出撃する為に海に向かっている途中でタレ蔵と合流した、どうやら警報の音に叩き起こされたようだな……
「戦闘が終わるまで寝てればよかったのに……、いつもだったら警報なんかじゃ起きないのに今回に限って……薬の量が足りなかったのかしら……?」
舌打ちしながらキャシーが怖い事を言う、もしかしていつも薬で眠らせて出撃させないようにしてたの?だったら薬に対して免疫が付いちゃった可能性があるかもな……
まあそんなこんなあって出撃、2人の実力を見てみたかったから長門屋の転生個体勢は後方に下がって援護に集中し、大本営組と海賊団の艦娘メインで戦ってもらう事にした
利根と綾波は相手の数に圧倒される事なくちゃんと動けているな、それさえ出来れば大本営組は基本いい動きするから問題ねぇ
長門は最初から相手の数なんて気にしてない感じだ、多分異形戦に参加していたら動けなくなってた大本営組のケツ引っ叩いて戦わせるなんて事出来たのかも知れねぇな……。流石は世界のビッグ7と言ったところか
阿武隈は頑張ってはいるんだが、やっぱ実戦経験がまだ足りないのか少々動きがぎこちない気がする。まあそのあたりは今後の経験が何とかしてくれる事だろう、俺達も色々教えてやっからこの戦いで活躍出来なかったからって、気を落とさないでくれよ~?
そんな阿武隈をフォローしているのが海賊団最古参の1人の摩耶、艦載機の相手をしながらもお得意の曲撃ちで阿武隈の援護に入るあたり流石は最古参、経験の量が違うと言ったところだろうか。それに突出した特技があるってのもホント強みだよな、剛さんのおかげでそれに磨きがかかってるし、剛さんの申し子の不知火の存在に対抗意識でもあるのか、普段から努力している姿が見受けられるしな
特技と言えば、俺から剣術を習っている木曾だな。改二になってからの成長が目覚ましいんだよな~、相手の砲撃をしっかりと回避して、それで出来た隙に着実に鋼斬を叩き込む。それだけでは飽き足らず、接近戦に持ち込む前に予め仕掛けておいた甲標的で自身に気を取られている相手を爆砕していた。何かもう自分の戦い方ってのを見つけてるような気がする、師匠としては嬉しい反面ちょっち寂しいです
姉様と瑞穂は小さい頃からの付き合いがあったからなのか、息の合った連携を披露してくれていた。一緒になって艦載機飛ばして相手を分断させたり引っ掻き回したり、小物は瑞穂の甲標的と剛さんから譲られたヘルハウンドのコピー品(羨ましい……)、姉様の3号さんで蹴散らし、強力そうなのは形代に砲撃でしっかり潰させる。たまに玉砕覚悟で突っ込んで来る奴には大幣丸と長ドス、形代パンチでお出迎えとなっております
「皆成長してるな~、これなら相当な事がねぇ限り俺達が動く必要なさそうだな」
ついそんな事を零す俺、こういう人の成長を見守るのって中々いいもんだな~
「木曾とか伸び具合が半端じゃないですね、俺もウカウカしてらんねぇな~……」
俺の呟きが聞こえたシゲがそう返す、ホントそうだよな、油断してっとおめぇら20代組はあっという間に抜かれちまうかもしんねぇぞ?それが悔しいと思うならおめぇらも頑張れ☆頑張れ☆
「貴方達、ホント余裕があるわね~……、こっちはあの馬鹿の尻拭いで大変だって言うのに……ねっ!!!」
そう言いながら艦載機を使って皆のフォローをしているキャシー、まあ専らタレ蔵とワンコの部下の援護をしている感じだ。海賊団の方は特にそういうの必要なさそうと判断したみたいだからな
まああれだ、海賊団の戦い方が規格外だったからってのもあるんだろうな、木曾達が突っ込んで行くところを慌てて止めようとしてたくらいだし、戦ってる姿見て目を丸くして驚いてたからな~……
んで、キャシーの戦い方を見てて思ったのは、立ち回りは基本フォローが中心みたいなんだよな。あれか?男を立てるいい女ってイメージなんだろうか?でも攻め込む時は凄い苛烈に仕掛けてますよね?油断したらパックリいくぞって事か?ちょっち怖いです……
そういう事が出来る奴がいると、かなりスムーズに戦えると思うんだが……
「どけオラァッ!そいつは俺の獲物だっ!!!」
出たなう〇こタレ蔵、味方の射線遮ったり体当たりして砲撃を妨害した挙句獲物の横取りなどやりたい放題である。何でワンコさんはこいつを今でも抱えているんだ?俺だったら間違いなく叩き出すところなんだがなぁ……。キャシーが薬で眠らせてた理由がよく分かった気がするわ……
「あの馬鹿……、ホント元部下がごめんなさい……」
そう言ってキャシーに頭を下げる剛さん、今の味方だけでなく元上司の剛さんにまで迷惑かけやがって……、タレ蔵マジクソッタレ
「気にしないで下さいよ、悪いのは基本あいつですけど、それを咎めたり出来ないワンコにも問題があると思うので……」
あ~……、そうかワンコさんはあまりにも優し過ぎて、人を叱ったり咎めたりとか出来ない性質なのな……、それであいつが増長してこんな事になっていると……
「だったらアニキ達がガツンと言ってやったらいいんじゃないです?肉体言語も交えながら」
人によっては出しゃばった真似と受け取れるかもしんねぇけど、当事者達だけじゃどうにもならなそうだし、見てる俺達も気分悪ぃからな……、って事で一肌脱ぐとしますかねっ!
