戦治郎達が作り上げたこのリヴァイアサンと言う水上バイク、これすっごくご機嫌だなっ!ちょっと操作するだけで物凄いスピード出るし、とても取り回し易くて小回りも利く!俺専用って言ってたけど、ホント俺好みの性能だわっ!!!
「おっま……はっえぇよ……、どんだけ……飛ばし……てんだ……」
つい調子に乗ってリヴァイアサンで海上を駆け回っていると、後ろから戦治郎達がダッシュで追って来ているのが見えた。それを見た俺はようやくクールダウンしてリヴァイアサンを停めて戦治郎達を待つ、そして合流したところで息を切らせた戦治郎が言ったセリフがこちらになります
「さて、まずは変身して適度にエネルギーを使わないとだな」
「だな、でないと発電用装備が仕事してるか確認出来ねぇからな、って事で早速変身してくれ」
俺がそう呟くとその呟きが聞こえていたのか、呼吸を整えて落ち着いた戦治郎がそう返して来た
俺は戦治郎の言葉に頷き返し、先程決まった変身ポーズを早速とる事にした
足を肩幅くらいに開き、右腕を引いた後に左手で右腕に付いているブレスレットを上から覆うようにして操作し、ブレスレットをスタンバイ状態にする
そこから今度は左腕を引き、右腕を左の方へ水平に伸ばす。右腕の角度がもうちょい上だったら仮面ライダー1号の変身ポーズの一番最初と同じ状態になるんだよね
そして右腕を時計回りに回していく、ここまでは1号と同じだけどここからちょっとだけ違う、右腕が真上に来たところで左腕を下に伸ばし、こちらも時計回りに回していくのだ
そのままずっと回していくと、ブレスレットがベルトのバックルの上を通過していくが構わず腕を回し、右腕が9時を、左腕が3時を指したところで右腕が下、左腕が上の状態で腕が接触する。腕同士が接触したところで両手で拳を握り、左腕はそのまま固定し右腕は肘を軸にして回して12時を指したところで止めると、両腕が十字の形になる。そこで拳を力一杯握り締めながら……
「閃転っ!!!」
俺がそう叫ぶと俺の身体が一瞬だけ眩く輝く、その輝きが消えた時には俺の姿はシャイニングセイヴァーへと変わっていた
「シャイニングセイヴァー、参上!」
名前のところで右腕を引き左手の中指と人差し指を伸ばし、参上のところで先程伸ばした2本の指で相手を指す……んだけど今は相手がいないから取り敢えず前方を指差しておく
これ手早くかつダイナミックにやらないと、ポーズの途中で変身しちゃって格好つかなくなっちゃうんだよね……
ここまでやったところで皆から拍手を送られる、どうやら同好会の連中はこれで満足してくれたようだ
「よっしバッチリ変身出来たなっ!んじゃあ次はレーザーを……「ちょっといいか?」んお?どしたぞ光太郎?」
俺にレーザーを撃つように指示しようとした戦治郎のセリフに割って入る俺
「実は変身してから使ってない装備があるんだ、先にそっち試してもいいか?」
「ああ、そういや空が言ってたな。確か重機のアームみたいなの付けてたんだっけか?んであいつとの戦闘じゃ使えなかったからここで試したいと……、OKOK、やってみやってみ」
戦治郎からOKをもらったので、早速双腕重機アームを出すのだが……
「見た目はちょっと変わってるみたいッスけど……、構造は殆ど変わってないみたいッスね」
望ちゃんを拘束している時にこいつを見ていた護が言ったように、外見は他の艤装同様近未来的なデザインになってるが、構造はそのまま、爪のところは鋭利な感じになってるな……
取り敢えず普通に動かしてみるけど、エネルギーは減っていない。エネルギーを減らさないと発電用装備のテストにならないから、何としてでもエネルギーを減らさないといけないんだが……、どうしたものか……。……そういや、レーザーの時は意識してなかったけど、このエネルギーって送るところを指定出来たりするのだろうか……?
