なお、ロングバージョンを夏コミに出展予定です。
日常の中で、女のコがこうやって胸を
だから、こうやって窓の外を眺めているだけで、非日常を感じることができる。
部屋の中は暗くしているから、きっと外からは判らない。
だけど、私の方からは、ポツポツと灯る夜の明かりがよく見える。
そんな景色を眺めながら――
「……んっ」
チョコチョコと乳首をくすぐると、腰の奥までむず痒さが突き刺さる。
まっすぐ立っていることもできない。
こんなクネクネしている様を誰かに見られたら……どう思われるだろうか。
見られるわけにはいかないけれど。
それでも、私はすべてを見ている。
高い自室の窓から。
でも、すぐにそれだけじゃ満足できなくなってくる。
もっと興奮を味わうために……カラカラと窓を開いた。
外の空気は、しっとりと生温かい。
それが全身を――恥ずかしいところまで隈なく撫でていく。
日頃、大切に包み込んでいる胸が風に晒されて――
私がこのような行為に惹かれるようになったキッカケを思い出す。
あの時は、パンツだけは穿いていたのだけど。
いまは、それすらも脱いでしまっている。
上下の敏感なところを夜風に当てられたら――
もう……我慢できない!
決行するなら、今日しかないと思っていた。
偶然に重なった偶然が、私の背中を押してくれる。
そのままの姿で部屋を出て、ダイニングを素通りし、玄関で靴を履いた。
でも、身につけているものはそれだけ。
姿見の鏡には、顎の下から足首まで、肌色一色な自分が映し出されている。
……ううん、二つの胸の先と、お股だけは色づいてしまっている。
それが、とても生々しい。
誰かとすれ違いでもしたら、とんでもないことになってしまう。
だけど。
今夜、やるって決めていたのだから……!
つま先から付け根まで、すべてを露わにした両足は、少し震えている。
でも、恐怖よりも興奮の方が遥かに大きい。
B-1-1
こうして廊下とを隔てていると、少しだけ外の物音が聞こえてくる。
いまも誰かが、家の前を通り過ぎていったようだ。
男の人か、女の人かは判らない。
だけど、そんな鉄の扉の裏側で、私はこうして性を貪っていた。
その冷たさを背の肌で硬く受け止めて。
「ん、ふ、ふぅ……❤」
目を閉じて、外の様子を夢想する。
私はこうして玄関の内側にいるけれど、
本当は外側だとしたら……
青空を背に、硬い柵に寄りかかり、恥ずかしげもなく開かれた股下を爽やかな初夏の風が通り抜けていく。
そんなところで、割れ目の中を掻き回し――
ううん、それこそ、硬くなったおちんちんで私の女のコをどこまでも貫いて――!
ビクンっ……!
絶頂を迎えたことで……少しだけ我に返る。
私はただ、出掛けるために着替えようとしていただけだったのに。
下着で服を選んでいるうちに、なんだかムラムラしてきて、
脱ぐ必要のないものまで全部脱いでしまって、
何を思ったかウロウロしているうちに……こんなところまで来ていた。
そもそも、彼との出会い自体がどう考えてもおかしい。
電車の窓越しに見初めてしまうなんて。
偶然にしてはできすぎている。
だけど、もう離れられそうにない。
とんでもない一目惚れである。
だから……
もし、彼が原因だったとしても、いまさら後戻りはできないのでしょうね。
私、こんな淫らなコじゃなかったはずなのに……
まあ、いきなり運命の相手に出逢ってしまって、浮かれているところはありそう。
一過性のものとして、すぐ飽きるでしょ。
とはいえ、こんな破廉恥な一人遊びをシていることは……瀧君には知られたくないなぁ……
さて、今日はその瀧君とデート。彼の実家の近所に総合体育館があって、プールに誘われている。
セックスは結婚してからね、と約束してるから、エッチなことはまだシていない。だから……水着も楽しみにされてるんだろうなぁ。残念ながら、普通の競泳用だけどね。
駅で待ち合わせて、私たちはバス通りの脇を歩いていく。どうやらそこは、住宅地の真ん中にあるみたい。
ここで長らく暮らしていた瀧君は、懐かしむように思い出を聞かせてくれる。
「実は、学生の頃からずっとここの会員なんだ、俺」
「へぇ、運動とか好きなのね」
これについては特に意外でもない。スポーツの話をする瀧君は、本当に楽しそうだから。でも、当の本人は、意外なことに、意外そう。
「ああ、だけど……入会した動機が思い出せなくて」
「どういうこと?」
身体を動かすのが好きなんだから、それで充分じゃない?
「入会日を見ると、開館当日になってるんだけど……そこまで泳ぐの好きだったっけ? って……」
会員には様々なコースがあるにも関わらず、瀧君はずっとプールだけの限定会員。学生の頃はバスケとかもやってたはずなのに、体育館も使えるオプションはつけていない。
「変なの」
「どうやら、友人らに誘われて入ったみたいなんだけど……」
自分のことなのに、瀧君の言い分はとっても他人行儀。どうやら今ではお義父さんが代わりに使っているようなので、退会はしていないらしい。
「……って、それ、家族カードなの?」
お義父さんと瀧君、二人で同じ会員カード使っちゃっていいの?