「しかしどうするんだ?剛さんのシゴキにも耐えたあの歪んだ根性は早々矯正出来んと思うのだが……」
「それについては、矯正なんてしないでいっそ追放する方向でいいんじゃないかしら?多分あの子が生き残ってるのって9割9分9厘キャシーさんのおかげだと思うからね、独りにしたら間違いなくすぐに死ぬでしょう」
空の疑問に答えるのは冷ややかな目でタレ蔵を方を見る剛さん、その発言から察するにもうタレ蔵の事を見限るって事なんだろうな~……、まあこれまでやってた事見たらその判断も間違いじゃねぇか……
「あの馬鹿に何かやるつもりなら、ついでにワンコの方もどうにかしてもらえない?あの子自分は幹部やリーダーなんかじゃないとか思ってるみたいだけど、やってる事はもう皆のまとめ役のそれだからね、いい加減そのへんを理解して欲しいのよね」
「んだな、この戦いの前に皆に指示出してたからな。自分は違うと思ってても周りは皆そう思ってんだ、そのへんはスッパリ諦めてもらってリーダーとして自覚してもらうか。その第一歩として、タレ蔵の追放を言い渡してもらおうかねぇ……」
キャシーからのお願いを聞いて、ワンコさんの方もマダガスカルのリーダーとして覚悟してもらう事となったわけだ。あのままにしていたら、タレ蔵以外にも和を乱す奴が出て来るかもしれんからな、優しくする事と甘やかす事の違いを知ってもらいますかね
『皆さんっ!緊急事態ですっ!南から高速で接近してくる艦隊……?うん、多分これ艦隊だっ!艦隊がありますっ!その数12!』
『俺の方でも捕捉した、こいつぁ例のヤンキー共かもしれねぇぞっ!皆気合入れていけよっ!!!』
島の方で最後の砦をやってもらってる輝と翔から通信が入った、方角からして輝の言う通りそいつらが例の転生個体の集団なのかもしれねぇな、これは用心してかからねぇとな……
そんな事を考えていると南からエンジン音が聞こえてくる、そういや水上バイクに乗ってるって言ってたっけか……、さてさてどんな奴らなのか拝見させてもらいますか……
\ヒャッハーッ!!!/
水上バイクのエンジン音と一緒に聞こえてきたのは世紀末チックな雄叫び、こいつらマジでヒャッハー!とか言うのかよ……
数は12と聞いていたが、水上バイクに2ケツで乗ってるから実質24匹いる事になるのか……、後ろの奴が基本アタッカーって感じなのだろうか?何か面倒臭そうな相手だな……。まあここでグダグダ考えてても状況は変わらんか、ここはとっととやる事やるとしますかねっ!
「問題のヤンキー共のお出ましだっ!情報聞き出す為に1匹捕まえて、他はこれまでの迷惑料として沈んでもらうぞっ!!!って事で俺達今から動くから、翔と輝は艦載機での艦娘達のサポート頼むわっ!!!んじゃてめぇらいっくっぞおおおぉぉぉーーーっ!!!」
\おおおぉぉぉっ!!!/
こうして俺達はヤンキー共を迎え撃つ為に、奴らがいるであろう南の方へと駆け出して行くのだった