Star Dust Space chapter3 作:深緑 風龍
-コートクレアス城 訓練場-
ガルッチ「ふぅ、ちょっと眠ってないから、あんまり鍛錬出来そうにねえなぁ……。」
あの夜の一件以来、ガルッチのステータスも大きく変わっていた。まず筋力だが、今まで規格外ランクのEXが、ヴァルハラと出会って以来USDXEXという規格外を超えたランクになった。これはある意味下手をすれば、世界そのものを殴りつけるだけで、一瞬にして灰にしてしまう程の…………いや、もしかしたら、それ以上な事になると思われる。ただそれは、ガルッチ自身が本気でやる場合であって、普段は………というより特殊な事情がない限り、日常生活に支障がないように、最低限の本気の割合は1割5分にしてあるのだ。
つまり、今の筋力のランクはC+程あるのだ。
レイン「おうガルッチ、あの泣きじゃくる声はなんだったんだ?」
ガルッチ「え?聞こえ………いやあれだけ大泣きしたら、そりゃ聞こえるか。」
レイン「当たり前だ、近所迷惑だっての。」
ガルッチ「悪かった。」
シェルファ「でも、何故でしょうか。少し雰囲気が、幼くも何処か可憐で、万人の人達でも見とれてしまう程感じる気がします。」
ガルッチ「そうなのか………な………ってえ!?」
『更新スキル
カリスマ:A+⇨EX
虚王魔神の力を取り戻した故に本来のランクを超えて、EXとなった。愛の黒子のスキルとまではいかないが、あらゆる面での士気が、一気に向上する。』
ガルッチ「…………いやなんでさ。」
レイン「ある意味お前、相当な規格外だって事は納得したな。」
ガルッチ「はぁ…………、幾ら何でも、カリスマは上がって欲しくなかった…………。って、うん?」
『反骨の相:EX
1つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。その為、本当に心に忠を尽くすと思った人でない限り『カリスマ』スキルを無効化してしまう。とはいえ、ガルッチ自身は最低限の事は従うため、それ以上の場合、またはあまりにも無慈悲な命令である場合、このスキルが発動する。』
ガルッチ「…………なんでさ。」
最早何でもありなのではと思い始めたガルッチではあったが、ある意味当たっている気がしてならないのか、ため息をつくしかなかった。
ガルッチ「そういえばシェルファさん、何で少し露出の高そうな衣装着てんだ?(・_・;)」
レイン「まっ、俺が鍛錬にでもって思ってな。少しばかり動きやすいような格好にさせたんだ。」
ガルッチ「なるほどね………。んでさ、お前ら兵士共は何をしに着たんだ?」
レインとシェルファが後ろを振り向くと、大勢の兵士が来ていた。理由は様々ではあったが、大体ガルッチはこう思っていた。
ガルッチ「お前ら本当は、シェルファさん目当てだろ?(・_・;)」
兵士「いえ!自分は貴方目当てなのであります!」
ガルッチ「どっちにしろ私情じゃねえか!!!」
レイン「………まぁ良いか、ガルッチはもう終わったんだよな?自主鍛錬は。」
ガルッチ「うん、相変わらず筋肉は付かねえけどな………。」
レイン「そこまで気にするのか………、ていうかそこコンプレックスだったんか。」
ガルッチ「仕方ねえだろ、友人らは筋肉あるってのに、僕だけねえのはおかしいだろう!?」
レイン「だが、隠れ筋肉はしっかり付いていると……。」
ガルッチ「そうなんだよなぁ…………。」
兵士「やめて下さい!自分は、そのままの方が────」
ガルッチ「あんたぁ黙っとれい!!」
兵士「ありがと御座います!!!!」
駄目だこりゃ、此奴は手遅れだわ。そう思ったガルッチは、また溜息をついてしまった。
フラン「お兄ちゃん、お疲れさま。」
ガルッチ「ああ、タオルありがと。」
今度はフラン達が来たのか、殆どの兵士達は、テンションマックスになっていた。
レイン「…………お前ら何しに来てんだよ。」
ガルッチ「もう頭が痛い、ちょっとその辺で寝てくるよ………。」
こいし「だったら、私の膝枕で。」
ガルッチ「そうさせていただく。」
とまあ、そんなわけで、ガルッチ達は訓練場の外れ側のところで休憩し、レイン達は鍛錬を始めていた。
