ミッドウェー攻略作戦を終わらせた戦治郎達は、島に上陸するなり集合して話し合いを開始するのであった
最初の議題となったのは、この島にある元飛行場姫の拠点の処遇についてである
長門達の当初の予定ではこの拠点は破壊するつもりだったのだが、戦治郎達……、正確にはゾアの介入により、図らずも無傷の拠点を手に入れる事に成功してしまったのだ。故にこの拠点をどうするべきかで話し合う事となったのである
話し合いが始まってすぐ、矢矧が当初の予定通り拠点を破壊すべきなのではないか?と提案するのだが、大多数から勿体なさ過ぎると言う理由で破壊案は即座に却下される。だが、ならばこの拠点をどう活かすのか?と尋ねられた際、皆が使い道を思いつかず一斉に黙り込んでしまった為、結局この拠点は取り敢えず日本海軍が接収し、後から使い道を考える方向で話が決まるのであった
拠点そのものの扱いについての話が保留になったところで、次の議題である拠点の中にある物資関係の所有権についての話し合いが始まろうとするのだが……
「なぁ、それまず中見てからにしねぇ?」
戦治郎のこの一言により一同は物資の状況を確認する為に、拠点把握能力を使った輝の案内の下拠点の中へと入って行く。そして目的地である資源保管庫に到着した戦治郎達は、2種類の異なる反応を見せるのであった
「な……、何だこの資源の量は……っ!!?軽く見繕っても各資源数千万……、いや、億以上ありそうじゃないか……っ!??」
「ちょっと待ってよ……、強硬派の深海棲艦達はこのくらい資源がないと艦隊を運用出来ないレベルの規模だって言うのっ?!」
この様に目の前に積まれた莫大な量の資源に圧倒され驚愕を露わにするのは、長門達日本海軍所属の艦娘達と欧州以降に海賊団に加入した艦娘達。そんな彼女達の傍らでは……
「そういやここは、補給拠点も兼ねてたんだっけか。だったらこの資源の量も納得だな。つか多分これ、ノルウェーのフレヤ島にあった補給拠点の備蓄量より多いんじゃね?」
「流石にこの量は持ち出せんな……、拠点は日本海軍が接収するという事だから、俺達は積める分だけもらって残りは日本海軍に譲るとするか」
欧州で補給拠点制圧に参加したメンバーが、暢気にこの様な会話をしていたのであった
そんな戦治郎と空の会話を聞いた長門はすぐさまその提案に待ったをかけ、話し合いに話し合いを重ねた結果、この尋常ではない量の資源は半分は日本海軍の物となり、残り半分は戦治郎達の物となるのであった
その後、戦治郎達は拠点内部の探索の為に1度解散し、各自自由に行動を開始するのであった
「さ~て、ここにはどんなお宝があるんッスかね~?」
「護ちゃんったら……、よっぽどゲーリュオーンが気に入ったみたいね~」
ニヤニヤしながらそんな事を呟く護に対して、剛が苦笑しながらそんな事を言うと、護は「そりゃあもうっ!」と力強く返答するのであった
戦治郎の口から自由行動が宣言された後、護はこの拠点にあるはずのアリーズウェポンを探す為に剛、不知火、瑞穂の3人と行動を共にする事を決めたのだ
この時護は、この拠点にアリーズウェポンがある事を確信していた。何故ならここの飛行場姫は、エデンの構成員であるプロフェッサ-と取引をしていたと公言しており、しかも悟の能力をコピーしたと言う特殊な兵器の取引をする様な関係だった様なのである
その様な間柄ならば、他のアリーズウェポンの取引もしているのではないかと護は予想したのである。そして護のこの予想は、見事に的中するのであった
護達がアリーズウェポンを見つけた場所、それは飛行場姫の私室と思わしき部屋にあった隠し部屋の中である。そこには初見の物から剛が既に保有している物まで、様々なアリーズウェポンが所狭しと飾られていた
「おほ^~、大漁じゃないッスか^~!!!」
隠し部屋の中に入るなり、護は歓喜の声を上げながら早速物色を開始する。そんな護の様子を見ていた剛達は、苦笑を浮かべながら護の後に続いて物色を開始するのであった
「これは……、マシンガンでしょうか……?」
