玄×京太郎です。
吉野は桜の名所とも呼ばれる。美しくもはかなさを感じる景色を一目見ようと全国から人々が押し寄せてくるこの時期だけあってうちは忙しい。
旅館の娘として将来は女将になるべく毎日せっせとお手伝いをしている松実玄だったが今日は一日お休みをもらえた。
ニヤニヤしながら休暇と言ったお父さんを見るに気付いているのだ。
今日遊びに来る彼こそは私が想いを寄せる人だということに。
「間に合った!」
駅までやってきた玄は手鏡でさっさと髪を整える。ロープウェイが到着したことに気付くとさっと隠してそちらへと向き直った。
中からぞろぞろと出てくる観光客の人々。集団の最後尾にお目当ての彼はいた。
「おーい、京太郎君! こっちこっち!」
玄の声に気付いた京太郎は彼女を見つけると手を振りながら歩いてくる。
すると、おはようと挨拶をする前に抱きしめられてそんな余裕はどこかへと吹っ飛んでいった。このまま彼の温かさに浸ろうとも思ったけど周囲の黄色い声が玄を現実へと引き戻す。
「きょ、京太郎君? こ、これは一体……」
「ごめん。なかなか会えなかったから。ずっと玄とこうしたかったのに」
「仕方ないよ。京太郎君は受験だったもん。でも、受かったんだよね?」
「ああ、もちろん」
満面の笑みを浮かべる京太郎。
彼は玄と会えるように奈良の大学への進学を決めた。経営学部で将来も考えてくれていることに玄は嬉しさを感じる。
「今日はこっちに泊まるの?」
「ああ。でも、松実館じゃなくて新居だけど」
「荷物はもう届いてるの?」
「おう。だから、細かな物だけ買って家具をまとめようかなって。手伝ってくれる?」
「もちろん!」
玄も負けじと笑みを咲かせると京太郎は彼女の手をつなぐ。玄も呼応するように握り返すと街へと繰り出す。
祝福するように桜が二人を歩く道に舞い散っていた。
◆◇◆◇◆◇◆
玄と京太郎が出会ったのは高校一年の夏の全国大会の後。
阿知賀と清澄で練習試合を行うことになり、選手としてやってきた玄と雑用として働いていた京太郎。
目と目が合えば瞬時に理解した。彼、彼女は自分と同じ人種であると。
そこから距離を縮めていくのに時間はかからなかった。二人とも相手を気遣える性格で相性も良かったのだろう。
ただ恋仲には互いの友人の後押しを得てつい半年前になったのだが。
想いを募らせるも自信がなく身を引こうとしていたのだから見ていられなかったというのはのどっち談。
つまり、今の彼らは積もりに積もった気持ちが溢れ返している状態。いつ燃え上がってもおかしくない。
良い子は寝る時間で静寂の闇が一体を包み込む。
中心部から少し離れた一戸建ての借家。京太郎の新たな拠点のリビングに置かれたとても一人暮らし用とは考えられないソファ。
用意してくれた父親に感謝しながらも京太郎は隣に座って会話を楽しむ。お酒を入れてほろ酔いになりながら。
「でね、憧ちゃんが言ったんだ。誘うなら100万は持ってきなさい。それからよってね」
「そんな気なんて微塵もないくせに。新子らしいなぁ」
「だよねー。私もそんな格好こと言ってみたいなぁ」
「玄には似合わないと思うけど」
「あー、ひどい! そんなことないよ!」
「玄は可愛い系だから、また違う魅力があるんだよ」
「……本当に?」
「本当に」
「そっか。……じゃあ、ね?」
玄はこてんと肩に首を預ける。視線は合わさず、だけどもそっと手のひらを重ねて言葉を続けた。
「私を好きだってこと……ちゃんと教えて欲しいな」
手に込められる力が強くなる。彼女の耳は真っ赤だ。
……あぁ、本当に愛おしい。
こんな誘いを断る奴がどこにいるのだろう。
京太郎は玄の肩を掴むと自分の正面へ向かせる。
