※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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調査結果を報告をしよう!

「なぁ……」

 

摩耶が話しかけてくる、木曾と話してる途中でようやく状況を飲み込み意識が戻ってきた摩耶にも艤装の件を持ち掛けると、やってみてダメだったとしても状況はあまり変わらないからという事で承諾してくれた、木曾の方も同じ返答だったので俺達の拠点に連れて行く事にしたわけだが……

 

「あたし達の運び方、もう少しどうにか出来ないのか……?」

 

「仕方ねぇだろ、おめぇらの手ぇ引っ張りながらチンタラ走ってたらまたあいつらが来るかもしんねぇだろ、ちったぁ我慢しろ」

 

俺は今、二人を肩に担いだ状態で海上を走っていた、所謂お米様抱っこである、バウムクーヘンはまた木曾に持ってもらってる

 

「運び方云々はこの際いいとして、戦治郎さん達は違う世界から来た、ねぇ……」

 

木曾が言う、こいつら2人に俺達の状況をとりあえず説明しておいた、説明し終えるとポカンとした表情してたがそりゃそうもなるだろうなぁ……

 

「どうしてこうなったかは全く分からんがな、んで情報集め終わって帰ってるとこにおめぇらがいたわけだが、おめぇらかなり手酷くやられてるが抵抗しなかったわけじゃねぇんだろ? 何であいつらあんまダメージ喰らってなかったんだ?」

 

「あぁ……、艤装の仕様とかも知らないのか……、じゃあ説明しておくとするか……」

 

木曾が艤装の事教えてくれたんだが、それ聞いて呆れちまったぞ……

 

「おめぇら自殺志願者か? いくら何でも無茶し過ぎだ馬鹿タレ共」

 

いくら改造してあるって言っても、元の威力が話になってねぇんだからちょっち改造したとこで焼け石に水、しかも改造の仕様は競技用って……、言われて2人は黙り込んでしまう、表情も落ち込んでるみたいだしこの件はこれ以上は何も言わないでおくか、自分達がやった事がどういう事か嫌でも分かったからこそこの表情なんだろうしな

 

「とりあえず修理はやれるだけやってみるわ、だが初めて触るシロモンだから期待はすんなよ、ダメだったときはドイツに送ってやっから」

 

2人の顔がえらく不服そうなものに変わったが無視しておこう

 

「っと、小屋が見えてきたな……」

 

前方に小屋が建った砂浜オンリーの小島が見えてくる、どうやら無事に戻れたようだ……、あいつらは無事かな~っと……、そんな事を考えながら俺は速度を更に上げるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~、おめぇら無事か~?」

 

「戦治郎さん、おかえりなさい! ……って、この子達は?」

 

出迎えてくれたのは翔、摩耶と木曾を見るなり不思議そうな顔をする

 

「帰ってる途中でこいつらが襲われてるの見つけてな、艤装もぶっ壊れてるみたいだから連れて来たんだ、っとこれお土産」

 

俺はこの島に上陸した際木曾から返してもらったバウムクーヘンを翔に渡す、因みに食い物の管理は翔に任せている

 

「お土産って……、どうやって入手したんですか……、ていうかコレ何ですか?」

 

「でっかいだろ? バウムクーヘンだ」

 

そう聞くなり翔がめっちゃ驚くが、同時にとてつもなく喜んでいた、やっぱ魚介類ばっかは嫌だわなぁ……

 

「それはそうと、他の連中はどうした?」

 

翔に姿が見えない連中の事を尋ねる、折角こんな素晴らしいお土産持って帰ってきたというのに……

 

「皆さんは資源の調達に向かいましたよ、何時襲撃されるか分からないから何時でも動けるようにする為には艤装の弾薬とか補給しないといけないからって」

 

ああ、確かにその通りだわな、俺はドイツで補給してもらったが他の連中はそうじゃねぇからな……

 