「えーと、それは……どこの家でもやってるから、暗黙の必要悪ってことで」
あ、はい。わかりました。それ以上は深入りしないことにしておきます。
さて、何しろ瀧君が学生の頃にオープンした施設なので、そんなに新しいわけでもない。だけど、この辺りは凝った建物も多いので、どんなプールかなー、とちょっと楽しみにしていた。
なのに、着いてみると――
「……え?」
「どうした、三葉さん」
実のところ、ここまでの道のりにもちょっとした既視感はあった。でも、都内の道路なんてどこも似たようなもの。気にすることでもない。
だけど、これは……
「私、昔ここに来たことあるような……?」
これ見よがしに建てられたオブジェとか、くり抜かれたガラス張りのフロントとか――特徴的なところがどうしても初めてのようには見えない。
とはいえ……多分、勘違いよね。瀧君と出逢うまで、この街と何の接点もなかったし。
戸惑う私に、瀧君は極めて現実的な解を示してくれた。
「テレビかネットで見たんじゃないか? ドラマの撮影に使われたこともあるみたいだし」
「う……うーん……?」
イマイチ釈然としないまま、受付で一日限りの入場券を購入。さっとロビーを見渡して……
「もしかして、あの『EV』って、エレベーターのこと?」
三角印付きのアルファベット二文字のプレートを指差すと、瀧君は少し驚いてくれた。
「凄いな。初めて見て解るなんて」
私が察したとおり、あの先にはエレベーターホールがあるらしい。
でも……何で判っちゃったんだんだろ。瀧君曰く、二度目でも忘れていたほど解りにくいのに。
だからこそ……不思議。やっぱり私、この建物と縁があるのかな。
でも……
「三葉さん、女子更衣室はあっちだぞ」
「え、あ……そ、そうね」
三階に着いて、瀧君と並んで右に曲がったところで……すかさず止められてしまった。
確かに、目の前の案内板には、女子が左だとはっきりと書いてある。
気づかないはずもないし、見落としていたわけでもない。
だから、本当に。
それを見る気がなく、
まるで、身体が覚えていたように。
「やっぱり、別の建物と勘違いしてるんじゃないか?」
「そうよねぇ……ウン」
もしかしたら、同じ系列の別のジムだったのかもしれない。それで、建物の内装が似ていた、とか? だとしても、そんなところに通っていた覚えもないのだけど。
ともあれ、瀧君とはここで一時のお別れ。当然、男女一緒に着替えることなんてできないし。
でも……ひとりになってしまうことが、何故か私の心に深くのしかかってくる。
寂しい……とか、怖い……とか、そういうのではない。変な意味での、緊張感。
それはまるで、私がこれから異性の更衣室に赴くような。
女子の部屋はこっちだと二人で確認して、
そして、水着に着替えようとしている。
なのに……どうしてか、おかしな鼓動が収まらない。
瀧君と離れて、ひとりになった途端……家を出る前の高揚感が蘇ってくる。
シ、シないよ? そんなこと。例え、瀧君が見てないからって、同性の利用者もいるだろうし。
だけど……ぅぅ……正直なところを言えば、シたい。
もし、誰もいなかったら……ウズウズするところを、慰めたい。
どうしちゃったんだろうなぁ、我ながら。
バカみたいに悶々としながら肝心の部屋に入ってみたのだけど……途端に、変な気分もすーっと流れ落ちていく。色々抱えていたものに、確信が持てたからかもね。
……うん、やっぱり私、
A-1
東京って色んなものが建ったり壊されたりして賑やかよねぇ……。代わり映えのしない糸守暮らしから見ると、とても羨ましい。
とはいえ、一朝一夕で完成するものでもないので、そのタイミングに居合わせることができたのはある意味光栄な幸運だと思う。
それを感じていたのは、私だけではなかったらしい。授業の合間に、高木君と司君に声を掛けられた。
「よーよー、瀧ー、例の総合体育館、今日入会すればタダだってよー!」
「今後行くかはともかく、入るだけ入ってみないか?」
実は、完成予定図を見たときからずっと気になってたのよね。あんな近代的な建物、糸守にはありえないから。誘われなくても一人で見物に行くつもりだったけど……そういうキャンペーンがあるなら乗ってみるのもいいかも。タダなら、瀧君に怒られることもないし。
ということで放課後。私はバイトのシフト入ってないけど、司君たちはしっかり夜の三時間コース。だからそれまで、三人のバイト仲間で過ごすこととなった。こういうのって、青春ってカンジよねぇ……。何もない田舎町じゃ経験できない類の。
そんなわけで、授業が終わると水着を取りに一旦帰宅。水泳の授業なんてとっくに終わってるし、見つかるかしら? とちょっと心配になったけど……クローゼットの隅に青いプールバッグのようなものが詰め込まれてたのは、これまでの生活で気づいてた。で、中を覗いてみたら案の定の水着一式。こういうところで几帳面なのよねぇ、瀧君って。