村正「ガルッチさん、大丈夫?」
ガルッチ「何が?」
村正「私、見てしまったんだけど………。アルファスさんらしき人と話をして、泣いていたところを、見てたんだけど……。」
ガルッチ「……………そうか。」
イリヤ「お兄ちゃん、何かあったの?」
ガルッチ「そうだな………、一言言えば、僕は最初から神様だったって事だな。詳しいは言えないけど………。」
村正「………そう。なんだか、ガルッチさんってよく辛い事に遭いますよね。」
ガルッチ「ああ………、もう僕の幸運ランクに疑問を感じ始めてきたよ……。ホントは、ランクDなんかじゃないかと、シミジミ思うんだよね…………。」
こいし「そんなこと無いわ。お兄ちゃんだって、今幸せでしょ?」
ガルッチ「まぁね、アラヤも居て、息子達が居て、フラン達が居て………。家族みんなで暮らしているから、幸せだもんな。」
フラン「それに、私達はお兄ちゃんを離さないからね。地の果てまで、ずぅぅっと、離さないから。」
ガルッチ「そうだね………、これからもずっと…………。僕らが死ぬその日まで、ずっと一緒さ。」ピロリンッ♪
村正「ガルッチさん、メールが来たよ。」
ガルッチはすぐさまリアクターを起動し、映像を見た。どうやら簪は、『ウルトラマン達』や『ウルトラ怪獣達』の魂を宿していたから。正確には、その中に『星の勇者』や『星の勇者を阻む者』の魂が存在していたから。ということだった。つまり、『ウルトラ怪獣達』の中に『星の勇者を阻む者』がいるが、もしかしたら簪に協力した方が面白いのではないか、と思った。
そして、全王神は生きている。ではガルッチが見たのは、全王神が見せた幻影なのか、それか本人ではあるが、本体ではない。とはいえ、未来の言い分であれば、信じるほか無い。
未来『ではまた。我が愛しの“エンジェル”。』
ガルッチ「…………え?」
エンジェル?
ガルッチ「いやまって!?僕天使だって!?どっちかというと悪魔に近い気が────」
イリヤ「えへへ~、お兄ちゃんには悪魔に似合わないわ。どっちかって言うと、天使だし。」
ガルッチ「嘘~ん。」
こいし「でも確かに、お兄ちゃんってエンジェルだもんねぇ。本当に天使のような可愛らしいし、女の子でも…………もうっ!ペロペロしたいぐらい!!!」
ガルッチ「おいおい、マジかよ。(ジェクト風)」
だが、本心は照れていた。それだけガルッチの事が好きだという事に対して、恥ずかしくも、嬉しかったのだ。
フラン「お兄ちゃん、心臓の音が早くなってるよ?」
ガルッチ「…………。////////////」
フラン「実は、ちょっと嬉しかったんでしょ?」
ガルッチ「……………………うん。////////////」
フラン「だと思った。」
だがガルッチ達は知らない、実は未来が送ってくれた映像には、まだ終わりでは無かったと……………。
未来『うるさああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!』
全員「!?∑(OωO;)」
ガルッチside
え?まだ続きがあったの!?
未来『イフ!!!!』
イフ『な、なんだ?』
未来『お前にとって僕はなんだ!?』
イフ『それは、我が居なくてはしっかり出来ん奴だ!誰かに頼らなきゃ生きていけない奴だ!だがそれ故に、我の愛する娘のような存在だ!!』
ガルッチ「いや待て、男でしょ。そこは──」
アラヤ「そこは息子ですね。」
5人「うん。(・_・)(._.)」
未来『だったら尚更傍に居てよ!今はスタンドなんだから!!いや、家族なんだから!!一緒に居てくれなきゃ………。』
イフ『おい、声が段々悲しそうだぞ!?』
未来『僕は泣くぞ!泣いちゃうぞ……………。』
あ、これ……………。
こいし「泣くよ、すぐ泣くよ、絶対泣くよ、ほら泣く───」
ガルッチ「こら、こいし。そこでジェクトの台詞いうな。」
未来『うわあああああああああああああああああん!!ああああああああああああっ!!!!!』
ガルッチ「………泣くな!』
イフ『なっ、ガルッチ!?』
ガルッチ『え?な、何これ!?』
え、何が一体どうなってんだ!?何で未来の精神世界に!?