「そういえば戦治郎さん、このバウムクーヘンを切り分ける為の刃物はあるんですか?」

 

あ……、忘れてた……、という事で沈没船に使えるナイフが無いか探しに行く事にした、摩耶達の相手は翔に任せて海中探索してみれば割とすぐに見つかった、最近は錆びないナイフなんてモンがあるとは聞いていたが本当に錆びないんだなコレ、取り敢えずこれは翔に渡しておこう

 

そんなこんなでナイフ探しから戻って来てみればイギリスに行っていた通含めて皆戻ってきていた、時間も丁度いい感じだったので皆で飯にする、飯食いながら摩耶達の事を紹介したら案の定悟が2人に説教を開始する、命は大事だからこれはシカタナイネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第3回長門屋波打ち際会議~」

 

「「「「「「「「「「「「「「うぇーい」」」」」」」」」」」」」」

 

「「う、うぇーい……」」

 

摩耶と木曾も戸惑いながらも返事してくれる、まあ今回初めてでこのノリに追いつけないのもあるだろうし、こんだけ鬼やら姫やら集まってたらおっそろしいわな……

 

とりあえずそれぞれの活動報告から開始する、皆俺が持って帰ってきたバウムクーヘンをつつきながらではあるが……

 

まずは資源集めしてた連中だったが成果は上々との事、各資源1000づつ確保出来たようだ、勝因は大五郎の巨体を活かし荷物の運搬用キャリアーを沈没船を材料にして作成、それを背中に搭載してガッツリ積み込んできたそうだ、工具の類も一緒に引き上げてくれていたのでそれは後で艤装の修理するときに使わせてもらおう

 

通の報告はと言うと、イギリスに向かっている途中でイギリス海軍と深海棲艦が戦闘しているところを発見、編成を見てみれば艦娘はおらず軍艦のみで戦っていて極めて不利な状況になっていたのでイギリス海軍に助太刀、その後はそのままイギリスに向かうわけにもいかず戻ってきたという、ただその戦闘で鉄パイプでの切断、煙幕生成、式神を使った空蝉の術を使えるようになったとか言ってた、何それ凄い、ここに忍者がおるぞ

 

そして俺の番が回ってくる、まずは世界情勢から始め艦娘の配備状況、転生個体についてはどうやらまだ謎ばかりである事を報告したところで全員の表情が曇る、まあこの話を聞けばそうもなるわな……、空気変えようと思ってバウムクーヘンがドイツでは結構珍しい菓子だった事も報告しておいた

 

「先輩、よくそこまで調べる事が出来ましたね……、一体何をやったんですか?」

 

通が聞いてくる、やっぱ気になっちゃう~? も~仕方ないにゃ~でぅふふ~

 

「ドイツ海軍の総司令と友達になった! 以上!」

 

「「「「知ってた」」」」 「「「「「「「はいィッ!?」」」」」」」

 

あぁんやっぱりぃ……、幼馴染連中が声を揃えて言ってくる、剛さんは苦笑いしておりそれ以外は仰天している模様

 

「戦治郎の事だからそんな事だろうと思っていた」

 

「少々強引だけど人を惹きつける魔力めいたものがあるからな、こいつ……」

 

「ここにいる連中の大半はそれにやられたって奴だと思うんだがねぇぃ」

 

「ちげぇねぇ、そうでなきゃ俺らもガキの頃から今の今まで付き合うなんてこたぁねぇからな」

 

幼馴染ズが言いたい放題言ってやがる、まあそれはいいや

 

「取り敢えずだ、今後の方針についてなんだが、艦娘の配備状況が芳しくないって事だから十分な戦力が整うまで俺らも深海棲艦潰すの手伝おうかと思ってるんだがどうだ?」

 

「それはいいんだけど~……」

 

これについては反対意見無しの満場一致で賛成である、しかし恐らく皆気になってるだろう事を剛さんが尋ねてくる

 

