、何故か5つの剣は何故か重かったって報告もあったが………。」
あ、多分それ僕のだわ。
サフィール「お前も剣を外せ。二人で話し合いしに訪れた者を、武装して迎えては礼が欠く。それに、あの2人が丸腰でも我々の剣など通じんよ。特にあの者は、化け物級だ。」
ガルッチ「否定が出来ないってのが、ちょっとあれだな………。」
サフィール「皆も引き上げてくれ。ああ、出来れば我々にも飲み物と軽食頼む。」
「は………はい……。」
…………マジモンで変わってやがるな。驚いたな。
サフィール「しかし、驚いたぞ。まさか敵の本拠地に軍の最高指揮官と贋作王と名乗った者が来るなんて思わなかったぞ?」
ガルッチ「ザーマインの配下を追っ払ったって話を聞いた。」
レイン「ああ、あのガノアを追っ払うとはな。」
サフィール「ああ、亡命を持ちかけてきた。」
ガルッチ「以前のあんただったら、是非ともそうしてたはずなのに、よく断ったな。」
サフィール「いや、例え持ちかけても断ってたはずさ。」
レイン「というか、帰さずとっ捕まえて交渉材料にすりゃよかったのに。」
サフィール「ハハハ、耳が痛いな。」
ガルッチ「まっ、決裂したらそのガノアって奴を残酷な殺し方するけどな。」
ルディック「えげつない事を………。」
裏切る奴は死あるのみ。慈悲はない。
サフィール「皇帝達にはとんだ無礼を働いた…………、反省している。」
ガルッチ「…………本心のようだな。どうやら、本当に改心したのか。」
レイン「のようだな。」
サフィール「態々そんなことを確かめに来たのか?」
ガルッチ「そんなわけじゃ無い。」
レイン「………単刀直入に言おう。『和解』する気はないか?」
サフィール「……………本当に単刀直入だな。( ゚д゚)ポカーン」
ガルッチ「此方にも貴族出の奴等がいるんだ。身内の殺し合いは、出来れば避けたい。」
サフィール「降伏を望む者は引き留めないが、私はあくまで戦うつもりだ。」
ルディック「私もだ!!」
おいおい、そこはそうなのかよ。(・_・;)
レイン「ルディックだったか?あんたなかなかの腕だ。指揮の的確さは、ジョウ・ランベルクも認めている。」
ガルッチ「今のお前なら、きっと良い将になれる。こっちはまだまだ人材不足なんだ。どうかな?」
サフィール「……………ありがとう。お前達は一度も『降伏』という言葉を使わず、和解と言ってくれた。その心遣いと我らを救おうとする配慮に感謝している。」
レイン「……………疑ってるのか?」
サフィール「いや本気だろう?態々此方を謀る意味も無い。」
ガルッチ「んじゃあ何でそんなに死を急ぐんだ!!今の君は、変わったんだろ!?」
サフィール「いや、此でも考えたんだ。我々の元には、反王女派の者達が集結している。そしてその旗頭は先王陛下の遺書という最大の武器を以てしても、この有様だ。これを派手に一掃して叛逆者の末路を示せば、新たな反対勢力も生まれないだろう。ならば───」
ガルッチ「もう良い、大体分かった。だが、本当にそれで良いのか?少し贋作で先王陛下の遺書の文字を調べさせてもらったが、確かに本物だった。でも、僕はあくまでシェルファさんを王にしたかった。その理由は言えないが、一つの言葉を借りるなら、『運命』を感じたんだ。」
サフィール「運命?」
ガルッチ「そう、あの子は将来レインと一緒にいたほうがいい。きっと未来を変えてくれる。そう思えたんだ。まぁ、僕らがいるから確実に変わってるけどな。」
サフィール「…………お前って、変わってるな。」
ん?
