「天龍さん達の安全の為に……、皆吹き飛べえええぇぇぇーーーっ!!!」
グループAと合流したグループBの旗艦を務めていた光太郎が、その叫びと共に出力50%のライジングセイバーを横薙ぎに振るい、増援部隊を3割ほどをまとめて消し飛ばす
「ホント、相手をまとめて吹き飛ばせる装備があるっていうのは羨ましい限りだわ~」
「個人的には、もうちょっと燃費がいい装備が欲しいんですけどね……」
光太郎のライジングセイバーを見た剛が、近づいて来る相手にはライトマシンガンのオルトロスの銃弾を、遠くからこちらを狙い撃ちしてくる輩には無反動砲のスピンクスの砲弾を叩き込みながら独り言ちる。それを聞いた光太郎は、バッテリーを用いてエネルギーを充填しながらそう答えるのであった
光太郎達はグループAが天龍達の身柄を確保した事を、戦治郎が放った鷲四郎から聞くとすぐに鷲四郎の誘導の下グループAと合流したのだが、その直後に敵の増援が出現した為、彼らは自分達の後ろにいる天龍達を守る為に、直ちに戦闘を開始したのである
「不知火も、今この時だけは剛さんと同意見ですね。流石にこれだけの数を相手にする状況では、不知火や剛さんの戦い方は少々不利な気がします」
「主に前衛を務めているグループAの皆さんが、消耗している状態からの増援ですからね……。皆さんの為にも射程が長く、広範囲に攻撃出来る装備が欲しいところですね……」
光太郎達のやり取りを聞いていた不知火が、前線で戦っている木曾達のサポートをする様に、戦艦艦娘もビックリな長距離狙撃を駆使して相手を次々に沈めながらそう言うと、不知火を狙って接近戦を試みた相手に長ドスを突き立て、長ドスをグリグリと動かしながらその眉間に不知火から譲り受けたコピーヘルハウンドの銃弾を3発ほど叩き込む瑞穂が同意するのであった
何故不知火が瑞穂にコピーヘルハウンドを譲ったのか、それはウェーク島の掃除をしている時、不知火が拠点の中でケルベロスと新しいアリーズウェポンを発見、その事を剛に伝えたのだがハンドガンをこれ以上持ってても仕方ないし、見つけた銃器は今持っている銃器と役割が被るものばかりだからという事で、新しく入手したケルベロスと新しく発見されたスナイパーライフルの『
因みに、新しく発見されたアリーズウェポンの1つ、パーソナルディフェンスウェポン(PDW)の『
「自分、サバゲでP90愛用してたッスからね、こいつは形状も似てるッスからきっと自分の手に馴染むと思ったッス!」
護はそう言って、手にしたゲーリュオーンを愛おしそうに撫でるのであった
話が逸れた、光太郎達がこの様な会話をしながら、木曾達前衛部隊のサポートを行っていると……
「ぅおいしょおおおぉぉぉーーーっ!!?」
近くから奇妙な叫び声が聞こえて来た、光太郎達が何事かと思いながらそちらに首を向けると、そこには大量の敵に追われる司の姿があった。恐らく前衛の取りこぼしや前衛を無視して突っ込んで来た者達が集まって出来た部隊なのだろう……
「空襲されたら厄介だっ!!艦載機持ちは優先的に狙えっ!!!」
\おおおぉぉぉーーーっ!!!/
司を追う深海棲艦達は、そう叫びながら司に向けて砲撃を行う。それを見た光太郎達は内心でしまったと呟きながら、慌ててその部隊に向かって攻撃を仕掛けるのだった
その際、剛と瑞穂が艦載機を使用した為、相手の矛先が光太郎達の方にも向けられる事となり、深海棲艦達は部隊を2つに分け、片方は引き続き司を追いかけ、残りは光太郎達の方へと向かって来るのであった
「司っ!何とか持ち堪えてくれっ!!!」
光太郎が接近してきた深海棲艦に、この海域に来る途中に空から仕込まれた【フラッシュスクリュー】を叩き込みながら司に向かってそう叫ぶ。因みに、光太郎はシャイニング・セイヴァーはヒーローみたいだからと言う理由で、空から他のヒーロー技も仕込まれていたりするのである
「あちょっ!?マジで言っちゃったりしちゃったりしてますそれっ?!そんな事言わずに早く助けて下さいYO!!!」
