Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
第10-1章 ラーク家の姐さん
-???-
ガルッチ「……………ねぇ、姉さん。」
ラルッチ「何?」
ガルッチ「確か、お婆ちゃんの家って、ここなんだよね?」
ラルッチ「ええ。」
ガルッチ「なのにさ…………。なんで、屋敷なの?しかもあからさまに、目立つけど。」
『二十世紀少年』の世界につき、早速ガルッチとラルッチのお婆ちゃんを探すために色々と探し回っていた。5日間探し回り、そして遂に見つけた場所は…………、あからさまに目立つような、家…………いやどちらかというと屋敷だった。
ラルッチ「こう見えて、認知阻害結界とか、敵に対しての防衛魔法を掛けているから、他の人から見たら何もないものになってるの。しかも、触れようにも触れられないものにもなってるしね。」
ガルッチ「凄いな…………。」
ノエル「魔人の私が言うのもなんだが、確かに凄い。」
シルヴィア「んじゃあ、入りましょ。」
ガルッチは早速、インターホンを鳴らした。
???『合言葉を言って。』
ガルッチ「?」
ラルッチ「私が言うわ。」
???『光りあるところに?』
ラルッチ「闇あり。」
すると、鍵が開く音が聞こえ、6人は直ぐさま入っていった。
「ラルッチさん!お久しぶりです!!」
「お帰りなさいませ!」
ラルッチ「みんな相変わらずね。姐さんは?」
???「呼んだ?」
それを見たガルッチ達は唖然としていた。そこにいるのは、余りにも美少女な姿で、とてもじゃないけど、お婆ちゃんには見えなかった。
???「ラルッチ!!お帰り!!」
ラルッチ「姐さんただいま!!」
???「元気そうでなによりね。って、そちらの方は?」
ガルッチ「えーっと、は、初めまして…………。えーっと………。」
???「別にお婆ちゃんでもいいのよ、ガルッチ。よく来たわね。私はロードの妻、そしてレジスタンスのリーダーのラーク・ジャンヌ・マリアよ。」
シルヴィア「ガルッチのお婆様ね、初めまして。私はシルヴィア・ローゼンバークです。ロードにはお世話になりました。」
マリア「いえいえ。可愛らしいこだね。」
ノエル「魔人のノエルだ。」
マリア「初めまして。ところで、その子は?」
ガルッチ「僕の子。門矢鳳凰と門矢アラヤだ。」
マリア「門矢?あれ?ガルッチ、貴方ラークじゃ………。」
ガルッチ「変わりないさ。事情は応接間で話すよ。」
-マリアの家 応接間-
ガルッチside
マリア「成る程ね、私達の知らない間、そんなことがあったのね。私の孫の2人は、全王神の子供だなんて。」
ガルッチ「全王神を知ってるの?」
マリア「伝説以外聞いたことなかったけどね。それにしても、結婚は知らなかったわ。と言うよりは……………というか問題は……………、愛人8人に………、同じ男の娘とやって生まれた子供ってどういう事?」
ガルッチ「うん、そう言われると思った。異常だって事は自覚してる。」
ラルッチ「いや、それはそれで如何なのよ。」
ガルッチ「いや、ロリショタブラシスコンの姉さんが言う事じゃない。真面なのは兄さんだけじゃん………。」
マリア「…………でも、無事で良かったわ。ルッチにも会いたいけど、こうやって団欒する事が出来たんだし。」
ガルッチ「お婆ちゃん…………。」
でも、お婆ちゃんもお婆ちゃんで凄いな。もうそれだけ歳取ってるのに、結構長生きしてるもんな…………。
マリア「まぁ、私の場合、何度も転生しまくってるから、何十回もやってるけどね。」
ガルッチ「転生してんのかよ!?」
ノエル「しかも、何十回!?」
シルヴィア「ロードもビックリじゃ無いの!?」
全王神『別に良いじゃ無い!♡その人が楽しければ、幾らでも転生してあげるよ~。♪』
全王神は黙っててくれないかなぁ?というか、いつから念話できるようになってんだよ!?