イフ『まさか、無意識の内にこちら側に?』
ガルッチ『僕だって聞き………え?何で指輪が?って未来の指輪も?』
イフ『まさか、絆が深まった故にこちらの精神世界に来られたというのか………?』
ガルッチ『まさか、この指輪……………。』
イフ『って、おい未来!!泣き止め!!現実側でも泣き出したから、皆パニックになってるぞ!!』
未来『だっでぇ…………イ”ブが…………ぼぐがらいなぐなっぢゃう”っで…………。』
ガルッチ&イフ『未来!!!!!!!!』
聞こえないだろうけど、僕も声をかけてあげるか。
イフ『いい加減にしろ!!!我はお前の成長が嬉しかったのだ!!それに、さっき我の事を家族と言ってくれただろ?我は嬉しい。マックス達の居た世界では、自らの意志など存在していなかった。受けた刺激を増幅して再現するしか、我は出来なかった。何の影響も受けなければ何もしない。そんな壊れたAIのような存在だった。だがお前のスタンドとして、そして怪獣娘となるためのトリガーとして宿ってから、我には何時の間にか心が芽生えていた。』
ガルッチ『それに、これからもイフは一緒に居てくれる。だって、君にとって唯一の友であり、家族なんだろ?例えイフが消えてしまったとしても、何時でもここに居るんだ。僕の中に居る、ジャックも………ガイアも………。』
イフ『そして、共に旅をした日々が忘れられないのだ。だから、今は泣けば良い。今まで辛い事、楽しい事も沢山あっただろう。今は感情をぶつけるが良い。我は、お前の感情を全て受け止めよう。』
未来『イフ……………………………うん!』
ガルッチ『……………イフ。』
イフ『お前と出会えて、よかった。ガルッチ。お前もまた、我に取っての息子だ。どうか、未来の事を……………。』
ガルッチ『分かってる、もう僕は『
イフ『ありがとう…………。』
もうイフの体が消えかかってる。ならば、僕が見ないと。イフと未来の別れを………、この目で、この耳で、見て、聞こう。
未来『ありがとう。イフ。』
イフ『我は…………意識を失い、軈て消滅する。軈てお前の真のスタンドが姿を現し、我はお前の体の一部となるだろう。スタンドとしてではなく、怪獣娘として。』
未来『そうか。だからあの時、僕には「一人で飛べる」って言ったんだね。』
イフ『全王神が与えたも何も、関係ない。我の力でもない。此処まで来たのは、お前がそうしたから此処まで来られたのだ。』
未来『でも、君の力を失う訳じゃ無いよね。』
イフ『そうだ。居なくなるのは我だけだ。力として体の一部となり、お前を守ろう。』
未来『本当の意味で、お別れだな。』
イフ『ああっ。そろそろ行くとしよう。』
僕の目には、全身が人間の清楚な女性の姿をし、美しい翼と乳白色の衣を纏っていたイフが居た。
イフ『では行こう。さらばだ。
未来『バイバイ。
そして僕の方を向いてくれたイフに、もう一度何かを言おうとしたが、先に僕がいった。
ガルッチ『安心しろ、イフ。君のことは、忘れないから。だから!』
イフ『……………そうだな。大丈夫だよ、ガルッチ。オレもお前の事を忘れないから…………。』
そして、イフが消滅したと同時に、僕は元の世界に戻っていった。
ガルッチ「…………イフ。」
フラン「お兄ちゃん!」
ガルッチ「フラン?何で泣いて?」
フラン「急に意識を失ったんだから、ビックリして起こそうとしてたのよ!?」
ガルッチ「………大丈夫、僕はずっと一緒さ。」
???「そうそう、ずっと一緒。」
全員「え?」
あれ?この人、居たっけ?いやいや、そんなはずはない。
ガルッチ「えっと、どちらさん?」
???「何を言うか、我だ。イフだ。」