「生憎、司ちゃんのファンがこっちにも流れて来ちゃったのよっ!だからこの子達の相手が終わるまで何とか頑張って頂戴っ!!!」
司が涙目になりながら悲痛の叫びを上げるのだが、その願いは剛のこの言葉によって無残にもバラバラに打ち砕かれてしまうのであった
「おっふ……、なら仕方ないねもう!こうなったらこの俺様の超カッコイイ戦闘を……」
司は剛の言葉を聞くと、ヤケクソになりながら振り返り相手を迎え撃とうとするのだが、直後にその視界に映し出されたのは自身に向かって飛んで来る大量の砲弾であった……
「にょわあああぁぁぁーーーっ!!?」
司はそう叫ぶなり急いで艦載機を発艦させ、艦載機とヨーヨーを用いて迫り来る砲弾の嵐を次々と撃ち落としていく。だが、戦治郎達の様なバトルセンスを持たない司にはそれはやはり難しかった様で、撃ち漏らした砲弾が次々と自身にぶつかり爆発、司にダメージを蓄積させるのであった
「「司さんっ!?」」
「司っ!?えぇい!邪魔するなっ!!!」
「そこを……どけえええぇぇぇーーーっ!!!」
ボロボロになっていく司を見て不知火と瑞穂が声を上げ、光太郎は司の下に駆け付けるようとヒーロー技と重機アームを駆使して自分達に群がる深海棲艦を蹴散らし、剛は素になりながらも艤装の下にある腕でスピンクスの装填を繰り返し、スピンクスとオルトロスを乱れ撃ちして司のところに辿り着く為の道を作っていた。しかし、光太郎達がそうしている間にも、砲撃は止む事無く行われ、先程より一層濃くなった砲弾の弾幕が司に襲い掛かるのであった……
と、その時だ
「だあああぁぁぁーーーっ!!!いい加減にしろおおおぉぉぉーーーっ!!!」
自棄になった司がそう叫びながら、ヨーヨーと共に手にしていた鉄扇を1発の砲弾に叩きつけた瞬間、司の少し先の海面から巨大な波が発生し迫り来る砲弾を悉く飲み込み、それだけに飽き足らず砲弾を放った深海棲艦達も、その波が身体に激突した時の衝撃で次々と吹き飛ばされ、海面にその身を叩きつけられたところで今度は崩れる波の圧倒的な質量に圧し潰され、司を追っていた深海棲艦達は全て圧死し、その身体をぐちゃぐちゃにしながら沈んで逝くのであった
その光景を目の当たりにした者達は、敵味方関係なく全員が呆気にとられ呆然としていた……
そして、この現象を引き起こした張本人であろう司が誰よりも早く我に返り、試す様に、恐る恐ると言った感じで鉄扇を上に振り上げると彼の足元から水柱が上がり、その状態で司が鉄扇を∞を描くように振ると、水柱はそれと連動する様にクネクネと動き始めるのであった
「くふ……、くふふふふ……」
それを見た司が急に不気味な笑い声を上げ、直後に仰々しくポーズを取りながらこう叫ぶ。その際、先程司が出現させた水柱は海の中へ静かに帰って行くのであった
「来たよ来たよ来ちゃったよー!この超ウルトラグレートハイパーマキシマムイケメンな俺様の時代って奴がーーーっ!!!さぁ~て、そこの仔猫ちゃん達~?さっきはよくもやってくれちゃったりしちゃったりしてくれたね~?そのお礼……、た~~~っぷりしてやるよ~~~っ!!!」
その直後、光太郎達の足元が凹むと同時に司の足元が盛大に盛り上がり、先程のものより大きな津波となって光太郎達を攻撃する深海棲艦の方へと迫って行く。それを見た光太郎はすぐに我に返り、剛達3人をリヴァイアサンの後部座席に乗せると大急ぎで司が乗った大津波の軌道から離脱するのであった
「司の阿呆っ!!!そう言うのはもうちょっと考えてから使えっ!!!」
光太郎が司を叱りつける様に叫ぶのだが、その声は司には届く事は無く、司は自身が発生させた大津波の上で意気揚々と得意のダンスを踊りながら、大津波の軌道上にいる深海棲艦達を片っ端から圧し潰していくのであった
ウンディーネ
司の能力で水を思うがままに操れる能力
水が無いところでは使えない上にこれ以上成長する事も無いが、その分最初からフルパワーで使う事が出来る
水だったら海水でも淡水でも、下水の水でも雨水でも使えるので割と強力な分類に入るかもしれない能力