全王神『息子の事は、24時間オールタイムだよ!♪しようと思えば出来るし!』
なんだよそりゃ………。
全王神『因みに、未来ちゃんにも念話できますよ。♪』
…………………………なんか、これが親だと思うと、すげぇ申し訳ないわ。なにこのハイテンションな親。いや、これが俗に言う親バカか。いや、親に殺されたのに親バカって……。親殺しに親バカって…………。ぶっちゃけどうよ。
全王神『気にしちゃやーよ。♪』
よし、事が全て終わった暁には、ぶん殴りに行ってやるから首を洗って待ってろ。だから無の神よ、大人しく殺されろ。
ラルッチ「ちょっと、ガルッチ?何故か殺気立ってるけど?」
ガルッチ「うん?何でもないよ、姉さん。」
ノエル「何があったのだ…………。」
ガルッチ「気にするな。」
シルヴィア「何かしようとしてるけど、程々になさいね?」
ガルッチ「安心しろ、全王神をこれでもかってぐらいに殴りつけるだけだから。」
マリア「…………家庭暴力は、やめてあげて。」
そう言われても、こうも酷いと…………。
???「失礼します、マリアさん。」
マリア「カンナちゃん、部屋は?」
カンナ「空き部屋はちゃんとあります。後は、自分でお願いします。」
ガルッチ「分かりました。」
さてと、部屋は和室でいっか。いやもう和室以外有り得ないんだけど………。
-マリアの家 ガルッチの部屋-
ガルッチ「うんまぁ、やっぱり和室だよね。錬金しても………。」
ラルッチ「貴方って、どれだけ和室好きなのよ。しかも広いし。」
シルヴィア「それじゃ、私とノエルは隣の部屋に行ってるね。」
ガルッチ「おう。」
まぁ、部屋での錬金だとこれだが、他にも武具や薬とかも作れちゃうし、『本来』の賢者の石を改良して、人間の魂を使わない賢者の石も作れちゃったし、何処かの世界じゃ『無限の錬金術師』とか呼ばれちゃったんだけど。
アラヤ「凄いよね、母さんって。」
鳳凰「凄い凄ーい!」
ガルッチ「有り難う。」
そして二日後、Lこと竜崎からの連絡が来たとか。その内容が真希という者ががLのアジトにて、ウイルスが入った注射器で、ウイルスを体に注入してしまったのだ。でも発症してない。それでも真希を彼等に渡す訳にはいかない為、彼女を連れて逃げる事に。
しかも、公共の乗り物である電車を使ってたら、九條がニュースで、真希の事を話し写真も公開させられたのだ。
……………………一言言えば。
全員「「「馬鹿野郎!!!!!!!!!!」」」
どう見ても駄目だろ!?何を考えているんだ!?