こうして、私も無事参加決定。ホールの前で集合して、瀧君の名前でサクっと入会手続き。さっさと済ませてしまいたいのに、受付の人は何やら色々と勧めてくる。そこは総合体育館を名乗りながらもメインはプールのようで、入会費&会費三ヶ月分無料なのは、プールのみの会員だけみたい。一緒に体育館も使えるコースにするとお得ですよー、とか何とか。でも、変なところで出費が発生すると後で瀧君から何を言われるかわかったもんじゃないから頑なに拒否。
それでも、トレーナーさんは執拗に食い下がってくる。
「でしたら、閉館一時間前から無料体力測定会を開催しておりますので……」
そこでジムの設備に触れさせて、高額なコースへ引き込もうという魂胆か。
「あ、無理ッス。その時間、俺たちバイトあるんで」
高木君がスパっと断ってくれたので、これにて誘致活動も強制終了。まあ、予定があるのは二人だけとはいえ、それに合わせてお開きになるでしょうからね。さすがに一人だけ残って測定したいほど、瀧君の体力に興味はない。
やっぱり安いものには罠がいっぱいねぇ……としみじみ思いながら、私たちは当初の目的に回帰する。
「更衣室って三階だよな。階段で行くのか?」
と先を焦る高木君。とはいえ、エスカレーターやエレベーターらしきものはないし……
少し見回してみて、司君が壁に書かれた文字に気がついた。
「あの『EV』ってエレベーター、って意味じゃないか?」
三角印も添えられてるし、少なくとも、その方向にあるんでしょ、その『EV』とやらが。
で、覗きに行ってみると……司君の見立て通り、小さなエレベーターが二つほど。
「何だよ! 普通にエレベーターって書けばいいじゃんよ!」
「そこは、スタイリッシュにキメたかったんだろ」
スタイリッシュも行き過ぎると伝わらないものねぇ……。これだから、都会って……面白い!
運良く一階で待っていてくれたゴンドラに乗り込み、目的のフロアで降りたのだけど……私は高木君にグイっと肩を抱かれてしまった。こういうスキンシップには未だ慣れてないのでビクリと身を固くしてしまう。でも、驚いたのはむしろ彼の方だったみたい。
「おいおい、瀧……開館早々覗きにでも行くつもりか……?」
蔑むような呆れ顔。それでようやく基本的なことを思い出した。いまの私は瀧君なんだって。無意識のうちに女子更衣室の方に足を向けてたわ。
それでようやく、もっと基本的なことをも思い出す。
というか、綺麗な体育館に、はしゃいでいた自分が恨めしい。
水着さえあればプールで泳げると思っていたけれど……
その前に着替えなきゃいけないってことを失念してた!!
男子との更衣なんて、体育の授業で慣れたもの……って思っていたけれど、ここから先は次元が違う。
一時とはいえ、下着まで残さずスッポンポンになるのだから……
たくさんの男の人に囲まれて……!
司君や、高木君のも、見えちゃうかも。
うぅ……瀧君のでさえまだ馴染んでないのに、友達のなんて……
せめて、タオルは巻いてよね!? と密かに願を掛けながら、男のコの部屋へと突入。
「……っ、……、……!」
うわぁ……どこもかしこも容赦ない……
あっちのお爺さんも、そこのオジサンも……うわ、お尻見ちゃったかも。
とはいえ……あまりオドオドしてると、身内からも不審に思われちゃうからね。
目のやり場に困りながら、私たちは空いてた一画で着替えを開始。
……ふぅ、司君たちは、ちゃんとタオル巻いてくれるのね。
なるべく気にしないようにしながら、私も身体を隠して……って、アレ? このタオル、妙に小さい……
……あ! 男のコは胸まで隠さないんだっけ! だから、このサイズで充分なんだ。
そ、そうだよね……。いまの私の身体は、男のコなんだから……
おっぱいもないんだから……
でも……緊張しちゃうなぁ……
とはいえ、あんまり手間取っていると、ふたりから変な目で見られそうだし。
ここで変な印象持たれると、後で瀧君の小言が待ってるし。
大丈夫大丈夫、って自分に言い聞かせて……上半裸になっちゃった!
それも、男の人に囲まれて!!
……って私も男の人なんだけど。
でも、中身は女だから!
こんなの、萎縮しちゃう……と思ってたのに……え、え、ウソ……
何で……
こんな状況で変なモノを感じていること自体不可解なのだけど、それ以前に、着替えるのも着替えにくいよ! これから、その、ここを出さないといけないんだから!
でも……高木君はすっかり準備万端だし、司君もゴーグルの長さを調整してる。ここで私だけ残ってたら、それこそ恥ずかしいことになりかねない!
さっと腰にタオルを括るのは、女のコよりもむしろ楽。
中でズボンとパンツを一緒に……!
うぅ……
それに……熱い……
こうなってる時、シコシコすると凄く気持ちいいのは知っている。
でも、そんな余計なことをしている時間もなければ、場でもない。
さっと競泳パンツに足を通したらこっちも完了! ……やっぱ、男のコって楽だわ。
「ようっし、それじゃあ行こうぜ! ちょっとした一番風呂な気分だよなー♪」
「一番風呂にしては開場時刻から経ちすぎてるけどね」
私も、真新しいプールに心を踊らせながらここまで来た――つもりだった。
だけど、いまは別の興奮に胸を高鳴らせている。
こうして、ただプールサイドを歩いているだけで……
胸に涼しい風を受けているだけで……!
