「ごっめ~ん、待った~?」
「アタシ達も今着いたところだから大丈夫よ~ん♪」
この拠点の代表がいるであろう部屋の前に向かうと俺以外の潜入チームのメンバーが全員集まっていた、……これにノるのが剛さんだったのが何か意外っ!
目の前には拠点内にあった他の部屋の扉より重厚な感じの扉だったが今はどっから拾ってきたのだろうか板が打ち付けられていた、何ぞこれ?
「これは俺がやっといたんだ、中の奴に逃げられないようにするためになっ!」
板が打ち付けられた扉を見て不思議に思っていた俺に輝が胸を張って言ってくる、ここだけ封鎖しても他の経路で逃走されたらどうすんだよ……
「今他の経路で逃走したらどうすんだ?とか思ったか?」
こいつ……、俺の心を読みやがったのか……っ!? 驚愕する俺に向かって輝はニヤニヤしながら言葉を続ける
「それについては大丈夫なんだよなぁ……、今の俺には不思議パゥワーが備わっててな、聞いて驚け! 何と触った建物の内部構造がぜ~んぶ把握出来るようになったのだっ!!!」
ぐわっはっはとばかりに大声で笑いながら告げる輝、えっ何それ超便利
「俺達も最初聞いたときはこいつも遂におかしくなったかと思ったんだがな……、こいつの言う通りに進むと本当に目的地に辿り着けたんだ……」
空が言うには粗方内部の深海棲艦を始末出来たから一度俺と輝以外の皆で集まっていい加減鬱陶しくなってきた警報を止めようと思ったはいいが、警報装置が何処にあるのか分からなかったので今一度散開して探すかってなったときに輝が合流したそうだ
状況を説明したら輝が案内を申し出て付いて行ってみれば警報装置が設置されていた指令室に辿り着いたのだが、輝がこの部屋に入ったのが初めてのようなリアクションをとっていたのを見て不思議に思い聞いてみたら先程と同じような事を言い出したとの事
この時点では皆半信半疑だったので試しに代表の部屋と繋がっている隠し通路は無いか聞いてみたら、輝が通にこの場所に行ってこのあたりを探ってみろと言うので言われた通りに行って探ってみれば本当に隠し通路が見つかってしまったそうだ、当然の事だが隠し通路は全て通が潰してくれました、これなら安心っ!
拠点内の生体反応も確認出来ると言う事なのでやってもらったら残りはこの部屋の中だけだと言う、そいじゃいっちょ突撃しますかっ!
「そういやアニキはこっち来るの遅かったけど何かやってたのか?」
扉を蹴破ろうとしたとこでシゲが聞いてきた、ちょっちちょっちいいとこで止めんなよぅぃ……
「散開するとき言っただろ? ここに捕まってる妖精さん達助けに行ってくるって……、まあ思わぬ人物が妖精さん達と一緒にいたんだがな……」
「もしかして生き残りの子でしょうか?」
通大正解~、地下牢に天津風も捕まっていたので妖精さん達と一緒に防衛チームのとこに送ってから戻って来た事を告げる
「ただまあ、あまつん特有の連装砲くんの姿は見かけなかったg「連装砲くんってこの子の事かしら?」そうそうその子その子……、その子何処にいたんですか?」
天津風の艤装とその一部である連装砲くんが近くに無かった事を伝えようとしたら剛さんが尋ねてくる、そのタイミングに合わせたかのように剛さんの肩のあたりからひょっこり顔を出す連装砲くん
「この子は武器庫の中に閉じ込められていたわ~、そういえば摩耶ちゃん達が付けてる機械みたいなのもそこにあったわね、多分それがあまつんちゃんだったかしら? その子の艤装とか言う奴なんじゃないかしら?」
なるほど、艤装はしっかり隔離していたわけか……、剛さんナイス情報! ここの代表ボコったら回収しにいかないとだな! それはそうと剛さんホントに武器持って来たんですね……
今見えてるだけでグレネードランチャー、ショットガン、ライトマシンガン、アンチマテリアルライフルってめっちゃ持って来てるじゃないですかやだー! これホントに通用すんの……?
「因みにだけど~、ここに来る途中で遭遇した深海棲艦とか言うの相手に試し撃ちしたらちゃ~んと仕留める事が出来たから安心していいわよ☆」
あっイケるのね、なら大丈夫だなっ! 心なしか連装砲くんが剛さんの方見ながら震えていたのは気のせいかな? 気のせいだなっ!
