※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

39 / 655
むせるHMDと包丁大盛りと・・・・・・

「だっしゃあああぁぁぁっ!!! 終わったぁぁぁっ!!!」

 

「これはまた……、先輩、本当にお疲れ様です……」

 

通の刀だけでなく翔が調理のとき使う包丁に悟用の大量のメスまで作ってやったぞ! やってやったぞ!

 

「包丁がこんなに沢山……ねぇ、本当にこんなに必要だったの?」

 

俺が作った包丁達を見て天津風が聞いてくる、途中からテンションに任せて作ってたからな~……、もしかしたらこんなにいらなかったかも……?

 

「なぁ、こいつは俺が貰ってもいいか?」

 

木曾が通に渡す奴以外でもう1振り作った刀を持って尋ねてくるのだが……

 

「ダメだ、木曾はまず剣術の基礎を学んでからだな、そしたらおめぇ専用のを打ってやっからそれまで我慢しとけ」

 

「……すまん、今何て言った?」

 

ん?聞こえてなかったんかな?

 

「おめぇのは剣術の基礎をしっかり覚えてからって言ったんだよ、OK?」

 

「ああ……、いや分かった……、その……、すまん……」

 

あんれぇ~? 俺何かおかしい事言った? 何か皆の表情が複雑な感じになってるのは気のせい?後木曾は何で謝ったし……

 

「さって、取り敢えず刃物関係は終わったから次は他の奴のを……「それは自分がやっておいたッスよ、シャチョー」おぉぅ護ナイス、サンキュー……って何じゃそりゃ?」

 

護の方を見てみれば、額のところに炎の臭いが染み付いてむせそうな鉄の棺桶のターレットレンズの様なものを装備していたのだ、やっだむせちゃいそう

 

「むせそうッスね~、妖精さんの技術を使って作ってみたんッスよ、こんな見た目ッスけど望遠暗視にサーモグラフィー搭載の光学透過式ヘッドマウントディスプレイなんッスよ~」

 

何それ凄い……、それ付けたら絶対前見えねぇだろうとか思ってたのに……、そんなナリで光学透過式とか……外の様子が透けて見えるってやべぇ……

 

「しかもこれ、超小型の高性能コンピュータも搭載してて手動ではあるもののジャミングをかける事も可能ッス、因みにノイズと欺瞞両方いけるッスよ」

 

この子怖い……、プログラミングだけでなくハッキングとかも余裕で出来るコンピュータの申し子みたいなこいつにそんなの持たせたら……、色々捗りそうだなっ!

 

「面白れぇモン作ったな護、機会あったらそれの機能拡張してミサイルとか使えるようにしようぜ!」

 

「あぁ^~いいッスね~、ミサイルで迎撃してか~ら~の~ミサイル攻撃とか最高ッスね~」

 

やっべ夢が広がりんぐ、機銃だけでなくミサイルまで使っての対空射撃とか面白いと思わないかね? 今度マジで作ろうかねぇ……?

 

「っとそういや通よい、刀の名前は決めたのか?」

 

ここで通に話を振る、俺に刀の名前聞いてたんだから通も名前付けるつもりなんだろ?そうだろ?

 

「はい、打刀は『朝日影(あさひかげ)』、脇差は『月影(つきかげ)』にしようと思います」

 

おぉぅ、両方にこいつの今のイメージにピッタリの影って文字を入れながらも意味は朝日の光に月の光、正反対な感じに仕上げてきたか……、そのセンスちょっち好きかも……

 

「いい名前じゃねぇか、大事にしてくれよ? また作れとか言われても同じの作れるか分かんねぇからな」

 

「はい、大切に使わせて頂きますね、本当にありがとうございます」

 

そう言って俺に一礼する通、早速帯刀するが様になってやがるなぁ……

 

「さて、そろそろ出来上がった装備を皆に渡しに行くとすっか!」

 

俺の一言で全員が工廠から出ていく、風呂場の方の作業はどうなってっかな~?

 

 

 

 

 

 

 

 

現場に行ってみれば皆丁度休憩しているところだったので先程出来上がった装備を渡す事にした、深海勢は受け取った装備類を艤装の中に格納していた、こういう時深海棲艦の艤装って便利だよな~、好きな時出したり消せたり出来るし……、俺のはほら、大五郎だからそんな事出来ないからなぁ……摩耶用のサブマシンガンは剛さんに預かっててもらう、艦娘のはこうはいかないから仕方ない

 

それはそうと、翔の姿が見えないが何処行ったんだ?