物色を開始してしばらく時間が経過したところで、不意に瑞穂が声を上げる。その声を聞いた剛が瑞穂の下へ駆け寄り、件の銃を観察して彼女の疑問に答える
「それはサブマシンガンね、貫通力と射程はアサルトライフルには負けちゃうのよね~、……普通の奴だったらだけど……。アリーの事だからきっと、取り回し易さでキマイラと差別化を図ったんだと思うわ~。……気になるなら使ってみる?」
「いえ、何だか持て余してしまいそうなので遠慮しておきます。それに、瑞穂にはこれがありますので……」
剛の問いに対して、瑞穂はヘルハウンドコピーをチラつかせながらそう答える
「そう、分かったわ~。それじゃあこれは……、そうね~……、摩耶ちゃんにあげちゃおうかしら?あの子は戦闘中派手に動くから、取り回し易いこの子と相性がいいかもしれないしね♪」
瑞穂の返答を聞いた剛はそう言うと、『
剛がメドゥーサを艤装の中に仕舞い込んだ直後、今度は護が突如奇声を上げながらある武器を構えて見せる
「ヒャッハーッ!汚物は消毒ッスよーっ!」
突然モヒカンごっこを始めた護の姿を見て、不知火と瑞穂はただただ困惑し、剛は護の手に握られた武器を見て思わず声を上げる
「それ火炎放射器じゃないっ!護ちゃんったら中々面白い物を見つけたわね~。実は拠点制圧とかやってる時、それがあったらな~って思う時が結構あったのよね~……」
「あ、もしかして剛さんコレ欲しかったりするんッス?だったら別に構わないッスよ~、正直これは自分のイメージに合わない気がするッスからね~……」
「あらいいの?だったら遠慮なくもらっちゃうわね♪ありがとね護ちゃん♪」
こうして剛の手持ち武器に『
それからかなりの時間が経過し、部屋の中を調べ尽くした剛が護達に向かってそろそろ切り上げようかと提案しようとしたその時である、今度は不知火が金属製でやや大型のガンケースを手に剛の下に駆け寄って来たのである
「剛さん……、この様な物を見つけたのですが……」
「金属製のガンケースね……、ちょっと中を見させてもらうわね~」
剛はそう言いながら、不知火から手渡されたガンケースを開いて中身の確認を行う。するとそこには、1丁のアサルトライフルとそのオプションパーツと思わしきパーツが、ケース内に所狭しと詰められていたのであった
「これは……、システム・ウェポンね……」
「システム……、ウェポン……?」
「それは一体何なのでしょう……?」
聞き慣れない単語を耳にした不知火と瑞穂が、そう言いながら揃って首を傾げていると……
「キタ─wヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─!!!」
突然護が絶叫しながらガンケースに飛びついて、かなり興奮しているのか鼻息を荒くしながらガンケースの中を観察し始める
「パーツを見る限り、アサルトライフル、PDW、スナイパーライフル、GPMG(汎用機関銃)への切り替えが可能で、更に銃身下部にグレポンやショットガンも付けられるみたいッスね~……。PDWモードにしてゲーリュオーンとセット運用するのも面白そうッスね~……、戦闘中の換装に関してはイワンとトビーに頑張ってもらえばいいかもッスね~……。あぁ^~、夢が広がるッス~」
ガンケースの中身の観察を終えた護が、恍惚とした表情を浮かべながらこんな事を言い出す。そんな護の姿を見ていた不知火と瑞穂は、ドン引きしながらも剛にシステム・ウェポンとは何なのか尋ねる
「システム・ウェポンって言うのはね、部品を組み換える事で複数の銃器の役割を1つの銃器で担える様にして、あらゆる戦況に臨機応変に対応するって概念の事なの。んで、あの銃はそれを実現出来る銃って事で、私はあの銃をシステム・ウェポンって呼んだのよ」
「なるほど……、実に興味深い話ですね……」
剛の解説を聞いた不知火は、そう言いながら顎に手を当て頻りに頷くのであった
その後、我に返った護の情熱的過ぎるおねだりによって、『
こうして新しい武器を手に入れた剛達は、この隠し部屋の中にある武器達が容易に誰かの手に渡らない様にする為に、部屋の入口を厳重に封印しこの場を後にしたのであった