※この作品はR-18です。

鬼の鎮守府   作:稲荷童子

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割と残酷な表現があります、ご注意下さい


憲兵大車輪

夕食を終えた後、輝は建築作業時の凄まじい騒音が近隣に迷惑を掛けるだろうと考え、泊地改造計画参加者達に今日の作業はこれで終了し、夕方以降の建築作業を禁止する事を宣言、更に泊地の艦娘達には引っ越し作業をする様に言った後、割り当てられた部屋に籠ってアトラクションの再設計を開始するのであった

 

そして大和を中心とした秘書艦を経験した艦娘達が、建築作業の許可を出した時に輝に頼まれて考えていた泊地の艦娘達の部屋の割り振りを発表し、泊地の艦娘達に割り当てられた部屋の鍵を配り始める中、空のところに悟がゆっくりと歩み寄って来る

 

それからしばらくの間2人は会話を交わし、空が悟に向かって頷いて見せた後、2人はそれぞれ護とシゲのところへ向かって先程悟が空に話した事を話し、それを聞いたシゲ達は先程の空同様頷いて見せるのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからある程度時間が経過し太陽が完全に沈み切ってしまった頃、悟とシゲは桂島泊地の本庁の地下に設けられた地下牢にいた

 

「うへぇ……、こりゃまたエグい事を……」

 

「シゲよぉ……、これは飽くまで仮止めだからなぁ?本格的な奴は空に頼んでいるんだぜぇ?」

 

自分達の足元へ視線を向けてこの様に呟くシゲに対して、悟はそれはそれは邪悪な笑みを浮かべながらこの様に返答するのであった

 

現在、シゲの視線の先にはヴォルヴァドスが拘束した5人の憲兵の姿が映っているのだが、その姿はヴォルヴァドスが拘束した時のものとはかなり異なるものに変化していた

 

今の彼等は目隠しとして被せられたパンツと、猿轡の代わり口に銜えさせられていた鉄格子が外され、代わりにAの口にBの主砲と弾倉、Bの口にCの主砲と弾倉と言った感じで、彼等が数珠繋ぎになって輪を描く様に口の中に無理矢理主砲と弾倉が押し込まれ、更に結合部がオベロニウム製縫合糸で縫合してあるのである

 

さて、何故憲兵達はこの様な事になっているのかについてだが、それは夕食後の空と悟の会話が発端となっている

 

この時悟は悪石島で艦娘達に治療を施している最中に、ヴォルヴァドスから聞いていた地下牢の憲兵達をどうするかについて空に尋ねたところ、昼の打ち合わせの時に輝が地下牢をクローン大和製造施設跡同様、誰も立ち入れない様にコンクリートで埋めるつもりでいる事を知った空が、この事を悟に伝えたところ……

 

「そう言う事ならそいつらを生き埋めにしねぇよぅに、後で運び出さなきゃなんねぇ訳だがよぉ……、どうせだから運び出す前に少しばかり俺達の方で奴等に制裁加えねぇかぁ……?」

 

悟はその瞳に荒れ狂う怒りの炎を宿しながら、この様な事を空に提案するのであった

 

(悟のこの怒り……、恐らく龍田関係か……。まあ初めて会った時から悟は彼女にずっと治療を施していたからな……、こうなるのも已む無しか……)

 

悟の様子を見てこの様な予想を立てた空は、悟と制裁の具体的な内容について話し合った後、シゲと護にもこの話を持ち掛けて協力者として彼等を引き込む事にするのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜になると空達は作戦を実行、悟とシゲが先行して地下牢に向かい、シゲに憲兵達の意識を刈り取らせた後、悟は彼等を数珠繋ぎにして結合部を麻酔無しで縫合して見せるのであった

 

「本格的な奴って……、空さんに何やらせるつもりなんです?」

 

「そいつぁ見てのお楽しみ……、とぉ……、どうやら来たみたいだぜぇ?」

 

口の中に無理矢理ブチ込まれたモノのせいで、さっきからオエオエと嘔吐く憲兵達の声をBGMに、シゲと悟がこの様な会話を交わしていると、憲兵達の汚いBGMに混ざって階段を降りて来る2つの足音が聞こえて来るのであった

 

その後扉が開く音がするなり、ドスンッ!と言う重いものが地面に落ちる様な音が地下牢内に響いた後、今度はキュラキュラと言う誰かが荷台を押して進む様な音と2つの足音がシゲ達の方へと向かって来るのであった。そして……

 

「待たせたな」

 

先程の音が鳴り止んだところで空の声が聞こえ、空の声に反応してそちらに視線を向けたシゲは、空の姿とその後ろに存在する物を見て思わずギョッとするのであった

 

