Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
-ガルフォード城-
ノエルがサンクワールに滞在して暫く経ったある日、
レイン「なぁ、ガルッチ。」
ガルッチ「?」
レイン「お前の右腕、何時までそれなんだ?」
ガルッチ「え?おかしいな?今までは解除出来たのに、あのモード使って以来なのかな?」
どういう訳か、絶望の腕が元に戻っていなかったのだ。実は、ガルフォード城に戻った直後すぐさま解除しようとしたのも関わらず、何故かそのままになっているのである。
イフ「恐らくだが、何かに反応しているのではないか?」
ガルッチ「何かに?」
イフ「ああ、何処かの場から何やら大いなる力の反応を感じたんだ。セレステアに近づいただけで、それが凄まじくなった。それだけではない、フランとこいしとイリヤを見てみろ。」
ガルッチ「どう言う…………なッ!?」
何とフランの左腕、こいしの両足に変化が起こり始めていた。今まで刻印で済んでいたにもかかわらず、フランの左腕にはドラゴンのような赤い鱗が張り始めている。ガルッチが解析したところ、どうやら『"災厄の化身"ミラバルカン』の鱗だったそうだ。しかも、どうやらフランもまた、怪獣娘にもなりえるようで、姿的にもミラバルカンにもなるようだ。
そしてこいしの両足は、意外なことに神々しい程の白銀の羽衣を纏っていて、風を帯びている。これは解析しなくても分かった。『"嵐龍"アマツマガツチ』、モンスターハンターの世界にも行って、一度は戦ったこともあった。勿論その能力は、既に得ていた。ミラバルカンもモンハンの世界にもいるが、ガルッチ曰く興味はなかったらしい。そしてこいしもまた、怪獣娘にもなれるようで、姿的にはアマツマガツチなのだが、2つの能力も得ていた。アマツマガツチと『"天彗龍"バルファルク』だった。
そして、意外なことにイリヤもまた、怪獣娘の適任者でもあった。その姿は『キリン』だった。
しかしガルッチは、不思議に思った。何故この時に掛けて、怪獣娘の覚醒準備になったのか。しかもイリヤは、魔神の力は無いはず。なら何故怪獣娘の適任者となったのだろうか。
レイン「ガルッチ?おーい、ガルッチ?」
ガルッチ「ふぇ?な、何?」
レイン「3人ともお前がぼーっとして、心配してたぞ。」
ガルッチ「あ、ごめん。ちょっと考え事さ。」
イフ「全く、だが何かしらの力が、この『ミュールゲニア』の何処かにあるのは確かだ。それを忘れるな。」
フラン「それより、何の考え事をしてたの?」
ガルッチ「フラン、左腕を見て。」
フラン「左腕?どう言う…………あれ?何で鱗が?ってこいしちゃん、両足が………。」
こいし「ん?あれ?何これ?鰭みたいなのがついてる。」
ガルッチ「ガイア、これって………。」
ガイア『イフの言うとおり、どうやら封じられた力がこの世界にあるようだ。セレステアのところでそうなったのならば、恐らくその一帯の何処か、または近くだと思う。しかも、ウラノス達の封じられた力も、我らと一緒なとこで反応しておる。しかし、不思議にもイリヤとクロエのも感じる………。』
ガルッチ「どういう事?」
ガイア『恐らく、我ら混沌を司る3大魔神と調和を司る3大神と共に過ごしたお陰で、イリヤとクロエはその両方の力が備わったと思われる。』
フラン「つまりどういう事?」
ヘラ『つまり、イリヤちゃんとクロエちゃんは、私達の知らない力を宿してるって事。』
イリヤ「私とクロの………?」
こいし「具体的には?」
ハデス『難しいけど、イリヤちゃんは『夢幻』という力を持っていて、クロエちゃんは『次元』という力を持ってるらしいんだ。』
ガルッチ「次元!?」
次元は確か、未来のスタンドDISKにもあった。それが、クロエに宿すなんて、有り得るのだろうか。というか、未来のスタンド『ブルトン』にもあったにも関わらず、何故?イリヤはまだ分かる。オーフィスのスタンドDISKに触れただけで………いや、何で触れただけで発動したと思える?
