Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
-コートクレアス城-
ガルッチside
ガルッチ「……………嘘だろ?」
いやいやどういう事!?何で簪が『星の勇者を阻む者』の刻印を!?どうなってんだ!?
フラン「でも有り得ないわよ!?簪ちゃんは『星の勇者』の刻印があったはず!」
こいし「……………簪ちゃん…………。」
イリヤ「…………。」
ギル「……………おい雑種共。」
4人「?」
ギル「少し落ち着こうでは無いか。確かに、あの者が星の勇者と星の勇者を阻む者の刻印を持っていたのは驚きだった。」
村正「…………そうね、でもさ。みんな、だからって簪ちゃんを嫌いになるつも─────」
3人「出来るわけないでしょ!?」
ガルッチ「…………有り得ないよ。いや………待って。」
ギル「む?」
ガルッチ「僕の予想だけどさ。無の神以外にも、聞き覚えがあると思うんだ。」
そう、例えば…………。
ガルッチ「例えば、だが。『全王神ヴァルハラ・アスガルド』、僕もあまり知られていないんだが、この一つの紙の後ろにあったんだ。」
フラン「でも、全王神ヴァルハラ・アスガルドと簪ちゃんとどう言う関係が?」
ガルッチ「かつて無の神が生まれる前、宇宙は様々なところで別れていたんだ。その中で、全王神は、この世の全ての全と呼ばれていて、多くの星々に崇めていた。多分、僕の星にもその名残なのか遺跡が多く残ってたんだ。古すぎてもう文字すら見えなかったけど………、ただこれだけは言える。恐らくは『全王神ヴァルハラ・アスガルド』は、この世の全てまで去ったと…………。」
ギル「全王神か……………、よもやこの様な奴もいたとはな…………。」
『~♪(DQX序曲)』
ガルッチ「…………モニター電話?」
『ピッ。』
DIO『ようガルッチ、久々だな。』
承太郎『おい空気を読め、DIO。なんかあったのか?』
ガルッチ「承太郎とDIOか。何か用か?」
承太郎『ああ、ここで状況報告と行こうかと思ってな。』
DIO『そう、とりあえず中間報告って奴だな。』
BGM Night of fate
ガルッチ「分かった。まず何かあったかは、後で言う。先にDIO、そっちはどうだ?」
DIO『ああ、どうやら俺達はヤバい神と目覚めちゃったようだ。』
ガルッチ「ヤバい神と?」
承太郎『ヤバい神?なんだ其奴は?』
DIO『ザンザと呼ばれる神だ。何でも、巨神兵を生み出した神らしい………。』
承太郎『巨神兵かぁ…………、それでどうした?』
DIO『私の予想だと、あの者は機神兵と敵対しているようだが、恐らくは彼奴が元凶なのではないかと想定しているんだ。今は機神兵の剣の部分に滞在しているがな。』
承太郎『では次に俺だな。俺は今、『時空の賢者』である魔道士ジャボーにいる大陸に向かってるとこだ。』
ガルッチ「ジャボーに?」
こいし「ジャボーって確か、悪役の筈だよね?」
承太郎『まぁな、そこでどうやら、星の勇者を阻む者が現れて、オリバーを攫おうとしてた。』
DIO『何ィ!?』
承太郎『だが、危ういとこで俺のスタープラチナで撃退し、ガルッチの息子達がオリバーの救出してくれた。』
ガルッチ「……………そうか。」
承太郎『さて、最後はガルッチだ。状況報告を頼むぜ。』
ガルッチ「分かった。ただし、どうか落ち着いて見て欲しい。この映像を流すぞ。」
そして僕は、簪と本音が白夜叉に挑んだ所から、その時の実際の映像を2人に見せた。
承太郎『こっこれは!?』
DIO『う゛ぁ………う゛ぁかな!?どういう事だガルッチ!!!』
ガルッチ「僕も驚きを隠せないよ、簪が星の勇者の刻印と星の勇者を阻む者の刻印を持ってるなんて、思わなかったんだ。」
承太郎『まさか、その簪って子が…………星の勇者のスパイ!?』
DIO『もしくは、星の勇者を阻む者のスパイだとか?どういう事だこれは………。』
ガルッチ「僕も分からない。たださ、この手紙が誰なのか、よくよく観察してみると、僕が見破れないほどの縮小魔術に掛かった文字があったんだ。そこには『全王神ヴァルハラ・アスガルド』という名があった。」
承太郎『全王神?』
DIO『ヴァルハラ・アスガルド?』
ガルッチ「恐らくは、其奴が簪に全て託したんだと思う。それかもう一つの仮説だが、『星の勇者』と『星の勇者を阻む者』と結ばれて、それがいつの間にかその血が目覚めたと思う。」
DIO『そ、そんなことが起こりえるのか!?』
承太郎『馬鹿な、幾ら何でも有り得ん!!』
ガルッチ「僕だって同じだよ!!だけど、これが現実なんだ…………。」
DIOも承太郎も黙ってしまった。確かに、簪が二つ持ってるなんて驚いてしまった…………、だが奴は何のために?