「よ、よーし、泳ごうぜっ!」
飛び込みたい気持ちを押さえて……ジャブン、ジャブンと静かに両足を浸していく。
そして、頭までずーっと潜ったとき――
「むっ……ぶむむむむ……!」
つい自分の乳首を触ってしまった。
そこにあるのは男のコの小さな突起。
だけど、冷たい水の中だからか、驚くほど
私、凄いことしてる!
全然凄くないのに……凄いことしてる……!
オープン初日だけに、人は結構多い。
その合間を縫うように、私はスイスイと泳いでいく。
平たい胸を丸出しにしたまま!
男として、当然のことってのは解ってる。
でも……女としての心が、それを受け入れられてない。
とてもイケないことをしている気がしてしまう。
それがむしろ……気持ちいい……っ!
ぷかぁと仰向けに浮かびながら、私はぐーっと胸を反らす。
水面から胸の膨らみが覗くことはないけれど……覗いていたら、すっごくえっちだろうな、とか妄想しながら。
「あー……私、気に入っちゃったかも……❤」
「んぁ? 何だって?」
ワンワン響く室内のお陰で、つい地が出てしまった一言は聞き取られなかったみたい。
なので、すかさず言い直す。
「このプール、これからも通ってみるよ」
「ふぅん、瀧ってそんなに水泳好きだったか?」
この身体の持ち主がそうなのかは知らない。
でも、私はすっかり気に入ってしまった。
こうして、パンツ一枚で堂々と振る舞えることが……こんなに素敵なことだったなんて!
だけど……だからこそ思う。
もし、最後の最後まで脱いでしまったら、どんなに気持ちいいんだろう、って。
しばらく泳いだところで……バイトに合わせて事実上解散。私は一人で見送る立場なのだけど。
「うぅ……つい、張り切りすぎちまったぜ……これから仕事とか……ツラすぎる……」
「瀧は帰って寝るだけだろ? いいよなぁ……」
「こっちはこっちで夕飯の支度があるっての」
って、瀧君なら言うでしょうね。ご飯作って、お義父さん待たなきゃいけないから。
だけど……
家に着いても、私の気持ちは全然収まらない。
夕飯は二人分用意できた。
お義父さんから電話があって、遅くなるようだから一人で食べて……
本当に、あとは寝るだけ、になっても。
やっぱり、心残りだったんだろうな。
瀧君に気を使って、帰りもタオルを巻いてしまったことが。
司君もそうしていたし、らしからぬことをしたら後で怒られる、ってこともあって、帰り支度でも、私はアソコを隠してた。
でも、高木君は面倒になったのか……堂々と、大っぴらに……
下向きだったからかもしれないけど、絶対瀧君の方が大きいと思う。まあ、大きければいい、ってものでもないけど。
それはいいとして。
やっぱり、私もあんなふうに……!
感極まって、自分の部屋でポイポイと裸になってみた。
でも、やっぱり物足りない。
というか、こういうことなら今までもやってたし。
私が脱ぎたいのは、見慣れた自室でなく、昼間のような広い場所で……!
もう居ても立ってもいられなくなって、私は家を飛び出していた。
開館時間は二一時まで。まだ二〇時にもなってないから入場も間に合うよね……!?
パーッと自転車を走らせて、私は体育館に帰ってきた。
さすがにこんな終わり際ともなると、人も少なくなってきてるみたい。
だけど……ここまでガラガラになるものなの……? 司君たちと来てた時は色々余裕がなかったけれど、いまは綺麗なミントグリーンの室内を悠々と見渡せる。
ま、人がいないに越したことはないわね。私だって、別に見せたいわけじゃないし。
ただ、こうして、男のコの空間で裸になってみたいだけ。
タオルとか巻かずに、アソコまで全部……!
興奮で
「は……あぁ……」
部屋やお風呂で脱いでも、こうはならなかったのに……どうしてココだとドキドキするんだろ……
誰かが入ってくるかもしれない、って危機感?
プールの更衣室なんだから、別に焦る必要もないのにね。
ただ……こうしてウロウロできるのはちょっと新鮮。
腰をクイクイしてみると、ブンブン揺れるところに確かな重みが感じられる。
昼間は人がいたから手を出せなかったけど、誰もいない今なら……
「んふぅっ……!」
あぁ……やっぱり男のコのオナニーって気持ちいいなぁ……。強く握っても全然平気だから、力いっぱいゴシゴシできちゃう。
しかも、個室に篭ってコソコソでなく、広い部屋でフラフラと歩き回りながら……!
あっという間に
でも……みんなどこに行っちゃったんだろう……?
って、ようやく思い出した。今日は無料の体力測定会だっけ。こんな時間まで残るようなやる気のある人は、みんなそっちに行っちゃってるのね。
だったら……もっとヤバイことを……!
私はヒクヒクと脈打つおちんちんに触れないよう、あえて両手は背中の方へ。
男のコの恥ずかしいところを、ビクンビクンと曝け出しながら。
元々隠すのは腰回りだけでいいのに、そこすら隠さずに。
凛々しいおちんちんも、
ブラブラしたきんたまも、
その付け根に生えてるモサモサの毛も――!
