不知火達が他の艦娘達のフォローをしている間、木曾達はどうしていたかと言うと……
「ふんっ!!!」
木曾はカルメンのメンバーの1人から奪ったケートスに跨り、戦場を駆け巡りながらすれ違った相手に向けて鋼斬を振るい見事その首を刎ね飛ばすのであった
木曾はこれまでずっと戦治郎と共に朝練で剣を振るい続け、正蔵の修行に加え戦治郎と正蔵の勝負のその目に焼き付けて何とかして2人の技術を盗もうと必死に努力し続けて来た、それが今このような形で実を結んでいるのである
敵陣に突撃する際、木曾は阿武隈と共に甲標的を使って先制雷撃を仕掛け、相手の動揺を誘って油断しているところに飛び掛かり、その額に鋼斬を突き立てて1人仕留め、そいつが乗っていたケートスを奪って先程2人目を始末したのだ
「やるなぁ木曾っ!こりゃあたしも負けてらんねぇ……「そんなとこ突っ立ってたら轢き殺すぞぉっ!!!」なっ!とぉっ……!」
そんな木曾の活躍ぶりを目の当たりにし、思わずそんな事を言う摩耶の下に奴らの1人がケートスに乗ったまま突っ込んで来る。それに気付いた摩耶はすぐさま跳躍、相手の肩を踏み台にして空中で前方1回転しながらその後頭部に主砲と機銃をこれでもかと言うほどお見舞いしてから海面に着地する
重巡の主砲と機銃の嵐をまともに受けた相手はその場で絶命、しばらくケートスを走らせた後ケートスからずり落ちて海の中へと消えていくのであった
摩耶もまた、木曾同様に血の滲む様な努力を積み重ね、今この戦場に立っているのである。不知火と言う形こそ違えど同じ射撃をメインとした戦い方をするライバルと共に、剛の厳しい指導を受け、正蔵の地獄の様な修行を乗り越えて来たのである。今の曲芸撃ちもその努力の成果なのである
「も~う!大人しくして下さぁい~!」
そんな2人とは対照的に、阿武隈はケートスに乗って暴れ回るカルメンのメンバーに中々砲撃を当てられず、苦戦を強いられる状況となっていた
「阿武隈!無理に本体を狙わずに奴らの足を潰せっ!」
「甲標的と魚雷を上手く使って足止めするんだっ!」
そんな阿武隈の様子を見た2人が、阿武隈に向けてそうアドバイスをすると……
「は、はいっ!こ……のぉっ!」
阿武隈は2人のアドバイスに従い甲標的と魚雷で相手を巧みに誘導し、相手の動きが鈍くなったところで主砲をケートス目掛けて発射、放たれた砲弾は吸い込まれるように相手のケートスの燃料タンクを撃ち貫き派手に爆発炎上させるのであった
努力を重ね幾多の修羅場を潜り抜けて来た摩耶や木曾の戦闘技術と比べると、やはり阿武隈の戦闘技術は見劣りしてしまうのだが、それでも彼女はかなり成長していると言っていいだろう
戦治郎達と出会う前の彼女は、自分に自信が持てないネガティブな思考の持ち主であったのだが、尊敬する先輩達を追う為に勇気を振り絞ってドロップ艦になり、自分の先輩達を助け出した戦治郎達と出会い、この戦争の深い闇に触れて怒りを覚え、戦いを通じて自分に自信を持つようになると言った具合に心身共に成長しているのである
「や、やった!やりましたよ2人共っ!今の見ててくれましたっ?!」
「まだだ阿武隈!あいつは生きてるぞっ!!!」
苦戦していた相手に一泡吹かせる事に成功して喜びはしゃぐ阿武隈、しかし木曾が言うように相手は先程の爆発で多少負傷はしているもののまだまだ健在で……
「調子乗ってんj「ぽいっ!!!」ぐがぁっ!!!」
仕返しにと叫びながら阿武隈に砲を向けたところで、突如現れた夕立に首に蹴りを叩き込まれ、首の骨を砕かれてしまうのであった
「阿武隈さん、ちょっと油断し過ぎっぽい?」
「あぅ……、ごめんなさい……」
夕立にそう指摘された阿武隈は、思わず縮こまり謝罪の言葉を述べるのであった
「そこまで気にしなくてもいいんじゃない?私も阿武隈の気持ちは分かるからね~」
ケートスに乗った川内が阿武隈の隣で停止するなりそんな事を言った、彼女が乗っているケートスもカルメンの連中から奪ったものである