……ダメ元で試してみるか、そう思って双腕重機アームにエネルギーを送るイメージを頭の中で描いたところ……
「ぶほっ!」
「ちょっ!おまっ!」
「これは……」
戦治郎が噴き出し、シゲが驚き戸惑い、空が愕然としている
「爪の部分が……、輝き出した……!」
驚く翔が言ったように、俺がエネルギーを送るイメージを思い浮かべた途端、双腕重機アームの爪の部分が青白く光り始めたのである。おいおい、これって……
「レーザーブレードッ!皆さんレーザーブレードですよっ!!!」
同好会ではメタルヒーロー推しの通が大興奮しながら声を上げる、ブレードって言うかクローな気はするけど、俺も同じもの連想したからな~……
「光太郎さん光太郎さん!こっちこっち!こっち見て欲しいッス!」
言われた通りに護の方を見ると、護がカンペ出しているではないか。内容は……ドモと途中まで書いた後二重に打ち消し線を引いて御大将と書かれている……、ああ、あの人か……
「的になってくれるならやってもいいぞ?」
俺がそう言うと、護は短い悲鳴を上げて後退る。何でこんな事言ったかって言うと、この状態でもエネルギーが減っていないんだよね。だから的にこいつをぶつけたらエネルギーが減るんじゃないか?そう思ったからなんだ
「私の艦載機でいいなら出すわよ?」
「ちょっと待て、お前本当にそれでいいのか……?」
「愛着のある艦載機など無い、お前はそう言うのか……?」
的を出すと申し出てくれたキャシーさんに対して、ペットが艦載機になってしまっている戦治郎と空が待ったをかけるのだが、話を聞いたところキャシーさんのところにはそういった類の艦載機はないとの事なので、俺達はその申し出を受ける事にしたのだった
「準備はいい?いくわよっ!」
「お願いしますっ!」
キャシーさんと俺のこの短いやり取りの直後、キャシーさんが3機ほど艦載機を発艦させて俺の方へ真っ直ぐ向かわせる。俺は飛んできた艦載機の内の1機を右のアームで捕まえて……
「ディアナの事がそんなに好きかぁっ!!!」
そのままグシャリ!と握り潰す、するとゲージがレーザーを発射した時の半分くらい減ったのだ。その直後同好会連中の方から笑い声が聞こえる、護に至ってはガッツポーズを決めているところを戦治郎に笑いながら頭を叩かれていた
「ディアナって誰よ……?まさか光太郎の昔の彼女の名前?」
そんな中、キャシーさんがジットリした目で俺を見る……、いやいや!俺彼女とかいた事ないですから!ディアナ様はアニメのキャラの名前だから!俺は何とか彼女の誤解を解いた後、先程握り潰した艦載機を回収して戦治郎達に見せる
「こりゃまたまぁ……、爪が当たってた部分が溶断されてんなぁ……」
「これが光太郎のシャイニングフィンガーというものか……」
戦治郎が言った通り、俺が握り潰した艦載機は爪と接触していた部分が焼き切られたようになっており、爪による押し潰しで機体はグニャグニャと折れ曲がった状態で溶断されてバラバラになっていたのである。……それと空、多分これはフィンガーじゃなくてクローだと思うぞ?まあ俺も御大将のセリフでやったからそれで合ってるのかもしれないけどさぁ……
「マジでターンXの溶断破砕マニピュレーターみたいじゃねぇですか……、光太郎さん、今度一緒に合体技とかやりません?俺も爆熱ゴッドフィンガー出来るんで」
シゲがそんな事を提案してくる、確かにお前なら余裕で出来るだろうな、ゴッドフィンガー……、まあ機会あったらやってもいいかな?
「これで光太郎さんも近接格闘もイケるようになったッスね、砲雷撃戦とは一体……」
そうは言うが護も電撃グローブあるし、そもそもメイン武器がミサイルだから人の事言えないと思うぞ?
「光太郎さん、次はギャバンダイナミック……、シャリバンクラッシュでもシャイダーブルーフラッシュでも構いませんから!是非っ!!!」
余程興奮しているのか、キラキラを通り越してピカピカと輝き出している通が角度45度のお辞儀をしながらお願いしてくる。……爪を開いて引っ掻くようにしたらいいのだろうか?まあこれも機会あったらかな?