レイン「まぁ、4人に何が起きたか知らねえが、あまり心配させんなよ?とりあえずガルッチ、
ガルッチ「分かった。そろそろ、中装備で固めようかな………。」
レイン「お前が?珍しいな。」
ガルッチ「時折中装備、つまり鎧とかの事だが、依頼の中には鎧装備を来て挑めって書いてるのがあったし、しかも軽めなら解雇するっていうから、仕方なくなんだよね。さすがに重装備、つまりあれより守備力と重さ重視の重い鎧なんだが、あれは着ていかない。というかぶっちゃけ、ノームが好んで着ていそうな奴だしな。」
レイン「やれやれ………。」
ガルッチ「ちょっと着替えてくるね。」
そう言い、ガルッチは何もない空間から扉が現れ、その中に入っていった。そして出て来た姿は、正しく武士と言っても過言じゃない鎧姿だった。
こいし「お兄ちゃんったら、浮きすぎだと思うよ?」
ガルッチ「そうか?お気に入りなんだけど。」
レイン「ガルッチ、それなんだ?」
ガルッチ「ジンオウ装備。一応顔は出せるようにキャップの奴にした。」
レイン「いやキャップとかどうでも良いが、まあいい。行くぞ。」
ガルッチ「了解、んじゃフラン、こいし、イリヤ。またね。」
3人「行ってらっしゃーい。」
ガルッチside
とりあえず僕は右端のところで跪いて、シェルファさんを見ている。隣にはシルヴィアさんも一緒にいる。
レイン「全員、静粛に!!!」
おう、案外レインもカリスマ性もありそうだな。(歌があれだが……。)
レイン「サンクワールの第一軍、すなわち国軍本隊の最高指揮官として着任なさった、姫様のお言葉がある!!」
ん?なんかシェルファさんがレインに何か言おうとしてたらしいな。でも、やめたらしいし、何を言おうとしたんだろ。
シェルファ「皆様、どうか楽な姿勢でお聞き下さい。この度、先の戦で離散してしまった、第一軍の再編成が成りました。これも全て、私の家に仕えてくださる、忠実な人達のお陰です………。」
とりあえず僕は、シェルファさんとレインに向けてウィンクする。それが見えたのか、シェルファさんには微笑み、レインは親指を立てた。
シェルファ「では最後に、私の部隊で補佐役を務めて下さる、レインを────」
アベル「お待ち下さい、陛下!!」
おいおい、ここに来て何してんだ!?確か、勇者アベルだっけ?
アベル「そこにおられるレイン様は、確か上将軍の身分の筈。それに、自らの部隊をお持ちの指揮官でもあり、アステル地方の領主でいらっしゃいます。それが如何して、陛下直属の部隊で補佐役を務める事に?」
ガルッチ「待った、アベル。君の言い分は分からなくもないが、レインはそんなことをする必要はない。というよりは、姫様は全面的にレインを信頼している。戦すら疎かった姫様の代理として、レインには実際の采配をふるって貰うつもりだ。」
アベル「しかし───」
ガルッチ「心配するのはご尤もだ。が、幾ら何でも心配性にも程がある。もし姫様の思う気持ちがあるのなら、黙っててくれ。」
全く、何を言い出すかと思えば、一応黙らせて置いたから、よしとするか。勇者といえども、勇気と無謀があるだろ。信頼関係は必須だ。彼奴無謀にもその心配性で信頼関係を落とそうとしてたしな。
ガルッチ「失礼、姫様。突然ながらの発言を────」
シェルファ「いえ、お気になさらず。」
おいレイン、小声ながら「お前のキャラ似合わねえなぁ。wwww」って言うんじゃねえよ!!こちとら恥ずかしいんだ!!
レイン「まぁ、確かにガルッチが言う事はご尤もだ。それに今の時点でお前の力不足は明らかで、とてもじゃないが、俺の代わりが務まるとは思えんがな。だから、お前の選ぶ道は3つしかない。このまま抜けるか、それとも納得して引っ込むか。あるいは、自分こそが副官にふさわしいと、いつか証明するか、だな。」
アベル「ぼ、僕は別に────」
ガルッチ「でしたら、レイン。僕を副官代理というのは出来ないでしょうか?」
アベル「!?」
レイン「んー、確かにガルッチなら、実力もあり色々と把握してる。ただ代理というのは?」
ガルッチ「まぁ副リーダー的なものです。あり得ないのはあるけど、もしもの時にって奴です。」
レイン「まっ、確かにそうだが備えあれば憂い無しだな。よし、それじゃあ───」
アベル「待った!何故年増もいかない子供に、代理を認め────」
ガルッチ「おいこら、子供言うな。気にしてることなんだから。」
アベル「それは良い。何故認められるのですか?」
レイン「あのなぁ、ガルッチはああ見えて、俺を負かした事がある。実際手合わせしたところ、思いのほか負けてしまった。精神的にも、能力的にも、俺以上だった。それにガルッチは、姫様にもお墨付きも出ている。」
アベル「あり得ません!そんな夢物語など───」
あーもー、こいつ面倒くさいな。
ガルッチ「はぁ、だったら手合わせしよう。君の発言と行動が、どれ程無謀なのか。」
アベル「無謀?僕の発言と行動が無謀だというのか!?」
ガルッチ「いいか?ある人からの言葉を借りて言わせて貰うが……。ノミのように、自分より遥かに巨大な人間にところかまわず攻撃をしかけて戦いを挑むのは『勇気』と呼べるのか?
