※この作品はR-18です。

【完結】はる君とレイアちゃん   作:はのじ

9 / 11
本作は既に完結済みです。


レイアの性事情 ~惨劇のピンクマンデイ~

 レイアには一つの拘(こだわ)りが出来た。破瓜のセックスは必ず正常位で行うというものである。

 

 アンジェリカが与えてしまったトラウマにより、幾度もトライアンドエラーを繰り返す事になったレイアと春だが高校入学を控えた現在でも、未だ性交に成功していない。

 

 春が触れるまでもなく十分に春のペニスの受け入れ準備が出来ているレイアのヴァギナであったが、春はいつもレイアの全身を丁寧に愛撫し、前戯による快楽だけでレイアは何度も達していた。今ではレイアの全身で、春の手、春の唇、春の舌が触れていないところは全くといっていい程ない。つまりレイアは膣口から奥以外は既に春に犯され尽くされていた。

 

 しかし春は違った。もちろん幼いころからの接触で春の肌で触れていないところなどない。だが春を犯す、犯し尽くすという意味ではまだまだ足りていなかった。

 

 春の愛撫だけでレイアは息も絶え絶えになってしまう。セックスに失敗しその後、春の性処理をするのだが、最初は手で処理していた。手コキと言われるものである。ここからフェラチオを加えた性処理に移行するのは早かった。口に含んで愛でたいという幼いころからの願望もあったし、知識としてなんとなく知っていた部分もあった。しかし何かが足りない。経験と知識がものをいうのだといった思い込みがあったのかもしれない。

 

 レイアはアンジェリカを頼った。

 

 元々、性に関する知識はアンジェリカから教えてもらっていた。質問するのは気が楽だった。

 

 経験豊富なアンジェリカはレイアが尋ねる質問に対し二〇〇%の答えを返した。

 

 ただの技術だけでは愛撫と言えない。技術・愛情はあって当たり前。視覚情報から興奮を得る男性の性癖も利用しろ。ペニスに夢中であることを仕草で示せ。口に含みながら春を見上げろ。征服欲を必ず満たしてやれ。目の前で飲むところを見せつけろ。おいしい味があると思い込め。苦しむ姿を見せるな。だが健気さをアピールするためには有りだ。

 

 レイアは胸でペニスを愛撫する方法を知った。アンジェリカに相談した。

 

 パイズリでは男性器に快楽を与えるのは難しい。ローションは使っているのか?ならばこれを持っていけ。春なら快感を感じている振りはしなくてもいいな。これもフェラチオと同じだ。視覚に訴えろ。尽くす様を見せつけろ。一時の思い込みでいい。被支配者として奉仕する気持ちでなり切れ。胸がいかに男性を惹きつけるか理解しろ。崩すだけではいかん。静と動の緩急を利用しろ。違う。力は関係ない。動きを見せろ。口も同時に使え。こうだ。

 

 レイアは素股を覚えた。レイアは足コキを覚えた。レイアは腋コキを覚えた。レイアは目隠しプレイを覚えた。レイアはコスチュームプレイを覚えた。レイアはシチュエーションプレイを覚えた。レイアはローションプレイを覚えた。レイアはロープの使い方を覚えた。レイアは大人の玩具を覚えた。レイアは鏡の使い方を覚えた。レイアは前立腺を刺激する方法を覚えた。レイアは撮影プレイを覚えた。レイアはカーセックスを覚えた。レイアはアナルセックスを覚えた。レイアは、レイアは……

 

 これ違う!!

 

 アンジェリカのレクチャー中に気がついて良かった。既にアンジェリカが開陳する知識はレイアが求めるものから大きく逸脱していた。

 

 レイアは春に気持ちよくなって欲しいのである。その上で春を余すことなく自分のものにしたいだけだ。マンネリを打破したい訳でも春を虐めたい訳でもない。

 

 レイアは今の自分たちに唯一可能かもしれない素股のみを記憶の引き出しにそっとしまい込み、あとはゴミ箱に捨てた。そして熱く語り続けるアンジェリカはそのままに、秋奈の下に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お互い思い合って、尊重しあって、話し合うの。あとはフィーリングかな?え?技術?そんなのわかんない。どうすれば気持ちいいかいつも聞いてるし。あっ。素直に正直に話すのも大事かな。恥ずかしいかもしれないけどお互いの理解は大事ですよ?」

 

