Z.E. 428年 2月20日 午前5時45分
ツキ島の街の入り口に運び込まれたトレーラーを中心に、簡易拠点は構築され、セナ・ササツカ中尉の最終判断により、負傷したサクラ・ヨノミヤ中尉とヒダマ・ツボミ少尉は多目的トレーラーで休息を取る。
レッドホーンAP内の居住区にも限りがあるため、宿泊は元々ベッドがある者と女は二階の居住区とし、数の少ない男は一階格納庫とした。
その上で、警戒態勢を解くわけにもいかないため、第一小隊の傭兵が最初の歩哨にあたることになった。
セナ達は合流すると軽く打ち合わせた後、自分のハンモックまで行ったが、設置する気力もなく、着替えるのも忘れて床で眠ってしまっていた。
他の連中もほぼ同じでベッドの位置が判らないからと、適当な場所で蹲り眠りこける者すらいた。
動けなくなった彼女らをワーク・スパイダーが運んでいった。
唯一、事務処理を行っていたニルスは、早い段階で限界が来ていたらしい。
二階の寝台ですでに深い眠りに落ちていた。
そんな中、ドレンはレッドホーンAPの備品室で、ミサト・カグラと対峙していた。
「そんな怖い顔をしないで、これは仕事の話よ」
「ふんっ。それなら、薬を使用し【生態データ収集ユニット】の【ライフ・タグ】でデータも集まっただろう。
こんな敵地で眠っちまった連中の尻拭いが待っているんだ、話はさっさと終わらせてくれ」
備品室に入るや否や、ミサトが放った温度のない言葉にドレンは噛みつくように反発する。
「何を言っているの?
確かに【戦時覚醒剤・タイプZ】の効果は確認できたといえるけど、この程度のことなら人体実験を強行するわけない。
……実験はこれからよ」
ミサトはそう言うと、手慣れた手つきで金属ケースを開いた。中から現れたのは、冷たく光る針無し注射器と、透き通った液体が満ちた二つのアンプル、そして無機質な缶だ。
「このアンプルをあなたに打つわ。
これには強力な強壮剤と特殊なナノマシンが含まれているの。
【戦時覚醒剤・タイプZ】の異常ともいえる性衝動を抑える特効薬よ。
副次効果として、対象の人間に軽度の依存性を持たせることになるはず、今回はそこまで確認できればいい。
……そうね。
対象は多い方がいいから、ヨノミヤ家のお嬢様も襲ってくれて構わない。
この缶に入っている薬を少尉のものに塗りたくり、奥まで入れれば類似の効果が得られるはずよ」
ミサトは、アンプルを注射器にセットしながらそう説明した。
「……それをしないと、あいつらはどうなる?」
「大半は気が狂うでしょうね。
【戦時覚醒剤・タイプZ】の眠りから覚めたら、内側から焼けるような衝動で身体も心も焼き切れてしまう」
ドレンの怒気が備品室の空気を震わせるが、ミサトは眉一つ動かさず、ドレンの腕に注射器を押し当てる。
軽い圧搾音が室内に流れる。
直後、ドレンの血管を焼けるような熱い何かが駆け抜けた。
泥のように重かった疲労が、暴力的なまでのエネルギーに塗りつぶされていく。
「これで、何十人とだって出来る身体になったはずよ。
わたしは記録をッ!」
ミサトが最後まで言い終える前に、彼女の細い手首が掴まれ、床へと叩きつけられていた。
「つまり、お前もサンプルたり得るわけか」
ドレンの瞳から理性の色が消え、代わりに獣のような光が宿る。
暴れるミサトを膝で押さえつけ、彼は乱暴に彼女のズボンを剥ぎ取った。
「あなた正気!?」
「はっ! 正気でこんなことが出来るかよ!!」
