※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

124 / 655
W土下座からの・・・・・・

「「本当に申し訳ございませんでしたあああぁぁぁーーーっ!!!」」

 

俺とシゲは皆に向かって魂の土下座を行った、小火騒ぎを起こした上にタレ蔵を脱走させてしまったわけだしな~……、本当はこんなもんじゃ済まないだろうけど……

 

「その……、お二人共顔を上げてください。火事の事はわざとではないみたいですし、幸い死者も出ていませんから……。どうかお気になさらないで下さい」

 

ワンコさんの言葉に従い、俺とシゲは土下座フォームのまま顔だけを上げる

 

ホント奇跡的に死者が出ていないんだよな、あの火達磨になったヤンキー君も運良く一命を取り留めてたそうだ。身体中の火を消す為に注水ホースでの放水をモロに浴びてンゴゴゴゴッ!!!とか叫んでいたけど……。あれの直撃ってかなりの衝撃あったと思うんだが、火達磨になった件と言い放水直撃の件と言い、意外とヤンキー君タフだな~……

 

「小火の件はワンコがいいって言ってるからいいけど……、出火原因は一体何だったの?」

 

そんな事考えてたら、小火の原因についてキャシーが尋ねてきた

 

「それなんだが……、シゲ、さっきの再現出来そうか?」

 

「えっ、いや俺自身何でああなったのか分からねぇんですけど……」

 

まあ元カノの事で頭いっぱいで、文字通り我を忘れてた感じだったからな~……

 

「取り敢えずやってみろ、こう……、手のひらの上に火ぃ点ける感じイメージして」

 

「とりまやってはみますけど……、期待しねぇで下さいよ?」

 

そう前置きしてシゲが右手を掲げてウンウン唸り始めると……

 

「ちょっ!?何よそれっ?!それどうやってんのよっ?!!」

 

見事、シゲの手のひらの上に火球が浮かび上がりました~!いやマジそれどうやってんの?キャシーも驚きを隠す事無くシゲに問い詰めている

 

「こんな感じで無我夢中でヤンキー君火達磨にして、更に何かの拍子で家具が発火したんだわ。多分これシゲの能力っぽい」

 

「シゲちゃんは炎使いになったのね~……、これで海賊団の能力持ちは3人になるのかしら?」

 

シゲが生み出した火球を見つめながら剛さんが言う、忍具生成の通に回復速度上昇の悟、そして炎使いのシゲ……、剛さんの言う通り3人だな、羨ましい……

 

「それ、自分の腕に火ぃ点けて相手殴るとか出来ねぇの?ポ〇モンのほのおのパンチ~!みたいなの」

 

輝の言葉を聞いて即実行するシゲ、結果は可能でした!だったら次ブレイズキックやってみてっ!ってそうじゃねぇな……。腕に炎を纏わせてる時は、シゲ自身は全く熱さを感じないんだとか。って事はこれ使ってる間はシゲには炎耐性が付くって事なのか?

 

「でも何でシゲは炎使いになっちゃったんでしょう?通と悟さんのは納得出来るけど……、シゲの何処に炎要素があるんだろう……?」

 

「確かに……、シゲはスイッチ入ったらすげぇ熱くなるけど普段はそうでもないよな?」

 

翔と摩耶がシゲと炎の関連性に疑問を抱く

 

「……まさか太郎坊か?」

 

そう呟いたのは空、ああ、そういやそういう話があったけか……

 

「空さん、太郎坊ってのは何なんだ?」

 

「太郎坊ってのは天狗だ、大天狗愛宕山太郎坊、愛宕権現とも呼ばれてるな。日本神話の火の神様、火之迦具土神の化身とか言われてるんだわ」

 

木曾の疑問に空の代わりに俺が答える、そういやシゲの苗字って愛宕山だったな……。それに迦具土の話は解釈次第じゃシゲと重なるようなそうでもないような……?

 

「ちょっと待って?能力ってどういう事?分かる様に教えてくれない?」

 

シゲの能力の事で海賊団が盛り上がってたところに、キャシーがそう言って介入してきた。キャシーは能力の事知らねぇみたいだな……、ならいい機会だしそのへん知ってる分だけ教えておくとしよう。もしかしたらキャシーも何か能力目覚めたりするかもだし?

