Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
-旧ルナン地方 本陣-
フラン「お兄ちゃん、レイン達が突撃したようだよ。」
ガルッチ「こっちも確認済みだ。さてと、早速仕事して貰うぞ。『
ガルッチは直ぐさま黒い剣を取り出し、『何か』の気配があるところに斬りつけた。シルヴィアもそれに察知したのか、回し蹴りをする。
すると、誰かが転移してきた。そいつは確かに、いきなり出現したのだ。
???「おっと!危ねぇ危ねぇ……、ははっ、そこの姫王さんを見て、こりゃ絶好の機会だからと思ったんだがな。なかなかうまく行かねぇもんだな。」
ガルッチ「悪いが、シェルファさんを奪う訳には行かないんだよ。『
???「ぬぉ!?見るからにヤベぇ奴がいると思ってたら、なるほど。お前もいるのは想定外だな。」
ノエル「貴様!私の眼前で、よくもなめた真似をしてくれた。良い度胸だ、腸を引きずり出すぞ!!」
シルヴィア「そうよ、あたしとガルッチが真っ先に気付いたからよかったものの……。」
???「いやー、そこの黒マントの姉ちゃんは有り余るほど力の波動を出しまくってたから、ちゃんと警戒してたが………、まさか、オメェみたいなのが混ざってるとはな。しかも、そっちは無力兵士並みの波動と思って無視していたが………。あえて力を抑えていたらしいな。
参ったね、ははっ!!」
アベル「おのれ、僕の陛下に───」
ガルッチ「下がれアベル!!お前は姫様を守れ!!他の奴は、侵入者から離れろ!」
何かの力を察したのか、ガルッチは他の兵士に命令を下す。が、アベルはそれをよしとせず、突っ込んだ。
ガルッチ「バカっ!」
アベル「うぉぉぉ!!」
???「血気盛んなのは結構だが、まだ本気になるまでもねぇな。」
アベル「くっ!?」
男の手にしたダガーが煌めき、アベルの首筋に赤い筋を刻む。ギリギリで躱すも、次に男の蹴り足が霞み、アベルは今度こそ蹴り飛ばされた。
ガルッチ「ただのダガーでは無さそうだな。いやそれ以前に、お前…………何か違うニオイを感じる。転生者か?」
???「ほう?俺が何なのか分かるのか?」
ガルッチ「いや転生には程遠いが、その肉体の持ち主は死んでいるだろ?」
???「なるほど、オメェもまた異世界から来た住人って奴か。」
ガルッチ「名を名乗りな。」
???「俺はロイだ。オメェは?」
ガルッチ「通りすがりの英霊使い、ガルッチだ。覚えておけ!『
ロイ「へぇ、『デート・ア・ライブ』と似た力を持ってるって訳か。しかも反転とはな。」
ガルッチ「この剣が特別に強いって事さ。だが、それだけじゃねえぜ。『
ロイ「ちぃ……!!」
黒い剣が受け止めてる隙に、ガルッチは
ロイ「………厄介だな、あのお方の言うとおり、此奴より先に、あの女装した男の娘を狙い付けた方がよかったぜ。」
ガルッチ「あのお方?」
ロイ「へっ、お前には教えねぇよ!」
ガルッチ「くっ、あのお方って、未来にも関係するってのか!?」
ロイ「ああ、その通りだ!!俺は『星の勇者を阻む者』とは別の存在だ!」
ガルッチ「ちっ、無の神以外にも敵がいたか………。ルーサーの言うとおり、奴等は飢えてる………、必ずやって来る。その奴等というのは、お前が言うあのお方か。」
ロイ「へぇ、ルーサーを倒したってのはホントのようだな……。」
周りからすれば、一体何の話だと首を傾げるようだが、フラン達は話についていけた。
ロイ「あの女装した男の娘といい、お前といい、あのお方はお怒りでねぇ………。今はお前を殺し、姫様を攫ってから、貴様が言う未来を殺さなくてはな………。」
ガルッチ「そうはいかない。未来のとこには行かせねぇし、未来を手を出すってんなら、それ相応の覚悟をするんだな、雑種ッ!!」
ロイ「ちぃ、此奴はヤベぇ………。仕方ねぇ、撤退だ!!」
ガルッチ「待てっ!!…………クソッ!!逃げ足はピカイチかよ。」
何とかシェルファを守り抜くことが出来たものの、肝心なとこで逃げられてしまった。
レイン「おい、侵入者は?」
ガルッチ「すまない、逃がした。シェルファは無事だったが………。」
レイン「そうか、なら良いが………。」
ガルッチ「あの野郎、急いで探さねえと────」
レイン「待て!!今探したところで、見つからねえよ。何があったか知らねえが、冷静になれ。」
ガルッチ「…………………………すまない、僕のしたことが。」
レイン「チビを守っただけ、よしとしようぜ。未来だって、負けることはないんだしよ。」
ガルッチ「ああ、そうだな…………。」
あまり納得は出来なかったものの、少し冷静になれば、確かに未来が負けるはずが無いと思った。
ケテル『へぇ、なかなかやるもんだね。バチカル。』
バチカル『うるせぇ!!お前こそ、足引っ張らなくてよかったよ!』
ケテル『何を?』
バチカル『やんのか?』
ケテル『あ"?』
バチカル『お?』
ガルッチ「なぁレイン、お前剣を折ったことある?」
レイン「なんだ?藪から棒に。」
ガルッチ「ちょっと喧嘩しそうな二つの剣を折れるかどうか─────」
バチケル『『やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』』
レイン「いや、無理。」
バチケル『『ほっ…………。』』
ガルッチ「そっか…………。」
バチケル『『マスタァァァァァァァァ!!!何で落ち込むんだよ!!』』
ガルッチ「…………フランなら出来たっけ?」
フラン「しないしない、しかも明らかに喋ってるからやめてあげて。」
バチカル『…………マスター、頼むから折るのは勘弁して。』
ケテル『壊すのも、勘弁だよ?』
ガルッチ「分かった分かった。分かったから、発情フェロモンをだすな。剣が女の子に発情って、誰得なんだよ畜生。人妻萌えか、お前ら…………。」
誘拐者を逃がすわ、剣がうちの妻に発情するわ、何なのこれ………。そう思ってしまったガルッチは、思わずため息が出た。
ガルッチ「戻ったら、フラン達とセックスしようそうしよう……。」
-???-
???「…………未だに戦う意志あり、か。面白い、流石はロードの孫、と言うべきか。」
何処かの世界のコンピュータールームから、一人の男性が見ていた。
???「まぁしかし、無謀な輩も多いな。あのラーク一族はともかく、ただの会社員があのような力を持つなんて………。元を正せば、ただの人間のくせに………。まぁ、仮に
そしてその映像を消し、上の空な目で何かを言った。
???「消してやる……………、『物語』も『善意』も『悪意』も『感情』も…………、『存在』も『無』も何もかも…………、消えてしまえ…………。」
-to be continue⇨-