理人は一歩を踏み出そうと、星花に告白することを決意する。そして、彼はそれをきっかけに、彼女の醜態を目の当たりにして――
この作品は『ノクターンノベルズ』にも掲載しています。
ちらついた雪が風に舞って、俺の頬に当たる。今年ももう残り一ヶ月を切り、いよいよ寒さが身体に堪えるようになってきた。寒いのは苦手だ。
正直、こんな日は家から一歩も外に出たいと思わない。しかし、星花(せいか)の誘いとなるとそうもいかない。
彼女の家のインターホンを押す。少し待つと、やや高くて弾むようないつもの声が、スピーカーから聞こえてきた。
家に入ると、彼女は玄関で迎えてくれた。オフホワイトのTシャツに、ネイビーのロングスカート。今日も相変わらずシンプルな服装だ。
「寒い中悪いねえ」
「寒いといってもうちそこだし。お邪魔します」
靴を脱いで上がると、リビングに向かう彼女についていく。緩いパーマのかかった赤茶色のミディアムヘアーは、柔らかそうで触れたくなる。
■□■□■
クッションの上に腰を下ろす。星花の部屋で、俺は彼女が淹れてくれたホットコーヒーを飲む。彼女はココアをちびちび飲んでいる。
小さな目と鼻に、少し肉厚の唇。細身で、肌は透き通るように白い。小柄な体格と相まって、俺と同じ18歳にしては幼く見える。どちらかといえば、地味な部類に入るのかもしれない。
しかし、時折見せるクシャッとした笑顔に俺は、いつも心を揺さぶられる。
「じゃあ、そろそろ始めよっか」
彼女はココアの入ったマグカップをテーブルに置くと、テレビゲームの電源を起動する。やはり、俺をここに呼んだ理由はこれだ。彼女の家に来て、することといえばこれくらいしかない。テレビゲームの相手としてだけでも、一緒にいられればそれでいいと思っていた。ついこの間までは――
「うーん……今日はゲームじゃなくて、ちょっと話さない?」
「ん? 別にいいけど」
そう言いながら、彼女は身体をこちらに向けた。
思いを胸に秘めたまま接していても苦しいだけだ。伝えるなら早い方がいい。心臓が高鳴る。なんてことのない表情が、俺の心を見透かしているんじゃないかと思えてくる。
ひとつ大きく息を吐き、背筋を伸ばして覚悟を決める。
「あのさ……俺、星花のことが好きなんだ」
「えっ!?」
露骨に驚いた様子で目を見開いた。
「冗談……じゃない、よね?」
「冗談でこんなこと言わないよ」
俺は今まで彼女に対して、なるべく好意を表に出さないようにしてきた。だが、そう言葉にされると寂しくもある。
彼女は俯きがちになり、唇を固く結ぶ。部屋の中は静まり返り、鳥の鳴き声が外から聞こえてくる。次に何を口にするのか気が気ではないが、待つしかない。
「好きだよ……私も理人(りひと)が好き」
頬をかすかに赤く染め、か細い声で確かにそう言った。喜びのあまり彼女を抱き締める。華奢な身体だが、女性特有の柔らかさを腕に感じる。シャンプーだろうか、甘い匂いがフワッと香った。
「理人がまさか、そんなこと思ってたなんて……ビックリしちゃった」
「意識させるようなことするの、恥ずかしくてね」
鼻先が当たりそうな距離で見つめ合う。潤んだ瞳に、吸い寄せられてキスをする。彼女の腕が俺の腰に回されて、自分の気持ちが受け止められていると思うと、嬉しくなる。
「あっ……」
唇を離すと、彼女は名残惜しそうに甘い声を出した。とても可愛い。普段は明るく元気な彼女の、女の部分が俺を昂らせる。
「きゃっ!」
彼女のTシャツの裾に手をかけると、両手で制止された。
「理人にそういうことされるの嫌じゃないんだけど、今日はダメっていうか……」
眉尻を下げて目で訴えてくる。エッチなことに対して、まだ心の準備が出来ていないのだろうか。
俺はもう収まりがつかない。嫌じゃないなら、少し強引でも許してくれるだろう。自分の中で都合のいい解釈をして、制止する手を振り解く。
