TS転生してまさかのサブヒロインにR18。 作:まさきたま(サンキューカッス)
俺の目の前には、両手を自らの胸の前でギュっと握りしめ、顔を背ける少女がいた。
初めての夜這い。二度目の、行為。
昼、女の悦ばせ方を伝授してもらった男の話だと、もう少し抵抗されるものだと思っていた。だが、嫌がる女の中にも、内心では強引に奪ってほしいという願望の持ち主もいるらしい。
だからまず、彼女の手をフリーにしたまま顔を近づけてキスを迫れと教えてもらった。張り手が飛んできたり、ポロポロと泣き出されてしまったらそこで止めねばならない。それ以上強引に行くと、女性を傷つけるだけだからだ。
逆に、イケそうであるならば・・・、食ってモノにすればいい。
今、フィオは、顔を背けている。・・・泣いてはいない。言われた通り、彼女自身で手は動かせるようにしているが、張り手は飛んでこない。
「・・・ッ!」
太腿を、まさぐってみる。ピクンと、彼女の肩が跳ねた。呼応するように彼女は、顔を俯かせ、唇を震わせる。しかしまだ、何も言われない。
すりすりと、太腿に置いた手を動かす。フィオが、自らの唇を噛んで何かを堪えるような表情になった。
焦るな、欲望に飲まれてはいけない。女に欲望をぶつけていいのは、ある程度親密になってからだ。女を落としに行く時は、絶対に女に飲まれてはいけない。立てるのだ、彼女を。お姫様であるかのように、恭しく、優しく、悦びを与えるのだ。
男の教えを思い出す。触るのは、太腿まで。それより上には、手はやらない。
次は、俯き、そっぽを向いているフィオの顔に手をやる。まずは頬を優しく撫でた後、フィオが俺と目が合うように、顎をぐいと押し上げる。
フィオが、目を見開いた。バッチリ、目が合った。
さぁ、どうだ。フィオの性格的に、泣きはしなさそうだ。張り手が飛んでくるとしたら、ここが最後の関門。
見つめ合うことしばし。彼女の目はせわしなく動きまわり、やがて観念したかのように目線を落とした。
「・・・いいな?」
頃合いだろう。俺は意を決して、そう問うた。
わずかな逡巡の後、彼女は、コクリと確かに頷いた。あれ、本当に?
まさかまさかの、肯定だった。若干、彼女の目の焦点が合ってなかったのが気になるが、確かに言質は取った。
「分かった。行くぞ、フィオ。」
「・・・。」
オレは顔を近付ける。彼女は無言のまま、目を閉じた。
結果的に、昼の男に教えてもらった事はかなり役に立った。女性の感度を上げ、性的興奮を高め、快感を引き出すその手管は二回の生を通して初めて知る事だった。フィオの反応は、昨夜とは劇的に違ったものだった。
まず、体がよく跳ねる。苦痛に体をよがらせるのではなく、明らかに彼女は感じて体を逸らすように動かしていた。これが昨夜まで生娘だった女の反応か。俺が教えられた手管がすごいのか、彼女がただ弱いのかはわからないが。
零れる声も、悲痛なものではない。彼女が上げているのは間違いなく、嬌声だった。あの、フィオと言う女性の口から、こんな声が出るのかと驚いた。悩まし気で、艶やかな吐息が、絶え間なく続いていた。
気が変になりそうだ。だって俺は、まだ何もしていない。ただ、男に教えられた通り、彼女の全身を手で愛撫しているだけだ。
まだ、俺は全然気持ちよくなっていない。なのに、彼女の反応が、吐息が、嬌声が、俺の欲望を刺激し、理性を奪い去る。
このまま欲望に負けてしまいたい。昨夜の様に、彼女に欲望を受け止めてもらいたい。今すぐ彼女にのしかかり、全てをぶつけたくなる。
・・・焦るな、まだだ、落ち着け。
一度彼女に達してもらうんだ。十分に水気を帯びたなら、痛みはぐっと少なくなる。後は、優しく彼女の秘部を楽しめば良い。彼女と共に、快感に溺れればいい。だから、我慢だ。
彼女を背中から抱きしめる。フィオの顔は上気して、どこか遠くを見つめたままだ。俺は彼女の背から手を伸ばし、胸の突起を、開かれた秘部を、男の教えの通りに優しく刺激する。
彼女は、間違いなくかなりキている。今だって優しく撫ぜただけだというのに、フィオの口からはかん高い嬌声が漏れた。
涎を垂らし、腰をくねらせ、艶のある声を上げ続ける彼女。無意識なのだろうか、フィオは舌を使って俺の腕をペロリペロリと舐めている。それが俺の興奮を、更にかき立てるのだ。
早く、早く達してくれ、フィオ。俺の理性はもう、限界だ。我慢できず少し乱暴に、少し強めに、彼女の秘部を刺激してみる事にした。
直後、ビクンと、彼女の体躯が大きく揺れた。
皮切りに、ピクン、ピクンと小まめな痙攣が彼女の体幹を動かし、フィオの目がトロンと垂れる。その口はだらしくなく開かれ、涎が溢れている。だらりと、彼女は全身の力を失った。
来たか、望んでいた時が。彼女は今、間違いなく達した。聞いていた通りだ。確認のために秘部を触ると、ぬめりと指の間を水が滴った。
ぐったりとした彼女を、ベッドの上に仰向けにして倒す。よし、もういいだろう。俺は十分我慢しただろう。少しくらい彼女と楽しんでも良いだろう。
彼女と向かいあい、今からいよいよ始めることを伝えようとして、
すぅ、すぅ。
何時しか、彼女が寝息を立てていることに気が付いた。
「・・・おい、フィオ?」
「・・・。」
軽く、声をかけるも起きる様子は無い。そういえば、男は言った。
「もし途中で女さんが寝ちまったら、起こすのはNGよ。寝るってのはもう満足おなか一杯ってことだから、追撃したら機嫌がすっごい悪くなるし。」
・・・まさか、これで今日は終わりなのか? 俺のいきり立ったコレはどうすれば? この欲望は、どこにぶつければ良いのだ?
仕方なく、自分の欲望を自分で処理する事にした。おかずなら、隣で寝ている。そう考え、俺は立ち上がろうとして、
いつの間にかフィオにしっかり抱き着かれていることに気付いた。・・・あれ、これでは起き上がれないぞ。何でこいつは、俺に抱き着いてるんだ?
これでは、自分で処理も、出来ない。
悶々とした勇者の長い夜の、始まりであった。
次回更新は未定です。