今の空は自動遮光溶接面を頭に被り、腰には溶接棒が大量に入ったポーチを下げ、手には溶接用の厚い皮手袋を装着しているのである。そしてそんな空の後方には、ガス溶接で使用する圧力調整器が取り付けられた酸素ボンベとガスボンベ、溶接器とガス溶接用点火ライター等が乗った手押し車と、それをここまで押して来た護の姿があったのだ

 

そう、悟が提案した憲兵達への制裁、それは桂島の提督の権力を盾に、これまで欲望のままに多くの艦娘達を穢して来た憲兵達の主砲と弾倉を、ガス溶接で溶接して使い物にならない様にしてしまおうと言うものだったのである。悟が憲兵達に施術した縫合は、悟自身が言った通り本当にこのガス溶接の為の仮止めに過ぎなかったのである

 

「空さ~ん、これ本当に生放送しちゃダメッスか?」

 

「駄目だ、せめて画像と動画に留めておけ」

 

空と護はこの様なやり取りを交わしながら、空はガス溶接の準備を進め、護はその様子を撮影する為の準備を進めていき……

 

「こちらの準備は整ったぞ」

 

「んじゃぁ始めますかねぇ……」

 

溶接器から噴き出す炎の大きさを調整し終えた空が、腰のポーチから溶接棒を取り出しながらそう言うと、それを聞いた悟がニタァ……と邪悪な笑みを浮かべながらこの様な事を呟き、2人は憲兵達の方へゆっくりと歩み寄る

 

その様子を見てこれから行われる事を予想した憲兵達が、恐怖で顔面蒼白になりながら目を剥いた刹那、悟が憲兵Aの首を鷲掴みし、憲兵Bの腰に手を添える……。そして……

 

「ん"ん"ん"ーーーっ!!?」

 

悟の行動を合図に空がガス溶接を開始し、憲兵は溶接器から噴き出す炎の熱さと、その熱によって出来た火傷の激痛に思わず声にならない悲鳴を上げる。しかし、それでも空は溶接の手を止めず、ゆっくりと溶接器と溶接棒を動かしじっくりと接合部を溶接していく……

 

さて、普通ならばこの時点で憲兵は激痛の余り気絶するところだろうが、それを悟が一切許さず、悟は空が溶接している間ずっと憲兵達に、これまで酷使していると言っても過言ではないレベルで使い続けた事で、気付け効果が備わった翠緑を使い続けるのであった

 

本来、翠緑には痛みを和らげる効果もあるのだが、悟はその効果が発動しない様能力を調整し、憲兵達に浅達性II度レベルの火傷を負う→激痛が走る→火傷を治す→治った所が直後に再び火傷を負うと言う、激痛と絶望のエンドレス・ワルツをお見舞いしているのである……

 

こうして巨匠空による溶接作業は順調に進み、空の作業の手が止まったところで接合部が全て溶接されたと思った憲兵達は、一斉にようやく終わったかとばかりに安堵の息を吐く……。とその直後……

 

「シゲ、護、裏返してくれ」

 

「「了解~」」

 

空は溶接器の炎を点けたままシゲ達にこの様な指示を出し、シゲ達はそれに素直に従って1つの大きな輪となった憲兵達を高く持ち上げ、ひっくり返して雑に地面に放り投げる。すると地面に接していた関係で溶接出来なかった部分が空達の目の前に姿を現してしまい……

 

「おらぁ、2周目いくぜぇ?」

 

その直後に悟がこの様な言葉を口にしながら先程同様憲兵達に手を当て、空が溶接面を被り直して再び結合部に炎と溶接棒をゆっくりと近付ける……。その様子を見ていた憲兵達は顔色を土気色に染め上げながら、再び絶望の淵に叩き込まれてしまうのであった……

 

それからしばらく経ったところで、溶接完了の合図の様に空が溶接器の炎を消し、その様子を見ていたシゲと護はグッタリする憲兵達を抱えて地下牢を出て、艦娘達に見られない様にする為にシートを被せてある、相変わらずアヒンアヒン煩い桂島提督の傍に輪になった彼等を添え、悟が憲兵達に点滴をセットしたところで提督同様シートを被せ、そのまま放置して片付けを開始するのであった……

 

因みに、護は憲兵達を外に運び出している中、彼等の家族が住んでいる場所を彼等に聞こえる様に呟き、彼等に対して変な気を起こさない様にと釘を刺しておくのであった

 

尤も、空が施した溶接が余りにも強固過ぎて、横須賀の工廠でも病院でもこの溶接を外す事は叶わず、彼等はこの姿のまま軍法会議に出頭し、この姿のまま銃殺刑を言い渡され、この姿のまま射殺される為、溶接が外れた後彼等が何か余計な事を口にするのでは?と言う護の懸念は杞憂に終わるのだが、この時の護は彼等がその様な運命を辿る事を知らなかった、知る由も無かったのであった……

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