「ちょ、ちょっと!」
Tシャツを一気に脱がせる。薄く肋骨の浮き出た腹と、小振りな胸を覆う、淡い黄色のブラジャーがあらわになる。Tシャツは、抵抗する彼女の手首に引っ掛かってしまった。
俺の手は彼女の両腕を上げたところで、止めることしか出来なかった。目が釘付けになる。両腋には少なくともしばらくは処理していないだろう、黒々とした毛が生えていた。
いつの間にか俺の手から逃れて、彼女は腕を下ろす。すると、身体を震わせて泣き出してしまった。
「んっ……冬だからいいかって思ってたの。腋毛が生えてる女なんて、嫌だよね。ズボラでごめん……」
泣かせてしまったことに、頭が混乱する。俺が彼女の言うとおりにしていれば、こんなことにはならなかった。彼女が自身を責めることはない。それに――
彼女の頭を優しく撫でる。
「こんなこと言ったら引いちゃうかもしれないけど……俺、女性の体毛が好きっていうか……だから、嫌じゃなければもっと見たいな。星花の腋毛」
言ってしまった。下手をすれば、傷口にさらに塩を塗ることになるかもしれない。しかし、これが俺のどうしようもない『性癖』だ。それに今は、彼女の言葉を否定するより、自分を晒け出した方がいいように思える。
「ホント? 理人が見たいって言うならいいけど……スゴい恥ずかしい」
涙を指で拭いながら顔を真っ赤に染める。まさか、そんな言葉が返ってくるとは思わなかった。内心では引いているのかもしれないが。
「ベッド行こっか」
腕からTシャツを抜き取って、俺は立ち上がった。腕を引くと、彼女はそれにつられて立ち上がる。
部屋の奥にあるベッドに二人で上がる。彼女は訳が分からないのか、妙に大人しい。
「えーっと、私の腋? を見たいんだよね。ベッドに上がる必要ってあるの?」
「うん、じっくり見たいから。そこに仰向けに寝てもらっていい?」
「は、はいっ……! 理人、急に何かのスイッチが入ったみたいで、ドキドキする」
指示どおり、彼女はその場で仰向けになる。無造作に両手両足を投げ出した姿が艶っぽい。俺は彼女の腰の辺りを跨ぎ、膝立ちになる。両腕を掴み、彼女の頭の上で交差させる。
腋がこれ以上ないくらいに大きく開かれた。手を離して彼女を見下ろす。蛍光灯に照らされた白い肌と、黒い腋毛のコントラストがとても卑猥だ。本来は処理されて、そこにあるはずのないものだ。それを今、彼女は俺だけに見せてくれている。そう思うだけで、頭の頂点が熱くなっていくような興奮を感じる。
「んー……恥ずかしいよ。まだこうしてなきゃダメ?」
目を泳がせながら視線をさまよわせ、太腿を擦り合わせている。
「ダメ。触ってもいい?」
「う、うん……」
左腋の毛に人差し指で触れてみる。
「んんっ」
くすぐったいのか身体を震わせた。
少し伸びている毛は、かすかに汗を含んで柔らかい。
「あ! ヤダッ」
触れた場所に鼻を近付けてみた。籠ったすっぱいような匂いがするが、好きな人の匂いだと思うと、いつまでも嗅いでいられる。
次はそこに舌を這わせる。
「あんっ……」
腋毛のざらつきと汗の味がしょっぱい。舌を動かす度、彼女の声が漏れる。顔が見えないからなんとも言えないが、くすぐったさを我慢しているというよりは、喘ぎ声のように聞こえる。感じているのだろうか。
腋を舐めるのをやめて顔を見る。荒い呼吸をしながら顔を真っ赤にしていた。
「あ……ごめん。苦しかった?」
「はあ……大丈夫。なんだか、ものスゴく変な気分だけど」
反応が可愛くて、つい好きなようにしてしまったが、無理矢理していたわけではない。俺の頭を押すなり、抵抗する方法はあったはずだ。Mなのかもしれない。
腋毛を見るだけでも充分興奮するが、『アソコの毛』はどうなっているんだろう。
「ねえ、次は星花のパンツが見たい。スカート脱がせてもいい?」
