Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
-東京-
ガルッチ「全く、なんか知らないけど、こういうディストピアに居るだけで、居心地が悪い気がするなぁ…………。」
普通なら暗殺しているはずのガルッチが、何故買い物することに成ったのかというと、マリアからの頼みがあったのだ。
というよりかは、お使いを頼まれていた。
アラヤ「ねぇねぇ、このトマト安そうだよ。」
ガルッチ「あ、本当だ。確か、リストにもあったな。」
一つのトマトを取ろうとしたとき、偶然誰かも取ろうとしていた。
???「あ、失礼し…………なっ!?」
ガルッチ「あ、そちらが…………貴様はっ!!」
偶然にも、同じトマトを取ろうとしていた黒人のような人が目の前に現れたのだ。しかも姿を知らないとはいえ、雰囲気には覚えがあった。
ガルッチ「…………よもや、お前が買い物しているとは……………。」
???「……………アサシン紛いの貴様も、言えた義理ではないがな。」
ガルッチ「……………ここで戦闘を起こせば、人様の迷惑になるな。」
???「…………………確かに、今戦えば、お買い時のトマトが潰れてしまうしな。」
ガルッチ「違いない…………。しかもこっちが子連れって言うのが、失策だったな……。」
???「流石に子供を攫う気はない。」
絶対嘘だろ。そう思っていたら6つのトマトを籠の中に入れてくれた。それだけでなく、アラヤに撫でたのだ。
???「君の籠の中の物から見ると、どうやら鮮度が良く、長持ちも良さそうな物を買おうとしてるな。しかも、今日食べる分にも、あるそうだ。」
ガルッチ「分かるのか?」
???「ああ。ここで話すのもなんだ、一旦買い物を済ませてから、この喫茶店に来るがいい。」
そう言うと、1枚の紙を渡され、場所もや席にも指定されていて、罠とかあるのでは無いかと疑いたくなる程だった。
???「疑うかも知れんが、私のお気に入りでね。では………。」
-喫茶店-
そんなこんなで、ちゃっちゃと買い物を済ませ、エコバッグを片手に持って、指定された場所に向かい、指定された席を探すと、そこにはあの男が座っていた。
???「よく来た、此方に座りたまえ。」
少し警戒をしていたガルッチだが、アラヤが興味を持って見ていたため、一応座る事にした。
???「さて、君達の目的──」
『ピロリン~♪』
ガルッチ「すまん、ちょっと待って。」
ガルッチは、直ぐさま出ようとするが、どうやらメールだったため、すぐにしまった。
ガルッチ「さて、目的だったな。僕達の目的は多々一つ、無の神を討伐。ただそれだけだ。そっちはサーヴァントか、又はともだちの部隊に所属しているのか?」
???「ほう、私をサーヴァントだと見抜いたのは見事だが、私はともだちには所属していない。」
ガルッチ「じゃあ、何の目的で僕を襲った?」
???「てっきり、お前がともだちの部隊かと思ってな。」
ガルッチ「……………
一応誰も聞かれないように、ぼそっと囁いた。
???「ふむ、ともだち側ではなさそうだな。確かに、無の神を討伐ってだけは、どうも奴らが祝ってそうな気がするな。」
ガルッチ「どういう事?」
???「この世界では、その無の神が唯一無二の神だと信じない奴等なのだ。一部は違うがな。」
アラヤ「ねぇねぇ、名前はなんて言うの?」
???「そういえば、名乗り忘れたな。まぁ、君は知っているだろうけど、私は『エミヤシロウ・オルタナティブ』。ただ、英霊エミヤや衛宮士郎本人もそちらの世界にも居るらしいので、私のことは『クロウ』とでも呼ぶがいい。」