答えは否。それは『勇気』とは言わない。
ノミのそれは、恐怖を知らない愚かな行動、即ち無謀だ。お前と同じだ。」
アベル「戯れ言を!!────って、いない!?」
ガルッチ「分かったか?お前が如何に無謀だって事が。」
アベル「ふ、不意打ちなど、ひ────」
ガルッチ「対応出来なかった癖に、何を言う。こっちも『
アベル「なっ!?」
レイン「うわぁ、見た目子供に勇者なんて呼べないって言われちゃったな………。」
ガルッチ「もっと『恐怖』を知れ。そして、ここぞって時に、立ち向かえ。それが、『勇者王』である僕が送る言葉だ。」
まぁ、強ち間違いじゃ無いしな。まぁ、とりあえず言いたいことは言わせて貰った。とりあえず、途中で色々あったが無事に終わった。そして………。
ガルッチ「レイン………、笑うなよな………?」
レイン「ハハハハ、いやいやだって、あんなに畏まるガルッチとか、キャラに合わなさすぎて逆に─────」
シェルファ「ウフフ、そうですね。」
ガルッチ「シェルファさんまで………。ん?」
この異空間、いつから?あ、手紙も来た。っと、その前に。
ガルッチ「警戒しないで、二人とも。恐らくお届け物だと思う。」
???「ガルッチって言うのは、貴方ですか?」
ガルッチ「ああ、間違いない。」
???「未来からのお届け物じゃ。」
ガルッチ「有難う。」
???「それと、むくは星宮六喰というんじゃ。此方は時崎狂三じゃ。」
狂三「宜しくですわ。」
ガルッチ「ああ。ごめんね、こちらの世界に来させて。」
六喰「いやいや、気にしておらん。その中に、お前の兄達の贈り物があるから、それも送ってやってくれ。」
ガルッチ「分かった。」
彼女達はそれを告げた後、その空間から入り消えていった。
ガルッチ「んで、手紙は………。四女神の武装の一部か。有難いな………ってなんだこれ。」
未来の奴、こんな物送ってきたけど、何なんだ?これ?黒い刃にそれに合わせるかのように悪魔の翼の膜は深いネイビーブルー色、天使の翼は血に染まったかのような深い深紅色になってる。
ガルッチ「この『
さて、兄さんに手紙を書いてっと、後は送るだけ。
ガルッチ「ミスト、兄さん達に宅配を。」
ミスト『はーい。宅配開始!───────宅配終了よ。』
ものの見事に、箱が消えていったな。凄いな、時空宅配サービスって。そういえば、この剣、なんだろう。何処かで扱えてた気がする…………。
まっ、後で鍛錬の時に使用してみるか。
-月夜ノ刻-
さてと、始めるとしようか────
???『問おう、お前が新たな
ガルッチ「なっ!?剣が喋った!?」
???『喋る言うな。正式には、お前に念話させているのだ。』
念話かよ、ビックリするな。
ガルッチ「まぁ、その前に君は何なのだ?」
???『質問を質問で返すとは、不粋なことを…………。いや、急だったから仕方ないだろう。私は『バチカル』。正しくは『
ガルッチ「『
バチカル『そうだ、未来とかいう奴から何かを送ろうとしているところで、すかさず入り込ませて貰ったのだ。』
ガルッチ「……………………気付いてなかったのか、未来。」
バチカル『まぁ、もう一度問うぞ。お前が新たな
ガルッチ「………………ああ、だが担い手と書いてマスターってどう言う───」
バチカル『契約成立だ。これより、お前の刃と─────っておい!』
ガルッチ「なんだ?」
バチカル『なんだでは無い!!知らぬのか!?悪魔と取引してるのに、何故躊躇わん!!』
何此奴、急に口調が崩れたぞ。
???『おやおや、その声はもしかしなくとも、バチカルでないか?』
バチカル『なっ、貴様ケテル!!何故ここに!!』
ガルッチ「って、何で