サフィール「王女とか上将軍とかいるにも関わらず、そのような砕けた口調を言えるのは、レインだけだと思っていた。しかも、裏切りは容赦なく、このような改心した私を仲間として迎え入れてくれるなんて、早々いないはずだった。」
レイン「あーーーーー!!!!クソ!やりにくい!!!!というかなんだこの空気!!急にコロッと良い子ぶりやがって似合わねえんだよ!!悪役なら悪役らしくしてろ!」
ガルッチ「…………確かに、そうだな。っと危ない危ない。」
ルディック「ありがとう御座います。」
ガルッチ「いえいえ。」
サフィール「………フッ、違いない。我ながら全く似合わんな!」
ルディック「はははっ、確かにそうですね。」
レイン「へっ。」
ガルッチ「ハハハハハハ!今日は笑おう!今の内に笑っておこう!」
これも久々だな、こうやって別の人達と笑い合うなんて、絶対無かったかもしれない。
レイン「サフィール、俺は今でもお前が嫌いだ。だが、こうして話ができたのは、よかったと思ってる。」
ガルッチ「うん、出来れば戦いたくないが…………。」
サフィール「まっ、レインには同意だな。」
レイン「和平は結べなかったけど………、じゃあな。」
そして僕らは、この城を後にし、サフィールからレインに手合わせしたいと言うが、代わりに僕が引き入れた。
サフィール「そうだ。お前の名を聞いていなかった、名を何という?」
ガルッチ「そういえば、名乗ってなかったな。…………通りすがりの英霊使い、幻影の不死鳥、ラーク・バスター・ガルッチだ。覚えておけ。」
サフィール「…………ガルッチか、覚えておこう。」
ガルッチ「じゃあな。サフィール、ルディック………。今度は戦場で、会おう。」
そして僕らは内戦を終わらせる為に、フラン達と共に戦場を駆け抜けた。フラン達は様々な宝具や技を使い、敵を圧倒していき、僕は途中で会ったルディックを無力化。そして遂に、サフィールのところに来た。
サフィール「来てくれたか、ガルッチ。」
ガルッチ「…………怖くないのか?死ぬのを。」
サフィール「いや、怖いさ。しかも化け物なのに何処か可憐で美しく、そして孤高なお前には特にな…………。」
ガルッチ「…………『
投影したのは、未来が使用していた聖剣。名は
刺さなかった。
サフィール「……………え?」
ガルッチ「期待通りの死をさせると思うか?僕は最初から、君を殺すつもりは無い。かつてお前のような人物がいてな。其奴は誰かの救いが欲しがっていた。だが、それをこなかったのを逆恨みし、復讐しようとしていた。そんな奴でも、改心してくれた。救いたい人がいれば、出来るだけ救いたいし、お前の罪は死んで償う訳にはいかない。ケジメをつけたいんだったら、『生きて』、償って欲しい…………。」
サフィール「…………………………お前は、ホントに変わってるな。我が決心を打ち砕いたお前の為に、私は降伏しよう。」
ガルッチ「……………ありがとう。」
こうして、僕らはサンクワールの内乱は、サフィールの降伏により終わり、シェルファさんの敵はいなくなっていった。
-ガルフォード城-
ルディック「はぁ、結局生かされてしまいましたか。」
サフィール「ああ、あれはレインが負けるのも納得いく。」
ギル「貴様がサフィールか、どうだ?我が雑種が作った新しき部屋は。」
サフィール「………確かに、不思議な感じだな。彼が言うには、異界では座布団に座り、ゆっくりお茶を飲むというのは、なぜだか心が落ち着く。これがガルッチが作った『和の部屋』と言うものか。」
ギル「どうやら、お気に召したようだな。ならば我は行くぞ。」
サフィール「…………ホントに、敵わないな。レインといい、ガルッチといい。」
ルディック「処遇がないのは、驚いた。」
サフィール「私が改心したからこそ、なのかもな。それとルディック。」
ルディック「はっ!」
サフィール「これからも、私を支えてくれないか?無力な、私を。」
ルディック「勿論です、我が主よ。」
レイン「このお人好しめ。」
ガルッチ「分かってる、でも此で良いんだ。」
もし未来だったら、多分そうしてただろうな。
ガルッチ「…………さてと、恐らくだけど屋上にいるかな?」
レイン「今更だが、何で女体化のままなんだ?」
ガルッチ「…………何でも、ラクトに頼まれてね。」
理由は不明だが、一体なんだろう………。
レイン「でもよ、お前怖いの苦手だろ。お前の手、すげぇ震えてるし。」
ガルッチ「し、仕方ねえだろ!?正体は分かっていても、僕お化け系とか苦手なんだよ!?」
レイン「無理せず、寝てればいいのに………。」
ガルッチ「嫌だよ!こ、こうでもしないと、納得いかねえし!!!」
レイン「はいはい………。」
ん?え、あれって…………火の玉!?あれが噂の!?