ガルッチ「………とにかく、僕からの状況報告は終わりだ。とにかく、みんなにも伝えてくれ。でも、これは忘れないで。簪はどんな存在でも、僕等の味方だって事を……………。」
DIO『…………分かった。』
承太郎『…………ああ。』
ガルッチ「…………。」
フラン「お兄ちゃん…………。」
ガルッチ「ごめん、今日は独りにして…………。もう何が何だか、分からないからさ……………。」
-コートクレアス城 屋上- -月夜ノ刻-
ガルッチ「……………何でだよ。」
どういう事なんだよ。何で簪が、両方の刻印持ってんだよ………。一体何なんだ?何が一体どういう事だって言うんだ………………ッ!?
???「おいおい、何殺意もって剣を振るんだよ。」
ガルッチ「…………アル?」
いや違う、何か違う雰囲気を感じる。あっちは禍々しい筈なのに、此奴は神々しいのと、禍々しいの両方持っていやがる。誰なんだ?
???「………誰なんだ?って顔をしてるな。」
ガルッチ「心を読んだのか?」
???「まぁね、でもまさか、君の親友の姿をしたってのに、分かっちゃったか。」
ガルッチ「当然だ、本物のアルファスだったら、そんな神々しい雰囲気はない。」
???「なんだ、気付いてたんだ。でも、しばらくはこの姿で居させてくれ……。」
心が読めるって言うんなら、言わせて貰うけど…………。お前は誰だ?
???「僕は誰だって?君に渡した一通の手紙を送った張本人さ。」
ガルッチ「張本人…………、って事は。」
???「そう、元々はこの姿じゃないけど、君の予想通り。僕が『全王神ヴァルハラ・アスガルド』。長くいえば、全王神『ヴァルハラ・ゼウス・セラフィム・ケテル・アスガルド』だ。」
ガルッチ「…………長いな、お前の名前。」
ヴァルハラ「ハハハ、予想通り君は僕が全王神でも、タメ口なんだな。まぁ気軽にヴァルハラでも呼んで。」
ガルッチ「そうか。んじゃあヴァルハラ、お前に聞きたいことがある。何で簪に両方の刻印を?そして、何で僕の名前を知ってる。」
ヴァルハラ「…………まぁ、そうだね。簪ちゃんの刻印だが、元々あの子はその素質があったんだ。僕がやったのは、それを引き出したに過ぎない。目覚めさせたのはあの子自身で、僕はただそれのお手伝いさ。ま、君達にはサプライズかもしれないけどね。」
ガルッチ「度が過ぎるんだよ、あんたは。」
ヴァルハラ「それで二つ目だが………………、こればかりは覚悟が必要だ。特に、君にとっては。」
ガルッチ「は?」
覚悟が必要?何で僕の名前を知ってるのか理由を聞くだけで、そんな覚悟が必要なんだ?