ミサトの身体から下着を奪い去り、ドレンは自身の熱く怒張した塊を曝け出す。もはや、それが自分の意志なのか、薬がもたらす衝動なのかすら判然としない。
「分量がわからないから、お前で試させて貰うぞ」
「ばかっ、それは多すぎる!」
ミサトの悲鳴を無視し、ドレンは無機質な容器から指で掬い取った大量のクリームを自身の先端に塗りたくると、未だ乾いたままのミサトの秘所へと無理やり押し当てた。
「ふざけるな!」
ミサトは激しく抵抗するが、力任せに抑え込まれ、退路を断たれる。
「ほらよ!」
慈悲も前戯もない、ただの破壊のような刺突。剛直は最奥まで容赦なく貫通し、ミサトの身体を内側から抉った。
「ああああああ!」
最初こそ、苦痛と嫌悪の混じった悲鳴だった。しかし、薬剤が粘膜から吸収されるや否や、彼女の肌は急速に赤みを帯び、異様な発汗が始まった。
「あ、熱い、熱い……っ」
先ほどまでの冷徹な態度はどこへ行ったのか、ミサトは脚をドレンの腰に絡ませ、飢えた獣のように自分から腰を突き上げ始める。
ドレンは、その変わり果てた姿を冷ややかに見下ろし、突如として動きを止めた。
「おい。この実験は何のためにやっている?」
「……っ」
快楽の荒波に溺れながらも、ミサトは唇を噛みしめ、機密を死守しようとする。だが、身体の芯を焼き尽くすような衝動には抗えない。
「ああ……ゾイドと人の感応力。大陸では、オーガノイドシステムと言われているものがあるの……っ、うぅ」
「それで、この実験がどうした?」
ミサトの目の焦点が合わなくなり、脂汗が滴り、彼女の口から真実が漏れ出した。
「ゾイドコアから人へのフィードバックがあるなら、逆に人からゾイドコアにフィードバックさせ、教育ができるかという研究がされたのよ……」
ミサトはどうにか身体を動かそうとするも思うようにいかず、徐々に焦れてくる。
「それを応用した人物がゼネバス帝国にいて、人のナノマシンインターフェースを介して、洗脳に近い状態を作り出す……っ」
動いていないにもかかわらず、ミサトは快楽を得ているのか小さな絶頂が繰り返される。
「前提条件は……人が抗えない快楽、絶頂の只中に、ナノマシン経由で脳へデータを上書きすること……!」
「それで、抱いた相手はどうなるんだ?」
ドレンは制服の上からミサトの胸を激しく揉みしだく。
「ああっ。 くっ……詳細は知らないわ。
ただの試作品であなたに従順になるだけのはずよ」
ミサトの告白を聞き、ドレンの口端が歪んだ。
「そうかい。じゃあ、派手にいってしまいな」
ドレンは再び、ミサトを壊さんばかりに激しく突き上げた。
「おおおおほぉう!」
高潔な士官の仮面を剥ぎ取られ、ミサトは獣のような咆哮をあげながら、絶頂の果てに意識を失った。
☨
Z.E. 428年 2月20日 午前6時30分
ドレン自身の体内では、先ほど打たれた強壮剤が猛威を振るい、心臓が激しく鼓動を刻んでいる。
それは意志を奪うものではなく、泥のような疲労を焼き払い、肉体を強制的に活動させる暴力的なまでの薬効だった。
中隊の要であるセナ・ササツカ、ヨウコ・イザワ、アカネ・ナシザキの三名を最優先の対象に選ぶと、ドレンはワーク・スパイダーに記録撮影を命じた。
(……いつ眠りから覚めるかわからん。手早く済ませるぞ)
ドレンは強壮剤によって強制的に昂ぶらされた肉体を制御しながら、彼女たちの制服を剥ぎ取り始めた。
冷え切った雨水を含んだ布地は肌に醜く張り付き、容易には脱げない。
無理やり引きちぎるようにして裸に剥くと、白磁のような肌が、照明に照らし出された。
(いきなりは、無理か……?)