「さって、お喋りはここらにしといて……、いくぞおおおぉぉぉっ!!!」
俺達は遂に扉を打ち付けられた板ごと蹴破って内部に突入する
「ぎゃあああぁぁぁっ!!! 来たあああぁぁぁっ!!!」
突入して来た俺達を見て悲鳴を上げるのはタ級flagship、こいつがここの代表ってわけか……、部屋の隅でガタガタと震えているが何とまあ無様な恰好晒してやがる……
「おめぇがここの代表か……?」
そう問い掛けながら俺が近づくと
「来るなあああぁぁぁっ!!!」
フラタは半狂乱になって艤装を展開し俺を砲撃しようとするが、瞬時に間合いを詰めた通に艤装を全て破壊されてしまう
その隙に俺も一気に距離を詰めてフラタの首を掴み、持ち上げ、床に叩きつける
「かっ……はぁっ……!」
床に叩きつけられた衝撃で肺の中の空気が強引に外に押し出されたのか苦しそうな声を出すフラタ、身体も上手く動かせなくなっているようだ
そんなフラタを取り囲んで尋問を始める
「もう1度聞く、おめぇがここの代表か?」
勢いよく何度も首を縦に振るフラタ、今はYESNOで答えてくれりゃ十分だな
「じゃあ聞くが、おめぇはこのプリンツ・オイゲンってドイツの艦娘を知ってるか?」
アクセルから預かったプリンツの写真をフラタに見せながら尋ねると反応はYES、ここにはいなかった事から別の拠点に連れて行かれたか、或いはそう言う情報が回ってきていたかってとこか……
「次、妖精さん達を捕まえていたがそれはおめぇの指示か?」
「そうだ……、対艦娘用の兵器の開発をさせる為に捕まえた……」
回復はえぇなおい……もう喋れるようになったのかよ……、しかし妖精さんに兵器開発させようとしてたのか……、まあ艦娘の艤装は妖精さんの技術で作られてるから対艦娘用の奴作ろうとしたら妖精さんに作らせるのが確実だわな……
「おっと喋れるようになったな、ならプリンツは今何処にいる?」
「フェロー諸島のボルウォイ島にある北海及びノルウェー海侵攻部隊の本拠地だ……、ドイツと交渉する材料にする為に確保したそうだ……」
フェロー諸島っつったらイギリスの北にあるデンマークの自治領だっけか……、そこに本拠地作ったってなるとそこの住人達の生存は絶望的か……、これはアクセルにも伝えないとだな……
「次、艦娘候補生達が訓練してるとこ襲撃させたのはおめぇの指示か?」
「それは偶然だ……、そのような報告が確かにあったが私はその件は現場の判断に任せた、だから私は関係ないはずだ……」
うわぁこいつ部下に責任押しつけやがった……、まあその部下もとっくの昔にあの世逝きしてるんだがな
「んじゃ最後、おめぇの部下達が捕まえた艦娘候補生達を『玩具にして遊んでいた』事は知ってるか?」
「知らん! そんな事一言も聞いていないぞ! これは私は全く関kがあああぁぁぁっ!!! 腕がっ! 腕があああぁぁぁっ!!!」
自分は関係ないと言い切ろうとしたところを剛さんが懐から取り出したハンドガンで右腕を撃ち抜かれるフラタ、何だあのハンドガン……、俺はあんなハンドガン今まで1度も見た事もないぞ……、ホント何アレ超かっけぇ!
ってそれどころじゃねぇや、剛さんがめっちゃこえぇ……、あれ絶対激おこですわ……、無言でハンドガン引き抜いた事といい撃ち抜くときの目といい、本気で怒ってるのが目に見えて分かりますわ……
「黙りなさい、部下がやった事は貴女がやったのと同じよ、そしてそれを知らなかった事といい止めなかった事といい監督不行き届きも甚だしいわね、貴女ってホント無能なのね」
そう言いながら今度はフラタの眉間に照準を合わせる剛さん、やっべ俺が言いたかった事全部言われちまった……
「痛い痛い痛いぃぃぃっ!!! 頼む止めてくれ! 何でもするから! 何でも言う事聞くから! お願いだから助けてくれ!」
何でこんなのがフラグシップなんだか……、恐怖と痛みに耐えきれなくなって遂に命乞いまで始めたぞ……、俺は剛さんに目配せしてからこの情けないフラタに声を掛ける
「おっ今何でもするっつったな?」
「ああっ! お前達の頼みだったら何だって聞くし何でもする! だかr「じゃあ死ね」えっ……」
俺がその一言を言い放った瞬間、剛さんがトリガーを引きその弾丸がフラタの眉間を貫いた、戦場で命乞いする奴の言葉なんか信用出来るかっつうの……
このド無能クソ上司なフラタの死によって、俺達の拠点制圧戦は俺達の完全勝利という形で幕を閉じるのであった