ヴァルハラ「まぁ、分からなくもないけど、少なくとも、君の真の存在を知る事になる。」
ガルッチ「………………どういう事?真の存在ってどういう事だ。」
ヴァルハラ「言葉通りさ、君にとっては酷なことになるだろうけど………………………………。」
ガルッチ「…………………教えて、僕の何を知って、どんな存在なのか。」
ヴァルハラ「分かった。知らない方が幸せだけど、それでも君は─────」
ガルッチ「良いから、教えて。」
ヴァルハラ「うん。」
するとヴァルハラは、あるものを取り出し、僕に見せると、そこにはウロボロスと星、そして剣のような証が見えた。
ヴァルハラ「これはね、元々は息子にあげるためだけに作った証なんだ。僕にとってかけがえのない息子に、託したかった。」
ガルッチ「息子に?」
ヴァルハラ「そして見つけた。君が、転生して人間になり、そして有翼人として転生した君を…………。」
ガルッチ「ヴァルハラ?」
ヴァルハラ「そう、本当の君は………………
全王神の息子であり、虚王魔神という存在となった男。言わば、僕の負の感情を受け継いでしまった、可愛そうな、我が息子だ。」
ガルッチ「………………なんだって?」
僕が、ヴァルハラの息子だって?そんな、まさか。
ヴァルハラ「驚くのも無理は無い。君が生まれてから数年後、幼くして亡くなったのだから。君が虚王魔神として生きたのは3年間、凄腕で、あのディルーラーである士やウルトラマンキング、ましてやビルスやウイスですら勝ち抜いた神様だったのだ。」
ガルッチ「そんな馬鹿な!?僕が?虚王魔神だって!?」
ヴァルハラ「…………そう、でも君が死んだのは……………僕のせいなのだ。いつか君は、この世の全てを滅ぼすのではないかと、危惧してしまった僕は、君を暗殺してしまった。我が息子なのに、僕のかけがえのない息子なのに……………、何のためらいもなく、殺してしまった……………。」
ガルッチ「……………僕が?死んだ?ヴァルハラの手で?」
ヴァルハラ「僕は悲しくて、すぐさま誰かに頼み、君の力と共に、君が虚王魔神であった頃の記憶を捨てさせ、何処か別の場所に転生させた。だがそれ以降、僕は病に冒されてしまった…………。そこで、深緑風龍に頼み、彼の成長を見届ける事を託し、僕は亡くなった。だが、みんなは信じなかった。全王神は生きている。きっと何処かで、旅立ってるはずだと、そう思い込み、平和に暮らしていた。だが亡くなる間際に、この証を作った。息子である、君に、全王神を受け継いで欲しかったんだ。」
ガルッチ「………………………………………るな。」
ヴァルハラ「え?」
ガルッチ「巫山戯るなァァァァァ!!」
何なんだよ!!!!僕が?ヴァルハラの息子で、虚王魔神として生きていた!?しかも、その息子にもかかわらず、僕をためらいなく殺し、人間として知らず知らず生きていただと!?
ガルッチ「巫山戯るな!巫山戯るな!馬鹿野郎ォォォォ!!!!!!」
ヴァルハラ「ガルッチ?」
ガルッチ「何なんだよ、もう………訳が分かんないよ…………。僕が?ヴァルハラの息子?全王神の息子だって?んじゃあ僕の人生はなんだよ!何で僕はこんな目に遭わなきゃならないんだ!?僕が何をしたって言うんだ!!!教えろ!!ヴァルハラ!!!!!俺は、俺は何をしたって言うんだ!!!!!こんな…………辛い思いを……………しなくちゃならねえんだ…………。」
ヴァルハラ「………………そうだね。どれもこれも全部、僕のせいだね。僕が……………僕が…………息子に辛い思いを………………させるなんて……………。父親失格だ…………………。ごめんよ、ごめんよ………ガルッチ。」
ガルッチ「ああああああっ、ああああああああああああああああああああ……ああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴァルハラ「本当に…………すまなかった…………、ガルッチ……………。」
もう泣きじゃくるしかなかった。こんな辛い真実に、今まで抑えていた哀しみの感情に耐えきれず、爆発した。もう分からなくなった。自分が何者なのか………、どうして生きなくちゃならないのか……………分からなくなった……………。
ヴァルハラ「落ち着いたか、ガルッチ。」
ガルッチ「…………うんっ。」
ヴァルハラ「本当にごめんね、代わりに此を託すよ。ううん、還すよ。君の本当の力を。」
ガルッチ「…………暖かい、まるで……………フラン達の温もりを…………家族の温もりを…………感じるよ。」
ただ証を着けただけなのに、こんなにも暖かいなんて……………。
ヴァルハラ「さてと、これで今の君は『星の勇者』ではなく『月の勇者王』だ。月の勇者王は、星の勇者と何ら変わりは無いけど、全王神に認められし者に与えられるものだ。『太陽の勇者神』は、君の兄になる。」