ガルッチ「……………はい?」
え?イフ?なんか容姿的に、なんだか僕と同じくらい幼く、可憐な気がするが………。
ガルッチ「いやまって、何処にイフの証拠が────」
???「お前のスタンド『THE VISION』が、教えてくれる。」
ガルッチ「え?」
一度鎖を出そうとするも、何故か出てこなかった。不思議に思い、ステータスウォッチャーΩで調べてみると、驚くべき事が出た。
『更新
THE VISION ⇨ PERFECT IF THE VISION
【破壊力:- / スピード:- / 射程距離:EX/ 持続力:∞ / 精密動作性:A / 成長性:-】
イフが乗り移った事により進化したスタンド。それにより、周囲の影響によって、無限に進化するが今はガルッチの右眼に乗り移った為、進化はしなくなった。だが、スタンドや魔法、能力、攻撃等の影響を受けたり、触れたりすると、その力を手にする事が出来る。とはいえ、実際には『見る』事により、勝手に覚えていくだけでなく、常に発動している。』
マジかよ…………、本当なんでこうなるんかな?
ガルッチ「でも、イフだからって未来の一部になったんじゃ…………。」
イフ「忘れたか?『二重存在』なら、会えると。」
ガルッチ「なるほど、理解した。」
つまり、ここにいるイフはドッペルゲンガーのイフとして、存在していたのだ。どう言う原理なのかは謎だが、おそらく………。
ガルッチ「今度は僕が、イフを扱う番って事か。」
イフ「あ、そうそう。アヌビス神から、お前宛のメールが来てるぞ。」
ガルッチ「何っ!?」
急いで確認しないと!
『オレの相棒、ガルッチへ。
よう、久しぶりだな。今は更識リサって奴のスタンドとして生きてる。しっかし、オメェ結構変わったなぁ。こうも成長が早ぇと、俺と一緒に過ごした日々は、間違いじゃなかったようだな。
まぁ、リサは気付いていないだろうけど、俺は自立型のスタンド。スマホぐらい乗っ取って手紙を送るぐらい容易いもんだぜ。それにリサが持ってる刀だが、お前が持ってる『常闇月の刀』にさせて貰ったぜ。
とはいえ、俺が生き返り、リサのスタンドになったとはいえ、オレの相棒には変わりねえよ。また会える日を、楽しみにしてるぜ。ガルッチ。
by,アヌビス神』
アヌビス神…………、全くお前は…………。
伝令兵「伝令!伝令ェェェェ!」
さてと、また厄介事が起きたか。まっ、良いか。
ガルッチ「行くぞ、みんな。」
全員「ええ!」
一体何が来たのかな?敵ならば、僕は容赦しない!
-to be continue⇨-
-光の国-
よかったのか、全王神。
全王神「ああ、あの子なら………もう大丈夫でしょう。」
全く、それにしても観察だけでも辛いんだけど。こちとらリアルでもあれだし。
全王神「分かっておる。だからこそ、お前に託したんだ。私の代わりにな。」
はぁ、まぁ良いけどね。いやいやながら、頼まれたらやるからな。
キング「もう行くのか?」
ああ、お前達と違って、僕はあの世界の住人だぞ?いずれリアルでも大変になると思うぞ。
キング「そういえば、いずれ社会人にもなるんだったな。」
あるいは…………いや、まだ分からないからな。この二次創作というなの小説の世界と違って、僕らがいる現実で不明確な世界は、何が起こるか分からないからな。
キング「そうだったな。ならば、仕方あるまい。」
じゃあな、ウルトラマンキング。いや、また会おう。
キング「また会おう、我らの世界に来れた、『異次元の人間』。」
9-2ed曲 鋼の錬金術師FullMetalALCHEMIST2期ed 『LET IT OUT』