ケテル『初めまして、
バチカル『よもや、貴様がいるとは思わなかったぞ。』
ケテル『何を言う、僕はあの人が蘇らせる以前に使ってくれたのだ。主に英霊達の力でね。』
バチカル『何?それならこの俺も同じだ!!』
ガルッチ「おい、喧嘩するな。事情はどうであれ、まずは説明してくれ。こんがらがるから。」
バチカル『よし、まず
ガルッチ「『虚無』?無とは違うのか?」
バチカル『言い換えれば、存在するはずの無い無と捉えれば良い。』
ガルッチ「なるほど………。」
ケテル『僕達は実数の存在に対して、バチカル達は虚数の存在なんだ。ぶっちゃけ、僕らとは仲が悪いって事さ。』
バチカル『ふん、仲ようしたくもないわ!貴様のような奴らに、仲良くするか!!』
ケテル『奇遇だね、僕達も一緒さ。』
ガルッチ「そして、喧嘩かよ。」
バチカル『そもそも、お前が俺のおやつを横取りが悪いだろ!!』
ケテル『そっちこそ、僕のプリンを取ったのが原因だ!!』
お前ら子供か?そして何気なく、子供の口喧嘩が始まったよ。
ガルッチ「やれやれ、一応未来には伝えるか。」
『宅配したもの、確かに受け取らせて貰ったよ。それと、何故か君が送ってきた物の中に、黒い剣こと『
多分君の知らない間に勝手に入ったようだけど、あの剣何処で手に入ったの?
知らないなら、別に良いが、勝手ながら使わせて貰うね。(多分離れないと思うし。)』
ガルッチ「よし、未来に送信完了っと。」
さてと、いい加減喧嘩を止めなきゃ。
ガルッチ「おい、二人とも。みっともない喧嘩はやめろ。関係上は致し方ないが、両方の
バチカル『何?』
ケテル『何で!?』
ガルッチ「そもそも、どちらも必要不可欠なんだ。恐らく僕らの戦いにも必須になってくる。まぁ、終わっても使わせて貰うけど。」
バチカル『巫山戯るな!奴と一緒とかごめんだぞ!!』
ケテル『そうだよ、こんな黒い奴と一緒に────』
ガルッチ「文句を言うな!!あまり喧嘩するなら、刃諸共折るぞ!」
バチカル『やめて下さいお願いします何でもします。』
ケテル『ごめんなさいお願いです折るのはやめて下さい何でもします。』
ガルッチ「ん?今何でもっていった?」
バチケル『『あ。』』
ガルッチ「冗談だよ。でも、喧嘩するならそれぐらいするって事は、記憶しておけ。」
バチケル『『了解。』』
ガルッチ「はぁ。」
しかし、
ガルッチ「ともかく、宜しくバチカル。」
バチカル『任せたまえ、我が主。』
ケテル『まっ、足を引っ張らないでね。新人君?』
バチカル『うるせぇ!!』
ガルッチ「そういえば、あれを壊すのってやっぱソードブレイカーっぽい奴じゃないと無理かな?」
バチカル『待て待て!!』
ケテル『ホントにやめて!!』
-to be continue⇨-
-始原の城-
あっぶねぇ……、危うく掘られるとこだった………。
イリア「念には念を入れて、幻影で操作してたのね。」
うん。流石に、あの常識外れの世界まで、行く勇気はなかったさ。幻影の僕で正解だったよ。
イリア「まぁでも、ディルーラーと束は気付いてたけどね。」
それは想定内さ。まぁ、ボディービルダーの奴には、一応玉藻の前直伝の一夫多妻去勢拳で収めたけどな。
アラン「あれ使ったのですか…………。」
ラヴォス「痛いだろうな…………。」
まぁ帰るついでに、ルシフェルには真・滅・一夫多妻去勢で、時飛ばすと言う概念をぶち壊して、蹴りまくってやったがね。今頃悶えてるだろうな。
ライフ「お疲れ様、お父様。」
とりあえず、今後はゲキド町は幻影で送りこむことにするよ。
9-3期ed曲 鋼の錬金術師FullMetalALCHEMIST3期ed曲 『つないだ手』