ガルッチ「ウイルスに感染した人間、況してや女の子を連れ回す奴があるか!!どんな事情があっても、人口密集地から離すのが常識だろ!!!発症したら如何するんだよ!!!!真希だけじゃない!!周囲の人間まで巻き込む事になるんだぞ!!」
鈴美『ガルッチ君、落ち着いて。ね?』
オーフィス『そうだ、落ち着け。』
ガルッチ「だとしてもだな!?幾ら何でも駄目だろ!?」
ラルッチ「全く、信じられないわ!?何を考えてるのよ!!!」
イフ「未来………お前もLも、どんな思考すればそんな行動が出来るというのだ!?」
未来『イフの声………。懐かしくて泣けてくるよ~!!』
ガルイフ「「何処か頭のネジ取れてるだろお前!?」」
やばい、久々のツッコミで疲れてくる…………。
鈴美『でも未来ちゃん。松戸先生やガルッチ君達の言う通りよ。あのまま発症してたら、皆死んでたかもしれなかったわ。』
未来『ああっ。だが現に真希は助かってる。運では無く、我々が発症しないよう努力したからだ。違うか?』
ガルッチ「そうだけど…………。せめて、誰にも移さないような結界とか張れば良かったんじゃないのか?まあ、其れで良いとして……………ん?」
あの子が真希か…………、ってん?なんか様子が………。
真希『私を、隔離して……………。』
未来『まさか発症…………?』
ガルッチ「未来!!!!!」
おいおい、やばい。ヤバいじゃねえか!?大丈夫なんか!?一応隔離しているらしいけど…………。
松戸『心配要らない。これはダニだ。林とか、人口密集地を離れて移動してたのかね?』
未来『ええ。』
ガルッチ「良かったぁ…………。」
ラルッチ「ビックリさせないでよねぇ……………。」
イフ「ほっ……………。」
未来『良かった…………はぁ。』
ラルッチ「って、いやいや待ちなさいよ。此からどうする気よ?」
未来『ウイルスを殺す方法を、此から探す。その為にも、松戸先生の協力が必要不可欠だから。』
松戸さん必須か。ってなると、敵は松戸さん狙いになるな。
松戸『俺は………怖いんだ。昔、自分の作ったワクチンで、人を殺してしまったんだ。』
簪『私も犠牲にしてきた命があります。』
未来『僕も同じです。というより、僕等も同じですし、ガルッチ達にだってそういう時はありました。でもだからこそ、真のヒーローはこう言います。『諦めるな。目の前の命一つ救えないで、大勢の命が救えるか』。確かに、目の前に居ても救えない命というのもあります。ですが、だからといって、今目の前に居る一つの世界に生まれた命を、諦めてはいけないんです。何度失敗しても、それでも立ち向かわなくてはいけないんです。ヒーローとは、そういうものだから。』
ガルッチ「未来……………。」
未来『ガルッチ。僕の恋人の一人、簪ならきっと、そう言うと思ったんだ。真のヒーローこそが、彼女の憧れにして、夢でもあるんだから。』
ガルッチ「…………………なぁ、未来。」
未来『ん?』
ガルッチ「子供の頃、恥ずかしながらも、それに似た夢を持ってたんだ。」
未来『夢?』
ガルッチ「うん。僕はね、『正義の味方』って奴に憧れてたんだ。」
未来『………………ガルッチ?憧れてたって、今は違うのか?』
ガルッチ「うん。当時、憧れてたけど、実際知っちゃった時、裏切られちゃってさ。大勢の命を救うには、一つの命を犠牲にしなくちゃならないって事が分かった途端、失望しちゃったんだ…………。」
未来『……………。』
ガルッチ「もう今更、正義の味方なんてなろうなんて思えない。家族や仲間を護るために、大勢の命を、奪ってきたから……………。」
未来『………………もう一度、目指してみたら?』
ガルッチ「え?」
未来?
未来『大切な人のために護るために、大勢の人を殺していったのは分かってる。でも、大切な人を守れるだけでも、凄いことだと思うよ。』
ガルッチ「でも、でもそれだと────」
未来『それでも、僕からしたら、君は正義の味方だと思うよ?正義は嫌いなのは分かってるけど、大切な人の為の正義の味方って言うのも、ありかもね。』
ガルッチ「……………そうか。」
なんだ、それでも良かったのか。ああ、今まで『断罪者』として、正義も悪を殺していってたけど、何でそんなことを気付かなかったんだろ。結婚でも誓っただろ?大切なものを護るために、正義も悪を裁く『断罪者』になるって…………。
ガルッチ「…………もう一度、目指してみようかな?誰かを守れる『正義の味方』って奴に。」
ラルッチ「ガルッチなら、なれるわ。」
未来『大丈夫、ガルッチならなれる。』
ガルッチ「…………安心した。でも、ヤバくなったら止めて。」
ラルッチ「うん。」
んじゃあ、『正義の味方』として…………次元を救いますかね!
-to be continue⇨-