室内一周回ってきた頃には、すっかりのぼせ上がっちゃったみたい。
妙なことを、考え始めてる。
自分の中にまだ言い訳を残してるんじゃないか――とか。
もしここで誰かが入ってきても、着替えの途中ですよ、って装うのは簡単だな、って。
それが、ある種のタガになっているのかもしれない。
身体は裸になっているのに、心は服を着ている、みたいな。
だから、私は心の服をもしまい込む。
ロッカーから水着を取り出すことなく、そのまま閉じて、鍵を……ガシャン!
「あ、あは……あはは……♪」
私の身体に着けられているのは、手首の鍵付きバンドのみ。
パンツも穿かずに素っ裸。
おちんちんもビンビンに仰け反らせているのに、左腕にはしっかりと更衣完了の証が巻かれている。
それが何だか滑稽で、
だけど、凄く変態チックで……!
大きな鏡には、そんな瀧君がしっかりと映し出されている。
立ち並ぶ緑のロッカーをバックに、全裸でおちんちんを握る瀧君が。
あぁ……襲われてみたい……
ひとりでこんなことしてる瀧君をヘンタイヘンタイ! ってからかいすぎて、怒って押し倒されちゃって――
「……んっ!」
ふぅ、危ない危ない。男のコって一度
なにせ、まだやってみたいこと残ってるからね。このままの格好で……もっと色んなところを歩いてみたい!
パンツを穿き忘れたおバカな瀧君は――ううん、ちゃんと意識して穿いてないんだから、おバカじゃないね。
ただのヘンタイだね。
ドヘンタイ。
こんなにおちんちんを大きく
大切な袋もブラブラさせて、
性欲の発散場所を探してる。
シャワールームの前を通ってみるも、そこに入るつもりはない。
そんなせせこましいところで
できれば、このまま泳いでみたい……
もしプールまで空っぽなら……!
と、僅かな希望に胸を高鳴らせながらそっと壁から覗き込んでみるも――さすがに、無人とはいかないか。ほぼほぼ閑散としてるけど……監視員もいるしね。このまま表に出ることはできない。
だけど……精液だけなら……
「はぁ……っ」
プールの中は響くとはいえ、小さな吐息ならむしろ掻き消してくれる。
それと、前後に揺れて、ペチペチと鳴っているところも。
でも、濡れた足音は聞こえるはずだから大丈夫。ギリギリのところに屹立して、私はおちんちんを
あぁ……襲われたい。
犯されたい。
鼻息を荒くした瀧君に。
もし、
ビュルッ! ビュルルっ!! ドクン、ドクン、ドクン……ッ!
あ、あ、すご、すごい……!
そもそも、こうやって立ったまま、おしっこみたいにシたこと自体なかったものね。大体、行き先はティッシュの中。狭いお風呂じゃこんな豪快に飛ばせないし。
それに、タイルが白いお陰で助かった。目を凝らさなきゃ気づかないはず。床に描かれた厭らしく濁った直線には。
射精したことで、いわゆる賢者モード? になったみたい。うぅ……早く戻らないと。
すごすごとロッカールームまで引っ込んだところで……さすがに、もう泳ぐ気にもなれないなぁ。でも、ここには通うことになりそうかも。ムラムラした時……オナニーするために❤
ただ……寸前に脳裏を過ぎったシチュエーション、アレは我ながらヤバかった。完全貸切ならともかく、あんなところで脱がされたら……見られちゃう……さすがに、女子がこんなことしたらアブなすぎるわよね。男のコだから、怒られて済む話であって。
だけど……どうしても、そのシーンが忘れられない。こんなところで犯されてる……
あぁ……裸になってみたいなぁ……こんなふうに、本来のカラダでも……❤
B-1-2
私はこの体育館に来たことなんてない。その実感は更衣室を通して更に強まったはずなのだけど――
「…………」
これ以上変なことを言って、瀧君から変な目で見られたくはない。
だけど、ここにはやっぱり何かある。
深いところに引っかかる何かが。
何食わぬ顔で泳いでいるけれど、やっぱり気持ちが落ち着かない。
それで、つい触れずにいられず――それは、瀧君にもしっかり見られていた。
「三葉さん、水着、合わないのか?」
「え? どうして?」
「だって……さっきからしきりに直してるみたいだから」
ぅ……それはね、決してキツイとかじゃないの。
ただ……こうして隙間を空けて水の流れを感じられると、何だかドキドキしてくるだけで。
特に、胸の先なんかは、熱さと冷たさが入り混じってウズウズしちゃう。
……いいなぁ、男のコは。こうして、堂々と上を
それがちょっと羨ましくて、私は瀧君をシレっとからかってみる。
「もぅっ、変なとこばっかり見てるのねっ」
小さな乳首をクリクリっと突っついてみた。そしたら……ふふ、やっぱり男のコも
「三葉さんこそ、そういう触り方は……っ!」
自分がイジられたからか、私の同じトコを思いっきり凝視しちゃってる。
普段ならちゃんとあしらえるのだけど――だって、変に期待させちゃ悪いから。
お婆ちゃんに言われて、セックスは我慢してもらってるけど……やっぱり、シたいだろうし、気にもなるわよねぇ……男子として。
ふたりきりになると、時々男のコの瞳が怖くなることがある。ううん、怖い、ともちょっと違うか。私だって、その、止められてなければ、興味あるし。
ただ、いまにも襲ってきそうなほどの熱気を見せられては、こっちだって引いてしまう。いつかは爆発しちゃうんじゃないか、って心配になるほどに。
でも……何だか今日は変な感じ。正確には、この体育館に入ってから。
瀧君の妙な高揚は女のコ側としても押さえてもらった方がいいのは分かっているのに……もっともっと、彼を昂ぶらせてみたい。人前で襲ってくることはない、と確信が持てるからこそなのだけど。
……もしかすると、水着になってるからかな。私の中でも昂ぶっているのかもしれない。これまで意識してこなかった、自分でも知らなかったところが。
癒やしよりも、刺激を求めて、瀧君と触れ合いたいなんて。
「瀧君って結構敏感なんだね~……面白い♪」
恥じ入る彼を、私はギューっと抱き締める。胸をしっかりと押し付けて。お腹もグリグリしてみると……あはは、しっかり
こんなことをしたら……夜のオカズにされちゃうんだろうね。だけど、それを望んでいる自分がいる。
そして何より……物凄くリアルにその様子を思い描けてしまう。
見たこともないはずの、裸の男のコが。
見たこともないはずのアソコを、シコシコとイジっている様子が。
だけど、それは……ここの更衣室で……?