瞳が重なれば瞼を閉じて二人の距離は零になる。
舌を絡めあう甘くとろけそうなキス。慣れないながらも愛を伝えようと貪る。
唾液が溢れ、息が出来なくなるほどの熱のこもった口づけが続いてようやく離れた時にはもう二人の体の準備は整っていた。
「ここ……膨らんでる」
誇張された股間に気がついた玄は自ら欲しがるように顔を寄せるとチャックを下ろしていきり立つそれを出した。
「これが京太郎君の……すごい」
「……初めて、なんだよな?」
「うん。男の人のってこんなになってるんだ……わぁ、ねちゃねちゃしてる」
色んな風に触る内に手についた先走り汁。肉棒に感じる他人の温かさと柔らかな感触を京太郎は敏感に感じていた。
すぐにでもイキタイと苦しそうな吐息が漏れる。
玄もまた手に持つそれを見て切なさを感じていた。
(欲しい……京太郎君の欲しいよぉ……)
いつのまにか鼻先が亀頭へと向かいスンと匂いを嗅ぐ。瞬間、脳の奥を刺激する雄の匂いが込み上げてきて彼女は反射のように肉棒を口に咥えた。
「うおおっ!?」
経験したことのない快感に思わず声が漏れる京太郎。
恥ずかしさと火照りで顔を真っ赤にさせる。しかし、玄は止まらない。
彼女の頭の中には性欲と京太郎を気持ちよくさせてあげたいということしか残っていなかった。
垂れる横髪をかきあげながら顔を上下させる。
「く、玄……すごっ……」
天真爛漫な笑顔を浮かべていた純粋な彼女をたった今、自分が汚している。清澄のみんなにも阿知賀のみんなから親しまれている玄が自分のイチモツをしゃぶっている。
そんな感覚に肉棒はさらに元気を増して、はち切れるくらいに膨らんだ。
「ちゅぱ……んっ、ちゅっ……んんっ! 」
さっきよりも喉の奥深くに到達した肉棒に息苦しさを覚える。だけど、それは止める理由にはならなかった。
一度吐き出すと玉袋から裏筋に沿って舐め上げる。
(私の……! このおちんちんは私のなんだから! おっきいよぉ。素敵だよぉ……!)
緩急をつけるように舌先で舐め回して頂点に達すると絶対に離すまいと再度一気に呑み込む。
肉棒を吸い上げる姿はどんどん淫らになっていき、動きが激しくなるにつれ豊満な胸も揺れる。
「じゅっ、じゅぷっ! じゅぼっ、じゅぽっ!」
速まるディープに京太郎はすぐに高まっていく。今回が初の性体験になる彼に耐えられるわけがない。
全体に感じられる温かさ。包み込む柔らかな唇。吸い上げられたときの衝撃。
それらが組み合わさり、熱が彼の一点へと集まっていった。
せき止められていた白い欲望が防波堤を壊そうとしている。
「く、玄! そろそろ出るから!」
「んっ! んっ!」
忠告のつもりで言ったのに玄は一向に離れる気配はない。それどころか鼻先が陰毛へ埋まるほどにより深く呑み込む。
そして亀頭が喉奥に達した時、壁は崩壊した。
「うぁっ……おお!!」
「んんっ!? あぅん、んっ!!」
肉棒が暴れ、玄に大量の精液を注ぎ込む。
あまりの勢いに吐き出してしまいそうになるが玄はなんとか顔を股間へと押し付けることでそれを防ぐ。
その間にも散発的に発射される白濁液は玄の口内を染めていった。
ようやく射精が終わったときには溢れそうになるほどの量が溜まっていた。
呼吸をしようと思えば精液の匂いが鼻を伝って思考を犯していく。
「あっ……うっ……うぅぅん」
玄は少しずつ口内に放たれた精液を飲み下していく。
彼女の女の部分が疼きをあげているのを感じた。もうとろとろと溢れだしている。
「えへへ……苦いね?」
全て飲みきった彼女は白く汚れた舌を出して感想を告げる。その姿が艶かしくて京太郎のボルテージはまた最高潮へと達した。