黒い男、クロウはそう言うと、ガルッチとアラヤもそう呼ぶようにした。
ガルッチ「んじゃあクロウ、君がともだち側ではないのなら、今この場所で『聖杯戦争』でも起こすのか?」
クロウ「違いない。ただ、私には聖杯が欲しいわけでは無い。現界させられたのだ。どうもこの世界は魔力があり溢れてるようだしな。」
アラヤ「何で?」
クロウ「さぁな。ただ、そのともだちが関わってると、私は思うがね。」
ガルッチ「何のために?」
クロウ「私に聞くな。いずれにせよ、何かを起こすに違いない。」
ガルッチ「………………そうか。んじゃあ、最後に質問だが…………。君は僕らの敵か?味方か?」
クロウ「……………悪いが、私は中立サイドだ。敵にもなれば味方にもなれる。ただ、私の目的はないが、手段は選ばない主義だから、そこは考慮してくれ。」
ガルッチ「…………中立・悪か。」
クロウ「そう言うことだ。」
それからしばらくは、何かしらの話題を持ち出し、時々銃についての話もしたりとか、どうやら本質は全く変わっていないようだ。
クロウ「さて、そろそろ行くとしよう。」
ガルッチ「僕が奢ろうか?」
クロウ「いや、私が払う。ここまで銃の話題に興味を持ってくれる人がいるとは思わなかったからな。」
ガルッチ「では、また会おう。」
そう言い、クロウがお金を払い、互いに店から出て行った。
-マリアの家 ガルッチの部屋-
ガルッチside
未来『って訳だけど…………。』
ガルッチ「うーん………。」
正直医学知識皆無なんだけど………、いや皆無ではないが、最低限の知識しかないからそれ以上は、レイスが詳しそうな気がするな………。
『サーティン・イレブン……………。』
『つまり、13:11。これを英単語に表すとどうなる?』
『こんなの、ただの○×ゲーム…………。』
なんだ此の兄妹?
未来『ガルッチ。どう思う?』
ガルッチ「いや、そんなの聞かれてもな………。僕はそこまで知識ないし、姉さん達は…………。」
ラルッチ「」プシュー………
シルヴィア「」プシュー…………
ノエル「済まないが、そんな知識は無い。」
ガルッチ「だ、そうだ。意味は無いわけでもなさそうだしな。」
竜崎『英単語にすると……………『M』『K』…………。』
松戸『これはなんだ?』
何だろ、暗号化してる気がするな…………。
レティシア『これは暗号だ。敢えて難しい方程式を使う事で、メッセージを作ったんだ。』
鈴美『わ、私には何が何だか…………。』
あーもー、こう言うのってレイス頼りじゃないか。それかカレンだな。くっ、僕が薬草学で落としたばっかりに……………。
松戸『だが、MKって何だ?』
未来『ガルッチ。解る?』
ガルッチ「全く………。」
竜崎『では我々が一人ずつ、候補を上げていきますので、松戸さん何か引っ掛かった言葉があるなら止めてください。』
未来『えっ、あ、僕もやるのか。わ、解った。』
オーフィス『我も、やる。』
鈴美『じゃあ私も!?そういう知識無いんだけど~…………。』
レティシア『微力ながら、私もやろう。』
ガルッチ「僕達も、出来る限りやってみる。」
魔法薬学での知識の奴で、色々と考えてみるが、どれも当てはまらないなぁ………。いや待て、確か万能薬を作る際、カシマール先生が何かを言ってた気がする。とても重要な筈なのに…………。
未来&レティシア&竜崎『『『ミッドカイン。』』』
松戸『それだ!!』
そうだ!カシマール先生は確か、万能薬を作る際は必ずミッドカインの成分を調べるようにって言ってた!!