部屋の配置は、さっき見たのとよく似ている。
だけど、すべてが鏡に写したように真逆。
何より、女子側の赤系に対して、男子側は……緑……?
こういうのって青系が多いイメージだったんだけど。ここの建物はそうなのかな?
気になるのなら、瀧君に訊ねればすぐに答えは明らかになる。
だけど――
「ね……私、このプール気に入っちゃった」
それを聞くと……うふふ、ホント嬉しそう。照れた顔を引き締めようとしてるけど、アソコが
でも、気付かれてるのに気づいてないのか、瀧君は何気ない素振りで話を進めていく。
「な、なら……また泳ぎに来るか?」
「うんっ❤」
人前であんまりベタベタするのも良くないので、名残惜しくも私は離れた。
その間際に……チュっと挨拶。こちらも人前なので、本当に軽くだけ。
でも、この不意打ちは瀧君にとても響いたみたい。
「み、み、三葉さん……っ」
「あははっ、泳ごう泳ごう♪」
彼から逃げるように、私はスイーっと水に身を任せる。
そして、さり気なく胸元を開くと――
「……❤」
やっぱりこの快感は止められない。
ここが特別なのか、
今日が特別なのか――
私には判らない。
だけど……
私の心の奥底を掴んで離さない何かが、このプールにはあるようだ。
どこか、自分でも知らない場所へと誘おうとしている、何かが。
その日はパンフレットだけもらって帰宅。プールだけに限らず、色んなコースがあるようだから、ゆっくりと考えてみたい。
でも、瀧君からそれらに関するオススメはなかった。明らかに、私の水着が目当てだものねぇ。ランニングマシーンとかで走られても物足りないんでしょ。
かくいう私も――プール以外に興味は持てなかった。あのプールに……もう一度行きたい。それで、瀧君から……視姦、されたい……
お風呂上がりで火照った身体を冷ましたはずなのに、また暑くなってきちゃった。
今頃、今日の思い出でオナニーしてるのかな。だったら、寝る前に……私もシちゃおうっと。
思い描くのは……裸の瀧君。
瀧君が、あの更衣室で全裸になって、シコシコしながら歩き回ってる。
自分の彼氏にそんな変態趣味があったら困りモノなのだけど……何故だか嫌な気分はしない。むしろ、その漲らせた性欲を、私の
瀧君はそのままプールの方へと向かっていく。相変わらずパンツも穿かずに、おちんちんを握りしめたまま。
そこに――遅いなー、って気になった私が、男子側を軽く覗き込んでみたところで鉢合わせ!
恥ずかしいところを見られて動転した瀧君に私は押し倒されて、水着をズルズルと剥がされていく。
おっぱいを露出させられて、乳首をチュパチュパと吸われて、それでも手は止まらずに、腿の方まで徹底的に。
硬いプールサイドに寝そべる全裸の男女。
その勢いを止めることなんて、誰にもできない。
嬌声だけでなく、パンパンと肌を打ち付ける音も、高らかに響き渡っていく。
こんな場所なのに。
ううん、こんな場所だからこそ――
ぴくんっ
「は、あぁ……❤」
あぁ……今日の妄想は結構燃えたかも。
何しろ、リアリティを感じられたから。
ラストのセックスは……ちょっと無茶だった気がするけれど。
でも、男子更衣室をオナニーしながら徘徊してる瀧君なんて……まるで、現場を目撃したみたい。
これはもう……しばらくハマっちゃいそうだなぁ……❤
オカズとしては、あまりに滑稽ではあるのだけど。
と、思っていたのに、その変な姿が頭から離れてくれない。次の夜も、その翌晩も、変態瀧君のお世話になってしまった。全裸でプールに出ようとするところまでは毎回一緒。でも、その後は……まごつく瀧君を押し倒したり、一緒に泳いでしまったり……とマチマチ。
でも、そこまでは変わらない。瀧君が全裸になって、そこにやってくるところまでは。
だからこそ……気になってしまうことがある。
私が思い描いていたあの光景――実際はどうなのか。
それを確かめるため、私は先日もらってきたパンフに穴が空くほど凝視する。
探しているのは内装の写真ではなく、
どこかにそれはあるはずだから。
私が思い描いてきたことを、この目で確認するための隙が。
***
『美容と健康のための女性限定アクアサイズ・レッスン』
男性がいないので安心して楽しめます――何やら、そこを売りにしているようだ。実際、瀧君からのプールでの視線を考えると……彼氏だからいいものの、見知らぬ男から向けられていたら、少なからず気分の良いものではない。
だから、参加してみよう――というわけではなく、私が気にしているのはその逆。
女性限定レッスンが行われている間、男性たちは……?