「しばらくこの辺りで活動する事になると思うんだけど、拠点はまさかこのままでやるつもりなのかしら?」

 

やっぱそこ気になるよな~、現在この小島にあるのは甲板で作った小屋1つ、まともな設備が全くないんだよな、そんなんでは正直まともに深海棲艦とやり合い続けるのは無理があるというものだ

 

「確かドイツの総司令と友達になったのですよね? まさか拠点も融通してくれるなんて事はないですよね……?」

 

「残念だが現状それは無理だって言ってたわ、俺らの事知ってんのは今のとこアクセル……、総司令の名前な、それとビス子くらいなんだ、もし俺らにそこまでやったら人類を裏切ったとか思われてアクセルの立場が危うくなる、俺の勘だがアクセルが軍から良くて追放、最悪消されるような事になったらヨーロッパ滅ぶ気がするんだわ、ホント何となくそう感じるだけなんだが……」

 

折角出来たダチが酷ぇ目にあうのだけは勘弁して欲しいからな、聞いてきた通が残念なような安心したような何とも言えない表情になっているがちょっち気になった

 

「お前がそう言うのだったら間違いないな、お前のその手の勘が外れた試しが無いからな」

 

空が言う、いあいあ流石に言い過ぎだろうと思って他の連中見てみればうんうんと頷いてやがらぁ……

 

「まあ拠点についてだが、深海棲艦が持ってる拠点を奪って俺達の拠点にしちまおうって考えてる、悠長に拠点建ててる時間もねぇし丁度アクセルから行方不明になっているプリンツの捜索を頼まれてるからな、もしかしたらどっかの拠点に捕まっている可能性があるかもしれんしな」

 

「分かったわ、プリンツちゃんとやらを探しながら拠点を制圧していくのね~、久しぶりだからうまくやれるかしら~?」

 

剛さん、拠点制圧が久しぶりってどういう事でしょうか? 履歴書にそんな事書いてませんでしたよね? つかこないだのあの技も何処で覚えたんでしょうか? 俺超気になる!

 

因みに他の連中、特に血の気の多い奴らは拠点制圧と聞いた途端口角を上げやがった

 

「拠点が確保出来たら武器の類も作っていきたいところだな、いつまでも鉄パイプってわけにもいかねぇからなぁ……」

 

「そうねぇ、アタシも銃火器の1つか2つ欲しいところなのよね~……、あっそうそう、もし銃火器の調達が出来たら護ちゃんをちょ~っと預かってもいいかしら?」

 

「ふぁっ!? 自分ッスか?!」

 

唐突に名前を出されて驚く護、そういや護の機銃捌き見たとき剛さんが感心してたっけか……、あれやっぱ気のせいじゃなかったのか……、つか剛さん人に教えられるほど銃火器使えんの?

 

とりあえず、話し合いはこんな感じで終わって俺は約束通り摩耶達の艤装の修理に取り掛かる、空とシゲが手伝いを申し出てくれたが断った、修理効率は悪くなるかもしれんが空には俺の代わりに指揮してもらわなきゃいけねぇし、シゲには戦闘時切り込み隊長やってもらわにゃならん、だったらしっかり休んで疲れをとってもらなきゃな、……まあ俺もキリのいいとこで休まなきゃ悟がこえぇからやれるとこまでやったら寝るんだけどな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダメだスッカリサッパリ分からんちん……、マニュアルでもあればもちっと違うんだろうが……、妖精さん達が組み上げたこの機械は俺の常識を逸脱した代物で何処からどう手を付けていいんか全く分からなかった……

 

何がやれるだけやってみるだ、完全にお手上げじゃねぇか……、すんげぇ悔しいけどホントどうしたらいいものか……、砂浜に大の字に寝転がって考えていると微かにだがパチャパチャという音が聞こえてきた……、何事かと思ってそちらを見てみれば……

 

「あれは……、妖精さん……?」

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