「へっ? いいけど、あっ……」
急に彼女は顔を横に向け、目を逸らせてしまった。
「ん? どうしたの?」
「いや、その……」
こちらを見ようとはしないが、彼女はどこかを指差す。その先は俺の股間だ。
ようやく気付いたが、チンコは痛いくらいに勃起していた。チノパンの生地を持ち上げて、隠しようがない。
「生理現象だから仕方ないよね! 仕方ないんだけど……目のやり場に困るっていうか……んー」
凝視されたいとは思わないが、そこまで目を逸らされるのも恥ずかしい。
「好きな人とこんなことしてたら、どうしてもこうなっちゃうよね……星花が嫌じゃなかったら、普通にしててもらえると……」
「私は嫌じゃないよ! 理人が見られたくないかなって思って。ふう……じゃあ、普通にするね」
ゆっくりと視線をこちらに向ける。俺の股間をチラチラ見ては、視線を外すのを繰り返している。全然普通ではないが、さっきよりはマシだろう。
「スカート脱がせて良かったんだっけ?」
「うん。パンツが見たいんでしょ? もうブラ見られちゃってるし、私としてはパンツもあんまり変わらないかなって」
とりあえず、パンツを見られるのは構わないようだ。いきなり、「マン毛が見たい」なんて言うのは、さすがにデリカシーがなさすぎるだろう。まあ、最終的にはそうしたいところだが。
彼女の腰にある茶色の細いベルトを外す。スカートのサイドにあるファスナーを下ろすと、ブラジャーと同じ色のパンツが覗いた。腰部分に両手をかけてスカートを引き抜く。
細いながらもほどよく肉のついた足が現れる。太腿の触り心地が良さそうだ。
「どう……? こんなことなら、もっと可愛い下着付けてれば良かったな」
表情を曇らせて溜め息を吐く。女性の下着のこだわりはよく分からない。この下着はお気に入りじゃないのだろうか。
「その……今のままでも、星花は充分可愛いよ」
「え? ありがと……そんなこと言われたら、どうしていいか分からなくなっちゃう」
甘い声を出しながら頬を緩ませた。コロコロと表情の変わる彼女を見ていると、ニヤけそうになる。
「ん?」
パンツの丁度、股間の部分だろう。そこが少しだけ、色が濃くなっているように見える。
「えっ、何!?」
膝裏を両手で掴み、彼女の足を持ち上げる。より近くで見ると分かるが、パンツが濡れているのは間違いない。
なんとかギリギリの理性を保とうとするが、それはすぐに崩れ去りそうだ。足を持ち上げたことで、付け根が見えることになった。パンツからわずかに黒い陰毛が飛び出している。
「……星花のパンツ、濡れてるよ?」
「え? ウソっ!」
彼女は慌てて両手で股間を隠した。
「それに、パンツから毛がハミ出してる。星花のアソコの毛、見たいな」
パンツに手をかけ、一気に抜き取る。
「やんっ!」
彼女は足をキツく閉じ、両手で股間を押さえた。唇を震わせて、今にも泣き出しそうだ。
「手をどけてくれないと見えないよ」
「お願い……アソコは見ちゃダメなの……」
拒絶を示す弱々しい声が、エッチなおねだりにも聞こえる。興奮はさらに高まっていく。
股間を押さえる手を掴んで剥がそうとするが、なかなか強い力で抵抗された。これを力任せにしてしまうと、少し可哀想だ。
「俺、女性の体毛が好きって言ったよね?」
「そうだけど……! 私のアソコの毛、綺麗じゃないから……モジャモジャだから。見ない方がいい、よ……」
「モジャモジャ」という言葉が出て、思わず股間が反応してしまった。成人向けの媒体でよく見る綺麗に整えられた陰毛より、俺は手入れのされていないそのままの彼女が見たい。
また握る手に力を込める。これで俺の気持ちは分かってくれるだろう。彼女は顔をしかめるが、諦めてしまったのか押さえる手の力を弱めた。
