穢れた血の狩人がエロゲーっぽい世界にやってきてしまった妄想話 作:キサラギ職員
原作:bloodborne
タグ:R-18 オリ主 残酷な描写 二次創作 ブラッドボーン エロ グロ
内容は少しあれだが
これは夢だろうか。人物はそう思いつつも、自らに対して失笑を禁じえなかった。夢の中で見る夢とはたいそうなことだ。
穢れた血などと蔑まれ、その悪評を払拭すべく戦争を生業とする兵士になったことはかろうじて思い出すことに成功していたが、それからの人生が思い出せない。青ざめた血を狩る、ということはわかっているのだが。私自分がどうしてここにいるのか思い出せないのです。医者に見せればきっと病棟を案内してくれることだろう。皮製の拘束具のついた部屋のある病棟を。きっと、冒涜的な音色を奏でる頭でっかちな連中が同居していることだろう。
いつものように、あの夢のように美しい屋敷で車椅子とひとがたが出迎えてくれるわけでもなければ、人の悲鳴の乱交する魔都市でもなく、暗闇と煙の充満した古臭い煉瓦作りの水溜りの中で倒れていた。頭痛に強烈な眠気と吐き気の三重奏。脳細胞をかき鳴らされているようだった。
街は、人を惑わす魔性の匂いで充満していた。獣除けの香の“におい”も大概鼻をコルクで詰めたくなるような成分をしているが、そのにおいはむしろ花畑を思わせた。虫どころか人も誘い込んで離さない異常な香りだ。
人物は深手の外套をまとっていた。目元を隠す独特なつばをした帽子を被っていた。傍らには杖が転がっており、仕立てのよいブーツや手袋からまるで隠れて市民の街を楽しもうとするお忍び貴族のようである。道をふさぐように棺おけが鎮座している。
「 」
虚ろな目をして横たわる人物を見下ろす怪しい二人組みがいた。
人物の耳はピントがずれていて、男たちの声など聞こえなかった。
人物の口は調律がずれていて、男たちに語るべき音色がなかった。
人物の目は曲がっていて、男たちの正確な描写はできなかったのだ。
唯一機能したのが鼻だった。街が発しているのか、あるいは男たちが炊いているのか、鼻腔の奥をつまらせんばかりの甘い異臭がした。
男の一人が襟首を掴んで顔を寄せる。
人物がえずくように呼気を漏らした。二度三度と息が繋がれる。少なくとも、死んではいないことの証左としては十二分だった。
「 」
「 」
男の一人が人物の横に置かれていた棺おけに手をかけた。中身を開けようとあれこれうなった末に諦めたらしい。棺おけについている鎖を手に取ると引きずり始める。
男の一人が人物の帽子を剥ぎ取った。ほう、と感嘆の声を漏らしている。薄く開かれた切れ長の赤い目が白磁の肌の真ん中に咲いていた。触れば吸い付くような肌。作り物じみた頬の造形が隠されていた。
男が無遠慮にも女の衣服の前を肌蹴させた。分厚いどこかしっとりとした油分を帯びた外套の下にはこれまた“切創”に備えたような鎖帷子が着込まれていた。その生地を押し上げる柔肉のコケティッシュさにごくりと生唾を飲み込む。この場で及ぶつもりはさすがになかったのか、女を肩に担ぐ。
そうして男二人の影は街に消えていった。
女の意識はあいまいで、それが首筋に打ち込まれた薬品のせいであるとわかっていながらも身じろぎすることもなかった。糸を切られた
げすな表情を浮かべた
「―――――っ」
女の喉が鳴った。しかし、それだけであった。身動きを禁じられているかのように、ぼーっと
男の一人が強引に女の肢体を持ち上げると、四つんばいにさせた。女はまるで糸で引かれるがごとくおとなしくしたがっていた。あるいは、従う以外のことができなくなっているのか。無駄を排除したすらりとした肢体が男たちの前にさらけ出されていた。筋の浮いたすらりとした腿から女性的な臀部への連なりに、背後についていた男がよだれを滴らせる。
「たまらねぇぜ! 店に卸す前に味見しても文句はねぇよなぁ!?」
店。女はままならない思考を巡らせる。男たちの職業は、ここはどこか。うまくまとまらない。激痛が走った。
「う、ぐ、ン はぁぁぁん……ッ!」
女が獣のような嬌声を上げる。薬品の効果か白肌はしっとりと赤色を帯びていて、玉露が浮いていた。前戯も無しに剛直をねじ込まれ苦痛ばかりが走るはずが、電撃的な快楽が脊髄を舐め上げていく。舌を浮かせぜいぜいと吐息を吐く。
「当たり前だろが。どうせ拾いもんだストレス解消くらいには付き合ってもらおうかぁ!」
四つんばいの女の前をとった男が股間をさらけ出す。布からこぼれたものは激しい男臭をまとっていた。男はためらいも無く女の口にそれをねじ込み、喉奥へと先端をこすりつけた。
「ごぶっ……! んぐっぶはッ!」
女が身をよじる。表情に苦痛が浮かんだのも数瞬のこと。すぐに目元がとろんと糖蜜かくや甘い色を帯びる。雄の香りが口内を激しく打ち付ける。粘つく先走りが唾液と交じり合い、味覚を犯していく。
「たまんねぇ締め付けじゃねーか?