竜崎『ミッドカインならウイルスを殺せると言いたいのか?ミッドカインは確か………。』
松戸『細胞の生成を促すタンパク質。壊れた神経細胞の修復も可能で、アルツハイマー病の特効薬としても期待されている。』
レティシア『期待ではなく、実際にそうなのだ。箱庭でも、ミッドカインを使った薬が存在していた。それは、寿命以外ならどんな病気や怪我、呪いすらも治せる万能薬としてな。例え霊体に使っても、同じような効果が期待出来る。ただ、あまりに希少な薬なので、頭をフルに使わなくてはいけない難解なギフトゲームをやらなくてはいけなかったのだ。』
未来『ガルッチ、そう言うの知ってる?』
ガルッチ「いや、医学的な知識は無いが、魔法薬学でそう言うのは聞いたことはある。僕もあらゆる魔法薬なら作れそうだが、万能薬だと相当な年月が掛かってしまう。短縮化のレシピもないし………。」
未来『そっか…………。』
鈴美『ねえ皆。他に何か方法を考えましょうよ。私はこういう難しい事は解らないけど、何も考えないのは嫌よ。』
確かに、他に方法が無いわけでもないしな。
松戸『そうだね。鈴美さんの言うとおりだ。例えば、胎児だな。胎児には、ミッドカインが豊富にあるんだ。』
未来『誰か受精者は?』
………………おい待て、急にとんでもない事言い出したな。
鈴美『みみみみ未来ちゃん!?なななな、なんてことを!?///////////』
レティシア『お、お前はたまに手段を選ばんよな!?////////////』
オーフィス『我、驚いた。そして、恥ずかしい。////////////』
未来『じゃあ、ガルッチがそこら辺の幼女を捕まえて犯して、胎児を取り出すとか?』
ガルッチ「お前は僕に何をさせる気だァァァァァァァァァ!?というか、何でそうなるの!?レイプとかそんなことしたくも無いってのに!!!」
ノエル「しかもこの世界は期待できる訳でもないし。」
イフ「それに、それは胎児を殺すようなものだから、さすがに出来ないぞ。」
頼む未来、そう言うのは絶対したくないから、やめてくれよ…………。
松戸『しかし、他に方法が無いのも──────』
竜崎『いえ、方法はあります。』
未来『そうか。竜崎の言いたい事解ったよ。』
うーん、いや待てよ?
松戸『胎児でないと無理だ。』
ガルッチ「いえ松戸さん。其処の兄妹は、『緋弾のアリア』の世界の生き残りです。しかし、彼等は異世界の───」
レティシア『違うぞガルッチ。未来が『
ガルッチ「何だって!?」
竜崎『それに、ワタリが二人を検査させたとき、MKタンパク質について、調べられてませんでした。』
しまった、ここで盲点があったか………。
未来『それとガルッチ。無の神の本体の一人は、『ともだち』だよ。そして、人工スタンドを作った研究者は、彼の側近だから気をつけて。』
ガルッチ「ああ、ありがと。」
……………さてと。
ラルッチ「ん?その鍋の中に何が?」
ガルッチ「以前魔法薬学の知識で、もしもの時に作っておいた万能薬だ。とはいえ、こっちはあらゆる病原菌を治す方の万能薬だ。色的に毒々しい紫色だけど、中にはあのミッドカインの成分が入ってる。」
イフ「そういえば、ガルッチは魔法薬学ではSSランクだったな。」
ガルッチ「まぁね。医学知識はないが、これを作り出す事ぐらい、容易いものさ。」
んじゃあ、瓶に詰めて手紙を送るとするか。
『ミッドカインで思い出したけど、実は僕、その万能薬を作っていて、今送ったのは病原菌、ウイルスを治す仕組みがある万能薬なんだ。
医学知識は友人しか知らないけど、魔法薬ぐらいなら作れるんだ。ただ、これは時間が掛かるし、短縮化する技量はなかったから、2年ぐらいかかったよ。
だから、あくまで参考の薬というわけで、それで真希を治してあげて。
毒々しい紫色だけど、これでも効果はあるから使ってね。』
よし、そんじゃ送るか。
ガルッチ「ミスト、頼む。」
ミスト『はーい。送信開始!────────送信完了よ、兄や。』
ガルッチ「んじゃ、これを仕舞って…………。早速薬草学の教科書を1年から7年の奴を覚えないと…………。」
ノエル「熱心だな…………。」
ガルッチ「その前に………。」
あの先生にも協力してもらわないと…………。
ガルッチ「もしもし、アルラウネ先生すみませんけど、もう一度薬草学を教えてくれませんか?一からでもいいので────────」
恐らく医学的な知識もあるはずだし、それで覚えておかないと………。
-to be continue⇨-