手をどけると陰毛があらわになった。逆三角形の黒々とした密集地帯は、全体的に縮れている。毛の一本一本が長く、生えている範囲もかなり広いと思う。
陰毛を梳(す)くようにして触れてみる。指を動かすと、硬い毛が指に絡みつく。毛を持ち上げた時に、股間の筋が覗いてドキドキする。
彼女を見ると、自身の右腕で顔を隠している。腋毛を見せつけるような格好になっているが、言わないでおこう。
まだ足は固く閉じられている。ここまで見せてくれるなら、マンコも見たい。陰毛から手を離して両手を太腿に移すと、彼女の身体が跳ねた。
「きゃっ! ダメだって……」
起き上がった彼女に腕を掴まれたが、構わず足をこじ開ける。すると、剥き出しのマンコが俺の目に飛び込んでくる。襞は小さく、鮮やかなピンク色をしていて綺麗だ。その周りには、陰毛が伸び放題になっている。マンコ周辺の陰毛は、愛液に濡れてキラキラと輝いている。
顔を上げると目が合った。
「俺、まだ見たいところがあるんだけどさあ……」
「まだあるの!?」
そう言いたくなるくらいしつこいのは自覚している。
「……でも、見せなきゃ終わらないんだよね。私、次はどうしたらいいの?」
呆れたような穏やかな口調だ。本当に、変態的な趣向に付き合わせて悪いと思っている。今度、何かで埋め合わせをしよう。
「尻を……」
「お尻が見たいの?」
彼女は膝立ちになってこちらに尻を向け、
「これでいい?」
と言って、顔だけ振り向いた。
「いや、四つん這いになってほしいんだけど……」
「え……分かった」
一瞬、眉間にシワを寄せながらも、彼女は四つん這いになる。自分にSの気があるのかどうかは分からない。ただ、こんな無防備な体勢を晒してくれる彼女に感じる、この支配に似た感覚は悪くない。
尻に顔を近付けてみる。
「おおっ」
思わず声が出た。小振りな尻の割れ目から、黒々とした毛が尾てい骨の辺りまで生えている。蔦のように、尻たぶに沿って生えている長い毛。いや、尻たぶから直に生えているのもあるかもしれない。尻毛もかなり濃いようだ。
「理人……ソワソワするよ」
彼女の声で意識を引き戻された。尻を見つめられるのはかなり恥ずかしいかもしれないが、それでももっと見たいという気持ちを抑えられない。
「あっ! やん……」
尻を両手で鷲掴みにした。小振りながらも、指に吸いつくような柔らかさと、ほどよい弾力がある。尻の割れ目を左右に押し開くと、アナルが見えた。放射状に薄茶色のシワがあり、そこにもまだらに毛が生えている。穴の中はピンク色をしていて、ヒクヒクと動いている。
「……お尻の穴、そんなに見ないで」
尻を左右小刻みに振って、抵抗しているつもりなのだろうか。ふと、マンコに目をやると、そこから粘度の高い愛液がゆっくりと滴り落ちた。
鼻をマンコに近付けてみと、ほのかにチーズのような匂いがする。イヤらしくて頭がクラクラしそうだ。
「ひゃ! ……んっ」
我慢出来ず、マンコの中に舌を入れた。陰毛が鼻先をくすぐるが、そんなことより彼女を愛撫していたい。味は薄いヨーグルトのような酸味がある。
「あ、はっ……ん! ダメ……」
身体を捩ろうとするのを両手で押さえつける。悩ましい声が堪らない。ずっとこうしていたい。
しばらくそうして顔と手を離すと、彼女の身体は力なく横に倒れた。またやりすぎてしまった。
肩に触れると、彼女の身体がビクッと震える。クンニだけでイってしまったのだろうか。顔を覗くと、目の焦点が合っていない。
「……大丈夫?」
「は……はー。大丈夫だよ。もう、満足した?」
そういえば、彼女の体毛を見ることが俺の目的だったことを思い出す。だが、彼女の艶かしい姿を見ていると、これで終わりたくはない。
「星花……俺、もう我慢出来ない。エッチしよう」
息も絶え絶えになっている彼女を気遣えないほど、欲望が膨らんでいく。
「う、ん……いいよ」