「う~ん……」
皆が盛り上がっているところ翔だけが、何か思案しているのかウンウンと唸っていた
「あら、貴方は皆みたいに騒がないの?」
「あっキャシーさん、いえ、このアームを使った大技みたいなのは無いのかなって思って考えてたんです」
翔の事に気付いたキャシーさんが声を掛けるが、その返答を聞いて貴方もあいつらと同類なのねと言わんばかりに呆れた表情をする。……まああれだ、その……、さっきの翔の発言は当然こいつらにも聞こえているわけで……
「よし!じゃあ次は大技いってみようかっ!!!」
「だったら次はアレいきましょうよアレ!リボルクラッシュ!!!」
ですよね~……、しかしそうなると問題が発生してくるわけでして……
「流石に艦載機にあのでっかい爪を突き刺すのは無理があるんじゃないか?せめてもう少し大きい的でないと……」
「問題ねぇ、ちょっちここで待っててくれ。っとリヴァイアサン借りるぞ、空とシゲもカモン!」
俺が皆を説得しようとしたら、戦治郎に考えがあるのか空とシゲを連れてリヴァイアサンに乗って戻って行った……、一体何を企んでいるんだ……?
「お待たせぇっ!これなら問題なくブッ刺せるだろうっ!!!」
戦治郎達が戻って来ると、リヴァイアサンと翔が乗って来たケートスの他にそれらとはデザインが違う水上バイクが3台ほど俺の前に並べられたのだ。その内の1台は戦治郎がリヴァイアサンで無理矢理牽引して来た模様……、こっち向かってるとこ見た時海面をビッタンビッタン跳ねる水上バイクが見えてちょいと怖かったぞ……
「今持って来た水上バイクは何なんだ?何かリヴァイアサンに似てる気がするんだけど……」
「これはリヴァイアサンのプロトタイプだ、作ってはみたが欠陥が見つかって使えないと判断したもので、ガラクタと化した先輩と言ったところだな」
何それ臭そう……じゃなくて失敗作の処分ついでに大技試せと言うのか……、まあ作った本人達がOKならいいんだけどね
「って事で早速やっちゃってくれっ!ハリーハリーッ!!!」
「分かった分かった、それじゃあ……、いくぞっ!」
戦治郎がそう言って急かしてくるので、俺は腹を括ってリヴァイアサンのお兄さんになるであろう水上バイクの内の1台を見据えて……
「でやあぁぁぁっ!!!」
気合いの掛け声と共にクローをそのボディーに突き立てて、頭の中で爪を通してこの水上バイクにエネルギーを注ぐイメージを形成する。エネルギーを50%ほど注入したところで爪を突き立てられた水上バイクが見る見るうちに輝き始めたではないか、それを見た空とシゲが危険を察知したのか慌てて残った2台の水上バイクを安全なところへ避難させる
空達の避難が完了したところで、俺は爪を引き抜くと同時にその反動を利用して後ろを向いて、RXの『一欠』みたいに見えるポーズをとる。すると……
ゴオオオォォォーーーッ!!!
何か物凄い音が聞こえて来たので、慌てて背後を見てみると雲を貫き天に向かって1本の大きな光の柱が伸びているではないか……、ちょい待って!これちょっと想像している以上の事が起こってるんですけどっ!?やり過ぎなんじゃない?!ねぇっ!??
\す、すげえええぇぇぇーーーっ!!!/
盛大に沸き立つ同好会連中、あまりの出来事に言葉を失い愕然とするキャシーさん。これをやらかした俺自身も動揺して慌てふためいていたりする……
「今のは結構エネルギー使ったんじゃねぇか?」
「あぁ、50%以上消費したな……、エネルギーの消費はこのあたりにして発電用装備のテストに移ろうか?」
「そのくらい減ってたら十分だろうn「ちょっといいッスか?」どしたぞ護?」
俺と戦治郎のやり取りに護が介入、こいつが絡むと碌な事が無いきがするんだが……、さっきから嫌な予感が止まらない……
「さっきの奴、刺してからエネルギーを50%注入したんッスよね?じゃあ刺さずにそれくらいエネルギーを爪に送ったらどうなるんッスか?」
やっぱりそうなるよな~……、そういう訳で今度は爪を刺さずに爪にエネルギーを大量に送ってみようとなったわけだ……
ちょっと変身ポーズダサいかもだけど、簡単で覚えやすいだろうからチビッコでも真似して遊べるかもしれないし、これでいいよね!
閃転はMHFのスキルから、会心率30%UPの上に100%を超えた会心率を√余剰会心率×7で攻撃力に変換してくれるスキルです。メタルダーの瞬転と似てるからって事でこうなりました