 秋奈はレイアに相談を受けたことが嬉しいのかレイアの目の前でニコニコしていた。

 

 秋奈としてはレイアは既に自分の娘同然だ。幼い頃から破天荒でアンジェリカと沢山子育ての相談をして来た。春とは違った意味で心を砕いてきたが、その分愛おしさも一入(ひとしお)だった。

 

 二次性徴が遅かったレイアは中学を入学してしばらくしても春とお風呂に入っていた。問題はあったが問題はなかった。晴信の言った通りだった。

 

 体のあちこちが女性らしく膨らみ出し、思春期を迎えるとレイアは一気に蛹から蝶へと変身した。

 

 幼さが抜けると入れ替わるように匂い立つ色気が増した。何度も性犯罪に巻き込まれかけた事から分かるように、レイアは幼さい少女が持つことがあり得ない呪い染みた色気を昔から持っていた。それは無くなる事無く密度を増した。

 

 布地を押し上げる豊かな胸は同性の秋奈ですら手に取り揉んでしまいたくなる。一度触れてしまうと手が離せなくなるのではないかと思ってしまうほどだ。

 

 アンジェリカの生家グリムの血を強く引き継いだ白い肌は染みなど全くなく男性などは白い肌を己の白い精液で全身余すことなく上書きしたくなるだろう。

 

 大きくくびれた腰は嫋やかで優美。油断すると抱きしめてしまいたくなる。腰は充実し性の魅力に満ち溢れている。欲望を制御出来る自信がある者でも我を忘れ後ろからガンガンと突き上げ悲鳴をあげさせたくなる暗色の美だ。

 

 小学四年から伸ばし始めた金の髪はまるで内側から光を発していると勘違いしそうで、レイアの表情を引き立てる。

 

 中学一年にしてこれだった。若い精を持て余している回りの学生はたまったものではないだろう。

 

 思春期で一時、春と距離を取ったレイアに秋奈達はやきもきしながら静観していた。教師を含む複数の生徒による性暴行事件に巻き込まれ、アンジェリカが動き春にレイアの側にずっといるように指示を出した。アンジェリカはこの時既にレイアと春のセックスを認めていた。

 

 このままではレイアが傷つき心に傷を負ってしまう。幸せの青い鳥はすぐ側にいる。ならば、春と早く結ばれればよい。アンジェリカにはもう怖いものなどなかったのだ。自身一六で輝政を追いかけ一八で子を成した。初体験は一五だ。少し早いだけではないか。

 

 当時の心情は当然アンジェリカから聞いていた。

 

 秋奈もとっくの昔に二人の仲を認め、手ずから避妊具を渡し、家族旅行でお膳立ても揃えた。そのレイアがと(・)う(・)の(・)昔(・)に(・)初(・)セ(・)ッ(・)ク(・)ス(・)を(・)終(・)え(・)、その後も順調にお付き合いを続け、性の悩みをアンジェリカではなく自分に相談に来たのだ。恥ずかしい気持ちもあるが、素直に夏彦との性行為の極意を伝えることに否やはなかった。

 

 ただ夏彦とのセックスの話はレイアが満足するものではないかもしれない。他の夫婦のセックス事情を知っているわけではないが、特に激しい動きで快楽を追求しているものでもないからだ。だが秋奈自身、夏彦とのセックスは十分に満足していた。オーガズムも毎回経験するし、我を忘れてしまうこともある。技術など知らないが、お互いがお互いの一番気持ちいいポイントを理解している。愛を交換しあう行為なのだ。お互いを大事に思い気持ちが伝わりあえば後のことは枝葉末節だ。

 

 レイアは思った。これだけ仲のいい秋奈とアンジェリカなのに何故、性事情ともなるとこれだけかけ離れてしまうのか。しかし参考にするならば、共感することが多い秋奈からだろう。

 

「秋奈と夏彦の初めてってどうだったの?」

 

 自分たちの参考にするのに丁度いい。正常位、騎乗位、後背位、レイアスペ…対面座位、背面座位、対面立位、背面立位。全て失敗した。ならば同じ処女と童貞同士、共感する秋奈の初めてと同じ体位で挑戦し続けるのもいいのではないか。

 

 頬を染めて照れる秋奈。同性とは言え年下に自分の初めてのセックス話をするのはやはり恥ずかしい。でもレイアが頼ってきたのだ。参考になればいいけど。

 