 

「皆さんお疲れ様で~す、って戦治郎さん達もこっちに来てたんですか?」

 

そんな事考えてるとお茶と大量のサンドイッチを持って翔が姿を現す、あぁ、皆に食事作って来てくれたのな……、この量は1人じゃ大変だったろうに……

 

「おう、こっちは作業終わったからな、今皆に装備渡してたところだ、ちゃんとおめぇのもあるから受け取ってくれ」

 

「え? 僕の装備ですか?」

 

翔が驚いている、まあこいつは積極的に戦闘するタイプじゃないから自分用の装備があるとは思ってなかったんだろうなぁ……、でもまあ……、あそこはある意味戦場だからあって損はねぇはず、それに状況はそれを許してはくれないだろうしなぁ……

 

「いっくぞ~、まず菜切でしょ?薄刃でしょ?出刃でしょ?小出刃でしょ?柳刃でしょ?三徳でしょ?「わぁ……いっぱい作ってくれたんですねぇ」牛刀でしょ?筋引でしょ?骨スキでしょ?そして最後に~……、はい、人斬り包丁~♪」

 

「わぁ最後のいらない☆」

 

最後に渡そうとした人斬り包丁こと打刀、いらないって言われて悲しいけどノってくれてちょっぴり嬉しい

 

「えっそれ翔さんに渡すつもりだったのか? 翔さんがいらないってんなら俺g「ダンメ~」えぇ……」

 

木曾はまだ諦めてなかったか……、今はまだ無理だが後でちゃんとおめぇに合わせた専用の打ってやるからホント我慢してくれ~……

 

「翔はこう見えても剣術の基礎は身につけているんですよ、それも私と先輩が付きっきりでです」

 

通が肩を落とす木曾に諭すように言い聞かせる、それを聞いた木曾の表情は驚き一色

 

「身体を鍛えるのと護身術って事で教えてたんだわ、翔の要領の良さもあって教えた事をスルスルと飲み込んでいくのは見てて面白かったっけな~」

 

何でわざわざ護身術として剣術教えたかについてはほら、俺って長門コンツェルン総帥の息子じゃん?何あるか分かったもんじゃねぇから自衛手段として教えておいたのよ

 

「っと話逸れてた、翔の場合包丁は調理にも使うだろ? 包丁で戦う事になったら深海棲艦斬った包丁で料理作る事になるじゃんか、それは何か嫌だろ?」

 

「僕が戦わないって選択肢は「ありません」あぅ……」

 

いい機会だからこの場で言っておこう、今後は内部構造把握能力を持っている陸上型3人の誰かを必ず潜入チームに入れていくつもりでいるのを嘘偽りなく伝えた

 

「でかい拠点だったりしたらもしかしたら2チームかそれ以上の規模で潜入する可能性もあっからな、そうなったとき自分は戦えません戦いませんは通用しねぇんだよ……」

 

「そう……ですよね……、僕達も生き残る為には戦わなくちゃいけない……、分かりました、そういう事なら僕はその刀を受け取ります」

 

そう言って翔は刀を受け取ってくれた

 

「どうせだからそいつに名前付けてやったらどうだ? きっと愛着わくと思うぞ?」

 

俺がそう言うと翔は考える素振りをしてから答える

 

「そうですね……、では『鼓翼(こよく)』なんてどうでしょう?」

 

鼓翼……、鳥が飛ぶ事、羽ばたく事って意味だったか……、こいつらしいっちゃこいつらしいと思っちまった

 

「お前らしさが出てていいと思うぜ? そんじゃそれは今日からおめぇのだから大事にしてやってくれよ?」

 

「はい! ありがとうございます! これからよろしくね、鼓翼」

 

翔は鼓翼に語りかけた後艤装の中に格納する、まあこいつの場合あんま出番無い方がいいんだがな……、もしものときは頼んだぞ、鼓翼

 

さって、そういえば翔がサンドイッチを作ってくれていたっけか、丁度腹も減ってる事だし早速頂くとしますかね!

 

この時、俺達は気付いていなかった……、拠点からかなり離れた沖に浮かぶ影の存在に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あの子達を……助け……ないと……」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。