男が――男のうち白髪頭が、女さしずめ名無しを背後から犯す。臀部にねっとりと指を這わせたかと思えば、肉をしばき倒す。指の痕跡が赤く印刷されるまで激しく殴打しながらも、腰を腰に打ち付けていく。顔に嗜虐的な表情を浮かべ、女の負担など考えていないかのように快楽を貪っていく。薬品の効力か、女の体質か、はたまた男のテクニックが常人外れか、女の体内はとうに濡れそぼっていて、潤滑油としては上等すぎる効力を発揮していた。
白髪頭が腰を打ちつける。衝撃で肌が波打って頭部方向へと歪み、双丘がたわむ。
男――痩せが女の髪を掴んで早くも精を放っていた。
苦い。生ぬるい。歯にまとわりつく。喉に来る。なんとも形容しがたい味わいと感触が口を占領する。あまりに奥にねじ込まれているせいで呼吸もままならず意識が遠くなりかけたが、痩せが腰を引いたことで事なきを得た。
「――――ッ あーッ、はぁっ……はぁ」
女がくたりと腕を折り、臀部を白髪頭に掲げた。白髪頭は、肉が変形するのではと言わんばかりの力で臀部を殴打するや、打ち付ける間隔を加速度的に早め始めた。
「おらっ! まずは一発だ!」
宣言した刹那、女の奥で熱い子種が数度にわたってぶちまけられた。白濁が放たれ膣を埋め尽くす。白髪頭が腰を引くと愛液と精液に塗れた陰茎がぬらりと抜けた。脈拍にあわせてひくりひくりと上下していた。
意識が飛ぶ。あるいは記憶が飛んでいるのかもしれない。ふと気が付くと、首筋に赤い斑点が増えていた。
「んっ、んぁっ! あっ! はぁっん!」
女はでっぷりとした肥満体の上で腰を振っていた。いやらしい肥満体の男を悦ばせるなど趣味ではないが、体中が燃えるように熱く、命令に背いてはならないという意識を植え付けられていた。
服は当の昔にはがれており、首には犬に使うような首輪が嵌っていた。
腰がくねる。広い骨盤の形状が皮膚越しにういている。しなやかな、肉食獣を思わせる腹筋の浮いた胴体が踊っていた。
「おい打ちすぎじゃないのか。一発で廃人になりかねんブツなんだが」
「それがおかしいんだよな……薄めてるのじゃまるで利かん。一本丸々打ってやっと。二本目で本来の薬効と来た。本当にこの女人間か?」
「三本目を打ってみるか」
「よせよ死ぬぞ」
「ここまでヤッちまってるからなあ……処理も面倒だ。適当にドブにでも突っ込んでおいたほうが……」
なにか、言っているようだ。女は意識の隅でそれを聞いていた。
薬と行為で高ぶった体は炎天下にさらされたように真っ赤になっていた。白肌には青い血管が浮き出ている。豊かな乳房は女が腰を蛇のように使う度に上下左右に立体感を強調していて、女にものを握らせて扱かせている男たちの視線が釘付けになっていた。
女は血のように赤い眼に剣呑たる空気を宿しているとはいえ、美女と一言で纏め上げることのできる女だった。薬で商売女のような意識状態にまで追い込んでいるのだから、闇の家業を生業とする男たちの格好の標的となっても不思議ではなかった。ここまでくれば売り物にならなくなっても使い捨てでその日を楽しめればよいと考えていたのかもしれない。
「手が留守になってんぞ!」
「おらしゃぶれよ。目玉くり貫かれたくはないだろが」
女は腰を使いながらも突き出されるものに奉仕していた。肉の塊を細指に絡め、長い舌で舐めあげる。ちゅ、というリップノイズを響かせながら口内に導き、頬と口蓋でなで上げる。一方で淫らな仕草で枯れ木のように節の目立つ指でものを扱きたてていた。
「いくぞ! へへ俺ので染めてやる」
「おら休むな!」
真下から男が腰を突き上げるや、苦悶の表情に近い快楽のにじんだ顔にて精を吐き出した。どくんどくんと女のなかでぶちまけられ、行為の回数の多さゆえか白濁とも透明ともいえぬ混合液が接合部から流れ出す。
「ひぁっ………ん、はふぁっ」
女の口を使っていた男が強引に髪を掴み腰をせり出す。女が呼吸を求めてぜいぜいと舌を突き出すも、それすら拒否してねじ込む。咳き込む女に構わず口内の湿り気に水分を与えていた。