「えーっとね。私達はね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■

「春。それでね、次の土曜日のことなんだけど」

 

 入学式を終え、レイアと春は一年の教室に二人そろって移動していた。先導する三年生が振り返りレイアをチラチラと見ている。先導する三年生だけではなかった。同じクラスに編成されているであろう同級生の男女が聞き耳を立てながら、春の制服の袖を摘みながら輝く笑顔で春に語りかけるレイアを様々な思いで見ていた。

 

 レイアは思春期に恥ずかしさを覚え春から逃げた。落ち着くと一転恥じらいを覚えた。

 

 手を繋ぐのは二人だけの時。しかし手は繋ぎたい。でも照れてしまう。

 

 レイアは二人だけではない人目のある場所では春の服の袖を摘んで春の少し後ろを歩くことを覚えた。会話も昔の様に誰もいないかのように振る舞わず声を抑え春にだけ聞こえるよう気を付けるようになった。

 

 しかしこの日、レイアは浮かれていた。超浮かれていた。何故ならば小学校、中学校と通して一度も同じクラスになれなかった春と初めて同じクラスになったからだ。

 

「春、私名案を思いついたの!」

 

 真新しい制服がレイアを包んでいた。まだ着慣れぬ制服の不慣れさが。逆に少女の魅力を引き出す結果となり男性の視線を釘付けにする。

 

 胸は隠す事が不可能な大きさで制服に隠されていても柔らかさが伝わってくる。多くの男性の理想がそこに詰まっていると言わざるを得ない。

 

 野暮ったい制服にも関わらず抜群のスタイルを誇示するウェスト。その下にはスカートを押し上げる胸と変わらぬ、男性の性を掻き立て奮い立たせるお尻。

 

 スカートの裾から見える白い肌は、極力隠すため膝上のニーソックスに隠され僅かしか覗き見えない。それが想像力を掻き立てる結果となり得も知れぬエロスをにじませている。

 

 レイアは頬を染め、恥ずかしそうに、しかしとても幸せそうにしていた。

 

 誰もが見惚れる笑顔だった。

 

 レイアの甘い唇が春の名を呼ぶ。

 

「春。次のセックスの時にね……してほしいことがあるの…」

 

 この日、教師を含む、一〇〇人近くの男性が、レイアに勝手に惚れ、何も出来ぬまま失恋した。

 

 生徒たちは教室への移動を完了し、出席番号順で決められた席を確認すると、担任の教師が現れる僅かな時間を使い新しいクラスメイトと交流を始めた。

 

 レイアは、春の席の隣に椅子を並べて座った。頬を染めて次のセックスの流れを説明するレイア。

 

「座ってするのもよかったし、立って後ろからしてもらうのも気持ちよかったんだけど」

 

 窓際で友人を作るべく気の合いそうなクラスメイトと話をしていた男子生徒が席に座った。

 

「それでね。ママにもらったローションがあるから私が春のおちんちんに塗るの」

 

 教卓周辺で既に友人になった男子生徒達が静かに席に座った。

 

「あ。いつもは最後に春のおちんちんを口に入れてたんだけど、次は最初にしたいの……」

 

 教室の後ろで箒をバットに、丸めた紙をボールに見立て遊んでいた頭を丸坊主にしている生徒数人が席に座った。

 

「次は絶対大丈夫だと思うの。いつも春がいっぱいいっぱい気持ちよくしてくれるけど、次は私、もっとがんばって、春がもっといっぱい気持ちよくなるようにもっともっと頑張るから」

 

 既に教室で立っている男子生徒はいない。いや訂正する。たっている男子生徒の割合は一〇〇パーセントだ。失礼。再度訂正する。九五パーセントだ。失礼。再々々訂正する。一〇〇パーセントに上昇した。

 

 繰り返すが、レイアは浮かれていた。普段はここまでする事はない。繰り返す。完全に浮かれていたのだ。

 

 山尾教諭の登壇後、大量のトイレ逃亡者が続出し担任の教諭を混乱させた事は既に述べた。

 

 中学の時も似たような事件はあった。だがここまでではない。もっと小規模だった。春を思い、照れ、赤くなる彼女に懸想する男子中学生が多かった。美しく可憐に淫靡に成長したレイアが頬を染めて恥ずかしそうにしていた。それだけの事だった。

 




前回と次話に繋がるお話。


僕の友達になんとかくりむぞんさんがいます。

後ろでアップしてます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。