ガルッチ「…………そうか。んじゃあ僕は、もうガルッチって名前じゃあ………。」
ヴァルハラ「何早速否定するの?もう君は、君としての人生を歩んでる。君は、あの頃の君じゃない。『虚王魔神』として、『断罪者』として、『殺戮者』として、一人の『存在』として、生きているんだ。もう僕が居なくても、充分だろ?」
ガルッチ「ヴァルハラ…………。」
ヴァルハラ「君に会えて、よかった。もう君に会えないけど、これだけは言わせて貰う。」
──君の父として、誇りに思うよ。我が息子よ。
ガルッチ「……………ヴァルハラ。ありがとう…………。」
また僕は、泣きそうになったけど、ううん。もう泣けば良いよね………。
『未来へ
この映像を見る前に、どうか未来一人で見てください。これは、それぐらい重要な話をするからです。』
ガルッチ「カメラはここで良いかな?」
ミスト『うん、それでいいよ。』
ガルッチ「ありがとう………。」
さてと、カメラもまわってるし、始めるか。
ガルッチ「やぁ未来、君が送ってくれた映像を見させて貰ったよ。多分盗聴で僕らが驚いてる声が聞こえたと思うけど、それよりもっと驚く事があったんだ…………。
実は僕、全王神『ヴァルハラ・ゼウス・セラフィム・ケテル・アスガルド』に出会って、何故簪に両方の刻印を与えたのか聞いてみたんだ。そしたら、簪は元々素質があって、それを引き出したようなものだったらしい。ついでながら、僕の名前を知っていた理由も問いただした。もしこれ以上聞きたくないのなら、切ってくれ。
よし、んじゃあ言うけど、ヴァルハラはこう言ったんだ。僕は、僕の前世は、全王神の息子、『虚王魔神』の生まれ変わりなんだ。しかも僕は、ディルーラーの士やウルトラマンキング、ビルスやウイスを圧倒した強さを持っていたらしい。だが、そんな僕は、全てを滅ぼすのではないかと危惧したヴァルハラによって、暗殺され、力も記憶も失い、ただの人間として、生まれ変われてしまった。ヴァルハラも病に伏せ、そして命を引き取ったと…………。
信じられなかった…………、僕の前世は、全王神の息子だなんて…………。
おかげで、今まで溜まってた悲しみが爆発して、今までの苦しみを、嘆きを、何もかも全部、ヴァルハラにぶつけたんだ。
理不尽だよね、まさか僕は最初から死んでいたなんて……………。僕にそんな力を持っていたなんて……………。でも僕は、変わらないよ。未来にも言ったよね?僕には正義なんて無い。だけど、僕は自分が信じた道へ進むだけ。それだけは、変えるつもりはないし、君達の敵になんてなりたくない。って。
簪は星の勇者関係なしに、仲良くしたいんだ。もう僕は『星の勇者』じゃなく、全王神ヴァルハラに認められ、『月の勇者王』となったんだ。例え両方の刻印を持っていても、僕は何ら変わりなく、接するよ。最後に、これだけは絶対に一人で見て欲しいんだけど…………、難しかったら、切ってくれ。」
はぁ、正直こんな思いが表れるなんてな。イリヤ言ってたっけ?もう求めちゃえばいいって…………。
ガルッチ「んじゃあ言うけどさ、簪が書いたBL同人誌を見てたか?あれを見て以来、何故だか知らないけど、君のことを意識し始めてきたんだ。
やっぱり、抱かれあった時に安心感があったし、ずっと一緒に居たいって思い始めたんだ。何でかな?フラン達が親睦を深める為って言ってたのに、ここまで意識しちゃうなんて……、それだけフラン達と同じぐらい、受け入れる事が、出来たのかもな。
ようは………………さ、僕は………………、君の事が………………『好き』なんだ。//////
変だよな、男なのに……………親睦を深めるだけで、こんな思いが表れるなんて。でも、僕はそれ程、君の事を求めてるんだ。だからさ、時間かかっても、君を待ってるから…………ね。」
さてと、カメラを止めて、後は送信するだけ。
ガルッチ「ミスト、送信して。」
ミスト『うん。送信開始───────────送信完了よ、兄や。』
ガルッチ「……………そうだ、僕は僕。幻影の不死鳥、ラーク・バスター・ガルッチ。もうそれ以上でもそれ以下でもない。例え生前が神だとしても、僕は僕としての人生を全うする!
愛に溺れ、家族を、仲間を、友を守るために、この世の全ての刃となろう!」
-to be continue⇨-
更新
真名:ラーク・バスター・ガルッチ
クラス:アーチャー・アサシン・バーサーカー・ビースト・モンスター・アヴェンジャー
マスター:なし
性別:男
身長:150cm(女体化時 130cm)
体重:45kg(女体化時 40kg)
属性:混沌・中庸・月
出典:『Star Dust space』
筋力 :USDXEX/耐久 :C/敏捷 :UEX/魔力 :∞ /幸運 :A(C-)/宝具 :∞