こんな俺に、彼女は少しだけ口角を吊り上げ、重そうに身体を起こす。すると、ベッドから下りた。
彼女は部屋の角に置いてある鞄を漁ると、何やら小さな箱を手に、またベッドに上がる。近くで見ると分かったが、箱の中身はコンドームだ。
「私がつけてあげるね。理人も服脱いで」
そのまま箱を渡されるのかと思ったが、彼女がつけるのか。なんだか少し恥ずかしい。
俺は服を脱いでいく。最後のボクサーパンツを脱ぐと、ズボンに圧迫されていたチンコが、ようやく解放された。彼女はそれを見ながら固まっている。
今になって気付いたが、まだブラジャーはついたままだ。体毛ばかり夢中になって、胸のことを忘れていた。
「その前に、星花のブラジャーを取らないとね」
俺の言葉に、彼女は何か言いたげにぼんやりとした表情になった。
「理人って、体毛以外は興味ないのかと思ってた」
「あるよ!」
酷い言いぐさだが、体毛ばかりに夢中になっていた俺には、反論の余地はない。
「ブラジャー取っていい?」
「うん……どうぞ」
眉尻を下げて唇を噤(つぐ)んだ。既に下半身は丸出しになっていても、胸は胸で見られるのは恥ずかしいようだ。
背中に両手を回して、ブラジャーのホックに手をかける。それを外すと、腕からブラジャーを引き抜く。もう、彼女の身体を隠すものは何もない。
緩やかな膨らみの頂点に、薄ピンク色の乳首と、薄茶色の乳輪。乳首も乳輪も小さく、身体にまだ未熟さを感じる。濃い体毛とのギャップが、とても卑猥だ。
「星花のおっぱい、綺麗」
「え? そうかな……全然おっきくならないし、子供みたいで、結構コンプレックスなんだよねえ」
そう言いながらも口元は緩んでいる。案外、満更でもないのかもしれない。
「コンドーム、つけてくれるんだよね?」
「うん、つけるよ」
彼女はコンドームの箱を開けると、その中からひとつを取り出してビニールを破る。
「ごめん。理人のアソコ……触るね」
別に謝らなくてもいいのだが、どことなくそれが愛おしい。チンコの根元を左手で掴まれ、ぎこちない手つきでなんとかコンドームは装着された。
「じゃあ、しよっか」
「うんっ」
彼女はその場で仰向けに――
「星花、そうじゃなくて……」
「ん?」
仰向けになろうとした身体を持ち上げ、彼女は座った。
「星花が上から――」
俺は彼女に、背面座位の体勢になるように指示をする。彼女は分かったような分からないような顔をしているが、小さく頷く。
軽くあぐらをかいた俺の前で、彼女は俺の足を跨ぎ、背を向けて膝立ちになる。そのまま腰を沈み込ませていく。
「ん、ああっ……入った」
チンコを包む圧迫感が心地いい。ついに、彼女とセックスをするんだと思うと、幸せな気持ちになる。今すぐ腰を打ちつけたくなるが、まだ注文したいことがある。
「そのまま、身体を前に倒してみて」
「……うん? 分かった」
彼女が前に頭を下げていくと、土下座のような体勢になる。予想どおりだ。これなら、結合部も体毛も眺めながらセックス出来る。
「これでいいの?」
「いいよ。そのまま、腰を上下に動かしてみて」
「うーん……この体勢、ちょっと辛いんだけどなあ」
独り言ちながらも、彼女は腰を動かし始めた。
「は、あんっ……」
彼女が腰を持ち上げる度、愛液が擦れて粘り気のある音が鳴る。興奮に任せて、尻の割れ目を両手で開くと、彼女の動きが止まった。
「お尻、開いちゃダメなの……」
「えー、こんなに可愛い尻の穴してるのに」
尻毛を優しく引っ張ると、彼女の身体が震えた。
「ヤーダ。引っ張らないで……恥ずかしい」
「ごめんごめん。じゃあ、そろそろ俺も……」
下から腰を突き上げると、彼女から小さな悲鳴が漏れた。
「やん……んんっ! あっ……ん、はっ!」
次第に声に色気が混じっていく。余裕がなさそうだが、俺の腰の動きに遅れながらも、クネクネと腰を動かしている。襞がチンコを引っ掻いて、刺激を与えてくる。