「たまんねぇ……ベトベトにしてやる」
片側で女に扱かれていた男はいつのまにか女のブロンド髪に逸物をねじ込み擦り付けていた。さながら雄犬がマーキングするように臭気をなじませる。金に白い形状を保ったままのゲル状の液体が点々と付着していた。
ここは魔都。女がいくら呻こうか、叫ぼうが、助けは来ない。数時間に及ぶ責め苦の末に女は部屋の隅に捨てられていた。身を清めるものもなく、虚ろな瞳で床の上に転がっていた。男たちが一服をしつつ談笑していて、これから起こる事柄に備えているようだった。
「それでよ――」
男の一人が仕事の愚痴をもう一人に話そうとした瞬間だった。隣から奇妙な声が聞こえてきたのだ。表をあげると、何者かが一人の首筋に食らい付いていた。恐怖に見開かれた瞳からは生気が感じられない。
「くひゅ」
男の首筋から血しぶきがあがった。背後から白く細い手が二本伸びるや、男の肩を掴む。
場の男たちは見てしまった。その哀れな犠牲者の首筋に噛み付いたなにものかが、あろうことか素手で両肩を起点に紙くずのように人体を左右に隔てる様を。背骨が中空に浮いている。ひしゃげた臓器がゼラチン質のピンク色の中で踊る。毒々しいまでの肉の中を走る血管が最後の足掻きと言わんばかりに痙攣していた。びしゃり、と水音を上げて人の体が壁へと投げやられた。
女がいた。爛々と赤い瞳を輝かせ口を三日月のようにゆがませて笑っていた。
女の全身からは蒸気が上がっていた。
「こんアマ!?」
「殺せ!」
「やっぱり人じゃなかったか!?」
男たちが銃を、剣を抜いて立ち向かう。
薄暗い室内にマスケット銃のマズルフラッシュが花咲いた。数にして十発はあったか。二丁持ちの男もいたし、一発撃っては別の銃に切り替えたものもいた。女の頭部右側が炸裂し、頭蓋だったものがはじける。形のよい乳房が内側に歪曲し、血肉を晒す。腕が関節で弾け捻じ曲がった。
たたらを踏んだ女に男の一人が切りかかり、
「ぐッ ああああああっ!!!」
女が半分だけになってしまった口から吐き出した歯に目を打たれ狙いをそらされた次の瞬間腹部に腕をねじ込まれていた。
「“そういうこと”も楽しいのだがね………いや、こんな穢れた身を女として扱われたのは久々で心臓が高鳴ったよ。さらばだ」
女が始めて口を開いた。破壊されたはずの頭部が数秒単位で見る見るうちに元通りに再生していく。血管が宙に伸び、骨が形状を取り戻し、肉が顆粒から鼠算式に増殖して空間を埋め尽くし、白い皮膚が布を織るように完成する。見れば、女の腕の表層には無数の毛細血管が走行しており、あろうことか、腕をねじ込まれ瀕死の男の体内へと挿入されていた。
「おやすみなさい」
女が腕を振るう。男の肢体が冗談のように宙を舞い、大腸が、小腸が、それを覆う膜と血管が血液を纏い床に叩きつけられた。
血を吸うもの。この世界の常識で言えば――。
「吸血鬼か!」
「こんな場所にいるはずがない!」
「ほう?」
女が笑う。指に付着した血を舐めながら。片手は股座を隠すように腿の内側に添えられていた。
「吸血鬼。古い呼び方には違いないが、穢れた血と呼んでくれ。そのほうがわかりやすいだろう」
女の白い体からはすっかりと傷跡が消えうせていた。
「たかが麻薬程度で不覚を取った礼をがまだだったな……堪能してくれ」
にたりと女が笑い、一歩を踏み出した。
狭い室内。窓に複数のマズルフラッシュが光っていたのは最初だけだった。悲鳴。罵声。命乞い。窓ガラスに血がぶちまけられ、壁に皹が走る。
男物の服を纏った女が片手に棺おけを、片手に両手と両足を縛られ気を失っている女を引きずりながら扉を潜る。かいだことも無い健やかな空気に鼻を鳴らしながら空を仰いだ。
「月が青い………この度の夢は素敵なことになりそうだ」
傍らに引きずる女がうんと喉を鳴らした。
私は好きにした