具体的には突っ込んで来た相手を摩耶と同じように跳躍で回避して肩車のような状態から相手の首を足で締め付け、相手が川内の足を引き剝がそうとその太ももを両手で掴んだところで、正蔵との修行中空が閃いた【バベルクランブル】を見様見真似でやったところ成功し、相手を後方の海面に叩きつけ馬乗り状態からしこたま主砲を叩き込んで始末すると、相手が今まで乗っていたケートスを追いかけてそのまま失敬したのである
「こいつら、思ったより手応えねぇな……、普通の転生個体ってこんなもンなのか?」
いつの間にか近付いて来ていた江風がそんな事を言う、所々返り血を浴びている辺り彼女もしっかりと奴らを仕留められているようであった
「その辺りはどうなんだろうな?まあ強い奴はとんでもなく強いってのは間違いないな。それに関してはヌ級や空さんや正蔵さんの戦い見たお前らなら分かるだろ?」
江風の問いに木曾がそう答える、すると木曾の回答を聞いたショートランドの3人は思わずその身を震わせた後、その表情を引き締めるのであった
「確か旦那達が戦った時は鉄パイプ持った奴ばっかで、こんな武器持ってる奴なんていなかったって聞くぜ?」
摩耶が先程倒した相手から剥ぎとった『
「以前の失敗を教訓に、今度はしっかり武装して来たって事ですか?」
「その辺の事情は分からねぇな……、っとそれよりも……」
阿武隈の問いに対して木曾がそう答えた直後、突然カルメンの連中が全員一斉に爆発する
『皆お喋りはいいんだけどぉ、そう言うのはやる事やってからにしたらどぉ?』
『取り敢えず援護射撃としてミサイルお届けしといたッス、このチャンスを棒に振らないようにして欲しいッスよ~』
通信機から剛と護の声が聞こえて来る、どうやら奴らが戦場のド真ん中で暢気に会話している木曾達に攻撃を仕掛けようとしていたようだったので、剛達が対処したようだ
「すみません、事が上手くいき過ぎてつい調子に乗ってました。今からすぐ片づけますんでもうちょっと海の中で待っててもらえますか?」
『ええ、そうさせてもらうわ~。っとそうそう、出来たらアタシの分の無反動砲とアサルトライフルも確保してもらえる?建物の中だとライトマシンガンは使い辛くて仕方ないのよね~……』
「了解、あたしの分と合わせて頂いてくるぜっ!」
木曾、剛、摩耶の3人がこのようなやり取りを交わした後、海賊団とショートランド泊地の艦娘達はカルメンの連中を殲滅するべく再び行動を開始するのであった
「あの娘達も逞しくなったわね~、ホント色々教えて来た甲斐があったわ~♪」
「確かにそいは喜ばしかとばってんが、折角付いて来たとけ出番の無かとか考ゆっぎんた少々複雑か気持ちになっね~……」
「まあどの道マダガスカルで休憩している間に出番があると思うッスから、それまで自分達はゆっくりする事にするッス~」
「はぁ~……、ホントならこの俺様が艦娘ちゃん達のピンチに超カッコ良く颯爽と駆けつけて、ウルトラグレートクールに助け出すところだったのにな~……」
木曾達が懸命に戦う海の下で、剛達がこのようなやり取りを交わしていた。先程の爆発は護が言ったように、援護射撃として護が海中から放ったミサイルが、カルメンの連中が乗っているケートス全てに直撃したのが原因である。敵味方の判別は通信機の有無で判断し、通信機の信号があるケートスは対象から除外したので木曾や川内が乗ったケートスは無事だったのである
その後、木曾達は輸送船を襲撃して来たカルメンの殲滅に成功し、休憩ポイントであるマダガスカルに無事到着するのであった
その際、摩耶が先程の戦闘で確保したキマイラと『
スピンクスはスフィンクスのギリシャ読みなんです
それはそうと、17日に佐世保巡りをした際に手に入れた冊子に書かれていたガンビアベイがあまりにも可愛かったので、急遽イベントをE4までですが丙で開始しました
現在E2までクリア、途中で占守と国後をGETして今まで海防艦がいなかった自分の泊地に、E2クリア報酬の日振も合わせて一気に3隻も海防艦が着任しました
頑張って育てないと……