同日二話投稿。ご注意を。
文字数は少ない。
桐山春には幼いころの記憶が殆どない。勿論多くの人はそうだろう。だが日常で体験する些細な出来事から想起するエピソード記憶。春にはそれが全く無い。
あなたには無いだろうか。店を冷やかしで覗くと大切に使い続け、でもうっかりで壊してしまった玩具とよく似た展示品。わんわんと泣いた当時を思い出す。
実家に帰り、ガレージの中には子供の頃使っていた自転車。名前をつけて色んな場所へ沢山の友人と冒険に出た思い出。。
或いは旧友に再会し、当時は必死で今となっては笑い話にしかならない懐かしい思い出に花を咲かせる。
春には六歳までの記憶が欠落している。それ以降も、所々、存在しないかのように思い出すことが出来ない。
今思うと当時、世界には色が存在してなかったのではないか。灰色の世界ではない。光の透過性が低い分厚いフィルターを通して見る世界は真っ暗で朧な輪郭程度しか認識出来ない。聞こえる声は、遥か遠くから何かを訴えていると僅かに認識出来る程度。世界には春、そして細く頼りない糸で繋がった両親と冬至の四人しかいなかった。
最初の記憶は公園だった。春はその時、空を見上げ形を変え続ける雲を見ていたらしい。これは記憶にない。あるのはその時から一人の少女が隣にいるようになった事だ。
春の意思とは関係なく手を引かれ、様々な場所に連れて行かれた。公園、商店街、川、風呂、雑木林、山、海、幼稚園、里山、小学校。家に帰るとアンジェリカが悲鳴を上げ、二人のお尻を一回づつ叩く。アンジェリカが約束を迫り、秋奈が頷かせる。
レイアと出会ってから世界に色が出来た。音のない世界に音楽が鳴り響いた。一人だった春を世界へ引き上げた。未知を既知にしてくれた。世界はこんなにも美しい。
感謝の気持ちを言葉にして伝えたい。しかしこの口は春の意思に逆らい一向に開こうとはしない。ならばせめてこの言葉には決して出来ないとても大きな感謝の気持ちを想い続けよう。
ありがとう。ありがとう。だいすきだ。有り難う。有り難う。大好きだ!!
レイアが春の下で苦悶にも似た表情で絶え間なく襲い来る快楽を必死で耐えている。声を出すまいと指を噛み、春の愛撫から生み出された快感の波をそこから逃すように、でもこらえきれず熱い吐息と一緒に甘い声が漏れ出ている。
全身からじっとりと汗が染み出て、春が触れる度に離すまいと手に吸い付いてくる。その度にレイアの口から喘ぎが漏れる。
うぅっん…あっ…んんっ…はぁはぁ…はるっ…うぅぅっ
春の顎から汗が一滴一滴とレイアの豊かな胸の痣に滴り落ちる。そしてレイアの肌に小さく浮き出した汗の粒と一つになり胸の谷間に滑り落ちていく。
ペニスの竿はリズミカルにレイアのヴァギナを擦り続け、同時に掌、口、舌先、頬、視線、汗、吐息、心。全てを使ってレイアを汚し犯す。瞼に優しくキスを落とし、口内を蹂躙する。春の掌で形を変える胸を丁寧に愛し、耳の穴を舌先で犯す。春の生み出した快楽で膨張した左の乳房の乳首に吸い付き舌の上で思うがまま転がし、右の乳首を強く優しく捻りあげる。二人の頬を昔のように幼く擦り合わせ、耳元で愛を囁き、空いた手の指の平が摩擦による接触で無限の快感を吐き出し続けているクリトリスを押し潰した。
レイアの背が仰け反り、その度にペニスとヴァギナの接触は強くなり更なる快楽地獄の奈落へとレイアが堕ちていく。一際高くしかし直後声を忘れたかのようにレイアの喉から声にならない声が絞りだされる。肌は紅潮し切り元の白には戻らない。レイアがまた達した。
春はもはやセックスと変わらないといってもいい性器同士の擦り合わせで既に二度、最初のレイアの口淫で一度、合計三度射精している。対してレイアが達した数は数え切れない。ローションは既に不要でレイアから湧き出る愛液と汗、春の精液で二人の性器といわず下半身、シーツはどろどろの水浸しになっていた。
春はベット横のサイドチェストからミネラルウォーターのペットボトルを取り出し口に含んだ。胡座を組みレイアを抱き上げる。対面座位の形だ。腰の止まった春に代わりレイアが一生懸命腰を動かす。春に気持ち良くなって欲しいと必死に動かすが全身に力が入らないのか春に寄りかかって腰を押し付け小さく動くのが精一杯だ。
春はレイアに口づけ、口内に含んだ水をレイアに送り込んだ。レイアの喉がこくりこくりと水を飲み干していく。飲みきれぬ水が溢れ、顎先をしたたり、何度も何度も触れ、揉み、舐め、噛み、摘み、捻り、潰し、含んだ乳房と乳首に伝い落ちた。三度のキスで三度水を送り込む。レイアが首を振りこれ以上はいらないと伝える。代わりに春は水の代わりに舌先を送り込む。水で冷やされたレイアの口内を春の熱で犯す。レイアは春の首に手を回し必死で応えるが春が腰を突き上げた事で性器同士の強い接触に耐えきれず首が仰け反った。
「っああぁぁぁっ!!んぅっ…んっん…ふぅんっ…」
首に手を回していたため、声を完全に抑えられなかった。
もういいか。
春もレイアとの愛欲に溺れている。三度の射精がなければ我慢できなかったに違いない。だがレイアの痴態が、嬌声が、春の興奮を高め続け一向に覚める気配がない。
セックスの挑戦数を数えるのは止めた。機会を伺う必要はなくなったからだ。お酒を理由に泊まり込みでレイアと春を除く家族全員が週末にどちらかの家に泊まる事が増えたからだ。もう隠す必要はお互いなかった。
両親達はとっくの昔に二人が結ばれていると思っている。心は幼い頃からつながっている。しかし肉体はまだ処女と童貞だ。春もレイア同様、レイア以上に一つに繋がりたいと思っている。印を刻みたい。俺の物だと証明したい。お前の物だと教えてあげたい。
春は目の前にある胸の痣に歯を立てた。
レイアにとってはこれはセックスではない。お風呂で何度もした、ただの肌同士の触れ合い。ただの性器の接触。ただの
春にはいつでも
春はレイアを押し倒し、再びレイアに覆いかぶさる。そしてペニスの竿をレイアの陰唇と陰核に強く押し当て強く擦り合わせた。
何度繰り返した事か。全身汗まみれになった春の下ではレイアが背中をのけぞらし一際大きな声を上げた。もう声を抑える余裕は春にもレイアにもない。
快楽の波間で閉じていた瞼をレイアが開いた。絶えることのない愛欲の快楽で虚ろな瞳のレイアと視線が交差する。一瞬の間を置き、レイアの両腕が両足が、春が逃げないよう背と腰に回った。
そして春は。
自分ではスピード感があると思う。
そしてこの後の展開、一回決めたんだけどまた悩み始める自分がいる。