時間も、営業時間の最後に充てられていて、待っていても、再び泳げることはない。
だったら――
もし何かあっても、間違えました、と謝ればいい。
抑えきれない決意を胸に――件のレッスンの当日、仕事を終えた私は独りで再びこの総合体育館までやってきた。
アクアサイズはもうすっかり始まっている。いまから途中参加するには遅すぎるほどに。
もちろん、そんなことするつもりはないけれど。
ただ、人が捌けていて欲しいだけなのだから。
私が一番気になっているのは、当然、自然と思い描けてしまったあの内装なのだけど……
その前から胸にあった既視感も忘れることはできない。
更衣室フロアのエレベーターを出たところで、無意識に足が向いてしまった右側通路。
女子更衣室の看板の矢尻へ。
少し俯き加減に早足で。
だけど、その入口直前で一時停止。
静かに、息を殺して――少なくとも、ここまで物音は聞こえない。
私はうっかりしている……うっかりしている……
都合のいい自己暗示を掛けながら、私は男子のスペースへと踏み込んだ!
そして、下駄箱を一望して……ウン、空っぽ。だから、気づかないのも無理もない。
私は奥の一番下――一番目立たないところに脱いだ靴を隠すように置いて、自分の妄想との答え合わせ。
でも――コレって――
「ゥ……ウソでしょ……?」
あまりのことに、思わず声が漏れる。
初めて来た日、唯一途切れていた既視感が――まさに、パズルのピースがピタリと埋まった。
バラバラだった感覚が、綺麗に一纏め。
やっぱり私……ここに来たことあったみたい……!?
それも、男子側の更衣室を通って……!!
どういうことなの!?
何で全裸の瀧君が……こうして、鏡の前でオナニーしてるところが目に焼き付いてるの!?
わからない……わからないけれど……
私のソコも疼いてしまう。
まるで、ありもしないおちんちんが
どうしよう……と悩んでいられるほど時間はない。
ただでさえ、ここは危険な部屋なのだから。
滅多に来れる場所でもないし……もう、やってしまえ!
私は、うっかり勘違いをしているのだから!!
誰も居ないのだから、タオルを巻く必要もない。
私は、いそいそと服を脱いでいく。
だけど、指先の震えは誤魔化せない。
胸の高鳴りや、荒くなっていく吐息も。
ちらりと前を見上げると、大きな鏡に女が映し出されている。
男子更衣室で脱衣を続ける女の姿が。
その顔色に平常心はなく、ニヤニヤとした笑みはだらしがない。
淫乱な痴女そのもの――だけど、私はこの顔を知っている。
私の彼氏も、ここでこうして、こうやって――
「あ、あ、あ……あはぁ……❤」
ぬ……脱いじゃった……
男子の更衣室で……全部……!
おっぱいも、下の毛も、全部曝け出して……!
ここ、いつ男の人が入ってきてもおかしくないのに!
その可能性は低い時間帯ではあるけれど。
でも、不運にも鉢合わせてしまったら……?
もう間違えました、なんて言い訳はできない。
だってコレ、普通の着替え方じゃないもの。
タオルも巻かず、
服は足下に脱ぎっぱなし。
そして何より――
「あ、はぁ……あ、あ、あぁ……❤」
自分の恥態を眺めながらオナニー。
瀧君の姿もはっきりとイメージできるから、まるで並んでシてるみたい。
でも、恋人同士でコレは不自然よね。
自分の手で擦るくらいなら、私がシてあげるのに。
むしろ、舐めてあげてもいい。
その代わり、私のココも瀧君が……❤
「ん、は、あ、あ、あっ、あぁ……あはぁ……っ!」
グラリと膝が折れて、私はそのままお尻を突いて、背中までパッタリと。
でも、この格好って……
頑張って頭をもたげると……うわぁ、凄い。おっ広げられた汚いところが丸写り。
厭らしくて下品。私、とんでもないことしちゃったんだなぁ……
でも、その厭らしさが……私の劣情を再び燃え上がらせる。
今度は指で横に押し広げて、よく見えるようになった突起を……くりっ、くりって……!
触ってる……! 私、おまんこ触ってる……!
それも、
これが……オナニーなんだ……女のコの……オナニー……
瀧君がおちんちんをシコシコしていたように、
私もおまんこをクリクリしてる。
女のコのところを……瀧君みたいに……!