レイン「おい……。」
???「キャァァァァァァァァ!!!!あああ悪霊退散!悪霊退散!悪霊退散!!!!!!!!」
あ、あれセノアさんか。
レイン「おい落ち着け!俺だ!」
セノア「しょ、将軍!?」
ガルッチ「紛らわしいことしないでくれよぉぉぉ………、マジで失禁するかと思った……。」
レイン「どんだけビビってんの…………。」
セノア「す、すみません………。」
ガルッチ「っておい!火!」
セノア「ギャァァァァァ!!!!」
レイン「うぉおおおおい!!!!」
ガルッチ「ちょっと勘弁してよ!『アクアブラスト』!」
あ、危なかった………。危うくセノアさんの火だるまが出来上がるかと思った………。って、なんか僕の女装(フランの服)に焦げ臭いニオイが…………え"?
ガルッチ「なんでさぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
レイン「うぉおおおおい!!!お前もかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
結局僕も、水をかけられた………。
ガルッチ「お気に入りの服がぁぁぁぁぁ……………。」
レイン「また頼めば良いじゃねえか………、元気出せ。」
セノア「す………すみません………。」
レイン「いや………、見回りが怖かったなら、そう言えよ。」
セノア「わ、私は別に!!!」
ガルッチ「今更だが、悪霊退散って何処から覚えた………。」
しかし、どうしよ………。下着全然着けてないから、上半身裸だわ………。
レイン「前にも言ったろ?怯えは恥じることは無い。見回りから逃げないだけでも、充分勇敢だよ。」
セノア「ありがとう………御座います………………。」
ガルッチ「それよりは、火傷はしてないか?僕が治すから。」
セノア「い、いえ!だっ、大丈夫ですから!」
ガルッチ「そう言うわけには………、って火傷してるじゃん。ちょっと待ってろ、消毒するから。」
セノア「え?ちょっと待ってくだ────」
ガルッチ「癒やしの水よ、我が手の元に集まれ。『ヒーリングアクア』。」
セノア「んぁっ、ちょっと……、そこぁ………。」
レイン「お前の布切れ、使わせて貰うぞ。」
ガルッチ「頼む。」
しかし、何でそこまで喘ぐんだ?
レニ「セノアさん!無事で──────」
あ……………。
レニ「け…………。」
ガルッチ「け?」
レイン「ん?」
3人「レインの獣ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
セルフィー「レイン様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ユーリ「最低ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」
レイン「誤解だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガルッチ「ああ、どうやら僕のせいでまたカオスが………、いやエロカオスが起こってしまった…………。」
セノア「エロカオスって何!?とにかく、落ち着いて下さい!説明するので!!」
そんなこんなで、ようやく誤解は解けるも、レインの配下であるミランはそのお化けの特徴を教えようとするも、何故か忘れてしまった。
ガルッチ「分かった。」
レイン「そうやって、少しずつ薄れて、いつかは完全に忘れてしまうだろうな…………。」
ガルッチ「いや…………、僕はそうしない。そして、心に刻むよ………。」
そう、忘れるなんて事はしない。だって、忘れたくないんだ………。シェルファの、正体を…………。
レイン「…………ようやく出たな、ジョアンナ。」
???「私のこと?そこの人とは初対面だけど、貴方に名乗るのは此で二度目かしら?」
ガルッチ「何っ!?レインを知ってるの!?」
???「ええ、そうよ。だから名乗らせて貰うわ………。
『私は、ミシェールと申します』。」
-to be continue⇨-
ちなみに、女体化のガルッチは半裸状態となっています。