彼女もまた目の前で大きく仰け反るそれを見て照れながらも指でツンツンつつく。
「またすごく硬くなっちゃった……」
「ごめん、玄。俺もう……」
「……うん、いいよ。お姉さんの私がリードしてあげるね」
玄は京太郎にもたれかかる。彼もそれに逆らわず、床へと背中をつける。
密着する二人。ひどくベトベトに汚された服を脱ぐとぷるんと揺れる胸が顕わになった。
「……京太郎君のえっち」
こんな凶悪なものを見せられて我慢しろという方が無理な話だと京太郎は思う。
玄は腰の辺りに跨がるように起き上がるとスカートの端を口で持ち上げ、パンツを降ろすと蜜が糸を引いていた。
ぱっくりと開いた玄の恥部。彼女は京太郎の肉棒をあてがうとゆっくり腰を下ろしていく。
未知の感触の中を突き進んでいく快感に京太郎も玄も声を抑えきれない。
「あっ……んっ」
「玄ぉ……」
「……いくね」
息も途切れ途切れに短く告げると彼女は体重をかけて腰を落とす。
「きゃっ……! あぁん!!」
濡れた小さな穴に肉棒が突き刺さり、薄い膜を突き破って膣内を押し広げる。
「す、すごいよぉ! おちんちん入れただけで気持ちいいの……。こんなの絶対におかしくなっちゃうよぉ!」
「それはこっちの台詞だって……!」
初めて男性を迎え入れた膣はぎゅうぎゅうと締め付ける。
与えられる刺激に異次元とも言える心地よさが同時に襲いかかる。
こんな状態で動いたらどうなってしまうのか。
「……動けるか、玄?」
「う、うん。痛さもそんなにないから……私に任せて」
騎乗位のまま少しずつ腰を持ち上げ、落とすを繰り返す。
その度に玄は嬌声を出して、体を硬直させた。
(ちょっとだけなのに……! 声が止まらないの。奥にズンって! 京太郎君のが突き上げてきて子宮降りてきちゃう! 精子欲しがってるのぉ!)
初めてだからもちろん痛みもある。だけど、それをかきけすほどの快感を求めて玄は上下運動を止めない。
「京太郎君のが! お腹かき回して、壊れちゃう!」
目を開けていられない玄は倒れると京太郎に抱きついた。乱れた髪、扇情的な表情に京太郎も黙ってはいられない。
「ひゃうっ!?」
「玄の胸……すごく柔らかい」
ずっと揺れていた双丘を両手で掴んで揉みしだく。
乳首はすでに立ち上がっており、摘まむと玄は新たな刺激に大きく体を反らす。
京太郎も上体を起こすと乳房を口に含み、今度は彼が主体となって必死に腰を打ち付けた。
「ダメ! それ以上はダメなの京太郎君! おかしく、おかしくなっちゃうからぁぁ!?」
敏感なのか玄の顔はもうとろけきり、今にでも堕ちてしまいそうになっていた。
それは京太郎も同じだ。
二度目の噴火の準備が着々と進んでいく。
「玄っ、玄ぉ!」
自分で愛する彼女を責めて、快楽に溺れさせたい。
自分のありったけを受け止めて欲しい。
そんな想いで京太郎はスピードを上げていく。
「変だよぉ! 京太郎君が暴れてる! 暴れてぇ!!」
「出す! 出すぞ、玄……ぁあ! イク!!」
「いっちゃうよ! 京太郎君のおちんちんで私いっちゃうのぉ!!」
奥まで深く射し込まれた肉棒は尿道を駆け抜けて白い炎が爆発して、膣内を満たしていく。
それは間違いなく子宮へとも注がれていた。
部屋中に響く二つの荒い息。
玄はへたれこむと抱きつくように京太郎へもたれかかった。
「……えへへ……私の膣内がいっぱいになってるのわかるよ。京太郎君の精液で満たされちゃってる……」
「玄……」
京太郎も小さな彼女の背中に腕を回して抱き寄せる。
「京太郎君の好きって気持ち……たくさん教え込まれちゃった」
そう言った玄は幸せそうに微笑んでいた。
少しでもエロく書けてたらいいと思います。