 

そう考えた俺は、通や悟、そしてラリ子の事などを交えながら能力の事をキャシーに教える事にした

 

 

 

 

 

「そんなのがあるのね……、もしかしたら私も使えるようになったりするの?」

 

「分からん、だが使えるようになった奴は皆転生個体だから可能性はあるかもな」

 

正直根拠はない、だが先程言った通り能力に目覚めた奴は皆揃いも揃って転生個体だったからな、キャシーだけでなく俺や空にもチャンスがあるかもしんねぇな

 

「話を聞いている限りでは、能力の内容は持ち主の生前の行いや名前、どのような生まれなのかが関わっているように思えるな……」

 

今の情報だけだと俺も長門と同じような予想をしてる、通は忍者の末裔だし、悟は元医者、ラリ子は粘着質なストーカーでシゲには愛宕山って単語が名前にあるからな

 

「あのぉ……、話の流れを切るようで申し訳ないのですけど、尋問の方はどうなったのでしょう?」

 

「そうですね、情報は聞き出す事は出来たのでしょうか?あのドサンピンは医務室に運ばれてもう話が聞ける状態ではなさそうですし……」

 

話の流れを変えるように姉様と瑞穂が尋問の件について尋ねて来た、そういや尋問の結果を皆には教えてなかったっけな。

 

「それなんだが……」

 

俺が皆に尋問の結果を報告すると、皆は驚愕を露わにしながらシゲの方へと視線を集中させるのだった

 

「シゲちゃんもアタシと同じ立場になってるって事なのね~……」

 

自分の顎に手を当てながら剛さんが言う、剛さんもアリーさんの件があるから今のシゲの気持ちを分かってくれると思う

 

「昔の恋人があ奴らの頭目だったとはのう……、どういう星の巡りじゃ……」

 

「何でこうなっちまったのかは俺にも分からねぇ……、もしあいつにちゃんと話してたらこうはならなかったのかもとか考えると……はぁ……」

 

利根の言葉を聞いたシゲは、頭をガリガリと掻きながらそう言って溜息をつく

 

「話?シゲさんはその可奈子さんとどのようなお話をするつもりだったんですか?」

 

不思議そうにシゲに尋ねるのは綾波、綾波の言葉を聞いた俺はシゲの方へと視線を向ける、それに気付いたシゲは俺の方へ手のひらを向けて来た。自分で話すって事か……

 

「結婚の話だよ、アニキのところで真面目に働き出してから急に意識するようになっちまってな……、この金であいつの事養えたら~とか思っちまったわけだわ……。その事でアニキや剛さんにも何度か相談に乗ってもらった事もあったわ」

 

あったあった、もし結婚する事になったら俺んち出る事になるからいいアパートとか紹介して欲しいとか言われたっけな~。結局叶わなかったけどな……

 

尚、シゲのこの言葉を聞いた摩耶がピクリと反応してた、その表情は少々暗かった

 

「そ、それなのに別れちゃったんですかっ!??」

 

シゲの言葉を聞いた阿武隈が驚きの表情のまま大声で尋ねる

 

「原因は俺にある、俺がその事あいつに全く話してなかったからな……。サプライズでプロポーズするつもりだったから黙ってたんだが、それが裏目に出たみたいなんだわ……」

 

これはシゲの言う通りだな、結婚とか超重要イベントの事を当事者同士で話し合ってねぇのはいかんな、そういうのはキチンと話し合っておくべきだった

 

「そんで必死になって仕事して、あいつに会う時間がドンドン減っていってな……。それが不満だったのか遂にあいつは職場に殴り込みに来て、俺はそこで振られたわけだ……」

 

その日の晩飯は豪華だったな~、シゲを慰める会みたいになっちまったからな……

 

「シゲ、もしその元カノと再会したらどうするつもりだ?」

 

摩耶がシゲに尋ねる、摩耶はいつものように振舞っているつもりだろうが、俺から見たらすげぇ動揺してるのが丸分かり、多分空と剛さんも気づいてるだろう

 

「取り敢えず結婚の事黙ってた事を謝る、そっから先はどうなるか見当も付かねぇな……」

 

摩耶はそうかと短く答える、その表情がさっきよりも暗く沈んでいるところを見ると内心不安でたまらないって感じだな~……

 

「よっし!取り敢えず尋問の結果は伝えた!んで皆でこの後の事を話し合おうと思うんだが……、それよりも前にやる事あるな。シゲは当然として……、輝、この部屋直すの手伝ってくれ、終わったら連絡すっからそれまで皆は自由にしててくれ」

 

「そう来るだろうとは思ってたさ、んじゃ早速おっ始めるとすっかっ!!!」

 

そう言って艤装の中から道具を取り出し早速小火があった部屋の修繕作業を開始する輝、俺とシゲもその後に続き作業を開始するのであった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。