また尻の割れ目を両手で開いてみるが、今度は止まる気配はない。尻の上下に合わせて、開いたり閉じたりするアナルが魅惑的だ。
「星花……ちょっと、ストップ」
腰を両手で掴んで彼女の動きを止めた。もう少しこのままだと、イキそうだった。
「ん……やめないで」
身体を捻ってこちらに顔を向ける彼女は、目を潤ませて物足りなそうだ。ずっと恥ずかしがっていたが、俺を求めてくれるようになったのが嬉しい。
「やめないよ。今度は仰向けになってくれる?」
「うん。あっ……」
甘い声を出しながらチンコを引き抜き、彼女は仰向けになる。まっすぐの視線を俺の目から離さない。
彼女の股の間に膝をつき、マンコにカリを擦りつける。
「あん……焦らさないでよ」
早く入れろと言わんばかりに、腰を揺らされた。それなら要求どおりにしてあげよう。
腰を押し込んでいくと、彼女は小声で呻いた。胸を跨いで両手をついて覆い被さる。
「ねえ、チューして……」
眉をへの字してそんなことを言われたら、断れるわけがない。二、三度ついばむようにキスをすると、彼女の舌が俺の唇に触れた。それに応えるために、舌を絡ませる。
「はあ……あっ」
うねる舌の感触に浸りながら、ゆっくり腰のピストンを開始する。すると、彼女は急に舌を引っ込めて喘ぎした。
「んっ、は……ああ」
右腕を持ち上げて腋にしゃぶりつくと、彼女の声が一瞬甲高くなった。
舌に当たる腋毛の感触、汗の匂いと味。どうしてこんなにも、身体を熱くするんだろう。
腰の動きは気付けば早くなっていた。打ちつける乾いた音と、彼女の乱れた声が大きくなっていく。
「ダメっ! ……あん、はあ……ん、あっ!」
マンコの締めつけに、射精感が迫り上がってくる。彼女の空いた左手が、せがむように背中に回った。
「あ、あっ! ……ん、やん……! はっ」
「……はっ、はあ」
がむしゃらにピストンを繰り返し、最後にチンコの根元までマンコの奥に打ちつけた。チンコの中を一気に熱が通り抜ける。強烈な快感と共に、吐き出されていく精液。彼女の上に倒れ込まないように、なんとか腕に力を込める。
□■□■□
コンドームをゴミ箱に捨てて、星花と一緒に布団に入る。ぼんやりとした目の彼女の頭を撫でると、クシャッと笑った。やはり、この笑顔が一番の魅力だと思う。
「私……理人に恥ずかしいとこ、いっぱい見られちゃった」
「嫌だった?」
俺の質問に対して、彼女は首を横に振る。
「実は私――」
彼女は話を続ける。元々、恥ずかしいところを見られることに、性的快感を感じるようだ。ということは、俺がしつこいくらいに体毛を見ていたのは、彼女の快感を刺激していたということか。
「じゃあ……星花はそれを期待して、腋毛を伸ばしてたの?」
慌てて彼女は自身の両腕を抱く。
「そんなわけないでしょ! 腋毛は私がズボラなだけ……理人が体毛を好きだなんて知らなかったし。今日、こんなことになるって事前に分かってたら、処理してるよ」
それもそうか。俺が特殊なだけで、女性の腋毛に幻滅する男の方が遥かに多そうだ。
「でも……でもね」
急に彼女は、俯きがちに俺の左手を両手で包み込む。
「理人が好きなんだったら、しばらくこのままにしててもいいよ? ……さっきの理人、ちょっと強引でドキドキしちゃった」
彼女は顔を上げ、目を潤ませる。
「これからもヨロシク。あと……私の恥ずかしい毛も、いっぱい可愛がってね」
俺の性癖は、偶然にも彼女の性癖と合致するようだ。彼女のことはセックスがなくても、一人の女性として好きだ。ただ、こうもすんなり俺の性癖が受け入れられるとなると、彼女のことは余計に手放せない。
「あー、また触ってる。理人のエッチー」
彼女との約束の返事代わりに、陰毛を摘んだ。
――Fin.