彼女たちの服を脱がせる間も、ドレンの理性を肉体の熱い衝動が突き上げていた。
だが、彼はあくまで「廃人にしないための処置」として、まずセナの横に膝をついた。
意識のない彼女の唇を奪い、強引に舌を絡ませる。同時にもう片方の手で冷えた胸を揉みしだき、さらに空いた指を彼女の秘裂へと這わせた。
反応はない。だが、セナの体内からは、命を燃やすような異様な熱気が伝わってくる。
ドレンはミサトから渡された缶を開き、独特な薬品臭のするクリームを指ですくい取ると、自身の怒張した塊へと無造作に塗りたくった。
眠ったまま、浅い呼吸を繰り返すセナの両足を大きく割る。
ドレンは腰を沈め、一気にその最奥までを貫いた。
「うぅ……っ。熱い、あつい、あつい……」
衝撃か、あるいは薬剤の浸透か。
セナの閉ざされていた瞼が微かに震え、譫言のような呻きが漏れ始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ! ヒィィ……ッ!」
ドレンがピストンを加速させ、最後のスパートをかける。
その時、セナの意識が急速に覚醒した。焦点の定まらない瞳がドレンを捉える。
彼女は悲鳴を上げようとしたが、身体の内側から突き上げる快楽の波に飲み込まれた。本能が求めているのか、ドレンに必死にしがみつき、漏れ出す声を押し殺すように歯を食いしばって耐える。
その指先はドレンの背に深く食い込んでいた。
「いくぞ!」
「うあああああああ!」
セナの奥深くでドレンがすべてを解き放った後、抜き出した男根には、彼女の処女性と激しい行為を物語る鮮血が混じり合っていた。
ドレンがセナの顔を覗き込むと、彼女は再び意識を失っていた。
それでも、強壮剤による自身の怒張は収まりを見せず、ヨウコに覆いかぶさった。
ドレンも強壮剤による熱が我慢できなくなり、セナの体液に濡れた塊の上から、さらに執拗にクリームを塗りたくる。そして、きれいに閉じたヨウコの秘裂へと、力任せに突き込んだ。
ヨウコの体が弓なりにのけぞる。叫びを上げようとする彼女の唇を、ドレンは強引に塞いだ。
「うぶぅ……っ!」
意識が戻ったのか、微かな抵抗の気配がある。だがドレンは構わず舌を絡めると、ヨウコの体を強引に引き起こし、対面座位の体勢で彼女の体を激しく上下に揺さぶった。
「ああ、ああ……っ!? なにこれ! ヒィィ!」
ヨウコは何が起きているのか理解できず、パニックに陥った表情を浮かべる。しかし、突き上げられるたびに、本人の意志とは無関係に甘く、高い悲鳴が漏れ出す。
「くる、なんかくるっ! あ、あああああ!」
「いくぞ!」
ヨウコの中で締め付けがきつくなると、ドレンは強壮剤による尽きぬ体力で激しく動かし、奥深くで吐精する。
ヨウコの激しい痙攣が次第に収まっていく。
床に横たえられた彼女の顔には、もはや自我の色はなく、セナと同様に深い虚無の眠りへと落ちていた。
ドレンは、最後の一人となったアカネに覆いかぶさった。
一度抱いたことのある彼女に対しては、他の二人とは違う情がなかったわけではない。
一瞬、薬を使うべきか迷いが脳裏をよぎったが、ミサトの「気が狂う」という警告がそれを打ち消した。
ドレンは実務的な判断を下し、セナとヨウコの体液が絡みついたままの自身の男根に、執拗に缶の薬を塗りたくった。
そして、一切の躊躇なく、アカネの秘部へと容赦なく突き込んだ。
剥き出しの欲望をぶつけるように、ドレンは彼女の唇を貪り、舌を深く絡ませる。同時に空いた手で彼女の胸を強く揉みしだいた。
意識を失っていたはずのアカネだったが、激しい突き込みに呼応するように、身体が内側から熱を帯び始める。
やがて、結合部からは卑猥な水音が響き渡り、彼女の口元からは艶めかしい吐息が漏れ出し始めた。
「……っ、あ、ぁぁ……っ!」
アカネの足が自然とドレンの腰に絡みつく。
その時、彼女の目がカッと見開かれ、ドレンの瞳を至近距離で捉えた。
自我が快楽の波に呑み込まれていくなかで、アカネは激しく求めるように、ドレンに腰を打ち付けた。
それは拒絶ではなく、彼という存在をすべて受け入れ、混ざり合おうとする狂おしいまでの執着だった。
やがて、極限の昂ぶりの中で最後を迎えると、アカネもまた糸が切れたように意識を失った。
しかし、ドレンが引き抜いた自身の男根を彼女の口元へ運ぶと、意識がないはずのアカネは本能的にそれを捉え、慈しむように舐りあげた。
少しだけ冷静になった頭で、ドレンは次をだれにするかを考えていた。