そう思ったら、もっと彼らしいことをシてみたくなってきた。
って、瀧君がそんなことをシてたわけではない――はずなのだけど。
私の妄想の中の、瀧君らしいこと。
私の妄想の中の瀧君はヘンタイだから……パンツも穿かずに、服をロッカーに仕舞っちゃう。
しかも、鍵まで掛けて――
「これ、これ……これぇ……っ!」
全裸で鍵バンド――こんなバカなことする人そうそういない。
いないはずなのに、見たことがある。
初めてのはずなのに、見たことがある。
本当に、この体育館に来てからずっとこんな調子だ。
ありえないような変態行為が、どうしてもしっくり来てしまう。
だから、自分の
こうやって、フロアを歩きながら敏感なところを……
「んっ、んん~……ん……あぁっ!」
やっぱり声を我慢するのは無理みたい。
ここは廊下に近いから、下手したら外まで聞こえてしまう。
靴箱には、相変わらず自分の一足だけ。
それを眺めながら――私はガニ股で後ずさっていく。
もし男の人が入ってきたら、すべてを見られてしまうというのに。
だけど、私の心は教えてくれる。
もっともっと、アブないところがあるよ、と。
その声に導かれてやってきたのは、シャワールーム――なんかじゃないよね。
ここには何も惹かれない。
私が求めているのは更にその先。
そこの曲がり角を過ぎれば、ちょっと眩しい光が差し込んでくる。
軽快だけど、どことなくスローテンポな音楽も。
この壁の向こう側では、体操の真っ最中みたいね。
そんな、危ういところで……!
ペタンっ。
私は堂々と座り込んで、全力のオナニー体勢。
プール入り口に向かってお股を開いて、その中をグチュグチュと掻き回してる。
お
きっと、
それこそ、
でも、いまはクリトリスだけ。
ビラビラのところも引っ張り出して、コネコネクチャクチャと端ない音を立てている。
この程度の水音は全然気にならない。もっと大きな波が流してくれるから。
だけど、逆に――
「――っ、ん、んっ……!」
声の方はよく通ってしまう。
必死に唇を結んでみるも、下の唇はだらしない。
プール内に男の人がいない以上、向こう側から誰かが来ることはないだろう。
でも、通りかかるくらいは充分ありうる。
もし、中の異変に気づいて軽くでも覗き込まれたら……どうなっちゃうのかな。
全裸の女のコが男子側の通路に倒れてるのだから。
でも、膝を立てて、
股を開いて、
指をヒクヒクと動かしてる。
腰もビクンビクンと跳ねてるし……どう見ても自慰行為。
私、こんなところでオナニーしてるんだ……!
ここまでじわじわと高め続けてきたからか……お腹の中が張ってきてる。
いつもなら布団を濡らしてしまうのを気にして萎えちゃうところ。
でも、ここでならお
厳密には大丈夫じゃないのだけど。
ここで
なので、
床的には大丈夫だけど、もっとそれ以上の大きな理由で。
なら、もっと安全なところでヤればいい、ってのは解ってる。
だけど、それじゃ面白くない。
本当はもっと堂々とオナりたい。
それこそ、プールサイドから飛び込んで、プカプカ浮かびながら、とか。
でも、それはさすがに……ね?
だから、ここが精一杯。
精一杯のところで、精一杯気持ち良く――
ビクンッ!
お腹がプルプルと震えだした。
でも、堪える必要なんて、ないよねぇ……❤
ビチャビチャビチャビチャ……!
ぐんにゃりした股の間から、生温かいお水が溢れ出してる。
ヤバイ……コレは絶対にヤバイ……!
誰かがチラリとでも気づいたら、様子を見に来てしまうかも。
だけど……あ、あぁ……気持ちよすぎる……
こんなところで大っぴらに、お
お風呂場みたいなせせこましいところじゃ、こうものびのびできないものね。
いいなぁ……プール……
お腹にくっと力を入れると、残っていたものがピュルっと飛び出したような気がする。こんな姿勢でおしっこ……あはは、きもちいい~……
……って、さすがにこれ以上ダラダラもしてられないね。
私は静かに立ち上がると、足音に気遣いながら……さっとシャワーでアソコを流して、ロッカールームへと戻ってきた。
でも……
そそくさとショーツを穿いたところで、はたと手が止まる。
急いで着替えなきゃいけないのだけど。
なのに、こんな自分の姿に、何故かドキドキしてしまう。
腰から上まで、裸ん坊の自分に。
だから、ブラは着けずに続けてパンツだけ穿いてみた。
下半身だけしっかり隠して、上は肌色。
ふふっ、私、男のコみたいなことしてる♪
それでも、そこは誤魔化せない。
男のコとしてはあまりに不自然なほど――膨らんだ胸周りだけは。
だけど、男のコだったら、不自然ではないよね。
仮に、上半裸の男のコと廊下ですれ違っても……騒がれたりはしない。
ここは、男のコの更衣室。
だったら、このまま外に出ちゃっても……
女のコの着替えは、女のコの更衣室で……!
私は、女子の服と荷物を小脇に抱えて、下駄箱の方へと向かっていく。
そして……靴を履いた。女子モノのパンプスを。
でも、気分は男のコ。
ううん、男のコを意識してるだけ。
女のコだからこそ興奮してしまう、男のコの真似事。
私はこれから、女のコに戻るため、二性の部屋を渡り歩こうとしている。
だけど……それまでの束の間の男のコを、
もう少しだけ、満喫していたかった。